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洗濯機の取り外しは自力でも可能!事前に必要な水抜きの方法を解説

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最終更新日: 2023年10月04日

引っ越し先で現在使っている洗濯機を使いたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。洗濯機は30分~1時間程度あれば自力で取り外すことが可能です。

自力で取り外すのが不安な方は業者に依頼するのがよいでしょう。依頼する際の費用相場は縦型洗濯機なら3,000円、ドラム式洗濯機は9,000円程度です。

今回は洗濯機を取り外す前に行う水抜きの方法から、取り外し・取り付け方までを解説します。

自分で洗濯機を取り外す方法

洗濯機 蓋 開けっ放し

やり方を知っていれば、自分で洗濯機の取り外し・取り付けを行うことができます。しかし正しい手順を理解しておかないと、トラブルの原因になってしまうので注意が必要です。

ここでは水抜きの手順と必要な準備物を解説していきます。

取り外すときは水抜きが必要!【大まかな手順と準備物】

排水後も洗濯機の内部には水がたまっています。そのため洗濯機を移動させる前には水抜きをしておかないと水が漏れて、運搬中に他の荷物や家電をぬらしてしまうでしょう。トラブルを避けるためにもしっかりと水抜きをしておきましょう。

給水ホースの水を抜いてから排水ホースの水を抜いていきます

水抜きの大まかな手順

  1. 水道の蛇口を閉める
  2. 電源を入れてドライモードで運転する
  3. 運転を停めて給水ホースを外し、電源を切る
  4. 電源を入れて脱水モードで運転する
  5. 脱水が終了したら排水ホースを取り外す

以下は洗濯機の取り外しを行う際の準備物です。

  • 洗面器
  • タオル
  • ビニール袋
  • ドライバー(蛇口用のニップルがねじで固定されている場合)

洗面器やタオルは作業中に出た水の処理に使います。取り外した洗濯機の部品を入れるビニール袋も用意しておきましょう。

【手順①】給水ホースの水抜きをする

まずは洗濯機と給水栓をつなぐ給水ホースを蛇口から外しましょう。給水ホースの水抜き方法から外すまでの手順を解説します。

①洗濯機の中が空であることを確認する

洗濯機の中

②給水栓を閉じる

洗濯機の水栓

③洗濯機を標準かドライで運転し、停止する

空の状態で洗濯機を回すのは、給水ホースの水抜きをするためです。標準コースは1分、ドライコースは10秒ほど運転しましょう。

④蛇口用ニップルを外す

給水栓のタイプが「万能ホーム水栓」という学校などでよくみられるものである場合は、蛇口と給水ホースをつなぐ「ニップル」がついているため取り外します。

蛇口ニップル

ドライバーを使ってネジを外しニップルも取り外しましょう。

⑤洗濯機側の給水ホースを外す

洗濯機の給水ホース

ホース内に残っていた水が出てくるかもしれないのでタオルを準備しておくとすぐに対処できます。

⑥給水ホース内に残っている水を捨てる

⑦ドラム式洗濯機の場合は糸くずフィルターの水抜きをする

ドラム式洗濯機の糸くずフィルター

ドラム式洗濯機は給水ホースを外してから、糸くずフィルターの水抜きが必要です。糸くずフィルターを緩め、水が出なくなるまで出し切ります。タオルで拭いて元に戻し、後の手順は縦型洗濯機と同じです。

【手順②】排水ホースの水抜きをする

給水ホースを外したら、洗濯機本体の水抜きをして排水ホースを外します。手順は以下の通りです。

①洗濯機を脱水コースの一番短い時間で運転する

②洗濯槽の内側を拭く

③排水口から排水ホースを抜く

洗濯機の排水ホース

脱水コースで運転することが洗濯機内の水抜き作業です。排水ホースはジャバラになっているため、水が残らないように気を付けましょう。

洗濯機を取り外す際に起こりやすいトラブルと対処法

ドラム式洗濯機と女性

洗濯機の取り外し作業を手順通りに行ったのにうまくいかないということもあるでしょう。

ここでは洗濯機の取り外し作業でよくみられるトラブルと対処法を解説していきます。

水抜きの後に洗濯機から水の音がする

水抜きを行ったのに、洗濯機を傾けると中から水の音がするという場合があります。

水抜きがしっかりできていないのではないかと思うかもしれませんが、この水の音は洗濯機の動作の安定性を保つために洗濯機の間に入っている「液体バランサー」という食塩水によるものです。

そのため再度水抜きをする必要はありませんし、「液体バランサー」は漏れないようになっているので安心してください。

脱水モードを押しても反応しない

脱水モードを押して水がまだ洗濯機の中に残っているのに動かない場合は、故障している可能性があります。

その際には洗濯機を購入したメーカーに問い合わせてみましょう。

また洗濯機の寿命は10年程度といわれているため、使っている洗濯機が古くなっている場合は新しい洗濯機に買い替えるのも1つの方法です。買い替えの際には新居に運搬してもらいましょう。

何回やっても水抜きがうまくできない

水抜きがなかなかうまくいかない原因として、洗濯機の底にある排水弁にゴミがたまっている可能性が考えられます。

排水弁にたまったゴミを取り除くには専門的な技術が必要になるため、専門業者に修理を依頼しましょう。

引っ越し後に自分で洗濯機を取り付ける方法

縦型洗濯機

洗濯機の取り外しだけでなく、取り付けも自分で行うことが可能です。

ここでは洗濯機を取り付ける際の準備物や取り付け方法を解説していきます。

取り付けに必要な道具

洗濯機の取り付け作業には、以下のものを準備しましょう。

  • ドライバー
  • ビニールテープ
  • 取り外した部品

蛇口から洗濯機まで必要な給水ホースの長さを確認し、余裕がない場合は延長給水ホースも用意しましょう。延長給水ホースが必要なときや、部品を失くしてしまった場合は、ホームセンターで購入することができます。

【手順①】アース線をつなぐ

洗濯機の水栓とアース付きコンセント

アース線は緑または黄色のカバーが付いている線のことです。電化製品が漏電した際に、感電することを防ぐ役割を持っています。アース線は以下の手順で取り付けます。

  1. コンセントに電源プラグを差す
  2. コンセント下のカバーをマイナスドライバーで開ける
  3. カバー内にある小さなプレートのプラスねじを緩める
  4. プレート内にアース線の先端を挟んでねじを締める
  5. カバーを戻す

アース線を取り付けなくても洗濯機は使用できます。しかし安全のために、きちんと取り付けましょう。

【手順②】給水ホースや排水ホースをつなぐ

排水ホースと排水エルボ
排水ホースと排水エルボ

排水ホースをつなぐときは、ビニールテープを用意しておきましょう。排水エルボとのつなぎ目に巻いて、つなぎ目からの水漏れを防ぐためです。排水ホース、給水ホースのつなぎ方は以下のようになります。

  1. 排水口にある排水エルボを外す
  2. 排水エルボに洗濯機の排水ホースをつなぎ、排水口に差し込む
  3. 給水ホースを蛇口に取り付ける
  4. 洗濯機に給水ホースを取り付ける

取り付けた後はホースを軽く引っ張り、簡単に外れてしまわないかチェックします。試運転をして、水漏れがないか確認しましょう。

以下の記事では洗濯機の取り付け方法についてより詳しく解説しているので参考にしてみて下さい。

関連記事:洗濯機の設置を自分でやる方法!1人でも簡単に取り付けるコツを解説|ミツモア

引っ越しで洗濯機を移設する際の注意点

洗濯機を運ぶ様子

ここでは引っ越しの際にスムーズに洗濯機を移設できるように注意すべき点をみていきましょう。

取り付け前に設置場所を確認しておく

洗濯機を取り付ける前に、新居の洗濯機設置場所の確認が必要です。まずは現在使っている洗濯機が、洗濯機置き場まで運べる大きさかどうかを確認しましょう。

また「洗濯パン」や「防水パン」と呼ばれる、プラスチック製の板のようなものが設置してある物件もあります。洗濯機の大きさが洗濯パンに合わない場合、調整しないと洗濯機を置くことができません。こちらも事前に確認しましょう。

付属品をなくさないように保管する

洗濯機の水抜きの際に取り外した部品(ホース、コード類など)はなくさないように注意しましょう。

部品が1つでも欠けてしまうと水漏れしてしまう可能性があります。

取り外した部品は袋に入れて保管しておくのがおすすめです。取扱説明書も忘れずに持っていきましょう。

新居の蛇口と洗濯機の蛇口のタイプが同じか確認する

引っ越し先の蛇口が取り付けたい洗濯機に対応しているか確認することも大切です。

洗濯機の蛇口の種類は主に以下の3つです。

  • ワンタッチ水栓

ワンタッチで給水ホースを取り付けることが可能。最近の洗濯機では主流になっている。

  • 洗濯機専用ストッパー付き水栓 

ニップルがなくても簡単に給水ホースの着脱が可能。ホースが外れた時に自動で水を止められる水栓がついているため、水漏れを防止できる。

  • 万能ホーム水栓 

洗濯機専用の水栓ではないので「ニップル」という部品を使って給水ホースを接続する必要がある。学校や古い建物でよく見られる。

万能ホーム水栓以外の水栓ならばワンタッチで簡単にホースを取り付けることができます。蛇口の種類があわない場合は新しく部品を購入することが必要です。

洗濯機の取り付け・取り外しを頼める業者と費用

洗濯機 給水ホース 蛇口

洗濯機の取り外し・取り付けは、水抜きや給排水口の処理をしっかりしないとトラブルの元になってしまいます。自分で作業することが不安な場合は、業者に任せると安心です。

こちらでは引っ越し業者のオプションを利用する場合と、専門業者に依頼する場合の費用や違いを解説します。

引っ越し業者に依頼する

引っ越し業者によっては、洗濯機の設置サービスを提供しているところもあります。費用相場は以下の通りです。

取り外し 縦型洗濯機:3,000円前後

ドラム式洗濯機:9,000円前後

取り付け 無料~8,000円
運搬 8,000~20,000円(洗濯機のみ運搬する場合)

引っ越し業者には引っ越しの見積もりと同時にオプションとして洗濯機の取り付け・取り外しを依頼できるので別の業者に頼む手間がありません。

地域の中小業者に依頼すれば洗濯機の取り付け・取り外しを無料で行ってくれるところもあるので費用を安く抑えられる可能性があります。

またクロネコヤマトや日通が提供している「単身パックプラン」を利用するのもおすすめです。このプランでは決められたサイズのボックスに荷物が積み放題になります。遠方への引っ越しを予定されている方は単身パックの方が費用を安く抑えることができるでしょう。

しかし引っ越し業者は専門業者ではないため、トラブルが起きる可能性もあります。万が一の場合に備え、引っ越し業者が損害保険に入っているかどうかと、補填内容について確認しておきましょう。

専門業者に依頼する

洗濯機設置のトラブルを確実に防ぎたい場合は、プロの専門業者に依頼すると安心です。

依頼する際にかかる費用の相場は以下の通りになります。

取り外し 縦型洗濯機:2,000~4,000円

ドラム式洗濯機:8,000円程度

取り付け 縦型洗濯機:5,000円~

ドラム式洗濯機:7,000円~

運搬 3,000円(~10K)

専門業者なら蛇口の高さが洗濯機と合わない、洗濯パンと洗濯機のサイズが合わないなどの調整を依頼することもできます。

また即日対応や深夜・早朝でも依頼可能なところもあるので、引っ越しで急いでいる方や忙しい方は業者に相談してみるとよいでしょう。

ミツモアならスマホやパソコンから簡単に地域の信頼できる専門業者をみつけることができますよ。

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取り外した洗濯機を処分したい場合

洗濯機を処分したい人新居に洗濯機を洗濯機をそのまま処分したいという方もいらっしゃるでしょう。

洗濯機は家電リサイクル法に指定されている家電の1つであるため、粗大ゴミに出すことはできません。処分者が費用を負担して適切な方法でリサイクルすることが求められます。

洗濯機は以下の7つの方法で処分可能です。

処分方法 かかる費用 こんな場合におすすめ!
①家電量販店に下取りしてもらう 4,000~5,000円 新品に買い替えたい
②家電量販店の回収してもらう 6,000~8,000円 洗濯機だけ処分したい
③自治体指定の回収業者に依頼 5,000~6,000円 洗濯機だけ処分したい
④不用品回収業者に依頼 8,000~15,000円 洗濯機以外に処分する不用品がある
⑤指定取引場所に直接持込む 2,530円 洗濯機を自力で運ぶ手段がある
⑥フリマアプリで売る 無料(売却益) 洗濯機の状態が良い
⑦リサイクルショップで売る 無料(売却益) 洗濯機の状態が良い

洗濯機を無料で処分したい場合はフリマアプリやリサイクルショップで売るとよいでしょう。しかし比較的、新しくて状態が良いものでないと売れないことが多いです。

また引っ越しで他にも処分したい不用品があるなら不用品回収業者に頼むとよいでしょう。処分したい不用品が多ければ多いほど、トータル費用がお得になる可能性があります。

以下の記事では洗濯機の各処分方法のメリットや処分手順などについて、さらに詳しく解説しているので参考にしてみてください。

関連記事:【洗濯機の処分方法7選】無料・有料それぞれの処分手順や費用を徹底解説!|ミツモア

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正しい手順で作業を行えば、自力でも洗濯機の取り外しや取り付けをすることが可能です。しかしきちんと設置できていないと、トラブルの原因になるかもしれません。

水漏れや騒音で隣や下の階とトラブルになってしまうと、数万円以上の被害額になってしまう可能性があります。その場合、節約した引っ越し費用よりも高額になってしまうでしょう。洗濯機設置に不安がある人は、プロに依頼することがおすすめです。

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