洗面台がつまる原因はさまざまです。それぞれに適した掃除方法と、つまりの予防方法を知っておくことで快適に洗面台を使うことができます。簡単にできる掃除だけでつまりを解消できるので、ぜひ試してみてください。
洗面台のつまりの原因
洗面台をつまらせる4つの原因についてご説明します。
髪の毛
抜け落ちた髪の毛が全て排水口を抜けきっていくわけではありません。
排水管は途中で曲線を描いているので、行き止まりを作ってしまうことは珍しくありません。
水垢
毎日使っていると、洗面台には自然と水垢が溜まっていきます。
どろどろした状態で周りにまとわりつき、ヘドロのような状態になる前に対処をしないと、排水口は完全につまってしまうので注意しましょう。
固形物
石鹸の大きな欠片や、歯ブラシなどを落としてしまった場合はすぐに取り除きましょう。
固形物は水を流しても排水管を通って流れていきません。
特に石鹸やチューブ状の歯磨き粉は、溶けきらずにこびりついてしまうこともあります。
長い間洗っていない
頻繁にお掃除をしていないと、排水口がつまりやすくなってしまいます。
髪の毛や水垢などは、自然になくなるものではありません。
正しいお掃除を頻繁に行って、汚れが蓄積されない環境を作りましょう。
洗面台のつまり原因別対処法7つ
洗面台がつまったら、できるだけ早く水流を妨げている汚れを取り除く必要があります。原因別に洗面台のつまりの対処法を紹介します。思い当たる原因から試してみましょう
思い当たる原因 | 対処法 |
髪の毛を大量に流した | |
洗面台に嘔吐してしまった | |
しばらく掃除をしていない | |
ヘアピンなど固形物を落としてしまった | |
特に思い当たる原因がない |
ストローでかき出す
洗面台のヘアキャッチャーにある髪の毛のつまりを、ストローでかき出すことができます。
まずストローに斜めの切り込みを左右から入れます。
このときハサミの先端で切るとストローが切れてしまう(切り込みが入りすぎてしまう)ことがあるので、ハサミの奥の方を使うのがおすすめです。
こんな感じに左右とも切り込みを入れています。
切り込みを入れたストローをかき出すように動かすことで汚れを引っかけ、取り出すことができます。
簡単にできるので髪の毛などの汚れがつまっている気がする方は、試してみてください。
取り除くことができるのは主に髪の毛や糸などです。中を見てぬめり汚れが気になった方は重曹とクエン酸を使った方法やパイプユニッシュを使った方法で、ぬめりを落とすことができますよ。
ワイヤー式パイプクリーナーでかき出す
ワイヤー式パイプクリーナーは長いワイヤーを直接排水口の中に入れ、ぬめりや髪の毛などの汚れを一気にかき出すアイテムです。ストローでかき出す場合よりも、より奥にある頑固なつまりを取り除くことができます。
必要な道具
- ワイヤー式パイプクリーナー
- ビニールシート
- 使い捨ての雑巾や布、新聞紙
- ビニール手袋
以下の手順で使用してみましょう。
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ラバーカップ(すっぽん)を使う
ラバーカップ(すっぽん)とは水圧を利用して排水口につまっているものを吸い込み、つまりを解消する道具です。トイレのつまりを解消する道具として知られていますが、洗面台につまっているものを取り除くためにも、使うことができます。
必要な道具
- タオルやガムテープ
- 養生用の新聞紙
- ラバーカップまたは真空式パイプクリーナー
- ビニール手袋
- 使い捨ての雑巾
ラバーカップや真空式パイプクリーナーを使う手順は以下の通りです。
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ラバーカップとパイプクリーナーの仕組みや使い方については、こちらの記事も参考にしてみてください。
重曹とクエン酸
皮脂汚れを落とす「重曹」と、水垢を分解し雑菌の繁殖を防ぐ「クエン酸」で軽度なものであれば、洗面台のつまりを解消することができます。
使用量の目安は「重曹2:お湯2:クエン酸1」の割合です。以下の手順に従って掃除してみましょう。
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重曹とクエン酸には消臭効果もあるため、汚れによる嫌なにおいも一掃できます。
液体パイプクリーナー
掃除方法はかんたん。以下の手順で、適量を排水口から流し込んでしばらく放置するだけで、トラップ内にたまった頑固な髪の毛やぬめり汚れを溶かしてくれます。
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ただし、つまっている髪の毛などの量が多い場合は溶かしきれない可能性があります。成分や使用方法は商品によって異なるため、説明書をよく読んで正しく使いましょう。
清掃口を開けて排水管内部を掃除(清掃口がある場合)
ヘアピンやアクセサリーなどの固形物がつまってしまった場合は、排水管から取り除く必要があります。そのため洗面台の配管を外して、掃除しなくてはなりません。
排水トラップ(水道管のなかに水をためておくための、水道管のカーブや器具)を分解する必要があるかは、清掃口の有無によって分かれます。そのためまずは清掃口があるかを確認しましょう。
用意する道具
- ゴム手袋
- 歯ブラシや針金ハンガー(ワイヤー式パイプクリーナーでも可)
- バケツ
掃除の手順は以下の通りです。
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バケツを清掃口の下に置かないと確実に水浸しになるので、絶対に用意してください。
配管を分解して内部を掃除(清掃口がない場合)
固形物を落としてしまい、排水管に清掃口がなく、つまりが取れないときは、S字・P字トラップ部分のパイプを自分で取り外して掃除しましょう。
用意する道具
- バケツ
- 雑巾
- 歯ブラシ
- ウォーターポンププライヤー(ナットが開けられない場合)
STEP1:排水パイプの下にバケツを置き、ナットをゆるめてパイプを外す
S字トラップを外すと、パイプ内にたまっていた水が出てくるため、床が水浸しにならないように、あらかじめ下にバケツを置きましょう。周囲に古いタオルや雑巾を敷いておくとより安心です。
ナットは基本的に手で外せますが、力のない人は「ウォーターポンププライヤー」と呼ばれる専用の工具を使ってもよいでしょう。
STEP2:歯ブラシなどでパイプの内側の汚れを取り除く
S字トラップの中には、あらかじめ掃除口が付いているものがあります。掃除口のナットを外すだけでパイプの中を掃除できるので、パイプごと取り外す必要がありません。
最初は掃除口から掃除してみて、つまりが解消できなければパイプ全体を取り外すようにすると効率的です。
STEP3:ナットを締めてパイプを取り付ける
ナットの締め方が緩かったり、パッキンがしっかりとはまっていなかったりすると、水が漏れてしまいます。
全て取り付けたら水を流してみて、水漏れしていないか確認しましょう。
また比較的難易度が高い作業のため、素人がやると傷がついてしまったり、戻せなくなってしまったりすることもあります。そのため少しでも不安がある場合は専門の業者に依頼した方が安心です。
つまりに対処する際の注意点
つまりに対処する際にいくつか注意しなくてはならない点があります。有害なガスが発生する場合もあるので、注意点を守って作業するようにしましょう。
熱湯は使わない
油汚れの除去や殺菌には熱湯が有効なイメージがありますが、洗面台の掃除に熱湯を使うのはNGです。掃除の際は50℃前後のお湯を使うようにしましょう。
塩ビ管が使われている排水管の耐熱温度は60~70℃しかありません。そのため熱湯を直接注ぐと変形したり穴が開いたりする危険性が高まります。
塩素系と酸性の洗剤を混ぜない
塩素系の洗剤は酸性の洗剤と混ぜると有毒ガスが発生します。ガスを吸い込むと気分が悪くなりますし、大量に吸うと命の危険もあるため注意が必要です。
パイプクリーナーのなかには塩素系の製品があります。塩素系洗剤は必ず単独で使い、使用後はよく洗面台を洗い流しておきましょう。
あとで他の洗剤を使うときも、しばらく時間を置いてから作業すると有毒ガス発生のリスクを減らせます。
無理に排水管の奥まで掃除しない
排水管のつまりを取ろうとして、無理に奥まで掃除をすると、排水管の傷や変形の危険があります。
掃除が難しい奥につまりや汚れがある場合は、無理に自分でやろうとせずに専門業者に依頼するようにしましょう。
自力でのつまり解消が難しい場合は業者に依頼する
排水管のさらに奥の位置につまりの原因があるとなると、自力で解消することは困難です。また原因が思い当たらない場合は無理をせず水道トラブルの専門業者に依頼し、適切な方法でつまりを修理してもらいましょう。
業者に依頼する場合の費用相場は以下の通りです。
軽度のつまり | 3,000~10,000円 |
高圧洗浄機・ドレンクリーナーの使用 | 10,000~30,000円 |
排水溝の交換 | 12,000~15,000円 |
排水桝の洗浄 | 20,000~25,000円 |
洗面台のつまりを予防する日々のメンテナンス
洗面台のつまりは日々のメンテナンスで予防できます。「排水口の中に汚れを残さない」「固形物を流さない」の2点を意識して、つまりを事前に防ぎましょう。
熱過ぎないお湯で洗い流す
洗面台を使ったあとにあまり水を流さないでいると、排水口に付着した汚れが流れていかず、その場にどんどんたまっていきます。
週に2~3度は、洗面台に栓をしてお湯をたっぷりと入れ、一気に流してみましょう。お湯が皮脂汚れを溶かすと同時に、水の勢いで排水口やS字トラップにたまった汚れが押し流され、つまりにくくなります。
ただし、お湯の温度が高すぎると洗面台やパイプが傷んでしまいます。40~50℃程度の熱すぎないお湯を使いましょう。
重曹+クエン酸、液体パイプクリーナーで定期的に洗浄
つまりの解消法として紹介した重曹+クエン酸や液体パイプクリーナーは、洗面台がつまる前の日常的な掃除で使用するのがおすすめです。
これらを定期的に使ってぬめりや石鹸カスを取り除けば、髪の毛などが絡まって大きなかたまりになることを防げます。
ヘアキャッチャーを変えて髪や小物をキャッチ
ヘアキャッチャーをより目が細かいものにすることで、洗面台のつまりの原因となる髪の毛やごみが、流れてしまうことを防げます。
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