ミツモアメディア

ソヨゴの剪定は12~3月に!芯止めの方法や注意点も

最終更新日: 2024年10月30日

ソヨゴは秋に赤い小さな実をつけるのが魅力的で、初心者でも扱いやすいシンボルツリーとして大人気です。

樹木の生長はとても緩やかなうえ、剪定作業もそこまで苦ではありません。この記事ではソヨゴの剪定の時期や注意点、お手入れ方法などを解説します。

ソヨゴの剪定をプロに依頼する

ソヨゴの剪定時期は12~3月

ソヨゴの実

ソヨゴは4月以降に花芽をつけるため、4月以降に剪定をすると、花や実の数が減ってしまう可能性があります。そのため、12月から3月の間に樹形を整えたり、日が当たりにくい枝葉を間引いていきましょう。

ただし、ソヨゴは生長が緩やかなため、毎年剪定を行う必要はありません。2年に1回ほどのペースで、樹形や樹高が気になるようであれば剪定しましょう。

ソヨゴの剪定に必要な道具

ソヨゴを剪定するには剪定ばさみや剪定ノコギリが必要です。一度買えばしばらくの間、剪定で使用するので、木の高さや自身の力に応じて使いやすい道具を用意しましょう。

  • 剪定ばさみ
  • 刈り込みバサミ
  • 剪定ノコギリ

剪定バサミ

FORESIA 剪定ばさみ | Amazon
FORESIA 剪定ばさみ | Amazon

ソヨゴの剪定をする際に最も使うペンチのようなハサミです。細い枝であれば少しの力で簡単に切れるため大変便利です。

サイズや形のバリエーションが豊富にあるので、自分にあった剪定バサミを探しましょう。

刈り込みバサミ

ソヨゴを生垣として利用している際に利用するハサミです。広い面積を一気に整えられる柄の長いハサミで、飛び出してしまっている枝や葉をバサバサと切ってきれいな樹形にできます。

生垣の規模が大きい場合はマキタの生垣バリカンなど電動の植木バリカンを使うと短時間で作業が終わるためオススメです。

剪定ノコギリ

高儀(Takagi) シャークソー | Amazon
高儀(Takagi) シャークソー | Amazon

直径2cm以上の太い枝を切る際は剪定ノコギリを使います。角材を切るようなノコギリとは異なり軽量で、持ち運びやすいよう設計されているため、女性でも簡単に取り扱いが可能です。

折り畳み式や電動式などいろんな種類があるので、好みのものを探しましょう。

ソヨゴの剪定方法

ソヨゴは頻繁に剪定をする必要はありませんが、枯れている枝や他の枝と重なっている枝を見つけた場合は適宜、取り除いた方が良いです

ソヨゴは生長は大変緩やかですが、高さが10mを超えてくるケースもでてきます。高くなりすぎた際は「芯止め」といってこれ以上高くならないように、剪定することも可能です。

透かし剪定で枝を間引く

不要な枝を剪定するときの見分け方

ソヨゴの基本的な剪定方法は透かし剪定です。重なっている枝や枯れている枝を中心に間引いていきます。12月から3月の剪定がオススメですが、4月以降に剪定をする場合は花芽のある枝を切ってしまわないよう気を付けましょう

またソヨゴの樹形には株立ちと単幹の2種類があり、株立ちは複数の幹によって構成されているため、自然味を感じられます。樹形を整えすぎるとその味が失われてしまうので、控えめに剪定していきましょう。

単幹は樹形を維持するために、株立ちよりは積極的に剪定をする必要があります。横に伸びすぎた枝は切り、きれいなシンボルツリーになるよう心がけましょう。ただし切りすぎには要注意です。

芯止めでソヨゴの高さを抑える

ソヨゴの樹高をおさえたい人は、ソヨゴを芯止めしましょう。芯止めのやり方は簡単で、ソヨゴの最も高い位置にある枝の先端を切るだけです。これにより成長力の高い枝がなくなり全体に栄養がいき、樹木が高くなりすぎることを防げます。

ソヨゴを剪定するときの注意点

ソヨゴは簡単に育てられるシンボルツリーですが、強い剪定をしてしまうと枯れてしまう恐れがあるので注意が必要です。

強い剪定は枯れる恐れがあるので慎重に

基本的に剪定は樹木に大きな負担を与えます。特にソヨゴは頻繁な剪定を前提としていないシンボルツリーです。一度に多くの枝を剪定しすぎると元気がなくなったり、枯れてしまったりする可能性があります。

太い枝を切った際は、細かい枝の剪定はなるべく控えるなど、できるだけソヨゴの負担を考えて剪定することが大切です。自信がない人はプロに頼んで剪定を依頼するのもよいでしょう。

メスの木にしか赤い実はならない

ソヨゴは雌雄異株という木にオスとメスがある品種です。メスにしか赤い実はならないので、植える前に生産者や販売店にメスの木かどうか確認しておきましょう。

また近くにオスの木がないと受粉ができず実はできません。通常はメスの木だけを植えても、風によって運搬された花粉によって自然に受粉できますが、周囲に一切ソヨゴがない地域だと受粉できないケースもあります。

雌雄セットでソヨゴを育てれば、実もなりますし、増やすことも容易になるのでオススメです。

ソヨゴのお手入れ方法

水やりは植えてから2年経つとほとんど必要なくなり、種まきや接ぎ木といった方法で簡単に増やすこともできます。

植えて2年以上経過しているなら水やりの必要なし

ソヨゴを植えてから1、2年はしっかりと水やりをする必要があります。ただし年数が経って根付いてくれば、気温が高すぎる場合を除いて、基本的に水をやる必要はありません。

実からソヨゴを増やすことができる

ソヨゴは接ぎ木で増やすこともできますが、赤い実を利用して種まきをするのが簡単でオススメです。実を収穫したらつぶして種を取り出し、湿らせたガーゼなどに包んで保管しておきます。

春ごろになったら、保管していた種をまいて芽が出るのを楽しみに待ちましょう。

ソヨゴの病気・害虫対策 

すす病の原因になる害虫の付着に注意

すす病

ソヨゴの葉や枝にすすのような黒いカビが付着してしまうことがあります。これはすす病といい、ソヨゴの光合成を邪魔し、枯れさせてしまうため、黒い枝や葉は見つけ次第取り除いてすす病が拡大しないようにしましょう。

すす病の主な原因はカイガラムシなどの排泄物が原因です。ソヨゴにダメージがない殺虫剤などをまいておくと、すす病を予防できます。

褐斑病を見つけたら摘み取って対応

褐斑病

褐斑病はカビが原因で褐色の斑点ができる病気です。湿度が高い環境で発症しやすく、水はけが悪い土に植えている場合、菌が繁殖しやすくさらに発症するリスクが高まります。

褐色の斑点を見つけたら、まずはすぐに摘み取って取り除きましょう。また取り除いた葉はそのまま放置せず、ビニールに入れて処分するかソヨゴから離れた地点の土に埋めると再発防止に繋がります。

業者にソヨゴの剪定を依頼する場合の費用相場

ソヨゴの剪定の費用を算出する方法は大きく分けて日当制と単価制の2パターンに分けられます。

日当制の場合、職人の単価×日数で金額が計算されます。日当制の相場は1日あたり1万5000〜2万円です。職人のレベルや経験によって単価は大きく異なるのであらかじめ確認しておきましょう。

単価制の場合、木の大きさで料金が変わります。ソヨゴの高さが3m未満だと5,000円〜、5〜7mだと15,000円〜が相場です。

ソヨゴの剪定に困ったらプロに依頼を

ミツモアロゴ

「剪定で枯らしてしまったらどうしよう」「ソヨゴが高すぎて手に負えない」といった場合はプロに剪定を依頼するのがオススメです。理想的な樹形に整えてもらえるうえ、なるべくソヨゴに負担をかけないよう剪定してくれます。

安くてクオリティの高い業者を選ぶならミツモアを使ってみましょう。簡単な質問に答えるだけで、近くにいる優良な業者の見積もりが最大で5件届きます。見積もりを出した業者の口コミも見ることができるので安心して依頼を任せられるでしょう。

ソヨゴの剪定をプロに依頼する