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車にイタズラされた跡を発見!犯人特定方法や防止策を解説

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最終更新日: 2024年03月14日

車にイタズラをされた場合、犯人を捕まえるには犯人の特定が不可欠です。車にイタズラをする犯人を特定する方法を確認しましょう。併せて車へのイタズラを防止する方法も紹介します。被害の状況や投資できる金額に合った対策を選択しましょう。

車にイタズラ傷を発見したらまずは警察に被害届を

愛車にイタズラによる傷を発見したとき、まず警察に被害届を提出しましょう。被害届が提出され受理されて初めて、イタズラが事件として記録されます。被害届が出されていなければ、警察は適切な対応ができません。

被害届の提出を済ませておけば、その後の保険会社との手続きもスムーズに進みます。「イタズラごときで被害届を出すなんて気が引ける」と思わずに、しっかり手続きを済ませるのが大切です。

被害届を出す際には本人確認書類と印鑑が必要です。イタズラの証拠写真もできれば持っていきましょう。

車にイタズラした犯人を特定する方法

単発で行われるイタズラの犯人を特定するのは難しいものですが、常習的にイタズラが行われているようであれば、さまざまな方法を駆使することで犯人の特定が可能です。車にイタズラをする人物を特定する方法を解説します。

防犯カメラを設置する

イタズラ犯の特定には、防犯カメラの設置が有効です。車へのイタズラは人目に付きにくい夜間に行われるケースが多いため、防犯カメラを設置していないと、犯人特定につながる手がかりが手に入りにくくなります。

イタズラ犯を特定する目的で防犯カメラを設置する場合は、周囲に明かりがない状況でも人の顔が判別できるカメラを選ぶのが大切です。イタズラが行われやすい夜間でも、くっきりとした映像を残せるカメラを選びましょう。

また顔を判別できる程度の、高画質な映像を撮影できるカメラを選ぶのも重要です。顔がはっきり映るカメラを選べば、防犯カメラの映像を使って犯人の顔を照合できます。

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ドライブレコーダーを設置する

ドライブレコーダーの設置も、犯人特定に有効な手段の1つです。イタズラの現場を押さえられれば、犯人を特定する有力な証拠となります。

イタズラ犯を特定する目的でドライブレコーダーを設置するなら、『駐車監視機能』を備えた製品を選びましょう。駐車監視機能とは駐車中の車の周囲を録画する機能です。

この機能が付いているドライブレコーダーを設置すれば、イタズラや車上荒らしの現場を録画できる可能性が高まります。

ただし死角ができやすいドライブレコーダーは、万能の防犯アイテムではありません。防犯力を高めるには、防犯カメラとの併用が理想的です。

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張り込む

お金をかけずに犯人を特定したい場合には、張り込みが有効です。時間と手間がかかるものの、うまく立ち回ればイタズラの証拠を押さえられます。

張り込みを行う際は、夜間でも撮影できる高性能なカメラを持参しましょう。犯人の特定につながる証拠を残すためです。

張り込みは必ず2人以上で実施しましょう。単独で張り込みをすると、犯人に見つかったときに危害を加えられる可能性があります。

またたとえ自分の愛車が今まさにイタズラされている現場に立ち会う事態になっても、犯人を取り押さえようとするのは避けた方がいいでしょう。逆上した犯人から反撃を受ける可能性があるためです。

探偵事務所に相談する

探偵事務所に依頼するのも、犯人特定の手段の1つです。探偵事務所に相談すると、被害の状況や行っている対策などの情報に基づき、犯人特定に有効な対策を立てて実行してくれます。

イタズラ犯を特定するために探偵事務所が行う調査の例は、以下の通りです。

  • 張り込み調査
  • 疑わしい人物に対する尾行
  • 周辺住民への聞き取り調査
  • 疑わしい人物の身辺調査

探偵事務所に犯人特定を依頼した場合にかかる費用の目安は、10万~80万円程度です。調査にかかった期間・実施した調査内容・証拠収集の難易度などによって左右されます。

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車にイタズラした犯人が見つかった場合の対応

犯人が特定できた後の対応は、2種類あります。どちらか一方のみを選択することも、2つの対応を両方とも行うことも可能です。車にイタズラをした犯人が特定された後に取るべき対応を解説します。

損害賠償を請求する

犯人が特定できた場合の対応としてまず考えられるのが、損害賠償の請求です。損害賠償とは不法行為によって他人にけがをさせたり、大切なものを壊したりしたときに、被害者が受けた損失を補償することです。

車を故意に傷つけた犯人は、車の所有者に対して損害賠償義務を負います。つまりイタズラで生じた傷を修理するためにかかったお金を、犯人に負担させられるのです。

損害賠償の請求を検討している場合は、犯人が特定できたらできるだけ早く告訴しましょう。犯人を知ってから6カ月が経過してしまうと告訴できなくなり、損害賠償を請求できなくなります。

犯人を器物損壊罪で訴える

車に傷を付けたり、ガラスを割ったり、タイヤをパンクさせたりするイタズラは、全て違法行為です。そのためイタズラ犯を特定できれば、刑法261条の器物損壊罪に問える可能性があります。

器物損壊罪は他人の所有物を故意に傷つけたり、使えないようにしたりした場合に成立する犯罪です。もしイタズラをした犯人が特定されて、器物損壊罪で逮捕されれば、3年以下の懲役、または30万円以下の罰金もしくは科料が課せられる可能性があります。

器物損壊罪は親告罪なので、被害者が訴えなければ罪に問えません。しかし裏返せばたとえ被害額が少なくても、被害者から告訴状が提出され受理されれば、警察は本格的な捜査に踏み切ってくれるのです。処罰感情が強いのであれば、告訴を検討するとよいでしょう。

車のイタズラ傷の修理に自動車保険は使える?

イタズラによる傷の修理費用のように、自分の責任で発生したものではない費用は、できることなら負担したくないものです。そのような場合に頼りになるのが自動車保険です。イタズラ傷の修理を保険で賄えるのかという点と、注意すべきポイントについて解説します。

イタズラ傷の箇所や保険の契約内容による

任意保険の車両保険に加入していれば、イタズラで受けた傷の修理代を保険でカバーできます。ただし全ての修理代が、保険で賄えるわけではありません。

タイヤをパンクさせられた場合は、イタズラによる損傷と経年劣化による損傷を区別するのが難しいため、保険の適用外になるケースがほとんどです。ただし他の部分にもイタズラによる傷がある場合には、タイヤの傷も含めて補償されるケースもあります。

保険の契約内容によっても、保険が適用されるかどうかが異なります。免責金額が低く設定されていて、修理費用が免責金額を下回る場合は保険の適用外です。また車両保険の種類によっては、イタズラによる傷が対象外になるケースもあります。

保険を使うと等級が下がり保険料が上がることに注意

イタズラによる傷の修理に車両保険を適用する場合に注意したいのが、等級のダウンです

等級とは自動車保険の保険料を決めるための区分のことです。事故を起こしたかどうかという要因により、1~20等級の間を上下します。イタズラによる傷の修理も保険上では事故扱いとなるので、保険の等級が1等級ダウンし、保険料が高くなってしまう点に注意が必要です。

イタズラによる傷の修理で保険を使うかどうかは、かかった修理費用の額によって判断しましょう。かかった修理費用が少なければ、保険を使わず自分で支払った方がお得になります。

車へのイタズラを防止する方法

車にイタズラをされている場合には、犯人の特定につながる取り組みとともに、イタズラを防止する施策を組み合わせるのがおすすめです。被害が止まるのであれば、それに越したことはありません。車へのイタズラを防ぐ方法を紹介します。

車体カバーを付ける

イタズラ防止対策として最も手軽なのが、車体カバーの取り付けです。車体にカバーをかけてしまえば、車体を傷つけるのに『カバーを外す』という行為がプラスされるため、イタズラの抑止効果が見込めます。

またカバーをかけるとどの車種なのか見分けるのが難しくなるので、特定の車種を狙ったイタズラも防止できます。

車体カバーを利用するメリットは、費用の安さと手軽さです。車体カバーは3,000~7,000円程度で購入できるので、イタズラ対策に費用をかけられない人でも実践しやすいでしょう。

また車体カバーはただ車にかけるだけで効果が期待できるため、今すぐにできる対策を求めている人にも適しています。

駐車場所にセンサーライトを付ける

駐車スペースにセンサーライトを設置するのも、有効なイタズラ対策の1つです。センサーライトとは、赤外線の力で動体を検知して作動するライトのことです。

センサーライトを設置すると、イタズラ犯は暗闇に紛れて犯行に及ぶのが難しくなります。イタズラの現場を明るく照らされれば、イタズラ犯の心に「誰かに見られてしまうのではないか」という不安が生まれ、イタズラをためらう可能性があります。

センサーライトを選ぶメリットは、比較的安価にイタズラ対策ができる点です。2,000~3,000円程度で購入できる製品が多いので、イタズラ対策に費用をかけられない場合に適しています。

目立つ位置に防犯カメラを設置する

防犯カメラの設置もイタズラの抑止効果が期待できる対策の1つです。防犯カメラを設置する主な目的は、イタズラ犯の特定といえるでしょう。

しかし防犯カメラを目立つ場所に設置すれば、それだけでイタズラ犯に「あなたは監視されている」というメッセージを送れます。イタズラ犯は自分がイタズラしている姿を撮影されることを嫌うので、防犯カメラを設置すると、イタズラをやめる可能性が高いでしょう。

防犯カメラ設置のデメリットは、多大な費用がかかる点です。屋外用であれば1台設置するのに、15万~30万程度の費用がかかります。

そこまでの費用が出せない場合には、撮影機能のないダミーカメラを設置するという選択肢もあります。イタズラの証拠は残せないものの、イタズラ犯に対して心理的なプレッシャーをかけることは可能です。

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ブザーなどのカーセキュリティ製品を設置する

車にカーセキュリティ製品を取り付けるのも、イタズラ防止に効果的です。カーセキュリティとは車に取り付ける警報装置を指します。車に異常があったときに、音で知らせてくれます。

カーセキュリティを選ぶ際には、『通報機能』が付いている製品を選ぶと心強いでしょう。通報機能とは車に異常が発生したときに、スマホやリモコンに通知が届く機能です。

通報機能を備えたカーセキュリティを選べば、車から離れた場所にいる場合でも車の異常を察知できます。異常があったときに警備会社に連絡すれば、イタズラの現場に駆け付けてもらうことも可能です。

対策を講じてイタズラ犯を特定しよう

常習的に行われているイタズラであれば、対策を講じることで犯人の特定が可能です。時間はかかる可能性はあるものの、しっかり対策すれば望む結果を得られるでしょう。

ただしイタズラ犯の特定は、お金がかかる取り組みです。防犯カメラを取り付けたり探偵事務所に相談したりすれば、数十万円単位の出費が必要になります。

イタズラ犯の特定にそこまで費用をかけられない場合は、安価で実践できるイタズラ防止対策を試してみましょう。必要最低限の負担で、イタズラ犯を諦めさせられるかもしれません。懐事情に合った対策を講じて、犯人の特定やイタズラ防止を図りましょう。

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