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ウォシュレット(温水洗浄便座)の取り付けは自分でできる?交換方法と費用を解説

最終更新日: 2025年03月24日

家のウォシュレットの故障や、新たにウォシュレットを取り付けたいという方は「自分でできるものなのか?」気になる方もいるのではないでしょうか。

ウォシュレットの取り付けは失敗するとトイレが使えなくなるリスクがある他、既存のトイレに取り付けられるかどうかの見極めも必要です。

本記事では自分に合ったウォシュレットの選び方や取り付け方、取り付け失敗時のリスクなどについて解説していきます。

ウォシュレットを取り付ける前に確認すべき5つのポイント

温水洗浄便座

便座を温水洗浄便座に交換する前には、必ず以下の5点について確認しておきましょう。

  • トイレ内にコンセントがあるか
  • トイレ個室の広さは十分か
  •  便座のタイプがウォシュレット対応か
  • 便座サイズが適合しているか
  • 止水栓の位置や状態を確認

温水洗浄の機能をつけるには、まずコンセントが必要です。その他、十分な広さがあるか、現状のトイレがウォシュレットに対応しているかなど確認しておく必要があります。

それぞれについて詳しくみていきましょう。

 トイレ内にコンセントがあるか

まずチェックしておきたいのが、トイレの個室に電源コンセントがあるかどうかです。

温水洗浄便座は電気を供給することで動く電化製品であるため、電源プラグを差し込むコンセントがなければ使えません。

また、トイレでの漏電による感電事故を防ぐために、アースが必要です。アース線の差し込み口がついているかどうかも確認しておきましょう。

もしトイレの個室にコンセントがなければ、電気回線を引いてコンセントを増設する工事が必要になります。

加えて、実際にトイレ内での感電は事例があるため、アース線の差込口がない場合は、安全性を保つためにもアース線差込口のついたコンセントに取り換えておくのがおすすめです。

トイレ個室の広さは十分か

温水洗浄便座を取り付けるスペースの余裕があるかどうかも確認しましょう。

ウォシュレットを取り付けることで便座のわきに操作パネルがつく他、便座部分の部品が多くなるため、必要なスペースが広くなります。

個室の広さが十分でないと、ドアの開閉に支障をきたす場合があるため、事前に確認しておくことが重要です。

左右の壁との間に約30cmのスペースがあることが目安です。

 便座のタイプがウォシュレット対応か

一般的に温水洗浄便座を利用できる便器は、以下の3種類です。

通常の背面タンクトイレ 背面タンク式(ロータンク)トイレ

背面にタンクがついたごく一般的なタイプ。

ワンピース型トイレ ワンピース型トイレ

ロータンクが便器の後ろにあるタイプ。手洗いボウルがない。

三角タンクのトイレ 三角タンク(隅付タンク)のトイレ

便器とタンクが分離しており、三角柱型のタンクが個室の隅についているタイプ。古いトイレに多い。

※スペースがあれば取り付け可能

温水洗浄便座の後付けが難しいトイレのタイプ

以下のような特殊な形状のトイレは、温水洗浄便座が使えないか、一般的な形状の温水洗浄便座が設置できず、便座ごと交換することになります。

タンク一体型トイレ タンク一体型トイレ

※一般的な温水洗浄便座は取り付けられず、便座ごと交換が必要

フラッシュバルブ式トイレ フラッシュバルブのトイレ
汲み取り式トイレ 汲み取り式トイレ
3点ユニットのトイレ 3点ユニットバスのトイレ

※漏電リスクがあるため、特殊な工事が必要。10万円ほどかかり、非常に高額。

便座サイズが適合しているか

実は便座のサイズには2種類あります。どちらでも温水洗浄便座は取り付けられますが、自宅のトイレのサイズに合った型を購入する必要があります。

自宅のトイレが以下のどちらに当てはまるか、メジャーなどで測っておきましょう。

レギュラータイプ(通常)
  • 開口部の長さ:320~350mm
  • 便器の長さ:440mm
エロンゲートタイプ(大型)
  • 開口部の長さ:355~380mm
  • 便器の長さ:470mm

止水栓の位置や状態を確認

最後に、止水栓の位置と状態を確認しておきましょう。

止水栓はトイレに流す水の量を調整するためのものであり、修理などの際に頻繁に利用されます。

正常に動作していなかったり、自力で開けるのが難しいときは業者に依頼するようにしましょう。無理やり止水栓を調整しようとすると、破損するなどの恐れがあります。

また、止水栓の位置によっては、給水ホースの長さが足りず給水できない場合があります。

ホースの長さが足りない場合は自身のトイレの大きさ、止水栓の位置に合ったホースへの変更が必要です。

失敗しないウォシュレットの選び方

温水洗浄便座の操作パネル

実際に製品を選ぶとき、どんな選択肢があるのでしょうか?温水を出すときの方式の違いや操作パネルの位置、さまざまな機能について紹介します。

温水洗浄の方式【貯湯式・瞬間式】

温水洗浄便座の温水貯蔵方式には「貯湯式」と「瞬間式」の2種類が存在し、貯湯式では瞬間式より費用が安い、瞬間式では貯湯式より電気代がかからないといった特徴があります。

それぞれの特徴を以下表にまとめました。

貯湯式
  • 内蔵タンクに温水をためておくタイプ
  • タンクの温水が切れるとしばらく水しか出ない
  • 水を保温するため、常に少しずつ電気代がかかる
  • 本体価格は瞬間式より安い
瞬間式
  • 吐水する瞬間に水を温めるタイプ
  • その場で水を温めるので連続で使うことができる
  • 吐水時に電力をたくさん使うが、使わないときは電気代がかからない
  • 本体価格は貯湯式より高い

1点気を付けなければならないのが、一度に使う電力は瞬間式のほうが圧倒的に大きい(1300W程度)ということです。温水洗浄便座しかコンセントに接続しないのであれば問題ありませんが、ほかの機器と共用の場合、同時に使うとブレーカーが落ちてしまう可能性があります。

貯湯式:TOTO「ウォッシュレット Kシリーズ」TCF8CK68

貯湯式のトイレの例として、TOTO「ウォッシュレット Kシリーズ」TCF8CK68が挙げられます。

「オートパワー脱臭機能」により、使用後に自動で強力な脱臭が行われ、トイレの空間を快適に保つことが可能です。

また、ノズルのセルフクリーニング機能や、本体のワンタッチ着脱設計など、お手入れのしやすさにも配慮されてるというのも特徴と言えます。

さらに、節電機能を搭載しているため、日々の使用を無理なくサポートしてくれる点も特徴の一つです。

瞬間式:パナソニック「ビューティ・トワレ」DL-RSTK40-CP

瞬間式のトイレの例として、パナソニック「ビューティ・トワレ」DL-RSTK40-CPが挙げられます。

清潔性と快適性に重きを置いたモデルであり、汚れや水垢の付着を抑える「防水コートステンレスノズル」防汚加工が施されていることが特徴の1つです。

また、ノズル除菌クリーニング機能により、使用後のノズルを清潔に保つ他、便ふた自動開閉機能や、使用状況を学習して節電するスマート暖房便座を搭載しています。

操作パネルの種類

温水洗浄便座の操作パネルは、大きく分けて「壁掛けリモコン型」と「便座一体型」の2つがあります。

壁掛けリモコン型

壁掛けリモコン型の温水洗浄便座

リモコン型操作パネルは、壁面に設置してワイヤレスで操作できるタイプの操作パネルです。使いやすい位置に取り付けられるので、お子さまや高齢者がお住まいのご家庭でも安心して利用可能です。

しかし壁への取り付け工事が必要なことに加え、ハイグレード製品が多いという点から、費用が高くなる傾向にあります。

便座一体型

便座一体型リモコンの温水洗浄便座

便座一体型はその名の通り便座と操作パネルが一体になっています。

操作パネルを壁面へ取り付ける工事が必要ないため、壁掛けリモコン型よりも少し安く、手間なく取り付けることが可能です。

デメリットとして、パネルにホコリや汚れが付きやすい点、パネル部分がじゃまになって個室の奥のほうが掃除しにくい点が挙げられます。

さまざまな便利機能

温水洗浄便座には、以下のような便利機能が搭載されていることがあります。商品を選ぶ際には、便利機能から選ぶという方法もおすすめです。

  • 脱臭機能
  • 温風乾燥機能
  • オート開閉機能

脱臭機能

便器の内側にある空気を吸い込んで臭いを軽減するという機能で、便座に座ると脱臭を始めるものや、トイレに入ることでセンサーが反応して脱臭を始めるものなど、さまざまなものがあります。

中には「パワー脱臭」という強力な脱臭機能を備えている製品もあるため、好みに合わせて選びましょう。

温風乾燥機能

便座から温風が出てくる機能のことです。温水洗浄便座で洗浄して濡れた部分を、温風で乾燥させるという役割を持ちます。この機能は、何らかの理由でトイレットペーパーを使用して拭くのがつらい人にとって役立つでしょう。

オート開閉機能

便器に近づいたり離れたりするとフタが自動で開閉する機能です。手を触れずにフタの開閉が行えるため、トイレを衛生的に使用できることに加え、屈んでフタを開ける動作もなくなり、腰を痛める心配もありません。

温水洗浄便座の交換手順【10STEP】

便座を外す

ここからは、既存の便座を取り外す方法について解説していきます。作業を始めるにあたり、先程紹介した作業に必要な道具を忘れず準備しておきましょう。

取り付けに使用する道具

確認が完了したら、便座の取り付けと取り外し作業に必要な道具として、以下のものを用意します。

道具 用途
プラスドライバー

プラスドライバーの画像

便座のベースプレート固定
マイナスドライバー

マイナスドライバー

止水栓の開閉
モンキーレンチ

モンキーレンチ

給水管のナットをゆるめる・締める

温水洗浄便座本体を購入すると、マイナスドライバー付きスパナが付属していることが多いです。これがあればマイナスドライバーとモンキーレンチの役割を果たしてくれるので、プラスドライバーだけ用意すれば済みます。

ただしナットをゆるめたり閉めたりするときはかなり力を入れるので、付属のスパナではやりづらいことも。できればモンキーレンチは用意しておくと安心です。いずれもホームセンターでかんたんに手に入ります。

【STEP1】電源プラグを抜く

すでにウォシュレットを取り付けている場合は、まず電源プラグを抜きましょう。ウォシュレットを使用していない場合はそのまま次のステップに進んでOKです。

【STEP2】現在ついている便座を外す

便座を取り外したトイレの画像

便座の交換を行うにあたり、水道の元栓を閉めずに作業を行った結果水が止まらなくなり、業者に依頼することになったというケースも少なくありません。まずは水道の元栓を閉め、水が溢れてしまうのを防止することから始めましょう。

事前準備が完了したら、以下の工程で便座の取り外し作業を行います。

  1. 便座・便フタを持ち上げ、便座を固定するナットの位置を確認する
  2. 便器の裏側から、モンキーレンチでナットを外す
  3. ボルトにはめられているゴムパッキン・座金を外す
  4. 便座を取り外す

このように便座自体は非常にシンプルな作業で取り外せるのです。

関連記事:ウォシュレットの取り外し方法・手順!必要なものや事前準備、自分でできない場合の対処法 | ミツモア

【STEP3】ベースプレートを取り付ける

ベースプレートの画像
TOTO ベースプレート|Amazon

本体を取り付ける前に、ベースプレート(固定プレート)を設置します。ベースプレートは便座取り付け穴の上に置いて、上からボルトを差し込み、パッキン・ワッシャーを取り付け、ナットで仮止めします。

【STEP4】新しい温水洗浄便座を取り付ける

温水洗浄便座を取り付けている画像

次に、ベースプレートに差し込むようにして温水洗浄便座本体を取り付けましょう。製品によっては力強く押し込まなくても簡単に取り付けられるため、製品の説明書を読みながら取り付け作業を行うことをおすすめします。

どうしても上手くつかない時は、ベースプレートの位置が悪い可能性があるため、もう一度ベースプレートを取り外して作業をやり直しましょう。

【STEP5】給水管を取り外す

続いて、便器とタンクをつないでいる給水管を取り外していきます。給水管はナットで固定されているため、便座の取り外し作業と同様にモンキーレンチを使って外していきましょう。

取り外すコツは、モンキーレンチで挟んで強めに押さえてゆっくりと回すことです。

タンク側・便器側両方のナットを取り外したら、給水管を作業の邪魔にならない場所に移動させておくことをおすすめします。

この時給水管に残った水が溢れる可能性があるので、乾いたタオルなどを床に敷いて養生しておくと作業後の片付けが楽になるでしょう。

【STEP6】分岐金具とフレキシブル管(給水管)を取り付ける

本体の取り付けが完了したら、まず分岐金具を取り付けます。モンキーレンチやスパナを使えば簡単に取り付けられますが、この際「ゴムパッキンがはまっているか」を注意しましょう。

もしゴムパッキンがはまっていなければ、ほぼ間違いなく水が漏れ出してしまうため、確認作業はしっかりと行うことをおすすめします。

次にフレキシブル管(給水管)を取り付けます。既存のものを取り付けようとすると、長さが足りないことがあるため、温水洗浄便座に付属しているものを使うようにしましょう。

フレキシブル管は配管が柔軟に曲がる給水管のこと。分岐金具を取り付けると既存の給水管の長さが合わないので、パイプカッターなどで切断する必要がありますが、フレキシブル管に交換することでかんたんに給水管を取り付けられるのです。

【STEP7】給水ホースを取り付ける

トイレの給水ホースの画像

分岐金具から温水洗浄便座本体をつなぐ給水ホースを取り付けます。分岐金具にはめるだけのタイプであれば、「カチッ」と音がするまで差し込みましょう。

【STEP8】止水栓を開ける

トイレの止水栓の画像

すべての部品を取り付け終わったら、マイナスドライバーで止水栓を開けます。

一度トイレの水を流してみて、給水管から水が漏れないかしっかり確認しましょう。もしポタポタと水が漏れる場合はナットの締めが甘い可能性があります。もう一度止水栓を止め、水漏れ部分を締め直してみてください。

【STEP9】プラグを挿して試運転する

温水洗浄便座のプラグの画像

最後に新しい温水洗浄便座の電源プラグをコンセントに挿します。

温水洗浄便座機能の試運転をしてみて、問題なく動くようであれば取り付け完了です。もし給水ホースなどから水が漏れる場合、分岐金具か便座本体の接続部分に不備があるので、もう一度止水栓を止めて接続し直しましょう。

失敗しないためのウォシュレットを取り付ける時の注意点

トイレの床から水漏れ

ウォシュレットを取り付ける時の注意点には以下の4点があります。

  • 必要な道具は事前に準備する
  • 水は必ず止める
  • コンセントプラグは抜いておく
  • 金具や配管を無理やり外さない

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

必要な道具は事前に準備する

製品によって作業に必要な道具は異なるので、事前に取扱説明書を読んで確認しましょう。

プラス・マイナスドライバーは置いてある家庭も多いですが、スパナやモンキーレンチまでは揃っていないことがあります。ホームセンターやネットなどで購入できるので、必要な道具は予め準備しておきましょう。

水は必ず止める

止水栓を締め忘れて作業を始めると、給水管を外した瞬間に水があふれ出します。作業前に必ず止水栓を締め、配管をさわる前にトイレのレバーを引き、流れないことを確認しましょう。

止水栓で水を止められていればまだ良いのですが、止水栓が壊れてしまった場合にはまず水道の元栓を締めなければなりません。

水道の元栓は戸建であれば敷地内の地面に埋まっているメーターボックスの中にあります。マンションであれば玄関隣の扉を開けるとガスメーターと一緒に設置されていることが多いです。

元栓の位置や締め方については以下の記事で詳しく解説しています。

コンセントプラグは抜いておく

便座を温める機能がついている場合は電気を使っており、コンセントを使用しています。ウォシュレットの取り付け作業をする前に、必ずトイレのコンセントプラグを抜きましょう。作業中に水が漏れたりかかったりすると、感電する恐れがあります。

金具や配管を無理やり外さない

トイレの設備は普段なかなかさわることはありません。取り付けられてから長年経過したナットは、さびて固まっている可能性があります。

このような状態で無理やり力を入れると、金具や配管、さらにははずみで陶器の便座を破損させてしまうリスクが高いです。壊れてしまうと修理費用がかさむので、自分で外そうとせず、業者に依頼しましょう。

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ウォシュレットの取り付けに失敗した場合のリスク

ウォシュレットの取り付けに失敗した場合、以下のリスクがあることが想定されます。

  • 水浸しになる
  • 便器の損傷
  • 修理費用がかかる

便器の損傷があった場合、新しく購入しなおさないといけない可能性もあるため、リスクを考えて慎重に取り付けを行うようにしましょう。

それぞれのリスクについて詳しく解説していきます。

水浸しになる

ウォシュレットの取り付けに失敗した場合に想定されるリスクの1点目は、水浸しになることです。

止水栓を締め忘れたり、接続部が緩んでいると、作業中に水が漏れて床が水浸しになる可能性があります。

漏水が下の階にまで達するケースもあり、その場合は修理費用が高額になるリスクもあります。

ウォシュレットを取り付ける際には、作業前に止水栓を確実に閉め、床に雑巾や防水シートを敷いておくことがおすすめです。

便器の損傷

ウォシュレットの取り付けに失敗した場合に想定されるリスクの2点目は、便器が損傷することです。

サイズが合っていない製品を取り付ける、工具に過剰な力を加えてしまうなどして、ベースプレートや便座を無理に取り付けてしまうと、便器そのものが割れたり傷ついたりする可能性があります。

そのため、取り付ける際は事前に便座サイズを確認し、適切な工具を使って無理に作業しないようにすると良いでしょう。

修理費用がかかる

ウォシュレットの取り付けに失敗した場合に想定されるリスクの3点目は、修理費用がかかることです。

ウォシュレットの取り付けに失敗すると、水漏れや電気系統の事故が発生し、それに伴って工事などの修理費用が発生することも考えられます。

特にマンションなどの集合住宅の場合、階下の住民にも被害が及び可能性があり、損害賠償も必要になることも考えられるでしょう。

自分で取り付けが難しいと思ったらプロに依頼が確実

上記で挙げたリスクを考慮し、ウォシュレットを取り付ける自身が無いという方は、プロに依頼するのがおすすめです。

工事を依頼する分、自分で取り付けるよりも費用はかかりますが、工事業者の相見積もりをとれば比較的費用が安い業者を見つけることができるでしょう。

賃貸物件でウォシュレットに交換する時は確認必須

マンションの外観

まずは大家さん・管理会社に確認を

賃貸物件の設備は大家さんの持ち物です。入居者の判断で勝手に取り外し・取り付けができないので、まずは大家さんや管理会社に相談してみましょう。

取り付けの許可が出た場合も、費用は自己負担、退去時に自分の責任で取り外して原状回復を求められるケースが多いです。

トラブルにならないようにしっかり設置後の取り決めも確認しておきましょう。

取り付け不可の場合は携帯用おしり洗浄器の活用がおすすめ

温水洗浄便座取り付けの許可が出ないということも十分に考えられます。そんなときは、工事なしで使える携帯用ウォシュレットで代用するのがおすすめです。お出かけ先にも持ち運べたり、災害時にも使えたりと温水洗浄便座より優れている点もあります。

「電動式」と「手動式」があり、電動式であれば通常の温水洗浄便座と変わらないくらいの水圧で洗浄できますよ。

ここでおすすめの製品を3つ紹介します。

TOTO /【いつでもどこでも携帯できる】 携帯ウォシュレット

  • 本体タンク容量:約180ml
  • 連続吐水時間:約23秒
  • 本体重量:約250g
  • 電池:単3乾電池1個

「ウォシュレット」の登録商標で最も有名なメーカー、TOTOの携帯用ウォシュレットです。ワンタッチで3つ穴でしっかり洗浄する標準モードと、5つ穴で優しく洗浄するソフトモードの切り替えが可能。

パナソニック/おしり洗浄器 ハンディ・トワレ

  • 本体タンク容量:約130ml(ペットボトル接続可能)
  • 連続吐水時間:約20秒
  • 本体重量:約230g
  • 電池:単4乾電池2個

ボタンで強弱を切り替えられるほか、ノズルの付け替えも可能。周りを気にせず使える低騒音設計なのも嬉しいところ。リズムよく水を噴射するビート洗浄で、心地よく洗うことができます。

Viaes(ビアエス)/携帯 おしり洗浄器

  • 本体タンク容量:約130ml(ペットボトル接続可能)
  • 本体重量:約330g
  • 電池:単4乾電池2個

大手メーカー製と比較して価格がリーズナブルながら、強弱の調整やノズルの広い可動域など引けを取らない性能が魅力です。防水設計(IPX6相当)になっていて本体を丸洗いすることができるので、清潔に保てます。

ウォシュレットの交換・取り付けにかかる費用【業者・DIY比較】

トイレ ウォシュレット 取り付け 取付

温水洗浄便座の便座交換にかかる費用相場

費用の目安は以下の通りです。

本体価格+工事費 23,000~110,000円
本体のみ 15,000~100,000円
取り付けのみ 6,000~10,000円
取り外し・処分 各1,000円程度

DIYで取り付けるのであれば、本体代(1.5~10万円程度)に加えて工具代がかかっても1,000円程度。業者に依頼する場合はプラスで1~1.5万円程度かかると考えておきましょう。

本体価格は製品のグレードによって大きく異なります。1万円台のものから10万円台のものまで幅広いので、必要な機能を見きわめて決めましょう。

関連記事:ウォシュレット交換の費用相場(内訳・総額)を解説!高くなる工事や安く済ませる方法も|ミツモア

業者を選ぶときは「一括見積もり」がおすすめ

取り付けを業者にやってもらうなら、なるべく安く、信頼できる業者を見つけたいですよね。住宅の水回り工事業者の中には、作業後に高額請求をしたり、適当な工事をしたあと連絡が取れなくなったりする悪徳業者もいるので、注意が必要です。

そんなときは複数の業者に見積もりをとって比較する「一括相見積もり」をするのがおすすめです。見積もりの金額や内訳を比較し、いちばん内容に納得のいく業者を選べます。

「ミツモア」では、1回サイト上で依頼を出すだけで最大5件の見積もりが届きます。見積もりだけでなく口コミ評価を比較したり、依頼を決める前にチャットで相談したりできるので、比較がしやすいですよ。

温水洗浄便座の取り付け・交換を依頼する

おすすめの業者一覧

ウォシュレットの取り付けを依頼できるおすすめの業者を以下にまとめました。

名前 青空水道 株式会社アウトマッチ ホンダ水道エアコンサービス アクア緊急水道メンテナンス 福岡 湘南ホーム
経験年数 7年 10年 10年 10年 15年
営業時間 月~金:

9:00~18:00

土日:

定休日

月~土:

9:00~16:00

日:

定休日

全日:

6:00~21:00

全日:

7:00~22:00

全日:

8:00~19:00

対応工事 ・水道蛇口交換

・ウォシュレット取付

・水漏れ修理

・水道蛇口交換

・ウォシュレット取付

・排水管洗浄

・エアコンクリーニング

・トイレリフォーム

・ウォシュレット取付

・ガスコンロ設置

・洗面台リフォーム

・ウォシュレット取付

・ウォシュレット取付

・排水管洗浄

・瞬間沸かし器の取り付け

ウォシュレットのよくある不具合と対処法

温水洗浄便座のノズル掃除

「温水洗浄便座が壊れてしまった!」と思っても、故障ではなくほかに原因があることも。よくある不具合と、まず試してみる対処法をまとめました。

ウォシュレットの寿命は7~10年程度

温水洗浄便座の寿命はだいたい7~10年程度です。使用頻度や環境にもよりますが、設置から10年近く経って不具合が生じたときは、思い切って交換したほうがよいでしょう。

調子が悪い温水洗浄便座を使い続けていると、水漏れが起こったり、内部の部品が発熱して火災が起こったりするリスクもあります。

リモコンのボタンを押してもノズルが出ない

ボタンを押しても温水洗浄便座が動かない、ノズルが出てこないという場合は、まず以下のような問題がないか確かめてみましょう。

  • コンセントから温水洗浄便座のプラグが抜けていないか
  • リモコンの電池が切れていないか(電池式の場合)
  • 温水洗浄便座のスイッチが「切」になっていないか

電源が入っていて「ウィーン」と音がするのにノズルが出てこない場合、ゴミや汚れが付着して動きが悪くなっている可能性もあります。一度手動でノズルを引き出し、周辺を掃除してみましょう。

それでも直らなければ、故障の可能性が高いです。修理または交換を検討しましょう。

温水が出ない

出てくる水が冷たい、または水が出ないときは、一度コンセントからプラグを抜き差ししてみてください。一時的な接続エラーであれば、差し直せば元通り動くはずです。

また、ノズルが目詰まりしていて温水が出てこない可能性もあります。ノズルを引き出して汚れを取り除きましょう。

これで解決しなければ故障が考えられます。修理や交換をすることになるでしょう。

水が漏れている

温水洗浄便座を使うと水が漏れてしまう場合、給水ホースや接続部分のパッキンの劣化、ゆるみが考えられます。

まずは分岐金具のナットを締め直してみてください。解決しなければ、止水栓を締めてパッキンの交換を試してみましょう。

自分で交換するのに自信がない場合は、業者にやってもらうことをおすすめします。

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自力で取り付けるのが難しい場合は業者に依頼を

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自力で温水洗浄便座の取り付けや交換を行うのであれば、正しい手順を踏んで慎重に作業を行う必要があります。

特に水道の元栓を止めたり、電源コードを取り外したりするのを忘れてしまうと、感電や火災など思わぬ事故につながる可能性もあるでしょう。本記事で紹介した手順を参考に、正しい方法で取り付け・交換作業を行いましょう。

また自力で取り付け・交換作業を行うのに不安があり、業者に依頼するのであれば、本記事で解説したポイントを意識して業者を選びましょう。

暮らしにまつわるサービスのプロが多数登録する「ミツモア」では、以下のようなサービスがあります。

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温水洗浄便座の取り付け・交換を依頼する