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ベランダ塗装の種類と塗り替えのタイミングは?費用相場や注意点も

最終更新日: 2023年03月31日

ベランダの塗装が劣化すると外観が悪くなるうえに、雨漏りなどにもつながるため塗り替えが必要です。ベランダ塗装の種類や塗り替えるタイミング、費用などについて解説します。注意点も確認し、ベランダ塗装をスムーズに進められるようにしましょう。

ベランダ塗装の種類

ベランダ塗装

大きく分けてベランダ塗装には、壁の外壁塗装と床の防水塗装の2種類があります。それぞれ塗装する目的や使われる塗料の種類によって異なります。ベランダ塗装の種類について確認しましょう。

壁の外壁塗装

壁の外壁塗装は、ベランダの外観を美しく保つとともに、雨風による劣化から外壁材を守るために行うものです。外壁を塗装しないまま放置しておくと、ベランダの見た目が悪くなるだけでなく、劣化によってひび割れや腐食が起こり、雨漏りや虫の侵入の原因にもなります。

一般的に外壁塗装に使われる塗料は、ウレタン塗料・シリコン塗料・フッ素塗料・ラジカル塗料の4種類です。それぞれの特徴を確認しましょう。

特徴 耐用年数 費用(1㎡当たり)
ウレタン塗料 光沢があり、伸縮性に優れている 8~10年 2,000~3,000円
シリコン塗料 汚れが付きにくく、美しく仕上がる。

コスパが良い

10~15年 2,600~4,000円
フッ素塗料 耐久性が非常に高く、メンテナンスの手間がかからない 15~20年 3,600~4,800円
ラジカル塗料 高性能でコスパが良い 14~16年 2,800~4,300円

床の防水塗装

床の防水塗装はベランダの床の雨漏りを防ぐために行うもので、ベランダの防水塗装というと、ほとんどが床の防水塗装です。また外壁塗装ほどではないものの、ベランダの美観を保つ役割もあります。

防水塗装に使う塗料はおもにウレタンとFRPの2種類あり、それぞれの特徴は以下の通りです。

特徴 耐用年数 費用(1㎡当たり)
ウレタン 安価で塗りやすいが、塗りムラも出やすい 10~13年 4,000~7,000円
FRP ポリエステル樹脂やガラス繊維などを組み合わせたもの。耐久性は高いが高額 10~13年 5,000~8,000円
関連記事:FRP防水はベランダに最適?メリット・デメリットを解説!トップコートのメンテナンスが肝心|ミツモア

塗装の耐用年数と塗り替えのタイミング

ベランダ防水塗装

ベランダ塗装のタイミングは、現在塗装されている塗料の耐用年数や、ベランダの状態によって異なります。ベランダ塗装の耐用年数や、塗装が必要だと思われる状態について、具体的に確認しましょう。

塗装の耐用年数

ベランダ塗装の耐用年数の目安は、基本的に外壁・防水層どちらも、新築または前回のリフォームから10~15年とされるのが一般的です。

しかし使われている塗料の種類によって、耐用年数に違いが生じます。また日当たりや風雨などの影響の受け方によっても、塗装部の劣化スピードは異なるため、同じ塗料を使用していたとしても、環境の違いで塗り替えのタイミングは異なるでしょう。

塗装が必要かどうかを判断するには、現在のベランダの状態をチェックしてみるのがおすすめです。

塗装の剥がれやひび割れがある場合

ベランダの外壁や床の塗装に剥がれやひび割れを見つけたら、そろそろベランダの塗装が必要な時期と考えましょう。

とくに床の防水塗装に、剥がれやひび割れがある場合、雨が降るたびに水が入り込み、ベランダの裏側にまでしみ込んで雨漏りにつながります。外からベランダを見上げて、雨漏りの染みがないかチェックしましょう。

また塗装の剥がれは経年劣化によって、耐久性が低くなっていることが原因です。防水のトップコートが剥がれたままだと、紫外線などが防水層に当たって、さらに劣化が進んでしまいます。

チョーキングや色あせが目立つ場合

紫外線や直射日光などによって、ベランダの外壁が色あせて変色してきた場合や、チョーキングが発生したば場合もまた、塗り替えが必要なサインです。

チョーキングとは塗装を手で触ったときに、白やベージュなど、外壁と同じ色の粉が付着する状態をいいます。これは紫外線を浴び続けたために、塗料が分解されたことによるものです。

また塗装の変色は紫外線による色あせだけでなく、塗装の剥がれが原因の場合もあります。塗装が剥がれたままにしておくと、雨漏りを引き起こす結果になるので、早急に塗り替えが必要です。

雨漏りや水はけが悪い場合

床の水はけが悪いときや、外壁や床が雨漏りしているときも、ベランダの劣化が疑われるため、塗装や補修工事が必要です。雨のあとでベランダに水たまりができていたら、水が排水口から流れ出ていないことを意味します。

通常ベランダの床は水がたまらないように、排水口に向かって緩やかな勾配がついています。水たまりができているということは、この勾配がなくなっているか、排水口に汚れがたまって水がせき止められている状態です。

勾配がなくなっている場合は防水塗装を剥がして、補修する必要があります。またベランダを下から見上げられるのであれば、床の裏側に染みがないかチェックしましょう。もし染みがあれば雨漏りしている可能性があるので、補修工事が必要です。

関連記事:ベランダのひび割れ原因と補修方法を解説!費用相場や長持ちさせるためのメンテナンスも|ミツモア

ベランダ塗装にかかる費用の相場

外壁塗装の費用

ベランダの塗り替えを考えたときに気になるのは、塗装費用ではないでしょうか。ベランダ塗装にかかる費用を、壁の外壁塗装と床の防水塗装それぞれの場合に分けて紹介します。

外壁塗装にかかる費用

ベランダの外壁塗装にかかる費用の相場は、4~10㎡ほどの床面積で約15万~30万円です。塗装費用は使用する塗料の種類によっても変わります。

またベランダの外壁塗装といっても、外壁だけを塗り替えるわけではありません。外壁のほか軒天井や手すり、ひさしなども塗り替えるのが一般的です。

ただし部分的な補修だけをしたい場合は、数万円で済むケースもあります。ベランダの外壁を全面的に塗り直すには、15万円以上はかかると考えておくのがよいでしょう。足場が必要になる場合は3万~10万円程度追加されます。

防水塗装にかかる費用

ベランダの防水塗装の費用も、塗料や工事の内容によって若干異なりますが、4~10㎡ほどの一般的な床面積で、およそ5万~30万円が相場とされます。

ベランダの防水塗装には大きく分けて、水の侵入を防ぐ防水層の塗装と、防水層の表面をコーティングするトップコートの塗装という2種類があります。

トップコートだけの塗り替えの場合は、2万~8万円ほどで収りますが、防水層も塗り替えるのであれば10万~30万円かかるのが一般的です。FRP防水よりウレタン防水の方が、費用は抑えられます。

ベランダ塗装の費用を抑えるコツ

ベランダ塗装にかかる費用の相場は、価格に幅があることが分かりました。できるだけ安い価格で塗り替えるには、どうしたらよいのでしょうか。ベランダ塗装の費用を抑えるためのコツを二つ紹介します。

自社施工の業者を選ぶ

ベランダ塗装の費用を抑えるためには、自社施工の業者に依頼するのがおすすめです。ベランダの塗装を請け負う業者には、自社で施工までを請け負う業者と、依頼を受けたあと下請けに任せる業者の2種類があります。

下請けを使う業者の場合、仲介手数料などがかかるため、費用が割高になるケースが少なくありません。自社施工の業者であれば仲介手数料などの余分な費用がかからないため、下請けに任せる業者より安く施工できます。

相見積もりで費用を比較

複数の業者から相見積もりを取ることで、比較的安く塗装してくれる業者を見つけるのも1つの方法です。ベランダ塗装の費用は、自社施工なのか下請けを使っているのかなど、業者の選び方によって大きく異なります。

自社施工の業者の方が仲介手数料などがかからないため比較的安くなるのが一般的ですが、同じ自社施工業者でも会社によって価格は変わります。

業者によって価格が異なるのは、人件費や塗料の質など、さまざまな理由によるものです。相見積もりを取れば、費用だけでなく施工内容や業者の質なども比較できます。

ベランダ塗装をする際の注意点

ベランダをチェックする人

費用を抑えるために、自分でベランダを塗り替えようと考える人もいるかもしれません。ベランダは自分で塗り替えられるのでしょうか。また塗装を依頼する場合、どのような点に注意すべきか知っておくことも大切です。ベランダ塗装の注意点を二つ解説します。

DIYには難易度が高い

トップコートの塗り替えだけであれば、DIYでも比較的簡単にできますが、ベランダの全面的な塗装をDIYで行うのは難易度が高いため、失敗する可能性が高いでしょう。

ベランダ塗装をDIYでできれば安く済みますが、失敗すると結局業者に依頼しなければならないため、費用が二重にかかる結果になります。

またDIYの場合には手間や時間がかかるので、最後までやり通す前に挫折してしまうかもしれません。安く抑えるためにDIYを選んだものの、かえって無駄な時間や費用がかかってしまったという結果にならないよう、自分で塗り替える際は、デメリットも考慮した上で検討しましょう。

外壁塗装と防水塗装は異業種

外壁塗装と防水塗装では、依頼する業者が異なる点も知っておきましょう。外壁塗装は塗装専門業者が行いますが、防水塗装は防水工事専門業者が対応します。

外壁塗装業者の中には防水塗装を請け負っているところもありますが、専門の職人がいない場合、塗装が剥がれやすくなるなど、仕上がりの質が落ちるケースもあります。もし外壁塗装業者にまとめて依頼する場合は、防水塗装専門の職人がいるか、確認しておくのがおすすめです。

関連記事:ベランダ・バルコニー防水工事は種類によってどう違う?それぞれメリット・デメリットや補修時期、費用相場など徹底解説!|ミツモア

ベランダ塗装業者の選び方

ベランダ塗装の業者

ベランダ塗装で失敗しないためには、業者選びが大切なポイントです。塗装業者を選ぶ際にはどのような点に注意すればよいのでしょうか。業者選びのポイントを確認しましょう。

現地調査の丁寧さや実績などをチェック

ベランダ塗装の業者を選ぶ際は、しっかり現地調査をしてくれるか、実績や保証はあるかなどをチェックしましょう。ベランダ塗装の見積もりをする際は、必ず現場の状況を見るのが基本です。

丁寧な業者であれば30分以上時間をかけて調査するのが一般的なので、すぐに確認が終わる業者の場合は注意しましょう。また実績が十分あるかという点も大切なポイントです。10年以上の実績があれば安心でしょう。

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