PCのアプリはさまざまな原因によって、通常の操作でアンインストールできないケースが存在します。そこでアプリをアンインストールできない原因と、具体的な対処法について解説します。
通常のアンインストールを試してみよう
まずは、アプリの通常のアンインストール方法を試してみましょう。
アンインストールのやり方はPCのOSが「Windows10」なのか「Windows8・8.1」なのかによって異なります。以下でそれぞれの具体的な手順を解説します。
Windows10の手順
ここからはWindows10のアプリをアンインストールする「通常の手順」を、2種類紹介していきます。
まずは、デスクトップ画面左下のスタートボタンを右クリックしましょう。
「アプリと機能」という項目を選択すると、現在PCに入っているアプリの一覧が表示されます。その中から削除したいアプリをクリックして、アンインストールボタンを押せばアンインストールが可能です。
次に、設定アプリからのアンインストール方法を紹介します。
スタートボタンをクリックすると、歯車の「設定ボタン」が表示されるので選択しましょう。設定アプリが開くので、一覧から「アプリ」という項目をクリックします。
あとは、アプリ一覧から削除したいアプリをクリックして、アンインストールボタンをクリックです。
ただし、会社から支給されたPCなどは「システム管理者に問い合わせてください」といったポップアップが表示される可能性もあります。
その場合には管理者に対応を依頼しましょう。
Windows8・8.1の手順
PCのOSがWindows8・8.1の場合、アプリの一覧が表示される「メトロ画面」からアンインストールを行います。
デスクトップからメトロ画面への切り替えは、「Windowsキー」を押すとスムーズです。そのほかに、画面左下にマウスカーソルを移動して、表示された「メトロ画面」をクリックする方法もあります。
メトロ画面に切り替えると、画面下部に「↓(下矢印)」のアイコンがあるためクリックしましょう。
アプリ一覧が表示されたら、削除したいアプリを右クリックします。
画面下にメニューバーが表示されるので、アンインストールの項目をクリックしてアンインストール完了です。
アプリを削除できない原因とは?
上記の方法でアプリを削除できないケースには、いくつかの原因が考えられます。
ここからは、アプリをアンインストールできない原因について、ひとつずつ解説をしていきます。
常駐ソフトの影響
常駐ソフトとはPCの動作中、バックグラウンドで起動しているプログラムです。例えばセキュリティ関連のソフトなどは、PCを立ち上げたとき自動的に起動します。
そのようなアプリは一覧に表示されなかったり、アンインストール中に不具合が発生したりすることがあり、うまくアンインストールできないことも少なくありません。
その場合、常駐ソフトの起動を停止させれば、うまくいく可能性があります。なお、常駐ソフトはデスクトップ画面の右下で確認が可能です。
アップデートやアップグレードが一因かも
Windowsがアップデートまたはアップグレードされると、既存のアプリがアンインストールできなくなる場合があります。
アプリのプログラムがWindowsの新たな環境に追いつかず、不具合を起こしてしまうのが原因です。
そのため、OSのアップグレードを行うときは、アプリが対応できなくなる可能性を十分に考慮しておきましょう。
他ソフトのインストールが影響する場合も
他ソフトをインストールしたことで、既存アプリのアンインストールができなくなるケースも存在します。
既存アプリのレジストリ(情報が格納されている場所)が、他ソフトの影響で書き換わってしまうことが原因です。
前提としてアプリをアンインストールする際は、レジストリの「インストール時の情報」が参照されます。
そのため情報が一致していないと、プログラムがアプリを見つけ出せなくなってしまうのです。
特に、バージョンの違う同一ソフトのインストールには、注意が必要でしょう。
不要なレジストリを削除するアプリを利用
不要なレジストリを削除するアプリ(レジストリクリーナー)の利用も、アンインストールができなくなる原因のひとつです。
レジストリクリーナーは、主にPCの動作が遅くなったとき、不要なレジストリを削除することで高速化を目指します。
しかし、Windowsの意図とは違う形でレジストリを削除してしまうと、思わぬエラーの原因にもなりえるため注意が必要です。
そのため基本的にはレジストリの整理は、レジストリクリーナーを利用せずにWindowsに任せるのが無難でしょう。
アンインストールできない場合の対処法
ここからはアンインストールできないときの対処法を、4つ紹介していきます。
「通常の方法ではダメだった」という人は、こちらの対処法を一通り試してみましょう。
コントロールパネルから修復・削除する
コントロールパネルからアプリのレジストリを修復して、アンインストールする方法です。
まずは、コントロールパネルの表示方法の解説です。
Windows10の場合には、画面左下のスタートボタンをクリックして「Windowsシステムツール」を選ぶと、コントロールパネルの項目が表示されます。
Windows8・8.1の場合、デスクトップ画面であればスタートボタンを右クリックして、コントロールパネルの項目を選びましょう。また「メトロ画面」にもコントロールパネルの項目があります。
コントロールパネルが表示されたら「プログラムのアンインストール」をクリックです。
アプリ一覧からレジストリを「修復」することができるため、そのあとでアンインストールを試してみましょう。
再起動して削除する
常駐ソフト以外のアプリでも、一度起動させるとバックグラウンドで動き続けるケースがあります。
起動中のアプリはアンインストールができない可能性もあるため、その場合にはパソコンを再起動してみましょう。
再起動後にアプリをアンインストールすることで、うまくいく場合も少なくありません。
再インストール後にアンインストール
アンインストールしたいアプリを、インストーラーを使ってもう一度インストールするのも対処法のひとつです。
再インストールをすることでレジストリ情報が上書きされて、最初にインストールした状態に戻ります。
そのため、レジストリクリーナーなどでレジストリが書き換わってしまっていても、アンインストールができるようになるでしょう。
セーフモードを利用する
「セーフモード」とは、必要最低限のファイルだけを利用してPCを立ち上げるモードのことです。
セーフモードを使えば、常駐ソフト・その他のアプリ・余計なレジストリ情報が、自動的に起動されるのを防げます。
具体的なセーフモードの設定方法としては、まず画面右下のスタートボタンから歯車の設定ボタンをクリックしましょう。
「更新とセキュリティ」という項目を選択後、左メニューの「回復」を、次に「今すぐ再起動」をクリックです。
画面が遷移したら「続行」を選択して、トラブルシューティングの「詳細オプション」を選び「スタートアップ設定」に進みます。
再起動後の「スタートアップ設定」で「4」あるいは「F4」キーを押せば、セーフモードの設定は完了です。
Microsoftが提供するプログラムを利用
アンインストールができない事態にそなえて、Microsoftではサポートプログラムを提供しています。
上記の対処法でうまくいかなかったとき、これから紹介するプログラムの利用を試してみましょう。
トラブルシューティングツールを使おう
「トラブルシューティングツール」利用することで、レジストリを修復したり、アプリをアンインストールできたりする可能性があります。
Windowsのサポートページに配布されているため、ダウンロードして利用してみるのもひとつの手でしょう。
Easy Fix Solutionはサポート終了に
なお、以前はレジストリの問題解決用に「Easy Fix Solution 」(その前の名称は「Fix It」)というサポートが提供されていました。
現在はMicrosoftの方針により「Easy Fix Solution 」をダウンロードすることはできません。
しかし、同様のサポートをWindowsに内蔵されているトラブルシューティングツールから利用可能です。
アンインストールを成功させよう
使い勝手の良いPC環境を目指すためにも、不要なアプリのアンインストールは欠かせません。
アンインストールの方法は複数用意されているため、最初の方法でダメなら、別のアプローチを試してみましょう。どうしてもアンインストールができないケースでは、プロの修理業者に依頼をするのも一つです。
不要なアプリのアンインストールを成功させることで、ご利用のPCをつねに最適化させて、ストレスフリーを目指しましょう。
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