トイレのお掃除をちゃんとしているのに嫌なニオイがしたり、便座に石のように固まった黄ばみができていたりすること、ありませんか?元凶はこびりついた「尿石」なんです。尿石は頑固でやっかいな汚れですが、性質を理解しそれに合った洗剤を使えばキレイに落とすことができます。
本記事では一度着いてしまうと落ちにくい「尿石」による黄ばみについて、メカニズムや落とし方、予防法を徹底的に解説いたします。
トイレの尿石(黄ばみ)の正体は
ここでは尿石についての詳しい解説や黄ばみができるメカニズムについての説明をします。尿石を理解することで対処法や予防法に繋がるので、しっかりと見ていきましょう。
尿石はなぜできる?
尿石とは、おしっこが便器の内側などに残り、水分が蒸発することでミネラル成分が固まり出来たものです。お風呂場の水垢同様、堆積すると石化しますのでブラシでこすった程度では落ちない頑固な汚れとなります。
放っておくとどうなる?
放っておくと尿石は
- 堆積して大きくなり、見た目が悪くなる
- おしっこの成分なので、雑菌が繁殖して嫌なニオイが発生する
- 剥がれ落ちると配管内につまる可能性がある
のような問題が発生することがあります。放っておくとそのうちキレイになるなんてことはないので、早い段階で掃除しておくのが効果的です。
また、尿石を放置しているとお住まいが賃貸の場合は退去時にトイレクリーニング代、最悪の場合はトイレの交換費を取られてしまうことも考えられます。そうならないためにも早めに掃除しておくことがおすすめです。
次章から掃除方法も解説していきますので、是非お役立てください。
4つの尿石(黄ばみ)の落とし方
尿石の正体が分かったところで、ここでは尿石による黄ばみをどのように落とせばいいか、
- 酸をかける
- オキシクリーンやカビキラーを使う
- (物理的に)削る
- 尿石除去洗浄剤を使う
の4つの方法を解説いたします。
①酸をかける
尿石はアルカリ性なので、酸性の洗剤をかけると中和され柔らかくなり落としやすくなります。酸性の洗剤として有名なのは、よく掃除で使われるクエン酸や昔からあるトイレ洗剤の「サンポール」です。サンポールは除菌・消臭効果もありますので、便器内のお掃除に使うと効果的です。
②オキシクリーンやカビキラーを使う
オキシクリーンやカビキラーは酸性の洗剤ほど尿石に対して効果はないのですが、黒ずみに対して一定の効果があるので、軽い黄ばみ汚れで黒ずみも一緒に掃除したい場合におすすめです。
ただし、カビキラーを使った後すぐに酸性の洗剤を使うと有毒ガスが発生する場合があるので注意してください。
③(物理的に)削る
尿石は石化して便器などにこびりついてますので、ヘラなどで物理的に削り取るのが1番手っ取り早い方法です。
ヘラ状の先端に持ち手が付いた「スクレーパー」と呼ばれる工具も便利で、窓ガラス用のものだと便器を傷つけずに済みますのでおすすめです。手の届く範囲の尿石はスクレーパーがあれば事足ります。
便器の縁の裏にある水が出る穴には「Oリングピッカー」が便利です。ピックの先が直角に曲がっているため、穴に付着した尿石を先端部分で削ることができます。
④尿石除去洗浄剤
トラップ部分(便器底の水が溜まる場所)には、尿石除去洗剤がおすすめです。つけ置きしてからスポンジやスクレーパーでこすれば、気になっていた黄ばみや黒ずみをしっかりと落とすことができます。通販などで購入できる「尿石除去剤 業務用 デオライト」を使うと、長年の尿石を落とすことが可能です。
色々試してみたけど歯が立たなかったという方は、プロにお願いする前にデオライトを使用してみることをおすすめします。
①酸を使って尿石を落とす方法
尿石の正体や落とす手段・資機材について見てきましたが、ここではそれらを踏まえて尿石(黄ばみ)落としを実践するための手順を解説します。具体的な道具や洗剤ごとに見てみましょう。
クエン酸+重曹で落とす方法
クエン酸と重曹を使うと化学反応を起こし発砲します。この泡で尿石をふやかし落としていきます。具体的な手順を見てみましょう。
〈用意するもの〉
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〈掃除方法〉
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サンポールで落とす方法
サンポールを使った効果的なお掃除方法をご紹介します。
〈用意するもの〉
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〈掃除方法〉
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※注意点
サンポールは強い酸性なので、塩素系の漂白剤と混ぜると有毒ガスが発生します。同時に使うことは絶対にNGです。続けて使う場合は、十分に洗剤を落としてからにしてください。
またサンポール自体がとても強力な洗剤ですので、手袋をはめて換気をしっかりと行い、長時間トイレで作業するのを避けましょう。
②オキシクリーンやカビキラーを使って落とす方法
オキシクリーンで落とす方法
〈用意するもの〉 |
- オキシクリーン
- トイレットペーパー
- トイレブラシ
- ぞうきん
〈掃除方法〉
オキシクリーンを使った効果的なお掃除方法は3つあります。それぞれの場所にあった方法で汚れにアプローチしましょう。
1.オキシ漬け
60℃~80℃のお湯1L~2Lに対し付属スプーン1杯のオキシクリーンを混ぜます。 |
2.オキシ湿布
便器にトイレットペーパーを敷き、1で作ったオキシクリーン液をしみこませます。30分~6時間放置してから水を流します。 |
3.オキシクリーン拭き
1のオキシクリーン液で湿らせたぞうきんで便座や床などを拭きます。オキシクリーンが残ると素材を傷める可能性がありますので、水拭きをしてしっかりとオキシクリーンを取り除きます。 |
オキシクリーン液を多めに作り、1~3の順番でお掃除すると効率よくこなせますよ。
カビキラーで落とす方法
尿石が堆積してしまう前の軽い黄ばみなら、カビキラーで落とせます。
〈用意するもの〉
・カビキラー ・トイレットペーパー |
〈掃除方法〉
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カビキラーは漂白・除菌の効果がありますので、黄ばみ・黒ずみ・カビによく効きます。
③(物理的に)削って尿石を落とす方法
ヘラを使って物理的に落とす方法
便利な道具を使った方法を3つご紹介します。
・ポリッシュバー
先端のヘラが樹脂なので便器を傷つけにくいのが特徴です。便器を水で濡らし、黒ずみや尿石を擦り落とします。洗剤を使わないので、素材や環境にもやさしい工具です。
・スクレーパー
ガラス窓用のスクレーパーも先端が薄く便器を傷つけにくいです。こちらも水で湿らせて尿石を削り落としましょう。便器の縁の裏側は鏡で確認しながら作業すると分かりやすいですよ。
・Oリングピッカー
便器の縁の裏側にある水が出てくる小さな穴のお掃除に使用します。ヘラと違い先端はピックが曲がった形をしています。穴に付着した尿石を削り取りましょう。
④尿石洗浄剤を使って落とす方法
トイレの排水管内の尿石の除去をしたい場合はこちらの洗剤を使います。
〈用意するもの〉
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〈掃除方法〉
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尿石の発生を予防するには
トイレの黄ばみの原因である尿石の落とし方について解説いたしましたがいかがでしたでしょうか。便座に黄ばみや黒ずみができてしまうと、強い洗剤を使ったり工具を用意したりとお掃除のハードルが一気に上がりますよね。
ここではそうならないための予防法についてご説明します。ポイントは尿を残さないことです。3つの予防法を見ていきましょう。
予防法 ① 使用後は適量の水で毎回流す
トイレを使用した後は適量の水で毎回流しましょう。何回か溜めてから流したり、排便の際に「大」ではなく「小」で流したりするのは本来の使い方ではありません。水を適量流すことで汚れが落ちるようにできていますから、きちんと水を流さないと雑菌の繁殖や尿石の原因である尿が残ることになり、後々お掃除で苦労することになります。
またよく見かける節水方法で「タンクに水を入れたペットボトルを入れる」というものがありますが、こちらも水を流す量が十分でなくなるのでやめた方がよいでしょう。
予防法 ② 日頃からこまめな掃除をする
週に1度はトイレ用の洗剤を使い、トイレブラシで便器をこするようにしましょう。合わせて流せるタイプのトイレ拭きで便器や床を拭けば、尿石がこびりつくほどひどい汚れにはなりませんので、結果的にお手入れが楽になりますよ。
予防法 ③ 『ブルーレット』などの置型洗剤を活用する
置き型洗剤には3つの効果があります。
- 軽い洗浄効果
- 防汚コーティング効果
- 芳香効果
水を流すたびにタンク内と便器で効果を発揮し、普段のお掃除がぐんと楽になります。ただしこびりついた汚れを落とす洗浄力はないので、「お手入れ後に置くと汚れにくくなる」と認識しておきましょう。
ブルーレットは昔からある人気商品ですね。他にも漂白効果のあるものや消臭タイプ、フレグランスのように芳香に特化したものなど各社から商品が出ているので、お気に入りを探してみてはいかがでしょうか。
自分でやってもダメな場合は、プロへの依頼を検討しよう
こまめにお掃除をしていればトイレをキレイに保てると分かっていても、お仕事や子育てなどでなかなかそこまで手が回らない方もいらっしゃることと思います。まして便器や便座にこびりついてしまった尿石(黄ばみ)を取るには、道具をそろえた上でさらなる時間と手間を掛けなければなりませんから、なおさら大変ですよね。
ミツモアでトイレクリーニングの見積りを依頼しよう!
こべりついた尿石にお手上げ状態となってしまった場合は、ハウスクリーニングのプロにトイレクリーニングを頼んでみてはいかがでしょうか。プロに頼むと素人には扱えないような強力な洗剤や機材を活用して、見違えるほどピカピカに仕上げてくれます。
また一度徹底的に綺麗にすると、汚れがつきにくくなり普段のお手入れが格段に楽になります。自然とお掃除のモチベーションも上がり、綺麗な状態を保つことができるようになりますよ。
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