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サイディング外壁の補修方法、費用を解説!ひび割れの原因や悪化症状に注意【DIYできる?】

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最終更新日: 2023年03月31日

サイディングのひび割れは早めに補修を!

サイディング補修

サイディングがひび割れを起こした場合は程度によって対処法が異なります。

幅が0.3㎜以下のひび割れであれば今すぐ補修を行う必要はありません。しかし、放置しておくと大きなひび割れにつながるため、業者に外壁の点検を依頼しましょう。幅が0.3㎜以下のひび割れは自分で補修することもできますが、失敗のリスクが高いためおすすめできません。

すでに幅が1㎝以上の大きなひび割れの場合には、今すぐ補修が必要になるため業者に補修を依頼しましょう。

サイディング外壁がひび割れしてしまう原因

コケが生えた外壁

ひび割れが起こりやすい箇所
  • シーリングが劣化した部分
  • 釘やビスの周辺
  • 塗装が剥がれた部分
  • 施工不良の部分
  • 日の当たる南向きの外壁
  • 窓まわりの外壁

サイディングがひび割れする原因は、塗装の劣化やシーリングの劣化から始まります。そして、徐々にサイディングボードが反ったり浮いたりしてきて、最終的にひび割れを起こるのです。

以下で詳しくひび割れが起きる原因を解説しています。

原因①雨水や紫外線によって劣化した

紫外線や雨水を浴び続けると、サイディング外壁に塗られていた塗料が徐々に劣化していきます。そのまま劣化が進むと、塗料の防水効果が失われ、外壁がどんどん劣化していくのです。

最終的に水を吸いやすくなった外壁はひび割れを起こします。特に日の当たる南向きや外壁の釘周りで、雨水や紫外線による劣化が起きやすいです。

原因②窓の開け閉めによりサッシが衝撃を受けた

窓の開け閉めはサッシに衝撃を与えるため、外壁のひび割れを起こす原因となります。1回の窓の開け閉めによる衝撃は大きなものではありませんが、少しずつ外壁に負荷が蓄積され、最終的にはひび割れを起こしてしまうのです。

できるだけゆっくりと窓をあけることにより窓周辺のひび割れを防ぐことができます。

原因③地震で外壁にひび割れが起きた 

地震による揺れは建物に大きな衝撃を与えるため、ひび割れを起こすことが多くあります。耐震性の高い家であっても地震が起きた際には、必ず外壁にひび割れが起きていないか確認しましょう。

サイディング外壁の劣化を放置するとどうなる?

外壁に発生するシロアリ

外壁の劣化を放置すると起こる症状
  • 外壁下地の腐食
  • 雨漏り
  • カビの発生
  • サイディングボードの落下
  • シロアリの発生
  • 凍害※¹

※¹凍害とは:サイディングのヒビから侵入した水分が凍り、体積が増えることで膨張・圧迫して外壁を割ってしまうこと。特に冬の気温が低い地域で起こりやすい。

サイディング外壁の劣化を放置すると、最悪の場合シロアリが発生して、住宅の耐震性を低下させてしまうことがあります。

甚大な被害を引き起こす前に、しっかりと定期点検やメンテナンスを行いましょう。

【症状別】サイディングの補修方法と費用相場 

外壁塗装の見積もりをする業者

症状 補修方法 費用相場
シーリングの劣化 シーリング補修(打ち換え) 30万~50万円
サイディング外壁のひび割れ サイディングボード補修 20万~50万円
サイディング外壁の反り、浮き サイディングボード張り替え 150万~300万円
塗装剥がれ、チョーキング 塗装塗り替え 80万~150万円

シーリングが劣化している場合

シーリングの状態 補修方法 費用相場
ひび割れ 打ち換え 30万~50万円
劣化なし 打ち増し 10万~30万円

シーリングの劣化には大きく2つの補修方法があります。

既存のシーリングを外し、新しいシーリングを充填する「打ち換え」と、既存のシーリングの上から新しいシーリングを充填することを「打ち増し」という方法です。

「打ち換え」の方が補修費用が高いですが、新しいシーリングに差し替えるため、劣化している部分を綺麗に処分できます。

「打ち増し」は費用が安く済みますが、劣化しているシーリングには使用できないため、シーリングの劣化が少しでも見られる場合は、「打ち換え」をとるようにしましょう。

サイディング外壁がひび割れている場合

ひび割れの度合い 補修方法 費用相場
幅0.3mm以下のひび割れ 補修の必要はまだないが、業者の点検が必要 無料
幅1㎜を超えるひび割れ サイディングボード張り替え 20万~50万円

サイディング外壁がひび割れした場合は、幅0.3mm以下であれば、補修を行う必要はありません。ただ、放置していると大きなひび割れに発展するため業者に点検を依頼しておきましょう。

もし、幅1㎜を超えるひび割れを起こしている場合は、サイディングボードや外壁全体にかなりの負荷がかかっている状態を示しているため、早急に専門業者に依頼する必要があります。

サイディング外壁に反り・浮きが見られる場合

サイディング外壁に反り・浮きが見られる場合は、サイディングボードの張り替えが必要です。

上記のような症状を起こす原因は、外壁から雨水がしみこんでくることによる外壁の膨張です。放置していると、雨漏りにも発展するため、早急に業者に補修を依頼しましょう。

関連記事:【場所別】雨漏り修理の費用相場・工事内容!依頼~完了までの流れや業者の選び方も|ミツモア
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塗膜の剥がれ・チョーキングが起きている場合

劣化症状 補修方法 費用相場
  • 塗膜の剥がれ
  • チョーキング
塗装の塗り替え 80万~150万円

塗膜の剥がれやチョーキングが起きている場合は、塗装の塗り替えを行います。

上記のような症状が出る原因は、多くの場合は経年劣化です。ひび割れよりも比較的軽い症状ですが、放置せず業者に再塗装を依頼しましょう。また、5年に1回点検を行うことで、早期発見することができます。

関連記事:チョーキング現象、原因と対策を徹底解説!放置せずに外壁塗装で補修しよう | ミツモア

失敗しない優良業者の選び方

外壁塗装業者

業者を見極めるポイント
  • サイディングの補修実績は豊富か
  • 見積もり調査を丁寧に行ってくれてるか
  • 作業内容について分かりやすい説明をしてくれるか
  • 契約を急がせるような文言を言ってこないか
  • 見積もり書が具体的にかかれているか

業者を見極める際には上記のようなポイントを意識することが大切です。

また、業者を探す際に「複数の業者から相見積もりをとる」ことも大切です。相見積もりをとると、費用相場をつかめるだけでなく、業者ごとの対応の違いも見極められます。

契約を急かす、強引な態度をとるなど信頼できない態度の業者や、詳しい説明をしてくれない業者は避けるようにしましょう。

ミツモアでは、平均2分の簡単なアンケートに答えるだけで、最大5件の外壁塗装業者から見積もりがとどきます。相見積もりがめんどくさいという方はぜひご利用してみてください。

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サイディング外壁のひび割れをDIYで補修するのはおすすめできない

DIYをする女性

基本的にサイディング外壁のひび割れをDIYで補修するのはおすすめできません。

業者は素人ではとどかないような範囲まで補修してくれますが、DIYでは重大な劣化を見逃してしまうことも少なくありません。

ただし、幅0.3㎜以下のヘアークラック程度であれば、DIYで補修することができます。以下で補修方法を紹介しているので、参考にしてみてください。

サイディングボード本体の補修方法

準備する道具
  • カッター
  • ハケ
  • プライマー
  • パテなどの補修材
  • 養生テープかマスキングテープ

プライマーとは、下地とシーリングとの密着性を高め、強固に接着するための塗料です。

上記の道具は、ホームセンターに行けば簡単に手に入れることができます。

道具を揃えたら、実際にサイディングボードの補修を行いましょう。

サイディングボードの補修手順
  1. ひび割れ周りの土埃などの汚れを落とす
  2. プライマーをひび割れ部分に塗布
  3. パテなどの補修材をひびに沿って埋める
  4. ヘラで補修材をならして完成

シーリングの補修

シーリングを補修する場合は「打ち換え」を行うのがおすすめです。

「打ち換え」に必要な道具は以下の通りです。ホームセンターで簡単に入手することができます。

準備する道具
  • プライマー
  • シーリング
  • シーリングガン
  • 養生テープかマスキングテープ
シーリングの補修手順
  1. 古いシーリングをカッターで綺麗に取る
  2. 溝の両側にマスキングテープを張って養生
  3. プライマーを塗る
  4. シーリングを塗る
  5. シーリングを平らに均す
  6. マスキングテープを剥がして完成

サイディング外壁の補修工事に使える保険や保証はある?

ビルが並ぶ都会

サイディングボードにはメーカー保証がついていることが多いですが、ほとんど使えません。メーカー保証を受けるための条件は、製品に不具合がある場合のみで、経年劣化によるひび割れは適用範囲外だからです。

ひび割れが起きた際に使える保険や保証はあるのでしょうか?以下で詳しく解説しています。

地震保険や火災保険も適用されない可能性が高い

ひび割れが数か所ある程度では、地震保険・火災保険が適用される可能性は低いです。

まず、火災保険の場合は、突発的に起こる自然災害に対して保証をするもので、外壁塗装のひび割れに対して保証されることはほとんどないです。

地震保険では「建物の価値として3%以上損害を受けている場合」は保証金が支給されます。これは、屋根や外壁の破損も適用範囲内です。しかし、数か所程度のひび割れの場合は適用範囲外となることが多いです。

保険会社によっては、適用条件が異なることもあるため、まずは電話で確認してみましょう。

築10年以内の新築であれば無料で補修してくれる 

家を建ててから10年以内にひび割れが起きた場合は、無料で保証してくれる可能性が高いです。なぜなら、法律によって築10年以内の瑕疵については保証することが義務付けられているからです。

ひび割れを発見したら、まずは新築を建ててもらった業者に連絡し、外壁の状況を正確にに伝えましょう。

サイディング外壁のひび割れを防ぐためにできること

外壁のはがれや浮き

ひび割れを防ぐためのポイント
  1. 定期的にメンテナンスを行う
  2. 釘・ビスが適切に打たれているか確認する
  3. 小さな劣化症状を放置しない

定期的にメンテナンスを行う

建材の性質や塗料の性能などによって、それぞれの耐用年数は異なりますが、基本的に家の点検は5~10年を目安に行いましょう。

サイディング外壁の場合は、5年に1回程度シーリングとひび割れのメンテナンス、10年に1回程度で再塗装や全体的な点検をするのがおすすめです。

釘・ビスが適切に打たれているか確認する

釘が打たれているはずの位置に釘が打たれていない場合は、そこから負荷がかかりひび割れにつながりやすくなってしまいます。

また、釘などの金具部分には問題がなくても、サイディングボードの反りなどによって外れてしまうことも。

新築の際には全く異常がなくても、時間が経過していくと劣化症状が見え始めます。釘やビスが適切に打たれているか・外れていないかを確認しておくようにしましょう。

小さな劣化症状を放置しない

サイディングがひび割れる原因の多くは、小さな劣化症状から起きています。最初は小さな症状でも、気づいたらひび割れを起こしていることも。

劣化症状を見つけたら、すぐに定期的な点検とメンテナンスを業者に依頼するようにしましょう。点検であれば、無料で受け付けれてくれる業者が多いため気軽に依頼することができます。

サイディング外壁をメンテナンスするときの注意点

注意

高圧洗浄機は使わない

サイディングボードに高圧洗浄機を使用するのは避けましょう。強すぎる水圧は塗装を剥がしてしまったり外壁を崩してしまったりする可能性があるからです。

また、水を下から突き上げるようにかけるのもよくありません。サイディングボードの中に水分が侵入することがあります。

上から下へ、優しく水をかけてブラシで洗うようにしましょう。

中性洗剤を使用する

サイディングボードの劣化を早める鳥の糞やカビ、藻などは、中性洗剤を使用するのがおすすめです。

食器用洗剤などで代用できますが、必ずアルカリ性や酸性の洗剤ではないことを確認しましょう。アルカリ性や酸性の洗剤でみがくと、サイディングボードを傷めてしまいます。

目立たないところで試しに使ってから全体に使うとより確実ですね。

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今回はサイディング外壁について、ひび割れや剥がれなどの劣化症状とその原因、補修方法や費用相場を紹介してきました。

サイディングボードにとって、もっとも重要なのは耐水性を上げて浸水を防ぐこと。少しのひび割れも、シーリングの劣化も見逃せません。

前回のメンテナンスから5年以上経っている方は、一度業者に点検を依頼してみるのをおすすめします。

そこで重要なのが、相見積もりです。複数の業者から提示された見積もり額を比較検討し、納得できる費用で依頼をしましょう。

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