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外壁塗装はお金がなくてもできる!費用を安く抑える方法を一挙紹介

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最終更新日: 2024年06月28日

外壁塗装の相場は70~120万円前後と言われています。塗装が必要と分かっていても、すぐにまとまったお金を準備するのは簡単なことではないですよね。とはいえ、工事を先延ばしにすると塗装の劣化が進んでしまい、機能的にも問題が出てきてしまうという悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。

外壁塗装がしたいけどお金がないという人でも外壁塗装が行えるように、この記事では助成金やリフォームローンなどの工事費用を抑える方法を紹介します。

また、トータルでのコストを抑えるという観点から、工事費用を抑えるためであってもやっていけないNG行為についてもご紹介します。

お金がなくても外壁塗装はできる

結論、お金がなくても外壁塗装を行う方法はあります。ただし、準備できる予算によって、取るべき対策が変わります。

予算が手元に全くない場合は、リフォームローンを検討しましょう。少しあるが足りないという場合は、補助金や助成金を活用すると工事費用を抑えて外壁塗装ができます。詳しくは本記事の「外壁塗装をするお金がない時に使える方法」で紹介します。

なお、予算がないことを理由に工事を先延ばしてしまうと、外壁の劣化が進行してしまい、結果的に将来行う工事費用が高くなってしまう可能性があるため注意が必要です。

外壁塗装にはどれくらいお金がかかるのか?

工事費用を安く抑えるための方法を紹介する前に、外壁塗装はどのようにして価格が決まるのか簡単に紹介します。

外壁塗装の相場は70~120万円程度と言われています。

一般的には以下の方法で費用が計算されます。

  • 塗料の種類(単価)×施工面積
  • 工程ごとの単価×施工面積
  • その他の諸経費

これらから分かるように、塗装面積や使う塗料によって大きく金額が変わります。外壁塗装を検討するにあたって、今の家の状態だと実際にかかる費用がいくらになるのかを知る必要があります。

ミツモアでは、簡単な質問に答えるだけで外壁塗装の見積もりを一括で取得することができます。見積もりの取得や現地調査が無料で受けられるので、実際の工事費用と準備している予算を比べて、どれくらい金額を抑えればいいか考えてみましょう。

関連記事:外壁塗装一括見積もりサイトの仕組みや注意点を詳しく解説

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外壁塗装をするお金がない時に使える方法

見積書

外壁塗装はしたいけど、費用が高くてやるかどうかためらっている人もたくさんいると思います。

ここでは、外壁塗装の工事費用を安くするための方法を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

外壁塗装の費用を安く抑えるための方法は大きく分けて6つあります。

助成金・補助金を申請する

外壁塗装では、助成金が適用される可能性があります。金額は地域によって異なりますが、総額の10~30%程度で、上限額が10~20万円に設定されているのが一般的です。

外壁塗装の相場が70~120万円程度なので、基本的には満額支給されると考えて問題ないでしょう。

下記の表は、外壁塗装に適用される助成金の例です。

対象地域 内容 適用金額
東京都 港区 高反射率塗料等材料費助成

(遮熱・断熱塗料)

材料費の全額または助成対象面積×2,000円

(小さい金額が適応)

東京都 台東区 高反射率塗料施工助成制度 工事費用(税抜)×20%

上限:15万円

神奈川県 湯河原町 住宅リフォーム等助成金

(外壁塗装を含む)

対象工事(税抜)の10%

上限:10万円

助成金は、塗料が指定されているものと、塗料の制限がなくリフォーム全般に適用されるものに分かれます。

助成金の有無、支給額や上限額、塗料の指定の有無など、助成金の内容や条件は住んでいる地域によって大きく異なります。中には去年までは実施していたけど、今年から打ち切りになっていたり、該当年度分の申請額が上限に達してしまい受付を終了しているという自治体もあります。

助成金の申請を考えている人は、必ず自分が住んでいる地域のホームページなどで詳細を確認してください。

関連記事:外壁塗装の助成金・補助金がもらえる市区町村は?条件や申請方法を解説

リフォームローンを利用する

手元にお金がない、もしくは貯金を崩したくないという場合にはリフォームローンがおすすめです。

一般的には、上限額1000万円、金利2~5%ほどでローンを組むことができます。返済期間も10~20年で選べるので、月々の負担額も抑えることができます。

ローンである以上金利が生じるので、一括払いよりは総額が高くなってしまいますが、すぐに塗装を行うことができます。工事を先延ばしにしないことで、塗装の劣化が進行するのを防ぐことができ、トータルのコストを安く済ませられる場合も多いです。

リフォームローンを利用する場合は、住宅ローンで利用している銀行や、塗装業者に相談してみてください。

関連記事:外壁塗装費はローンで支払い可能!相談先や住宅ローン控除も解説

火災保険を使う

災害による破損を修繕する場合は火災保険が適用できます。具体的には台風や大雪、雹などによる被害が対象になり、20~30万円ほどが免責金額の相場です。

火災保険適用の条件は以下の通りです。

  • 外壁・屋根の破損が災害によるものであること
  • 被災から3年以内に申請を行うこと
  • 損害の補修にかかる費用が火災保険の免責金額を超えること

条件にもある通り、工事の費用が免責金額を超えなければいけないので、あくまで費用の一部しか補うことができないという点は注意しておきましょう。

火災保険の適用を考えている人は、塗装業者に見積もりを依頼する際に併せて火災保険が使えるかどうか調べてもらうといいでしょう。

塗装業者に相談してみる

助成金などの制度の範囲外だった場合や、工事の金額自体を安く抑えたい場合には、あらかじめ事業者に相談してみることをおすすめします。

相談する際には、「まとまった費用がないこと」「希望の予算や条件」の2点を伝えるといいでしょう。

費用がないことを伝えておくことで、限られた予算の範囲で可能な工事内容を提案してくれたり、中には分割支払いに対応してくれる事業者もいます。

同じように、「できるだけ長持ちする塗料」「遮熱性に優れた塗料」など希望を伝えることも重要です。もちろん、現地調査などを通して必要な塗装は行いますが、予算内で依頼者の希望に沿った優先順位を考えて工事内容を決めてくれます。

また、こうしたコミュニケーションを取ってくれる事業者は、その後も信頼できることが多いので、まずは予算の状況や希望を相談してみましょう。

相見積もりを取って、なるべく安い事業者を探す

少しでも安い事業者を見つけることも、工事費用を抑えるためには重要なことです。

外壁塗装では、事業者によって金額が10万円単位で変わることもあるので、複数社から見積もりを取って、なるべく安い事業者に依頼するのも有効な方法です。

ただし、塗装面積や塗料を変えてしまうと金額が大きく変わってしまうので、比較する際にはこの二つの条件を揃えて比較するようにしましょう。
以下の3点を抑えると、費用を安く済ませることができます。

  • 閑散期
  • 自社施工の業者
  • 必要のない工事を省く

閑散期

気候の安定している春や秋には工事が集中し、金額が高くなる傾向があります。逆に、夏や冬は閑散期となり金額が低くなりやすいです。
しかし、夏や冬だからといって塗装ができないということはなく、外壁塗装は一年中できるため、この閑散期に工事を行うといいでしょう。また、閑散期だと価格や工事内容の交渉に載ってもらいやすいという一面もあります。

自社施工の業者

自社施工とは、事業者が専門の職人を抱えていることを意味します。外部の下請け業者に工事を外注しないので、中間手数料(マージン)がかからず、その分安く工事を行うことができます。

また、自社施工であれば進捗の管理が行き届いていたり、安定した品質を提供してくれるので、安心して任せることができるなど価格以外でのメリットも大きいことも特徴です。

必要のない工事を省く

事業者の中には、ひび割れの修繕で済む工事なのに大規模な補修工事を提案してきたり、本来の塗装箇所の他に「ここもやっておいた方がいいでしょう」と塗装面積を多めに提案する業者もいます。

費用を抑えたいのであれば、このような必要のない工事は行わないようにしましょう。

先ほど解説したように、塗装面積によって工事の金額は大きく変わります。本当に必要な規模の工事に抑えることが、金額を安くするために重要なポイントです。

関連記事:外壁塗装一括見積もりサイトの仕組みや注意点を詳しく解説

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部分補修にする

外壁全体ではなく、劣化が進んでいる箇所を部分的に補修することで安い費用で工事を行うことができます。部分補修の相場は1~10万円程度なので、外壁全体を塗装するより10分の1程度に抑えることができます。

しかし、劣化のひどい部分を補修することで外壁を長持ちさせることができる一方で、外壁全体を塗装するよりも割高になってしまいます。また、部分補修を行うと、数年のうちに他の箇所も同じように劣化が進んできてしまい、再び工事が必要になってしまうという点は注意が必要です。

数年間で部分補修を何回も繰り返すと、一度に外壁全体を塗装するよりも費用が高くなってしまうので、部分補修はお金がない場合の妥協案として考えておきましょう。基本的には外壁全体を塗装することをオススメします。

外壁の状態を塗装業者に調べてもらい、部分補修が可能か、また数年後に同じような工事が発生しそうな状況かなど相談しましょう。

外壁塗装のお金がない時にやりがちなNG行為

外壁塗装の費用を抑えるためであっても、以下の4つの行為は避けるようにしましょう。

これらは工事する瞬間は安いかもしれませんが、建物を保護する機能が甘く、水漏れなど内部へのダメージを進行させてしまい、将来大規模な修繕をしなければならなくなります。

塗料のグレードを下げる

塗料のグレードを下げて金額を抑えるのはおすすめしません。塗料のグレードと耐久性は比例するので、グレードを下げて金額を抑えるとその分耐久性が落ちてしまい、塗装が長持ちしなくなってしまいます。その結果すぐに工事が必要になり、トータルでの工事費用が高くなってしまいます。

塗料別の単価と耐用年数を以下にまとめます。

塗料の種類 3回塗の単価(㎡) 耐用年数
アクリル塗料 1,300~1,800円 3~7年
ウレタン塗料 2,000~2,800円 6~10年
シリコン塗料 2,500~3,600円 8~13年
フッ素塗料 3,600~4,500円 13~20年

一番グレードの低いアクリル塗料から一番人気のシリコン塗料まで、それぞれ30坪塗装した場合のおよその金額を比べると以下の通りです。

  • アクリル塗料:65万円(うち塗装代:15万円)
  • ウレタン塗料:73万円(うち塗装代:23万円)
  • シリコン塗料:80万円(うち塗装代:30万円)

一番グレードを下げると、シリコン塗料よりも15万円ほど安く工事を行うことができます。

アクリル塗料は金額だけ見ると一見お得ですが、耐久期間が短いので工事の回数が多くなってしまうのです。

塗料の種類 13年間で必要な塗装回数 合計費用
アクリル塗料 2回 130万円
シリコン塗料 1回 80万円

長い目で見るとアクリル塗料を使った方が塗装回数が多くなってしまい、その結果合計の工事費用が大幅に高くなってしまいます。

これらからわかるように、極端に塗料のグレードを下げてしまうと塗装回数が増え、塗装費用が高くなってしまうので、なるくグレードは下げずにシリコン塗料を使うことをおすすめします。とはいっても予算的に厳しい場合もあると思うので、最低でもウレタン塗料までに留めておくようにしましょう。

放置して工事を先延ばしにする

外壁が劣化している状態で、工事を行わずに放置しておくことも危険ですのでやめましょう。そのまま放置すると、外壁だけでなく建物の内部まで劣化が進行してしまいます。

そうすると本来は数十万で済んだはずが、100万円以上かかる大規模な工事が必要になることも考えられます。

外壁塗装はチョーキング現象が起きた時がタイミングです。チョーキングとは、塗装の効果が切れて、外壁の表面に白い粉が浮いてくる状態のことです。外壁を触ると指に白い粉がつくのが合図です。

このチョーキングを合図に以下のように劣化が進んでいきます。

  1. 外壁の色があせる
  2. 外壁の剥がれやひび割れが起こる
  3. 外壁の下地が傷む
  4. 住宅の部材(内部構造)が腐食する
  5. 室内の壁が劣化する

内部まで劣化が進んでしまうと外壁塗装だけでは対処できなくなってしまいます。

建物を長期的に保護するためには、工事を先延ばしにすることは避け、適切なタイミングで塗装を行うことが大切です。

関連記事:外壁塗装は必要ない?しないとどうなる?緊急度別の劣化症状・今すぐ塗装すべき家の見分け方

自分で塗装する

外壁塗装を自分で行うのはやめましょう。知識や技術のない状態で塗装をしても、見た目はもちろんのこと、塗装の性能が十分に発揮されないでしょう。

塗装の性能を最大限に活かすためには以下の3つの要素が必要です。

  • 塗料の知識
  • 適切な下地処理
  • 乾燥時間

自分で塗装を行う場合、これらを完璧に守るのは難しいでしょう。上記の要素が欠けると塗装不備につながり、せっかく塗ったのにすぐに剥がれてしまったり、塗料がしっかりと密着しないということになりかねません。

また、塗装工事は高所での作業が伴います。家庭用のはしごなどで無理に作業を行うと、転倒のリスクがあるため大変危険です。

「安すぎる」事業者に依頼する

工事費用が安すぎる事業者に依頼するのもおすすめしません。

例えば、相場から50万円も安い金額を提示する事業者は、どこかしらで間引きしている可能性があります。塗装回数を2回に減らしていたり、安い塗料を使用しているなど、仕上がりに大きく影響を及ぼすことも考えられるでしょう。

適切な理由で値下げしてくれる事業者ももちろんいるので、値下げをしてくれる場合には理由も一緒に確認してから事業者を選ぶようにしましょう。

施工不良によって数年後に再度工事が必要になり、その結果工事費用が膨らんでしまうのを防ぐために、「安すぎる」金額で施工を行う事業者には注意しましょう。

次の塗装のために費用を貯めておこう

外壁塗装は10年スパンで行うので、これから何回か工事することになります。なので、今のうちから毎月の積立で工事資金を貯めておきましょう。

10年後に次の塗装工事を行うとして、毎月の積立額と最終的な総額は以下の通りです。

  • 4000円/月:48万円
  • 5000円/月:60万円
  • 6000円/月:72万円
  • 7000円/月:84万円
  • 8000円/月:96万円

例えば毎月5000円であれば10年間で60万円になります。月数千円であれば現実的なので、十分可能な金額だと言えるでしょう。また、積み立てをしても足りない分は、前半で紹介した助成金やローンを活用すると、費用を安く抑えた工事ができます。

工事を先延ばしにすればするほど、劣化が進み余計な費用が必要になります。そうならないために、次の外壁塗装に備えて今のうちから計画的に積み立てるようにしましょう。

関連記事:外壁塗装の費用相場!見積書の内訳から価格が変わる9大要因まで

まとめ

お金がなくても外壁塗装をやる方法はあります。

外壁塗装はまとまった資金が必要なのでついつい後回しにしてしまいがちですが、助成金やローンを活用すれば安く抑えることができます。

外壁塗装をするうえで大事なのは、長期的に見て費用が抑えられるかどうかということ。工事を行う瞬間の安さに惹かれて塗料のグレードを下げたり、自分で塗装したり、工事を先延ばしにすると、かえって通常の工事よりも値段が高くなってしまいます。

お金がないからといって闇雲に安い工事に飛びつくのを避け、本記事で紹介した様々な方法を組み合わせて費用を安くすることで、ちゃんとした工事を受けられるようにすることが大切です。

また、外壁塗装は今後も行うので、今から計画的に工事資金を貯めていきましょう。

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