ネットを利用した際に「インターネット接続なし」が表示されたら、端末やネットワーク機器の不具合が考えられます。ただ設定が間違っていることもあれば故障していることもあるでしょう。ネットが利用できない原因追求のための手順を紹介します。
インターネットがつながらない原因
インターネットがつながらない原因はPCやネットワーク機器に問題があったり、回線にトラブルがあったりなどさまざまです。どのような原因が考えられるか説明します。
PCやスマホなど端末の問題
まずは、使用しているPCやスマホなどに原因がないか確認しましょう。単純にSSIDやパスワードが間違っていたり、Wi-Fi接続をONにしていなかったりする場合があります。
OSのアップデートやセキュリティー対策ソフトなど、アプリケーションに影響を受けることもあるでしょう。
物理的にPCやスマホのネットワークカードが破損していたり、SIMカードが挿さっていなかったりする原因も考えられます。
基本的な設定がされているか、故障している部品はないかなど、まずは手元の端末の状態を確認しましょう。
ネットワーク構成の問題
ネットワーク構成上の問題が原因の場合もあります。例えば、無線LANルーターもしくはONUの故障かもしれません。
製品にもよりますが、無線LANルーターの全てのランプ点滅が毎回一定間隔だったり、赤色ランプなどいつもとは違ったランプが点灯していたりすると、機器に異常が起きている可能性があります。
また、ONUはほとんどの場合、光回線が初めて接続される機器です。光回線とONUがしっかり接続されていないとネットはつながりません。
無線LANルーターとONUをつなぐLANケーブルが接続されていない場合も同じです。接続されてはいるものの、ケーブルが破損している可能性もあります。
回線やプロバイダのトラブル
部屋の外にある回線やネットワーク機器に異常があり、ネットが使用できないパターンがあります。
例えば、Wi-Fiが使えるホテルやマンションであれば、館内に配線された回線の破損やルーターの故障が考えられるということです。
また、大元の局内に収容されている回線にトラブルが起きて、ネットが使えない場合もあります。
プロバイダが構築するネットワーク機器や回線がダウンしていると、契約しているほとんどの人がインターネットを使えなくなるでしょう。
インターネットアクセスなしの意味
インターネットアクセスなしの状態を知ると、トラブルの切り分けがより明確にできるでしょう。インターネットアクセスなしの意味やどういう状況なのかを解説します。
ネットの利用ができない状態
インターネットアクセスなしの状態であると、ネットの利用ができません。これはWi-Fiに接続しているにもかかわらず、ネットが使えないということです。
PCの画面にはWi-Fiに接続したマークが表示されています。つまりPCと無線LANルーターの接続までは確立されています。
その先が認識できていないため、ネットがつながらないのです。
Wi-Fiのマークを確認
PCに表示されたWi-Fiマークを確認しましょう。これでどのような状態なのかを把握できます。
黄色の三角印に「!」が付いたものが表示されている場合、Wi-Fi接続はできているもののネットにつながっていないという意味です。これはPCや無線LANルーターの設定に異常はないことを示します。
Wi-Fiマークに「×」が表示されていれば、検索したWi-Fiの電波は確認できたものの、PCやスマホのWi-Fi設定が有効になっていない状態、もしくは途中で切断されたことを示します。
それぞれアイコンの意味を理解して、どこに原因があるのか目星を付けるとよいでしょう。
インターネットアクセスなしと表示されたら
実際にインターネットアクセスなしと端末上に表示されたら、試してみた方がよい手順があります。いくつかトラブルの対応方法を紹介します。
複数の端末で接続状態を確認する
手元にPCやスマホなど複数台の端末があれば、それぞれの端末で接続状態を確認するとよいでしょう。
全てが接続できなければネットワークの問題です。接続できる端末があれば、接続できなかった端末に異常があると切り分けられます。
おおよその見当をつけることで調べる範囲が絞れるでしょう。
もし、PCやスマホなどの端末に問題があり設定が正常であれば、物理的な故障やケアレスミスを疑います。PCであれば無線LANカードの故障、スマホはSIMカードが挿さっているかを確認しましょう。
OSにもよりますが無線LANカードの故障は、デバイスの管理画面から状態が見られます。
端末を再起動する
端末の設定に問題がなければ一度再起動し、不具合からリセットするのもひとつの手段です。色々確認して原因が分からない場合、一旦端末の状態をクリアすると回復することがあります。
端末は電源がオフの状態から起動すると、動作に必要なシステムファイルを順番に起動します。よってネットが使えない状態から正常に動作する状態に戻してくれるかもしれないのです。
端末が内部で複雑な処理や計算して固まってしまうパターンもあるので、再起動でOS起動時の状態にしてあげましょう。
セキュリティー対策ソフトを無効にする
端末にインストールされているセキュリティー対策ソフトも、原因になり得る可能性があります。過剰に端末を保護しようとして内外部の通信を厳しく遮断してしまうのです。
そのため、一度セキュリティー対策ソフトを無効にして、ネットがつながるか確認してみましょう。場合によってはセキュリティーレベルを必要以上に高く設定している可能性があります。
もしつながらない場合は、PCであればファイヤーウォール機能も無効にしてみます。これもセキュリティーレベルを高く設定していると、内外部の通信をブロックする可能性があるからです。
端末に問題がある場合は設定を確認
仮に端末側に問題があると絞れたらネット接続のための、基本的な設定を確認しましょう。PCやスマホなどOSごとに設定確認方法を説明します。
Windowsの設定確認方法
まず、使用しているWindowsのバージョンを確認しましょう。
Windows10であればデスクトップ左下にある「スタートメニュー」を押下し、「Windowsシステムツール」から「コントロールパネル」を選択します。
そこから「ネットワークとインターネット」、「ネットワークと共有センター」に進み、「アダプターの設定の変更」をクリック。「ワイヤレスネットワーク接続」にカーソルを合わせて右クリックすると、有効か無効かを選択できます。無効になっていれば有効に設定しましょう。
Windows8.1ではスターメニューを選んだあとに、歯車のマーク「設定」を押します。「ネットワークとインターネット」の項目があるので、Windows10と同様に進み無線が有効になっていることを確認しましょう。
Macの設定確認方法
MacのPCでネットにつながらないのであれば、ネットワーク設定を確認しましょう。
まず、左上の「Appleメニュー」を選択します。リンゴマークのアイコンです。次に「システム環境設定」から「ネットワーク」を開きましょう。
ここでWi-Fiのネットワーク接続サービス状態を確認します。緑に点灯していたらネットに接続する設定です。
赤色ならサービスが停止している状態なので、ONに設定しましょう。
スマホの設定確認方法
スマホのネット接続設定を確認するのであれば、設定メニューで状態を見られます。オフになっていたら有効にしましょう。
Androidスマホの場合は「設定」アプリをタップして、「ネットワークとインターネット」を選択します。Wi-Fiのスイッチを有効にしましょう。
使っているスマホがiPhoneであれば歯車アイコンの「設定」を選択します。Wi-Fiの項目をタップするとスイッチがあるので、有効に設定して下さい。
スマホのネット設定は重要であるため、ほとんどのスマホですぐに設定を呼び出せるようになっています。
画面を下から上もしくは上から下にスワイプしてみましょう。Wi-Fiのアイコンが表示されるのでタップすると、設定画面に移行できます。
通信機器に問題がある場合
端末ではなく通信機器に異常が発生している可能性もあります。回線も含めONUやルーターの状態を確認する手順を紹介します。
ONUやルーターを確認
確認する通信機器は主にふたつです。ONUと無線LANルーターを見てみましょう。
ONUのランプが全て緑色に点灯していれば問題ありません。どれかひとつでも消灯していたら異常が起きている場合があります。電源を抜き挿しして再起動しましょう。
ONUのランプが全て点灯しているのにもかかわらずネットに接続できないのであれば、無線LANルーターの再起動をしてみます。
またはONUと無線LANルーターを結ぶケーブルがしっかり接続できているかも見てみましょう。
有線接続の場合はケーブルも確認
Wi-Fi接続ではなく有線接続であれば、PCとルーターを結ぶLANケーブルをチェックが必要です。
挿し込みが甘かったりLANケーブル自体が破損していたりする可能性があります。一度別のケーブルに変えてみるのもひとつの手段です。
端末もしくはネットワーク機器のポートが故障している場合もあります。端末はデバイス管理画面から確認し、ネットワーク機器は挿し込むポートを変えてみましょう。
回線事業者やプロバイダのHPを確認
回線に異常がある場合は、回線事業者やプロバイダのHPに故障情報が記載されている可能性があります。
端末やネットワーク機器を確認したが異常が見られない際は、ネットに接続できる端末から確認してみましょう。
故障している可能性があるネットを使用するとつながらないため、例えばスマホの4GやLTE回線を利用します。
故障が発生してあまり時間が経っていない場合は、業者の発表が遅れている可能性があります。Twitterを確認すればリアルタイムで情報を収集できるかもしれません。
本当に回線が異常であれば自分だけでなく他の契約者も困っているはずです。プロバイダ名やネット事業者名を検索すると、ネットがつながらないとつぶやいている人がいるでしょう。
解決できない場合の対処法
どうしても一人で解決できないのであれば、プロに頼むのも解決の近道です。専門知識で原因を追求してくれるでしょう。状況が改善しない場合の対処法を紹介します。
特定の端末がつながらないなら修理へ
設定は合っているのに特定の端末だけがつながらない場合、その端末が故障している可能性があります。
これは個人の力ではどうしようもないため、専門業者に修理を頼むしか方法はないでしょう。
サポート契約があればメーカーやPCの修理業者に相談して原因を探ってみるのもひとつの手段です。解決しないときは見積を取って修理に出すなどの対処が必要です。
念のため修理してもらう際は重要なデータを外付けディスクなどに退避しておきましょう。
サポート業者に相談
PCのサポート業者に相談することも検討しましょう。業者によっては期間限定の割引を実施している場合もあります。
中には、高齢者や学生を優遇したサービスも見受けられます。一度問い合わせてみると思いのほか安く問題を解決できるかもしれません。
サポート業者はPCトラブルを解決する知識や経験が豊富です。スペシャリストが状況を確認すれば、これまでの経験から早期に解決してくれるでしょう。
不具合を訂正してくれるだけでなく端末やネットワーク機器のメンテナンス方法を教えてくれる可能性もあります。
原因をひとつずつ確認して解決しよう
インターネット接続なしと表示されたときは、端末とネットワーク機器と回線のそれぞれで原因を確認しなければなりません。
各機器の設定に問題がなかった場合は再起動してみるとよいでしょう。回線のトラブル確認は事業者のHPを参照します。
それぞれに問題がなさそうであれば故障が考えられます。修理業者に依頼して見積をもらうとよいでしょう。
複雑な状況であればプロに頼んで早めに解決し、快適なインターネットライフを送ってみてはいかがでしょうか。
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