転勤により単身赴任する場合、引越しが必要です。単身赴任の引越し時に確認することは6つです。安くスムーズに転勤を終えるために、必要な点をチェックしましょう。引越し料金を抑えるための、3つのコツも覚えておくと、費用を抑えて引越しができます。
単身赴任の引越しに必須の6項目
単身赴任の引越しをする際には、以下の6つの準備が必要です。
- 福利厚生の規約を確認
- 部屋探し
- 業者と日程を決める
- 転出届を出す
- 電気・水道・ガスの手続き
- 家電・家具の準備
転勤による引越しは3~4月が多く、引越し業者や不動産屋などにとって繁忙期といえます。スムーズに手続きができるよう、できることから進めましょう。
福利厚生の規約を確認
単身赴任の引越しが決まったら、社宅・家賃補助・引越し費用の補助など、会社の福利厚生の規約を確認します。福利厚生を受けるための条件が設けられているケースもあるため、あわせてチェックしましょう。
社宅が用意されている場合は、家具や家電が備え付けなのかという点も確認が必要です。家具や家電がない場合は別途購入するか、自宅のものを持って行く必要があります。家賃や引越し料金の補助は、転勤先により金額が異なる場合もあるため、細かい金額についても確認しましょう。
部屋探し
単身赴任先で社宅が用意されていない場合は、部屋探しが必要になります。基本的には自分で探す必要がある場合が多いです。以下の点を念頭に置いて部屋を探しましょう。
- 職場までの距離
- 通勤のしやすさ
- 近隣にスーパーやコンビニなど買い物する場所があるか
- 近所に飲食店があるか
単身赴任先では自分で家事を行わなければいけません。料理に不慣れな人は近隣の環境を確認しておくと安心です。単身赴任後の生活を想像しながら、部屋探しをしましょう。
業者と日程を決める
単身赴任先の新居が決まったら、引越し業者と日程を調整します。転勤による引越しは3~4月が多く、この時期は新生活を始める人も多いため引越し業者の繁忙期です。
特に土日や大安の日、午前中は予約が埋まりやすい傾向があります。希望通りの日程で引越しを進めるために、単身赴任が決まったら、早めに業者に連絡しましょう。希望日を複数用意しておくと、何度も連絡する手間を省けます。
また引越し業者によりサービス内容や料金が異なります。引越し業者を決めるときは、複数社の見積もりを確認して料金を比較しましょう。
転出届を出す
単身赴任には住所の変更が伴います。ただし単身赴任の引越しで、住民票の変更を必ずしなければいけないわけでは、ありません。「1年以内の転勤」「休日など頻繁に自宅に帰る」といった場合は、住民票の変更が必要ないとされています。
しかし2年・3年と単身赴任が続く場合は、住民票の変更が必要です。転出届は現在住民票のある役所に提出します。引越しの14日前から可能なので、引越し前に出しておきましょう。
転出届を出すと「転出証明書」が発行されます。「転出証明書」は引越し先の役所に提出するため、必ず受け取り保管しておきましょう。
電気・水道・ガスの手続き
新居での生活では新たにガス・電気・水道の開通手続きが必要です。引越し後すぐに利用できるよう、事前に手続きをしておきましょう。電気や水道はインターネットから申し込めます。電話連絡も可能なので、都合のよい手段を選びましょう。電気と水道は立ち会いが必要ありません。
一方ガスの開通には立ち会いが必要です。事前に単身赴任先に行く用事がある場合は、その際に一緒に済ませるといいでしょう。自身が立ち会えない場合は、代理人でも対応できます。会社の人に立ち会ってもらうか、知り合いがいれば代わりにお願いしましょう。
新居でインターネットを利用する場合は、別途手続きが必要です。新たに回線を導入する場合は立ち会いが必要ですが、すでにマンション内に回線が届いている場合は、立ち会いが不要となる可能性が高いでしょう。
家電・家具の準備
単身赴任ではエアコン・冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・テレビ・掃除機・イス・テーブル・収納棚など、必要最低限の家具や家電を準備しましょう。
部屋を選ぶときに家具・家電付きの物件を選ぶという方法もあります。家具・家電が備わっている物件の場合、新たに買い足す必要がないため、引越し時にかかる費用を抑えることが可能です。
単身赴任が終わり自宅に戻るとなると、用意した家具・家電が不要になる可能性があります。家具・家電のレンタルサービスもあるので、必要に応じて利用しましょう。
単身赴任の引越し料金が安い理由
引越し料金は荷物の量や新居までの距離によって変動し、運ぶ荷物が少なければ同じ距離を引っ越すとしても料金が安くなります。単身赴任者は単身者用の部屋に住むことが多いです。そのため運ぶ荷物量は少なく、料金が安くなります。
通常の引越しの場合、旧居に荷物を残しておけません。しかし単身赴任であればすぐに必要なものだけを新居に運んでもらい、後から小型の家電や衣類などを家族に送ってもらうこともできます。また定期的に家族が暮らす家に戻って、必要なものを持ち帰ることも可能です。
ソファやベッドといった大型の家具をたくさん輸送する必要がなく、引越し業者の単身パックを利用できることからも料金を抑えられます。
単身パックは専用ボックスやコンテナに家具やダンボールを積み込みます。ほかの利用者の荷物と同時に運ぶ混載便であるため、引越し料金を抑えられます。コンテナのサイズは引越し業者によって異なります。公式サイトにはコンテナのサイズと積み込める荷物量の目安が記載されていることが多いため、利用前に必ず確認するようにしましょう。
単身赴任引越しの料金はいくらくらい?
単身赴任者の引越しは、単身の引越しの中でも料金が安い傾向があります。
単身者向けの引越しの一般的な相場や、平日以外に引越しをする場合の料金、繁忙期と閑散期について確認しましょう。
単身赴任引越しの相場
ミツモアで単身赴任に多い、移動距離が200~500kmの引越しを依頼したときの料金相場は79,250円です。
最低値は58,663円、最高値は112,000円と大きく幅がありますが、単身赴任で引っ越す場合は荷物が少ないと想定されるので、60,000~70,000円ほどで引っ越せると考えてよいでしょう。
土日祝日は引越し料金が高くなる
なるべく仕事を休まずに引越しをしたいと考える人は多いため、土日祝日は予約が集中します。単身赴任で引越しをする場合も、引継ぎ資料を作成するなど仕事が立て込み、平日は休みを取得できないことが多いです。そのため料金が比較的高い土日に引っ越さざるを得ないことがあります。
単身赴任を含む転勤引越しでは、引越し料金を会社側に負担してもらえることが多いです。とはいえ社員が立て替えてから、後日振り込みで返金するという方法を採用している企業がほとんどです。引越し業者を選べるのであればできる限り料金の負担を抑えたいですよね。
そこでミツモアの利用をおすすめいたします。ミツモアは中小業者が多く登録しており、大手引越し会社よりも安価に引っ越せます。引越しの中小業者というと近距離しか対応していないと思われるかもしれませんが、県外や他地域に引っ越す長距離引越しに対応している業者も数多くいます。2022/4/1~2023/3/31の期間では、200~500kmを移動する長距離を引越しを、27,000人以上の方が行っています。
繁忙期と閑散期の料金は大きく違う
引越し業界にも繁忙期と閑散期があり、月によって作業料金が大きく変動します。
引越し業界最大の繁忙期は3月~4月上旬です。この時期は新年度に向けて多くの人が引越しをするため、引越し料金が高額になります。次の繁忙期は9月後半~10月前半です。人事異動の辞令を受け、転勤をする社会人が増えるためです。このためこの時期も比較的料金は高くなりますが、春の繁忙期ほどではありません。
反対に閑散期は11月~12月、2月中旬までです。物件を見つけづらいなどのデメリットがあるものの、安く引っ越したいのであればねらい目の時期です。
繁忙期は閑散期よりも20~30%ほど料金が高くなる傾向があります。
単身赴任の引越し当日にすること
引越し当日は何かと慌ただしくなりがちです。スムーズに作業を開始できるように、当日にやることや、必要な持ち物などをチェックしましょう。
【引越し当日にやること】
- 荷物の搬出に立ち会う
- 新居に行き、鍵を開けて搬入に立ち会う
- ガスの開栓に立ち会う
- 荷ほどき
荷物の搬出が終わったら、引越し業者と新居の場所や到着時間などに関する簡単な打ち合わせをして、現地へ向かいます。事前に新居の間取り図を渡しておくと、スムーズに搬入が行われます。
電気・水道・ガスなどのライフラインは引越し当日から使えるように、事前に手続きをしておきましょう。ガスの開通は立ち会いが必要なので、引越し当日に開栓作業ができるように手続きをしておきます。
【引越し当日の持ち物】
- 貴重品
- スマートフォン
- 新居の鍵
- 荷ほどきに使うハサミやカッターなど
- モバイルバッテリーや充電器
貴重品は紛失しないように、バッグに入れて持ち歩きます。当日は引越し業者や家族などに連絡を取ることが多いため、バッテリー切れに備えてモバイルバッテリーを用意しておくと安心です。
単身赴任の引越し後にすること
引越しが終わったら一息つきたいところですが、できるだけ早めに終えたい項目が二つあります。それが近所への挨拶と転入届の提出です。今後の生活にも関わるので、引越し後は速やかに行いましょう。
近所への挨拶
単身赴任の引越しが終わったら、まず近所への挨拶に行きましょう。引越し先にどんな人が住んでいるのか気になる人もいるはずです。周りもどんな人が来るのか不安に感じているかもしれません。
挨拶を交わしておけばお互い安心して暮らせるため、できるだけ顔を合わせて挨拶するのがおすすめです。困ったことがあったときも、助けてもらいやすくなります。
社宅の場合は上司や同僚が暮らしています。正式な出勤前に職場に挨拶するのもいいでしょう。新しい職場に慣れるためにも、挨拶は忘れないようにします。
転入届を提出する
以前の住所地に転出届を出したのち、引越し先の役所に転入届を提出します。転入届は引越しから、14日以内の提出が義務付けられています。転出届の提出時にもらった「転出証明書」を持参し、できるだけ早めに手続きしましょう。
住所票を変更した場合、運転免許証や印鑑登録の住所変更も必要です。運転免許証の住所変更には期限が設けられていませんが、住所変更を行わないと「20,000円以下の罰金又は科料」に処される可能性があります。引越し後は疲れてしまい、面倒に感じるかもしれませんが、できるだけ早めに終わらせましょう。
運転免許証の住所変更は、単身赴任先の警察署・運転免許センター・運転免許試験場で可能です。スムーズにいけば10分ほどで終わりますが、土日は混み合うため1~2時間かかる場合もあります。
単身赴任の引越しはミツモアで見積もりを
単身赴任の引越しでは部屋探し・引越し業者の決定・住所の変更・ライフラインの開通・家具家電の準備・近隣への挨拶が必要です。引越し方法には業者に依頼する方法と、宅配便で送る方法があります。引越し業者に依頼する際は、荷物の量によって、単身プランや単身パックを利用するとよいでしょう。
単身赴任の引越し料金を知りたい場合は、ミツモアで見積もりが可能です。日本全国の引越し業者が登録しているため、どこに移るにしても利用できます。ミツモアでは水道のトラブルや家具家電の設置に対応してくれる業者もあるので、困ったことがあったら利用しましょう。
引越しの相場
38,000円
標準相場
24,700円
リーズナブル
68,700円
プレミアム