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ウォシュレットの寿命は7年?修理や交換するときのポイントも紹介

最終更新日: 2023年01月05日

ウォシュレットには他の家電と同じく寿命があるものです。ここでは壊れるまでの期間やよくある故障のケース、賃貸物件だった場合の注意点などを解説します。こまめな掃除で寿命も伸ばせるので、ぜひトライしてみましょう。

ウォシュレットの寿命は何年?

ウォシュレット

毎日使うウォシュレットは、いずれ寿命がやってきます。ウォシュレットの平均的な耐用年数と保証期間について解説していきましょう。

一般的な寿命は7年から10年

途中で致命的な故障を起こさない限り、ウォシュレットの寿命は7~10年が平均的です。使い方や環境によって多少の差はありますが、毎日使い続けるのが基本のウォシュレットは、経年劣化を避けられません。

寿命には日頃のメンテナンスも影響します。ウォシュレットはその特性から汚れがつきやすい製品ですが、掃除をせずに汚れが蓄積するとさまざまな不具合につながり、長持ちしなくなります。

同じ製品を使っていても、ある人は10年使えたのに別の人は6年しか持たなかった、といった寿命の違いは、メンテナンスの回数や質の差といっても過言ではありません。

保証期間は限られている

家電製品であるウォシュレットには保証期間が設けられており、一般的には購入した日から1~2年間です。この期間中に故障したなら、ほとんどの場合無償で修理を受けられるでしょう。

メーカーや家電量販店が独自に提供している延長保証もあり、指定の料金を払えば保証修理の期間を延長できます。

問題になるのは修理用の部品です。メーカーにもよりますが、およそ5~6年で部品の生産が終わるため、年式の古いウォシュレットは故障しても部品を調達できず、修理が不可能になります。

騙し騙しで使えるレベルの不具合ならまだしも、重大な故障で部品交換が必要となると、買い替えざるを得ないでしょう。

ウォシュレットの寿命は症状で判断できる

ウォシュレットの操作パネル

ひと口に故障といっても、さまざまな症状があります。ここではウォシュレットでよくある不具合の内容を、ケースごとに説明します。

ウォシュレットが動かない

誰の目にも一目瞭然なのが、ウォシュレットが動作しないトラブルです。操作パネルのボタンを押しても反応がない場合は、まず電源プラグがコンセントから抜けていないか、コードが破れて断線していないかを確認しましょう。

問題がないなら「切」ボタンの点灯を確認します。点いていたらリセットボタンを押してランプが消えるか確認し、消えない場合は漏電を疑ってください。もし漏電していたら危険なので、本体には触れず業者に依頼します。

切ボタンのランプが消えたままなら、電源スイッチを入れて点灯するかを見ましょう。点かない場合は便座が便器からずれている可能性があるので、きっちりはめ込みます。それでも動かない場合は、内部の基盤などの故障が考えられます。

ボタンを押してもノズルが出ない

ノズルの不具合も、ウォシュレットに多い故障です。ノズルは電動で伸縮しますが、汚れや付着物で動きが悪化する場合と、電気的な故障で動かない場合があります。

手でノズルを引き出して汚れが溜まっているなら、トイレ用のお掃除シートや歯ブラシなどで、やさしくクリーニングしましょう。軽い故障ならこれで直る場合もあります。ノズルから水が出ないときも、吹出口が汚れでつまっているのかもしれません。ノズル本体を傷めないように、やさしく汚れを拭き取ります。

ノズルを掃除しても故障が直らないときは、内部や本体の故障が考えられるので、業者に依頼することになるでしょう。

洗浄水が冷たい

水は出るけど温かくならないのも困った状況です。特に冬などは大きな問題になります。温水が出ない場合は、一度電源プラグを抜き差ししてリセットしてみましょう。内部の電気回路の誤作動などが起きていたら、何事もなく直る可能性もあります。

他の原因としては、サーモスタットの故障が考えられるでしょう。操作パネルで温度設定は問題なくできるのに温水にならないときは、サーモスタットが壊れているのかもしれません。この場合も業者に依頼することになります。

水漏れしている

ウォシュレットの水漏れが起きたら、まずどこから水が漏れているかを確認します。漏れている場所によって、対処法が変わるからです。まずは止水栓をマイナスドライバーで締めて、水を止めてから原因を探しましょう。

本体と給水管をつなぐ金具が緩んでいる場合は、レンチやスパナで増し締めした後に止水栓を開け、水漏れが起きないか確認します。給水管と本体をホースでつなぐタイプなら、ホースの破れや穴などがないかチェックしましょう。

水漏れの多くはパッキンの劣化が考えられます。パッキンは消耗品なので交換可能ですが、古いウォシュレットだと形の合う商品が販売されていない可能性もあります。

ウォシュレット故障は修理?それとも交換?

ウォシュレット

壊れたウォシュレットは修理するか、新品に買い替えるかの選択肢があります。どちらの方法にしても気になる費用は、どれくらいなのでしょうか。

修理した場合にかかる費用相場

ウォシュレット修理の相場は、故障の状況にもよるので一概にはいえません。あくまで目安ですが15,000円前後を見ておいていいでしょう。

メーカー保証や延長保証などの期限内であれば無料で直せる可能性が高いので、故障が発生したら保証書などで購入日を確認するのが大切です。

交換する場合にかかる費用相場

ウォシュレットは各メーカーから多くの商品が発売されているので、どのモデルを選ぶかで価格は大きく変わります。安ければ1万円代でありますし、高級品なら10万円を超える機種も存在します。

業者に設置してもらうなら作業費も必要です。相場は15,000~20,000円程度ですが、設置場所の状況や業者によって価格に開きがあります。リモコン洗浄機能つきなどハイグレードなモデルは、プラス2,000円ほどかかります。

DIYに自信のある方なら自分で取り付けるのもいいですが、水回りで電気を取り扱うため危険な面もあり、できれば業者に依頼するのが賢明です。

5年以上使っている場合は交換の検討を

購入から5年を過ぎたウォシュレットは、買い替えを考えるほうがよいでしょう。部品が手に入らず、故障したら必然的に交換となる場合もあります。

買い替えのメリットで見逃せないのが省エネ性能です。エアコンや冷蔵庫でもいえますが、家電製品は基本的に新しいほど省エネに優れており、毎月の電気代が安くなります。使用期間によっては、古い製品を使うよりトータルコストで得をする可能性もあるでしょう。

最新の製品は機能性も高いので、毎日のトイレが快適になるのはいうまでもありません。

ウォシュレットを交換する方法

ウォシュレット

ウォシュレットの交換は自分でやるか、業者に依頼するかに分かれます。それぞれの方法のメリット・デメリットを把握しておきましょう。

専門業者へ依頼すると安心

ウォシュレットの取り付けや交換は専門業者に依頼するのがベターです。自分でやるよりミスの確率が大幅に減りますし、短時間で工事も終了します。もちろん工事費はかかりますが、安心のための料金と考えるとよいでしょう。

おすすめの業者の探し方は複数業者の比較です。料金面はもちろん、出張費の有無や工事費に含まれる項目など、重要な項目を比べながら見積もりを取り、満足度の高い業者を見極めましょう。

DIYするときは注意が必要

ウォシュレットの交換方法はブログや動画などで手順を見つけられますが、DIYする場合は注意が必要です。うまくいけば余計なコストもかからなくて済む反面、失敗すれば「やっぱり業者に頼めばよかった……」という事態になりかねません。

よくあるミスが、作業前の水栓の締め忘れです。作業に没頭して気がついたら床が水浸しになって水が止まらなくなり、結局業者に連絡する羽目になるケースがあります。ネジの締めすぎによる破損もやってしまいがちなので、注意しましょう。

古い部品が固着して取り外せない、無理やり外そうとして便座を壊す、といった失敗も業者への問い合わせでよくあるパターンです。便座は陶器なので補修が難しく、一部分が壊れても本体ごと取り替える必要がでてくるので、大きな出費になってしまいます。

賃貸物件のウォシュレットを交換する場合

ウォシュレット スイッチ

元から設置されていたウォシュレットを勝手に交換するのは禁物です。修理や交換を問わず、まずは管理会社に連絡して確認を取りましょう。

必ず管理会社に連絡を

賃貸物件のウォシュレットも交換は可能ですが、事前に必ず大家や不動産会社の許可を取る必要があります。もし無断で工事などを行った場合、賃貸契約書の内容にもよりますが、契約の解除や立ち退きを迫られる可能性もあるでしょう。

しかも民法545条で「原状回復義務」が定められており、借りていた部屋を引き払う時に自分で設置した物品は撤去し、破損した箇所があれば修復して元通りにする必要があります。

もしウォシュレットを交換するときに床や壁に傷をつけてしまったら、原状回復の条件を満たせず修理代を請求される可能性もあり、注意が必要です。

賃貸借契約書の内容を確認

賃貸借契約書にはさまざまな取り決めが記載されていますが、ウォシュレット交換でいえば費用をどちらが負担するかが大切です。

入居者ではなく大家が負担する条件には「ウォシュレットがサービス品でなく設備の扱い」「故障の原因が故意や過失ではない」「賃貸借契約書に修理や交換時の取り決めがない」の3つがあります。

サービス品とは前の入居者が置いたままの設備を指します。ウォシュレットの見た目だけではサービス品か設備かの判別は難しいため、契約書をよく見ておきましょう。

賃貸借契約書にウォシュレット修理・交換の取り決めがあれば基本的に従う形になりますが、修理費用の多少でも変わる場合があるので都度確認するのが大切です。

ウォシュレットを長持ちさせるには?

トイレ掃除
(画像提供:PIXTA)

掃除は見た目をよくするだけでなく、故障のリスクを下げるためにも大切です。ウォシュレットで掃除するべき部分と頻度について解説します。

掃除の頻度は1週間から2週間に1回

ウォシュレットは決してメンテナンスフリーではありません。定期的な掃除をすることでキレイな状態を保てますし、故障のリスクも減らせます。

気になる掃除の頻度は1~2週間ごとがおすすめです。使う人数や頻度によるものの、数日も経てば尿のはね返りや便の残りなどで汚れが溜まってきます。面倒だからと放置すると汚れがこびりつき、ますます落としにくくなるでしょう。

温水を吹き出すノズルが汚れて細菌が繁殖すれば、お尻(肛門)の細菌感染リスクも上がります。ウォシュレット本体だけでなく使う人の健康を守るためにも、こまめな掃除は必須です。

ウォシュレット全体の掃除方法

ウォシュレット本体は気づかぬ間に跳ねた尿などで、見た目以上に汚れています。できれば定期的に拭き掃除をしましょう。

便座の座る部分やフタとの接合部分、操作パネルなどが掃除しておきたい箇所です。専用のお掃除シートがあればベストですし、なければ中性洗剤を含ませた雑巾などで汚れをしっかり拭き取ります。

ウォシュレットは便座の裏側に脱臭フィルターがあり、放置するとホコリや汚れで機能が低下します。フィルターを取り外してホコリをとるメンテナンスも重要です。

ノズルの掃除方法

ウォシュレットの要ともいえるノズルは、重点的に手入れしたい部分です。お掃除機能の有無で変わりますが、まずはノズルを手前に引き出しましょう。

ブラシで強くこするような掃除方法はノズルが傷ついたり壊れたりする可能性が高いので、おすすめできません。お掃除シートや柔らかめの布でやさしく拭き掃除するのが正解です。

拭くだけでは取れない頑固な汚れは、柔らかめの歯ブラシなどで丁寧にかき出します。最後にていねいに拭き上げれば完了です。基本的には手軽な拭き掃除でOKなので、汚れてきたなと思ったら積極的に掃除してください。

ウォシュレットの寿命を見極めよう

ウォシュレット スイッチ

一般的にウォシュレットの寿命は7~10年です。保証期間や部品供給の期限もあるので、古いウォシュレットが故障したら買い替えが基本になります。

ウォシュレットの修理や交換は、業者に依頼したほうが何かと安心です。正当な価格を知るために、複数の業者で見積もりを取り比較しましょう。

賃貸物件の場合、修理交換をする前に大家か管理会社に相談するのが先です。故障についての取り決めが賃貸借契約書に書かれているので、しっかり確認します。

ウォシュレットの寿命を知り、不測の事態が起きたときは状況を判断して適切に対応しましょう。

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