「引っ越しや掃除でウォシュレットを取り外したいけど、やり方が分からない…」という方向けに、自分でもできるウォシュレットの取り外し方を解説していきます。
ウォシュレットを取り外すには、事前準備やしっかり手順を踏んで進めることが重要です。なんとなくで始めると水漏れや感電の危険もあるので注意してくださいね。
また場合によっては、DIY(自分での取り外し)に向かないタイプのウォシュレットもあります。この記事ではそんなウォシュレットの見分け方や、具体的な取り外し手順を画像付きで解説していきます。ぜひ参考にしてください。
そのウォシュレットは取り外せるタイプ?DIYできるかの確認方法
ウォシュレットは自分で取り外しができるもの・できないものがあります。以下の2種類のタイプなら自分でも取り外し可能です。まずは自宅のウォシュレットがどちらに当てはまるかを確認しましょう。
ベースプレートで取り付けられているタイプ | ウォシュレット本体の右側にロックレバー(取り外しボタン)があります。ロックレバーを押しながら手前にスライドすると取り外しが可能です。基本的にはこちらのタイプのウォシュレットが多いです。 |
ボルトナットで取り付けられているタイプ | ウォシュレット本体が便器の裏側からボルトナットで固定されています。 |
該当しない場合は無理矢理行わず、業者に相談しましょう。
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ウォシュレットの取り外しに必要な道具・事前にしておくべきこと
以下の道具を用意しましょう。
- ドライバー(プラス、マイナス)
- スパナまたはモンキーレンチ
- 雑巾、バケツ(防水対策のため)
- ゴム手袋
ドライバーやスパナは工具店やホームセンターなどで購入できます。
給水管を取り外す際などに水が漏れる可能性があるため、水を受けるバケツやタオルを用意しておくと安心です。
要注意!作業前に必ず電源プラグを抜く
取り外し作業を始める前に、必ず電源プラグをコンセントから抜いてください。ウォシュレットは電化製品なので、電気が流れている状態で扱うと感電の恐れがあります。また絶対に濡れた手で触らないように注意。
取扱説明書を確認する
ボタンの位置や便座の外し方は、メーカーや機種により異なることがあります。事前に取扱説明書で確認してから行うとスムーズです。
説明書を持っていない場合は、以下の手順で調べましょう。
1.便器ふたの裏か、製品の背面・側面に貼られている品番ラベルを見る
例)
- TOTOの場合:「TCF」「CES」などで始まる
- Panasonicの場合:「DL」「CH」などで始まる
2.「製品品番」などの項目で書かれた番号をネットで検索する
3.メーカーの説明書(pdfファイルなど)がヒットするので、内容を確認する
ウォシュレットの取り外し手順!止水栓の止め方から処分方法までを解説
ここでは自分でウォシュレットを取り外す手順を解説していきます。必ず事前準備を終えてから取り掛かりましょう。
以下の流れで作業をしていきます。
- トイレの水道の止水栓を止める
- トイレのタンクを外す
- ウォシュレットの温水を排出する
- 給水管(手洗い器付きタンクの場合)・分岐金具を取り外す
- ウォシュレットを取り外す
- アース線を抜く
- 処分する(不要な場合)
手順①:トイレの水道の止水栓を止める
止水栓とは、水の勢いを調整するトイレの元栓のこと。トイレの奥部分にあるのが一般的です。
止水栓を閉めずに行うと、水が噴出して水浸しになってしまう恐れがあります。
止水栓には大きく分けて2種類あるので、それぞれに合った方法で止めましょう。
- 蛇口のようなハンドルが付いているタイプ:ハンドルを手で右に回す
- ハンドルが付いていないタイプ:マイナスドライバーまたはスパナで右に回す
長年使用していて止水栓が古くなっていると、回りにくいことが多いです。無理矢理力を込めず、ゆっくり根気よく回してください。
手順②:トイレのタンクを外す
タンクには2種類あります。
- 手洗い器なし:そのままふたを持ち上げるだけでOK。
- 手洗い器あり:給水ホースが接続されているため、ホースを留めているナットを左に回して外してください。
外したタンクは陶器でできていて割れやすいので、作業中にぶつからない安全な場所に置いておきましょう。
手順③:ウォシュレットの温水を排出する
ウォシュレットの中には温水が溜められたタンクがあります。便座を持ち上げ、裏側にあるボルトをマイナスドライバーで回すと排水可能です。
手順④:給水管・分岐金具を取り外す
トイレは分岐金具というものによって、給水管(排水ホース)・止水栓・ウォシュレット本体に接続されています。その名の通り管を分岐させているのですね。
この分岐金具と、給水管(手洗い器付きタンクの場合)を取り外す必要があります。どちらもナットで固定されているので、スパナで左に回すと外せます。
給水管を外す時はトイレタンク内部の金具を手で押さえながら回すと、作業しやすくなりますよ。給水管の内部に水が溜まっている可能性もあるので、バケツや雑巾を下に置いておくと安心です。
給水管の中を見ると、黒いパッキンと網目状のごみ取りフィルターが付いた部品があります。既存の給水管を再度使う場合は、フィルターに溜まっているごみを軽く取っておきましょう。部品自体は外さないように注意してください。
またタンク側の金具の中にある部品は再利用するので、そのまま差し込んでおきましょう。
手順⑤:ウォシュレットを取り外す
ウォシュレット取り外しボタンの有無で取り外し方が変わってきます。
【便座の側面に取り外しボタンが付いている場合】
ボタンを押しながら、便座を手前にスライドさせると取り外せます。便座と便器の間にベースプレート(ウォシュレットを固定する部品)が設置されているので、プレートに付いているボルトをプラスドライバーで回して外してください。
【取り外しボタンが付いていない場合】
便器の裏側をのぞき込み、スパナでナットを外します。便座を再利用する場合、この時外したゴムパッキンなどの部品は保管しておきましょう。
手順⑥:アース線を抜く
アース線とは漏電した際の感電を防ぐために、電気を地面へ逃がすもの。緑や黄色の細いコードです。
トイレ内のコンセント下部に設置されている「アース」と書かれたカバーを開けるとネジがあります。プラスドライバーで左に回しましょう。アース線を下に引っ張って外します。
感電の危険性があるので、事前に必ず電源プラグを抜いておきましょう。また念のためゴム手袋をすると良いでしょう。
手順⑦:処分する(不要な場合)
「引っ越し先でウォシュレットが使えない」「新しいのを買ったから古いのは不要」という場合はウォシュレットの処分しましょう。
方法としては以下の2つがあります。
- 不燃ごみや粗大ごみとして出す
- リサイクルショップで買い取ってもらう
【不燃ごみや粗大ごみとして出す】
ウォシュレットの大きさでどちらに分類されるかが変わります。お住まいの自治体のホームページで確認しましょう。粗大ごみで出す場合は200~400円程度かかります。
ごみとして出す際は、ウォシュレットの汚れをしっかり落としてください。薄めた台所用中性洗剤を使い、柔らかい布で拭くと落ちやすいです。
【リサイクルショップで買い取ってもらう】
基本的に未使用品が買取対象ですが、使用期間が短いものなら買い取ってもらえる可能性があります。買取価格はメーカーや機種によって異なるので、ショップで確認してみてください。中には出張や宅配で回収してくれるところもありますよ。
ここまで読んで「難しいな…」と思った場合は、プロへの依頼がおすすめ
「手順を読んでもいまいちやり方が分からない。大丈夫かな…」と不安になった方は、業者に依頼するのがおすすめです。手順通りに進めても上手く取り外せなかった・過って部品を壊してしまったなど、失敗するリスクもあります。
狭いトイレの個室内では作業もしづらく、不慣れだとかなり時間がかかってしまうことも。長時間トイレが使えなかったり、場合によっては腰を痛めてしまったりするかもしれません。
「依頼するとなると費用が心配」という方もいると思いますが、ウォシュレットの購入+工事のセットサービスを用意しているところもあります。そういったサービスを使えば、自分で全てをやるのと同じくらいの金額でお願いできるケースもあるのです。
ウォシュレットの取り外しは、水道業者や引っ越し業者などに依頼することができます。業者ごとに費用や対応内容はさまざま。自分の希望に合った業者を見つけるには、見積もりを複数とって比較するのがベストです。
「でも複数社に見積もりを取るのは面倒…」という方もいらっしゃいますよね。そんな方にミツモアをご提案。ミツモアは簡単な質問に答えるだけで、最大5社のプロから無料で見積もりをしてもらえるサービスです。自宅からの近さ(すぐに対応してもらえるか)や費用・口コミなどを比較して選べるので、あなたにピッタリの業者に依頼ができますよ。
ウォシュレットの取り外しにかかる時間・費用はどれくらい?DIYと業者、それぞれを比較
「手順は分かったけど、どれくらい時間やコストがかかるのか気になる」という方も多いはず。DIYした場合と業者に依頼した場合、併せて説明していきます。
取り外しのみの相場
DIYの場合 | 1,000円程度(工具代)です。すでに工具が揃っている場合は0円です。 |
業者に依頼する場合 | 3,000~5,500円程度です。
取り外し専門の業者はあまりなく、処分もしくは新規ウォシュレットの設置込みで行っている業者がほとんど。事前に取り外しのみお願いしたいことを伝えておくと、後々のトラブルを避けられます。 |
取り外し~新規取り付けの相場
DIYの場合 | 工具費、処分費、新規のウォシュレット代で20,000~80,000円です。
所要時間は人によりますが、慣れない方だとかなり時間がかかってしまうことも。 |
業者に依頼する場合 | ・本体を自分で購入して依頼:26,000~94,000円(本体代+依頼代)
・「本体購入+取り外し+取り付け」セットで依頼:30,000~95,000円 セットでサービスを販売している業者も多いです。ウォシュレット本体の価格が割引きされ、自分で用意するより安く購入できることもあります。 所要時間は30分~1時間程度です。 |
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