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トイレのつまりを自分で直す7つの方法!業者に依頼すべきケースも解説

最終更新日: 2024年06月28日

トイレがつまったとき、放置して良いのか業者を呼ぶべきか判断に迷うことはありませんか。対処法を間違えるとかえって悪化してしまう場合もあるため、業者に依頼した方が良いケースもあります。
今回はトイレつまりの原因や対処法、業者を呼ぶ際の判断基準についてご紹介します。

トイレつまりの症状と原因

「トイレがつまっているかも」と感じたとき、以下のような症状と原因が考えられます。

症状 原因
正常に流すことはできるが水の流れが悪い
  • トイレットペーパーや異物の軽いつまり
  • トイレタンクの不調
水位が上がってから少しずつ流れる
  • トイレットペーパーや異物のつまり
水を流すとボコボコと音がする
  • トイレットペーパーや異物のつまり
  • 単なる空気音
  • 排水管の水量の変化(天候、工事の影響)
封水が少なく嫌な臭いがする
  • トイレットペーパーや異物のつまり
  • 排水トラップの不調(サイホン現象)

トイレットペーパーや異物のつまりだけでなく、トイレタンクや排水トラップなど別の原因も考えられるので参考にしてみてください。

水の流れが悪いときの原因

水栓レバーを引いたときに水の勢いが弱い場合は、トイレットペーパーや異物のつまり、もしくはトイレタンクの不調が原因と考えられます。

排水管がつまっている場合は、スッポン(ラバーカップ)などを使ってつまりを解消しましょう。

そもそも水の勢いが弱い場合は、トイレタンクの水量が少ない可能性があります。「ボールタップの不調で水がたまりきらない」「トイレタンクから水漏れしている」など故障の可能性もあるので、この場合は専門業者に点検してもらうことも検討しましょう。

水位が上がってから少しずつ流れる

トイレの排水管にトイレットペーパーや異物がつまっている場合、水の流れがせき止められてしまいます。

「完全に排水管がふさがっている状態ではないものの、異物がつまってしまっている」というサインです。

時間が経てば流れるので放置してしまいがちですが、悪化する可能性があるので早めに対処しましょう。

水を流すとボコボコと音がする

トイレの水を流した時に「ボコボコ」と音がするとき、排水管の奥の方につまりがあるかもしれません。

しかし壁内や床下などから音がするときには、水道管を流れる水に空気が混ざっているだけというケースも。トイレ以外の場所でも「ボコボコ」音がするなら、天候や水道工事の影響も考えられます。

トイレから流れた水が下水道に合流したとき、雨などによって下水道の水位が高まっていると水圧がかかるのです。水道工事や地域的な断水によって、水量が極端に少ないこともあり得ます。

封水が少なく嫌な臭いがする

トイレにたまっている水を「封水(ふうすい)」といいます。封水が減ると空気の通り道ができるので、排水管や下水道の悪臭が上がってくるのです。

たとえばスポンジやオムツなど、吸水性の高い異物がつまっていると、封水の量が減ってしまいます。この場合は、異物を取り除くのが解消法です。

また「サイホン現象」や「誘因現象」も考えられます。合流先の排水管になんらかの圧力がかかるなどして、水が必要以上に引っ張られすぎてしまう現象のことです。

これらの現象は「排水トラップ」周辺の不調が原因なので、配管まわりの工事が必要となります。自分では対処できないので、水道工事の専門業者に依頼しましょう。

トイレのつまりは放置で直る?

トイレつまりは放置して直るケースと、そのままにしてはいけないケースがあります。ここでは、それぞれの原因によって異なる判断基準について解説します。

しばらく放置して直ることがあるケース

つまりの原因が以下のいずれかの場合、放置しておくだけで自然と直る可能性があります。

  • 大量のトイレットペーパー
  • トイレに流せる商品
  • 大便

これらは元々、水に溶ける性質を持っているものです。時間が経てば自然に小さくなっていき、つまりが解消される可能性があります。

放置時間は3時間ほどを目安にしましょう。3時間経過してもつまりが解消されない場合は、なにかしらの手段を試す必要があります。

放置してはいけないケース

異物や水に溶けないものを流した場合は、放置せずに早急に対処する必要があります。以下のいずれかの場合は、放置すると便器や配水管の故障を招く可能性があるため注意しましょう。

  • プラスチックなどの異物
  • ティッシュペーパー
  • オムツ
  • 生理用品
  • ペットシート

水に溶けない固形物がつまった場合、自然につまりが解消されることはありません。一時的に改善したように見えても、根本的な問題を解決せずに放置しているとトイレつまりが悪化するおそれがあります。

悪化してからでは自力での対処が難しく、業者に依頼する必要があるので、早めの対処が重要です。

トイレつまり解消の準備

トイレのつまりを解消するときには、しっかり準備をしてから取り組むようにしましょう。

トイレから水があふれ出したり、汚水が飛び散ってしまったりといったトラブルに備えましょう。

止水栓を閉める

トイレの止水栓をドライバーで閉める

まずはトイレの給水管についている「止水栓」を閉め、ふとした拍子に水が出ないようにしてから作業しましょう。

マイナスドライバーを使って閉めることができますが、このとき回した回数が重要です。止水栓の開き具合によって、水量が変わってしまいます。

止水栓の正しい閉め方や、水量の調整方法については以下の記事で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

温水便座の場合は電源プラグを抜く

電源プラグをコンセントから抜く

温水便座の場合には、電源プラグを抜いておきましょう。トイレから跳ねた水がついたり、誤って濡れた手でプラグに触ったりしてしまうと、感電の恐れがあり大変危険です。

床にビニールや新聞紙などを敷く

床に新聞紙を敷き詰めたトイレ

床を新聞紙などで養生しておくと衛生面でも安心で、後片付けもラクになります。丁寧に養生したいならビニールの上から新聞紙を敷くのがおすすめです。

便器内の水を汲み取っておく

灯油ポンプでトイレ便器内の水を汲み上げる

便器内の水位が高い場合は、水を汲み取っておくと作業がしやすくなります。灯油ポンプで水を吸い上げ、バケツに溜めておくなどして対処しましょう。

ゴム手袋を装着する

ピンク色のゴム手袋

衛生面のためにも、ゴム手袋は必ず着用しましょう。また、誤って電源プラグを触ってしまった場合も、ゴム手袋をしておけば感電の恐れがなく安心です。

自分でできるトイレのつまり解消法7選

トイレのつまりを解消するには以下のような方法があります。

  1. ラバーカップ(すっぽん)を使う
  2. 真空式パイプクリーナーを使う
  3. ワイヤーブラシを使う
  4. 食品用ラップを使う
  5. ペットボトルを使う
  6. 針金ハンガーを使う
  7. (男性用小便器なら)薬剤でつまりを溶かす

基本的にはラバーカップ、真空式パイプクリーナー、ワイヤーブラシなどの専門道具を使うのがオススメ。

家にあるもので代用する場合はラップやペットボトルが使えますが、手間のわりに効果が薄いこともあるので注意してください。

解消法1:ラバーカップ(すっぽん)でつまりを解消する

トイレのつまりと言えば「ラバーカップ (すっぽん)」のイメージが強いのではないでしょうか。

ラバーカップを使っていいのは、水溶性(水に溶かせる)ものがつまったときだけです。

たとえばスマートフォンなどの固形物がつまっているときに使用すると、異物を奥まで押し込んでしまい、修理費が高くついてしまうことがあります。

【ラバーカップを使ったつまり直しの手順】

  1. ラバーカップと便器をビニールで覆って養生
  2. 便器内の水位を、ラバーカップのゴム部分が浸る程度まで調整する
  3. ラバーカップを排水口と水平に密着させる
  4. ゆっくりと押し込み、カップをへこませる
  5. 勢いをつけて引っ張る
  6. 3~5を繰り返し、つまりが解消されたら水を流す
  7. 通常通り水が流れることを確認出来たら完了

もし便器内に溜まった水が多すぎるときは、灯油ポンプなどで水を抜きましょう。

逆に、水が少ないときははバケツに水を入れて足します。排水口とラバーカップの隙間をなくし、より多くの圧をかけるのがポイントです。

ラバーカップを使うときは、何が原因でつまっているかをしっかり見極めてから使用しましょう。また和式用と洋式用をしっかりと使い分けることも重要です。

より詳しい内容は以下で解説しています。

解消法2:真空式パイプクリーナーでつまりを解消する

ラバーカップよりもさらに効果が期待できるのが「真空式パイプクリーナー」です。

カップで吸引して異物を取り除くという方法はラバーカップと一緒なのですが、そこにポンプが付くことでより強い吸引力と圧力を得ることができます。

また使用時は排水口にカップを押し付けたままポンプを引くだけなので、少ない力で使用できるということや、周りに水が飛び散りにくいというメリットもあります。

【真空式パイプクリーナーを使ったつまり直しの手順】

  1. 便器内の水位を、カップのゴム部分が浸るまで調整する
  2. 空中でパイプクリーナーのハンドルを押す
  3. 隙間ができないように、排水口にカップを密着させる
  4. ハンドルをグーっと引く
  5. つまりが取れるまで2~4を繰り返す

水位の調整方法などは、ラバーカップを使うときと同じです。

数回にわたってポンプを引きなおすときには、一度水の外に出してからゆっくりハンドルを押しましょう。水の中でハンドルを押すと水が跳ねてしまうからです。

解消法3:ワイヤーブラシでつまりを解消する

「ワイヤーブラシ」は排水管などの掃除をするための道具で、つまりの原因になっている異物を、直接削りおとすことで流れやすくします。

ワイヤーが曲がるので、入り組んだ場所にも入り込めます。そのためラバーカップや真空式パイプクリーナーでは解消できなかったつまりにも対応できます。

【ワイヤーブラシを使ったつまり直しの手順】

  1. ワイヤーブラシを組み立て
  2. ブラシヘッドを排水口に差し込む
  3. つまりに当たるまでヘッドを差し込み続ける
  4. ワイヤーブラシの柄を回し、つまりを削る

まずはワイヤー部分と柄(持ち手)の部分を組み立てます。そのうえで排水口から挿入し、つまっている部分に当たるまで差し込みましょう。

ブラシが進まなくなる部分が見つかったら、持ち手の部分を回転させて、原因になっている異物を削っていきます。

ワイヤーブラシは絶対に無理やり突っ込まないよう注意しましょう。複雑な構造の排水管内を傷つけたり、症状を悪化させてしまったりする恐れがあります。

解消法4:ラップでつまりを解消する

ラップを使ってトイレ詰まりを解消

空気を通さない性質を持つラップは、トイレつまり解消の代表アイテム・ラバーカップ(すっぽん)と同様の原理でつまりを解消することができます。

しかも用意するのはラップだけで、その方法もとっても簡単なのもうれしいポイント。

誤って便器に流れてしまうとつまりの原因となってしまうため、便器にラップを固定したり、あまり強く手で押しすぎたりしないよう気を付けましょう。使用後は流さず、ゴミに捨てるなどの注意も必要です。

【ラップを使ったつまり直しの手順】

  1. 便器をラップでおおった状態でトイレの水を流す
  2. 便器を覆っているラップが膨らんできたら、膨らんだ部分を手で数回押す
  3. つまりが解消するまで繰り返す

ラップは重ねることで強度が増すため、何枚か重ねて覆うようにしましょう。また便器をしっかり密閉できるよう、隙間がない状態にするのがコツです。テープを使って固定するとよいでしょう。

解消法5:ペットボトルでつまりを解消する

ペットボトルでトイレ詰まりを解消

ラップの他に、ペットボトルでもラバーカップと同じ要領でつまりを解消することができます。ペットボトルの利点は誤って便器に流してしまう心配がないことです。

手は汚れてしまうので、必ずゴム手袋を着用してから作業するようにしましょう。

【ペットボトルを使ったつまり直しの手順】

  1. 底から3~4cmくらいの位置をハサミやカッターで切る
  2. カットした底側を便器の排水口奥まで突っ込む
  3. 飲み口を指で完全にふさぎ、ペットボトルを上下させる
  4. ボコボコと音がしてつまりが解消されたら水を流し、通常通り水が流れるか確認する

ラバーカップと同じ要領で、ペットボトルを繰り返し上下に動かしましょう。

解消法6:針金ハンガーでつまりを解消する

ハンガーで便器内の詰まりを削る

針金ハンガーは、「ワイヤーブラシ」の代用品になります。直接つまりを砕くことができるので、手っ取り早くつまりを解消することができます。

ただし、排水管内を傷つけてしまう恐れもあるため、作業は慎重に行いましょう。

【ハンガーを使ったつまり直しの手順】

  1. 針金ハンガーを1本の棒状に伸ばして、先端を輪っか型に曲げる
  2. 排水口奥まで突っ込み、つまりの原因を探し出す
  3. 先端がつまりに当たったら、小刻みに動かしてつまりを削る
  4. 最後に水を流して通常通り流れていくか確認したら完了

まずは針金ハンガーを加工します。フックの根本を片方だけ切り、1本の棒状にしましょう。そのうえで、フック部分を丸めて「9の字」のように輪っかにします。

この輪っかの先端をトイレの便器に入れて、つまりに当たるまで排水口の中を調べましょう。

つまりの原因に当たった感触があったら、グリグリと小刻みに動かします。

解消法7:男性用小便器のつまりは薬剤で溶かす

男性用の小便器に多い、尿石が固まることによるつまり。これに対しては、「尿石除去剤」という酸性の薬剤を使うことで解消できます。

使い方はカンタン。まずは尿石がたまっている便器部分を、ブラシで清掃します。そのあと、適正量の尿石除去剤を流し、15~20分くらい放置。最後に1リットル以上の水を流して完了です。

かなりの劇薬なので、あらかじめゴム手袋などで皮膚をおおい、記載されている適正な使用量を守りましょう。

トイレのつまり修理でやってはいけないこと

トイレのつまりを「間違った方法」で解消しようとすると、余計に症状がひどくなったり、修理費がかさんだりすることが考えられます。

【トイレつまり解消法のNG例】

それぞれやってはいけない理由とともに紹介します。

熱湯を流すのはNG

よく見かけるつまりの直し方のなかに、「熱湯でトイレットペーパーを溶かしやすくする」という方法があります。しかし熱湯をかけることにより、便器が割れる可能性があるのでオススメできません。

45~60度の温度であれば問題ないという風に書かれていることがありますが、そもそも便器は熱湯に耐えうる設計ではないので、お湯は流さないのが最も安全です。

パイプユニッシュはNG

トイレのつまりにはパイプユニッシュは効果的ではありません。

パイプユニッシュが効果を発揮するのは「髪の毛に石けんカスなどが絡まってできたドロドロ汚れ」や「臭いの元となるヌメリ」の除去のみです。

トイレつまりの原因である、大量のトイレットペーパーや排泄物などは溶かすことができません。

ハイターや食器用洗剤を使った方法も同じく、「全く効果がない」とは言えませんが、効果があらわれるまでに時間がかかるので「単純に時間が経って水でふやける」可能性が否めません。

自分で便器を取り外すのはNG

トイレ 取り付け 便器

専門業者に依頼すると、排水管のつまりを直接的に除去するために、便器を取り外すことがあります。

しかし便器内の構造はとても複雑です。知識のない方が便器の取り外しを行うと、便器が破損したり元に戻せなくなったりしてしまうため、絶対に自力で取り外すのはやめましょう。

無理やり水で流そうとするのはNG

トイレの水が流れる

トイレに一定の水量を流すと、水圧でつまりの原因を押し流せる可能性があります。しかし基本的にはあまりオススメできる方法ではありません。

水圧だけでつまりを除去できるのは症状が軽いケースだけで、水を流し続ければ当然汚水があふれてきてしまいます。

また中途半端につまりの原因を押し込んでしまうと、症状が悪化するリスクがあるのです。

トイレのつまり修理を業者に依頼すべきケース

自力でトイレつまりを直そうとすると、かえって悪化するケースもあります。ここでは業者に依頼すべきケースについてご紹介します。

自力ではトイレのつまりが直らない場合

自力でトイレつまりを直すために、何度も同じ方法を試すのはおすすめしません。上記の方法を試しても直らない場合は、以下の原因が考えられます。

  • 異物がつまっている
  • 排水管の劣化

便器の排水口や排水管に異物や水に溶けないものがつまっていたり、排水管の劣化により水の流れが悪くなっていたりする場合は、自力では対処しきれません。

自力で直そうとしてもかえって異物を排水管の奥に押し込んでしまったり、水が溢れて浸水してしまったりする可能性も考えられます。無理に対処すると便器の破損につながるため、自力で直らないときは専門の業者に依頼することをおすすめします。

明らかな異常が見られる場合

トイレの状態がいつもと明らかに違う場合や危険を感じた場合など、自力で直すのが難しいと判断した場合は、すぐに業者へ連絡した方が良いケースもあります。

例えば、「水が逆流している」「ゴボゴボと大きな異音がする」など、普段の様子と明らかに異なるときに自己判断するのは危険です。自力で直そうとすると、排水管の損傷や水漏れなどを引き起こしかねません。異常を感じたときは、止水栓を閉めてから慌てずに業者に依頼しましょう

トイレのつまり修理を依頼する

トイレのつまり修理を業者に依頼するときの費用相場

水道の専門業者につまり解消を依頼する場合は、以下のような相場になります。

工事内容 作業料金相場
専用器具を使用しない異物除去作業 5,000円~8,000円
薬品洗浄 4,000円~8,000円
ローポンプ 10,000円~20,000円
高圧洗浄 30,000円~50,000円
外部排水桝の洗浄 25,000円~50,000円

このように工事内容やつまりの重症度によって作業料金が変わります。

相場料金で適切な修理を受けるためにも、複数の業者から相見積もりを取って、サービス内容や料金を比較しましょう。

トイレのつまり修理業者選びのポイント

トイレつまりは頻繁に起こることではないため、どのような業者を選んだら良いか迷ってしまう方もいるかもしれません。そこで、ここでは安心して任せられる業者の選び方についてご紹介します。

水道局指定工事店かどうか確認する

業者に依頼するときは、水道局指定工事店から選びましょう。水道局指定工事店とは、各自治体の水道局から排水設備工事の許可を受けた業者のことです。指定を受けるためには、以下の要件を満たす必要があります。

  • 給水装置工事主任技術者を選任する
  • 工事に必要な器具を保有している
  • 適切な工事と事務手続きを行うことができる

上記の要件は全国一律であり、一定のレベルが担保されている証拠といえます。水道局指定工事店であれば信頼して修理を任せられるため、業者選びの判断基準にすると良いでしょう。

口コミを確認する

どの業者に依頼したら良いのか迷っているときは、業者のホームページなどで事前に確認しておくことをおすすめします。

インターネットの口コミを活用すると、業者のリアルな評判を知ることができます。「業者名 口コミ」で検索して、利用者の口コミから得たい情報をチェックしておきましょう。良い評判だけでなく、悪い評判も確認しておくとトラブル回避に役立ちます。

ただし、口コミは不満足な人による投稿もあるため、あくまで参考程度に留めておきましょう。

料金が安すぎないか確認する

他社と比較して金額が安すぎる業者は避けるようにしましょう。水回りのトラブルは頻繁に起こるものではないので、適正価格で請け負う業者が大半です。

数百円しかかからないなど安すぎる業者に依頼すると、手抜き工事や追加料金が発生するおそれがあります。なるべく安く済ませたいからといって価格が安い業者に依頼すると、余分な費用がかかってしまう場合もあるため注意しましょう。

トイレつまりを放置するリスク

トイレつまりを放置すると悪臭に悩まされたり、水漏れが発生したりする場合があります。

悪臭が発生するおそれがある

トイレつまりを解消せずに使い続けていると、本来あるべき便器内の水(封水)が減少してしまいます。

便器内の水がなくなると下水管からの臭いを防げなくなるため、異変に気付いた時点で対処することが大切です。

便器の水が溢れるおそれがある

トイレつまりを放置したまま水を流し続けると、便器内の水が溢れて浸水が起こりやすくなります。

便器内の水が溢れて床や壁紙が汚れてしまうと、トイレの修理費以外に余分な費用が発生してしまいます。

階下への水漏れが発生するおそれがある

マンションやアパートでは、下の階への浸水被害にも注意を払わなければなりません。

生活排水が流れる下水は水道水よりも不衛生で、被害の程度がひどくなりやすいです。

損害賠償に及ぶケースもあるため早急に対処しましょう。

トイレのつまりを予防する普段の行動

トイレを詰まらせないためにも、以下のポイントを意識してトイレを使いましょう。

おもに上記のようなことに気をつけましょう。

水溶性でないものを流す

水に溶けないものを流したり、トイレットペーパーを大量に溜めてから流したりしないようにしましょう。基本的なことですが、気をつけていないとついやってしまいがちです。

トイレに流さない方がいいもの

海外製のトイレットペーパー 海外製のトイレットペーパーは日本製のものよりも溶けにくいです。
流せるシート・流せるペット用トイレ砂 トイレに流せる商品は水に溶けるまでに少し時間を要するので、大量に流すとつまりの原因になってしまいます。
ティッシュペーパー ティッシュペーパーは水に溶けるように作られていないので、排水管内に残ってしまうことがあります。
生理用品・おむつ 生理用品やおむつは水を吸うと膨張するようにできているため、トイレに流してしまうと排水管内で膨れ上がってしまいます。
食べ残し 食べ残しに含まれる油が排水管内で固まり、つまりの原因になってしまいます。
その他の異物 携帯電話や財布、たばこの吸殻などの異物は水に流れていきません。また、そこにトイレットペーパーなどが絡まるとさらに症状が悪化します。

トイレに流していいのは、基本的にトイレットペーパーと排泄物のみです。

おむつや生理用品、残飯、異物など、つまりの原因となるものは絶対に流さないよう注意しましょう。

また「トイレに流せる」とうたっているアイテムも、一度に大量に流すのを避けましょう。

少量ずつ流すことを心がければ、トイレつまりを予防して安心して使用することができますよ。

大量のトイレットペーパーを流す

大量のトイレットペーパーを流すと、狭い排水口につまってしまいます。とはいえ「どのくらいなら適量?」と疑問が浮かぶ方も多いのでは。

トイレットペーパーは最大で25巻きまでが、1回に流せる量の目安だと考えましょう。

1回に流す量が1~5m程度になっていれば使用量は一般的とされていて、トイレットペーパーをミシン目で切り取ると約15~20cm程度の長さだからです。

TOTOの場合はシングルのトイレットペーパーで10mまで流せるように想定されていますが、あくまで理論上の最大量と考えておきましょう。

大便を小洗浄で流す

トイレの水栓レバー

大便を流すときには、きちんと水栓レバーの「大」で洗浄するようにしましょう

トイレの水流は、きちんと大小それぞれに合った勢いで流れるように、メーカーによって設計されています。

トイレの仕組み上、正しい水圧がかからないと排水口がつまってしまいます。きちんと水栓レバーを使い分けるのが大切です。

節水を意識している方はいつも「小」で流しているかもしれませんが、つまりの原因になるのでやめておきましょう。

食品を流す

「大便が流れるなら、食品も流せるだろう」と考えてしまいがちですが、これも間違いです。

大便が流れる理由は、消化器官できちんと分解されているから。分解されていない固形物は、水に溶けずに排水管のなかでつまります。

二日酔いなどで吐いてしまったときも、嘔吐物の内容によってはつまりの原因に。自覚があれば、すぐに取り除いて対処しておきましょう。

節水のためにタンク内に異物を入れる

タンクの中にペットボトルを入れて水かさを多くすると、通常よりも水量が少ない状態になるので、たしかに節水になります。

しかし水量が少ないことで水流が弱くなり、トイレットペーパーや便が流れにくくなるのでつまりの原因になりやすいです。

また何度かの排せつを溜めて流す方法は、一度に流す量が多くなって危険なうえ、衛生面でもよくありません。

前述したように、トイレの水勢・水量はメーカーによって計算された設計になっています。人為的に水量を変えてしまうと、つまりの原因になるので注意しましょう。

ずっと掃除せずに使い続ける

トイレブラシで掃除

トイレは、定期的な掃除が欠かせません。当たり前だと思うかもしれませんが、汚れを放置することがつまりの原因になることもあります。

たとえば男性用の小便器などによくみられるのが、「尿石」が固まってしまうという現象です。

尿に含まれている「カルシウムイオン」という物質が蓄積されていき、固まってしまうのです。

よくある黄ばみなども、これと同じ原因で発生しています。

時間の経過とともに尿石が固まっていき、一度固まると強固になってゆきます。

取り除くのも大変になってしまうので、定期的に掃除することで、あらかじめトイレのつまりを防ぎましょう。

トイレに小物が多い・よく物を持ち込む

トイレに小物をたくさん置いていると、便器へ落ちる可能性があります。普段は大丈夫でも、地震などによって突発的に落ちるケースも。

またスマートフォン・ペン・メモ・財布など、小さいものは持ち込まないようにしましょう。

トイレットペーパーや便以外の、水に溶けないものが詰まった場合は解消作業が困難になります。業者に依頼する場合も費用が高くなりやすいので注意してください。

トイレのつまり修理を依頼する

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