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ウォシュレット(温水洗浄便座)を自分で交換・取り付けする方法!作業の注意点や費用も解説

最終更新日: 2023年11月28日

温水洗浄便座の取り外し・取り付け手順はシンプルなので、自分で交換することもできます。ただし配管周りの扱いを間違えると浸水トラブルのリスクも。この記事では注意点を交えながら交換手順を紹介します。

ちなみに、よく使われる温水洗浄便座の呼称「ウォシュレット」はTOTOの登録商標。他メーカーでは以下のような製品名が使われています。

  • Panasonic(パナソニック):ビューティ・トワレ
  • LIXIL:シャワートイレ

ウォシュレットの交換・取り付け前に行う確認事項

温水洗浄便座

便座を温水洗浄便座に交換する前には、必ず確認しておきたいことがあります。はじめに以下の内容を参考にしながら、トイレ周辺の環境が温水洗浄便座の取り付けに対応しているかを確認しておきましょう。

①コンセントの有無

まずチェックしておきたいのが、トイレの個室に電源コンセントがあるかどうかです。

温水洗浄便座は電気を供給することで動く電化製品です。電源プラグを差し込むコンセントがなければ使えません。正面から見て左側にあることが多いです。

またトイレは水気の多い場所なので、アース線の差し込み口がついているかどうかも確認しておきましょう。漏電が起こったときに地面に電気を逃がすことで、感電事故を防ぐ設備です。

もしトイレの個室にコンセントがなければ、電気回線を引いてコンセントを増設する工事が必要です。これは電気工事士の資格がないとできないので、業者に依頼しましょう。

ミツモアでコンセントの増設を依頼する

過去にトイレ内で感電した事例などもあるため、安全性を高めるための処置としてアース線の差込口がついているコンセントに取り替えておくことをおすすめします。

②個室の広さ

温水洗浄便座を取り付けるスペースの余裕があるかどうかも確認しましょう。便座部分の部品が多い、便座のわきに操作パネルがついているといった理由から、温水洗浄便座は普通の便座よりも場所をとるのです。

左右の壁との間に約30cmのスペースがあることが目安です。

③便座のタイプ

便座の形によって一般的な温水洗浄便座を交換・取り付けできるかどうかが変わります。

温水洗浄便座を取り付けられるトイレのタイプ

一般的に温水洗浄便座を利用できる便器は、以下の3種類です。

通常の背面タンクトイレ 背面タンク式(ロータンク)トイレ

背面にタンクがついたごく一般的なタイプ。

ワンピース型トイレ ワンピース型トイレ

ロータンクが便器の後ろにあるタイプ。手洗いボウルがない。

三角タンクのトイレ 三角タンク(隅付タンク)のトイレ

便器とタンクが分離しており、三角柱型のタンクが個室の隅についているタイプ。古いトイレに多い。

※スペースがあれば取り付け可能

温水洗浄便座の後付けが難しいトイレのタイプ

以下のような特殊な形状のトイレは、温水洗浄便座が使えないか、一般的な形状の温水洗浄便座が設置できず、便座ごと交換することになります。

タンク一体型トイレ タンク一体型トイレ

※一般的な温水洗浄便座は取り付けられず、便座ごと交換が必要

フラッシュバルブ式トイレ フラッシュバルブのトイレ
汲み取り式トイレ 汲み取り式トイレ
3点ユニットのトイレ 3点ユニットバスのトイレ

※漏電リスクがあるため、特殊な工事が必要。10万円ほどかかり、非常に高額。

④便座のサイズ

実は便座のサイズには2種類あります。どちらでも温水洗浄便座は取り付けられますが、自宅のトイレのサイズに合った型を購入する必要があります。

自宅のトイレが以下のどちらに当てはまるか、メジャーなどで測っておきましょう。

レギュラータイプ(通常)
  • 開口部の長さ:320~350mm
  • 便器の長さ:440mm
エロンゲートタイプ(大型)
  • 開口部の長さ:355~380mm
  • 便器の長さ:470mm

失敗しないウォシュレットの選び方

温水洗浄便座の操作パネル

実際に製品を選ぶとき、どんな選択肢があるのでしょうか?温水を出すときの方式の違いや操作パネルの位置、さまざまな機能について紹介します。

水の温め方の違い【貯湯式・瞬間式】

温水洗浄便座の温水貯蔵方式には「貯湯式」と「瞬間式」の2種類が存在します。2つの違いは以下の通りです。

貯湯式
  • 内蔵タンクに温水をためておくタイプ
  • タンクの温水が切れるとしばらく水しか出ない
  • 水を保温するため、常に少しずつ電気代がかかる
  • 本体価格は瞬間式より安い
瞬間式
  • 吐水する瞬間に水を温めるタイプ
  • その場で水を温めるので連続で使うことができる
  • 吐水時に電力をたくさん使うが、使わないときは電気代がかからない
  • 本体価格は貯湯式より高い

1点気を付けなければならないのが、一度に使う電力は瞬間式のほうが圧倒的に大きい(1300W程度)ということです。温水洗浄便座しかコンセントに接続しないのであれば問題ありませんが、ほかの機器と共用の場合、同時に使うとブレーカーが落ちてしまう可能性があります。

操作パネルの位置

温水洗浄便座の操作パネルは、大きく分けて「壁掛けリモコン型」と「便座一体型」の2つがあります。

壁掛けリモコン型

壁掛けリモコン型の温水洗浄便座

リモコン型操作パネルは、壁面に設置してワイヤレスで操作できるタイプの操作パネルです。使いやすい位置に取り付けられるので、お子さまや高齢者がお住まいのご家庭でも安心して利用できます。しかし壁への取り付け工事が必要、ハイグレード製品が多いという点から、費用が高くなる傾向にあります。

便座一体型

便座一体型リモコンの温水洗浄便座

便座一体型はその名の通り便座と操作パネルが一体になっています。操作パネルを壁面へ取り付ける工事が必要ないため、壁掛けリモコン型よりも少し安く、手間なく取り付けられます。デメリットはパネルにホコリや汚れが付きやすい点、パネル部分がじゃまになって個室の奥のほうが掃除しにくい点です。

さまざまな便利機能

温水洗浄便座には、以下のような便利機能が搭載されていることがあります。商品を選ぶ際には、便利機能から選ぶという方法もおすすめです。

  • 脱臭機能
  • 温風乾燥機能
  • オート開閉機能

脱臭機能

便器の内側にある空気を吸い込んで臭いを軽減するという機能で、便座に座ると脱臭を始めるものや、トイレに入ることでセンサーが反応して脱臭を始めるものなど、さまざまなものがあります。

中には「パワー脱臭」という強力な脱臭機能を備えている製品もあるため、好みに合わせて選びましょう。

温風乾燥機能

便座から温風が出てくる機能のことです。温水洗浄便座で洗浄して濡れた部分を、温風で乾燥させるという役割を持ちます。この機能は、何らかの理由でトイレットペーパーを使用して拭くのがつらい人にとって役立つでしょう。

オート開閉機能

便器に近づいたり離れたりするとフタが自動で開閉する機能です。手を触れずにフタの開閉が行えるため、トイレを衛生的に使用できることに加え、屈んでフタを開ける動作もなくなり、腰を痛める心配もありません。

温水洗浄便座の交換手順【10STEP】

便座を外す

ここからは、既存の便座を取り外す方法について解説していきます。作業を始めるにあたり、先程紹介した作業に必要な道具を忘れず準備しておきましょう。

取り付けに使用する道具

確認が完了したら、便座の取り付けと取り外し作業に必要な道具として、以下のものを用意します。

道具 用途
プラスドライバー 便座のベースプレート固定
マイナスドライバー 止水栓の開閉
モンキーレンチ

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給水管のナットをゆるめる・締める

温水洗浄便座本体を購入すると、マイナスドライバー付きスパナが付属していることが多いです。これがあればマイナスドライバーとモンキーレンチの役割を果たしてくれるので、プラスドライバーだけ用意すれば済みます。

ただしナットをゆるめたり閉めたりするときはかなり力を入れるので、付属のスパナではやりづらいことも。できればモンキーレンチは用意しておくと安心です。いずれもホームセンターでかんたんに手に入ります。

【STEP1】電源プラグを抜く

古い温水洗浄便座を交換する場合、水道の元栓を閉めるのに加えて電源プラグを抜いておくことで感電のリスクを防ぎましょう。アース線が差し込まれている場合は、併せて抜いておきます。

もし便座を固定しているナットが、錆びたり固くなったりしている場合には、無理に回すのではなく業者に相談するのがおすすめです。

そのほか取り外したあとの便座については、故障している場合自治体の分別ルールに従って粗大ゴミとして処分し、問題なく動く場合は「小型家電リサイクル法」に則って家電ショップや専門の業者に回収してもらいましょう。

【STEP2】現在ついている便座を外す

便座の交換を行うにあたり、水道の元栓を閉めずに作業を行った結果水が止まらなくなり、業者に依頼することになったというケースも少なくありません。まずは水道の元栓を閉め、水が溢れてしまうのを防止することから始めましょう。

事前準備が完了したら、以下の工程で便座の取り外し作業を行います。

  1. 便座・便フタを持ち上げ、便座を固定するナットの位置を確認する
  2. 便器の裏側から、モンキーレンチでナットを外す
  3. ボルトにはめられているゴムパッキン・座金を外す
  4. 便座を取り外す

このように便座自体は非常にシンプルな作業で取り外せるのです。

関連記事:ウォシュレットの取り外し方法・手順!必要なものや事前準備、自分でできない場合の対処法 | ミツモア

【STEP3】ベースプレートを取り付ける

本体を取り付ける前に、ベースプレート(固定プレート)を設置します。ベースプレートは便座取り付け穴の上に置いて、上からボルトを差し込み、パッキン・ワッシャーを取り付け、ナットで仮止めします。

【STEP4】新しい温水洗浄便座を取り付ける

次に、ベースプレートに差し込むようにして温水洗浄便座本体を取り付けましょう。製品によっては力強く押し込まなくても簡単に取り付けられるため、製品の説明書を読みながら取り付け作業を行うことをおすすめします。

どうしても上手くつかない時は、ベースプレートの位置が悪い可能性があるため、もう一度ベースプレートを取り外して作業をやり直しましょう。

【STEP6】給水管を取り外す

続いて、便器とタンクをつないでいる給水管を取り外していきます。給水管はナットで固定されているため、便座の取り外し作業と同様にモンキーレンチを使って外していきましょう。

取り外すコツは、モンキーレンチで挟んで強めに押さえてゆっくりと回すことです。

タンク側・便器側両方のナットを取り外したら、給水管を作業の邪魔にならない場所に移動させておくことをおすすめします。

この時給水管に残った水が溢れる可能性があるので、乾いたタオルなどを床に敷いて養生しておくと作業後の片付けが楽になるでしょう。

【STEP7】分岐金具とフレキシブル管(給水管)を取り付ける

本体の取り付けが完了したら、まず分岐金具を取り付けます。モンキーレンチやスパナを使えば簡単に取り付けられますが、この際「ゴムパッキンがはまっているか」を注意しましょう。

もしゴムパッキンがはまっていなければ、ほぼ間違いなく水が漏れ出してしまうため、確認作業はしっかりと行うことをおすすめします。

次にフレキシブル管(給水管)を取り付けます。既存のものを取り付けようとすると、長さが足りないことがあるため、温水洗浄便座に付属しているものを使うようにしましょう。

フレキシブル管は配管が柔軟に曲がる給水管のこと。分岐金具を取り付けると既存の給水管の長さが合わないので、パイプカッターなどで切断する必要がありますが、フレキシブル管に交換することでかんたんに給水管を取り付けられるのです。

【STEP8】給水ホースを取り付ける

分岐金具から温水洗浄便座本体をつなぐ給水ホースを取り付けます。分岐金具にはめるだけのタイプであれば、「カチッ」と音がするまで差し込みましょう。

【STEP9】止水栓を開ける

すべての部品を取り付け終わったら、マイナスドライバーで止水栓を開けます。

一度トイレの水を流してみて、給水管から水が漏れないかしっかり確認しましょう。もしポタポタと水が漏れる場合はナットの締めが甘い可能性があります。もう一度止水栓を止め、水漏れ部分を締め直してみてください。

【STEP10】プラグを挿して試運転する

最後に新しい温水洗浄便座の電源プラグをコンセントに挿します。

温水洗浄便座機能の試運転をしてみて、問題なく動くようであれば取り付け完了です。もし給水ホースなどから水が漏れる場合、分岐金具か便座本体の接続部分に不備があるので、もう一度止水栓を止めて接続し直しましょう。

温水洗浄便座の取り付け方法を解説した動画もあるので、参考にしてみてください。


参考:コメリ公式チャンネル

ウォシュレットを取り付ける時の注意点

トイレの床から水漏れ

必要な道具は事前に準備する

製品によって作業に必要な道具は異なるので、事前に取扱説明書を読んで確認しましょう。

プラス・マイナスドライバーは置いてある家庭も多いですが、スパナやモンキーレンチまでは揃っていないことがあります。ホームセンターやネットなどで購入できるので、必要な道具は予め準備しておきましょう。

水は必ず止める

止水栓を締め忘れて作業を始めると、給水管を外した瞬間に水があふれ出します。作業前に必ず止水栓を締め、配管をさわる前にトイレのレバーを引き、流れないことを確認しましょう。

止水栓で水を止められていればまだ良いのですが、止水栓が壊れてしまった場合にはまず水道の元栓を締めなければなりません。

水道の元栓は戸建であれば敷地内の地面に埋まっているメーターボックスの中にあります。マンションであれば玄関隣の扉を開けるとガスメーターと一緒に設置されていることが多いです。

元栓の位置や締め方については以下の記事で詳しく解説しています。

コンセントプラグは抜いておく

便座を温める機能がついている場合は電気を使っており、コンセントを使用しています。ウォシュレットの取り付け作業をする前に、必ずトイレのコンセントプラグを抜きましょう。作業中に水が漏れたりかかったりすると、感電する恐れがあります。

金具や配管を無理やり外さない

トイレの設備は普段なかなかさわることはありません。取り付けられてから長年経過したナットは、さびて固まっている可能性があります。

このような状態で無理やり力を入れると、金具や配管、さらにははずみで陶器の便座を破損させてしまうリスクが高いです。壊れてしまうと修理費用がかさむので、自分で外そうとせず、業者に依頼しましょう。

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賃貸物件でウォシュレットに交換する時は確認必須

マンションの外観

まずは大家さん・管理会社に確認を

賃貸物件の設備は大家さんの持ち物です。入居者の判断で勝手に取り外し・取り付けができないので、まずは大家さんや管理会社に相談してみましょう。

取り付けの許可が出た場合も、費用は自己負担、退去時に自分の責任で取り外して原状回復を求められるケースが多いです。

トラブルにならないようにしっかり設置後の取り決めも確認しておきましょう。

取り付け不可の場合は携帯用おしり洗浄器の活用がおすすめ

温水洗浄便座取り付けの許可が出ないということも十分に考えられます。そんなときは、工事なしで使える携帯用ウォシュレットで代用するのがおすすめです。お出かけ先にも持ち運べたり、災害時にも使えたりと温水洗浄便座より優れている点もあります。

「電動式」と「手動式」があり、電動式であれば通常の温水洗浄便座と変わらないくらいの水圧で洗浄できますよ。

ここでおすすめの製品を3つ紹介します。

TOTO /【いつでもどこでも携帯できる】 携帯ウォシュレット

  • 本体タンク容量:約180ml
  • 連続吐水時間:約23秒
  • 本体重量:約250g
  • 電池:単3乾電池1個

「ウォシュレット」の登録商標で最も有名なメーカー、TOTOの携帯用ウォシュレットです。ワンタッチで3つ穴でしっかり洗浄する標準モードと、5つ穴で優しく洗浄するソフトモードの切り替えが可能。

パナソニック/おしり洗浄器 ハンディ・トワレ

  • 本体タンク容量:約130ml(ペットボトル接続可能)
  • 連続吐水時間:約20秒
  • 本体重量:約230g
  • 電池:単4乾電池2個

ボタンで強弱を切り替えられるほか、ノズルの付け替えも可能。周りを気にせず使える低騒音設計なのも嬉しいところ。リズムよく水を噴射するビート洗浄で、心地よく洗うことができます。

Viaes(ビアエス)/携帯 おしり洗浄器

  • 本体タンク容量:約130ml(ペットボトル接続可能)
  • 本体重量:約330g
  • 電池:単4乾電池2個

大手メーカー製と比較して価格がリーズナブルながら、強弱の調整やノズルの広い可動域など引けを取らない性能が魅力です。防水設計(IPX6相当)になっていて本体を丸洗いすることができるので、清潔に保てます。

ウォシュレットの交換・取り付けにかかる費用【業者・DIY比較】

トイレ ウォシュレット 取り付け 取付

温水洗浄便座の便座交換にかかる費用相場

費用の目安は以下の通りです。

本体価格+工事費 23,000~110,000円
本体のみ 15,000~100,000円
取り付けのみ 6,000~10,000円
取り外し・処分 各1,000円程度

DIYで取り付けるのであれば、本体代(1.5~10万円程度)に加えて工具代がかかっても1,000円程度。業者に依頼する場合はプラスで1~1.5万円程度かかると考えておきましょう。

本体価格は製品のグレードによって大きく異なります。1万円台のものから10万円台のものまで幅広いので、必要な機能を見きわめて決めましょう。

関連記事:ウォシュレット交換の費用相場(内訳・総額)を解説!高くなる工事や安く済ませる方法も|ミツモア

業者を選ぶときは「一括見積もり」がおすすめ

取り付けを業者にやってもらうなら、なるべく安く、信頼できる業者を見つけたいですよね。住宅の水回り工事業者の中には、作業後に高額請求をしたり、適当な工事をしたあと連絡が取れなくなったりする悪徳業者もいるので、注意が必要です。

そんなときは複数の業者に見積もりをとって比較する「一括相見積もり」をするのがおすすめです。見積もりの金額や内訳を比較し、いちばん内容に納得のいく業者を選べます。

「ミツモア」では、1回サイト上で依頼を出すだけで最大5件の見積もりが届きます。見積もりだけでなく口コミ評価を比較したり、依頼を決める前にチャットで相談したりできるので、比較がしやすいですよ。

温水洗浄便座の取り付け・交換を依頼する

ウォシュレットのよくある不具合と対処法

温水洗浄便座のノズル掃除

「温水洗浄便座が壊れてしまった!」と思っても、故障ではなくほかに原因があることも。よくある不具合と、まず試してみる対処法をまとめました。

ウォシュレットの寿命は7~10年程度

温水洗浄便座の寿命はだいたい7~10年程度です。使用頻度や環境にもよりますが、設置から10年近く経って不具合が生じたときは、思い切って交換したほうがよいでしょう。

調子が悪い温水洗浄便座を使い続けていると、水漏れが起こったり、内部の部品が発熱して火災が起こったりするリスクもあります。

リモコンのボタンを押してもノズルが出ない

ボタンを押しても温水洗浄便座が動かない、ノズルが出てこないという場合は、まず以下のような問題がないか確かめてみましょう。

  • コンセントから温水洗浄便座のプラグが抜けていないか
  • リモコンの電池が切れていないか(電池式の場合)
  • 温水洗浄便座のスイッチが「切」になっていないか

電源が入っていて「ウィーン」と音がするのにノズルが出てこない場合、ゴミや汚れが付着して動きが悪くなっている可能性もあります。一度手動でノズルを引き出し、周辺を掃除してみましょう。

それでも直らなければ、故障の可能性が高いです。修理または交換を検討しましょう。

温水が出ない

出てくる水が冷たい、または水が出ないときは、一度コンセントからプラグを抜き差ししてみてください。一時的な接続エラーであれば、差し直せば元通り動くはずです。

また、ノズルが目詰まりしていて温水が出てこない可能性もあります。ノズルを引き出して汚れを取り除きましょう。

これで解決しなければ故障が考えられます。修理や交換をすることになるでしょう。

水が漏れている

温水洗浄便座を使うと水が漏れてしまう場合、給水ホースや接続部分のパッキンの劣化、ゆるみが考えられます。

まずは分岐金具のナットを締め直してみてください。解決しなければ、止水栓を締めてパッキンの交換を試してみましょう。

自分で交換するのに自信がない場合は、業者にやってもらうことをおすすめします。

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自力で温水洗浄便座の取り付けや交換を行うのであれば、正しい手順を踏んで慎重に作業を行う必要があります。

特に水道の元栓を止めたり、電源コードを取り外したりするのを忘れてしまうと、感電や火災など思わぬ事故につながる可能性もあるでしょう。本記事で紹介した手順を参考に、正しい方法で取り付け・交換作業を行いましょう。

また自力で取り付け・交換作業を行うのに不安があり、業者に依頼するのであれば、本記事で解説したポイントを意識して業者を選びましょう。

暮らしにまつわるサービスのプロが多数登録する「ミツモア」では、以下のようなサービスがあります。

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口コミからはサービスの質や人柄などがうかがえることが多く、金額以外の判断材料も得られるので安心です。

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