浴槽塗装は大掛かりな工事をしなくても浴室の雰囲気を一新できる、人気のリフォーム手段のひとつです。費用の相場は長辺が140cm未満の浴槽であれば90,000円~100,000円です。(※)


浴槽塗装はDIYする難易度が高いためプロに依頼することをおすすめします。プロに依頼をすれば手間なく確実に浴槽塗装ができます。
浴槽塗装の特徴やプロに依頼する際の注意点を確認し、後悔のない浴槽塗装をしましょう。
(※)ミツモアにおける「浴槽塗装」サービスの見積もり価格から算出。(2024年1月1日~12月31日)
浴槽塗装とは?特徴とメリット・デメリット
浴槽塗装とは既存の浴槽表面に特殊な塗料を吹き付けることで、見た目を一新するリフォーム技術を指します。傷や劣化が目立つ浴槽でも、塗装によって新品のような美観を取り戻せます。
塗装後は塗料特有の光沢や手触りが加わり、施工後の浴室全体の雰囲気が大きく変化します。浴槽塗装のメリット・デメリットを確認してみましょう。
① 浴室全体のイメージを刷新できる
浴槽塗装をすると浴室全体のイメージが大きく変わります。浴槽は浴室の中で大きな面積を占めるため、浴槽の色が変わると今までとは異なる雰囲気に刷新することも可能です。
古くなった浴槽を明るい色に塗り替えることで、浴室全体が清潔で広々とした印象になります。また今までの浴槽とは異なる色を選ぶことで、ホテルのようなモダンな雰囲気や、温かみのあるリラックス空間を演出することもできます。
浴槽交換では大掛かりな工事が必要になりますが、塗装であれば比較的短期間で施工が完了します。そのため手軽にイメージチェンジをしたい時に有効な手段です。壁や床の色とのコーディネートを考えて浴槽の色を選べば、統一感のあるおしゃれな浴室空間を実現できます。
② 浴槽の美観を取り戻せる
長期間使用していた浴槽には目に見えない傷や落としにくい汚れによって、ツヤが失われたり質感が損なわれたりすることがあります。浴槽塗装を行えば傷や汚れなどのない、新品に近い状態に戻すことができます。
浴槽塗装をするときは、はじめに浴槽表面の汚れや古い塗膜を丁寧に除去し、傷の補修も行います。きれいになった浴槽の上から新しい塗料を塗布するため、表面は滑らかになり、光沢も蘇ります。
浴槽塗装を行うことで日々の掃除では落としきれない頑固な汚れや、経年劣化による見た目の問題を一新できます。特に、FRPや人工大理石など広く一般に流通している素材の浴槽は、比較的塗装がしやすく美しい仕上がりが期待できます。
③ 浴槽そのものの機能は向上しない点に注意
浴槽塗装を行うと見た目が新品同様になりますが、保温性などの機能に関してのアプローチはできない点にご注意ください。あくまで表面の美観を回復させるためのものであり、浴槽本体の断熱性や防水性といった機能性を向上させるものではありません。
浴槽塗装で改善できることとできないことは以下の通りです。
- 傷や汚れを隠す
- 色・ツヤの向上
- 表面の手触り
浴槽塗装では改善できないこと
- 浴槽の強度・保温性の改善
- 浴槽サイズや材質の変更
- 経年による素材の寿命を戻す
こうした違いを把握しておくことで、仕上がり後のギャップを感じずに済みます。
浴槽塗装の費用相場
浴槽塗装の費用は作業内容によって変動します。浴槽塗装のみの場合は90,000円~100,000円が目安ですが、ひび割れの補修がある場合は補修する数に応じて費用が高額になります。
作業内容 | 費用相場 |
---|---|
浴槽塗装※長辺140cm未満 | 1基あたり90,000円~100,000円 |
ひび割れの補修 | 1箇所あたり20,000円前後 |
エプロンの側面塗装 | 1面あたり8,000円前後 |
※ミツモアにおける浴槽塗装サービスの見積もり価格から算出。(2024年1月1日~12月31日)
浴槽塗装をプロに依頼するときの注意点
浴槽塗装をプロに依頼するときは3つの注意点があります。依頼前にチェックをして、トラブルが発生しないように注意しましょう。
① 浴槽コーティングと混同しない
浴槽塗装に似たリフォームに「浴槽コーティング」があります。浴槽に塗料を塗るという点で似ていますが、この2つは違うものなので違いを確認しておきましょう。
浴槽塗装と浴槽コーティングの違い
- 浴槽塗装は下地処理を行うためより美観を重視できる
- 耐久年数は浴槽塗装のほうが長い
- 浴槽コーティングは主に簡易な保護や防汚が目的
- 浴槽コーティングはDIYでもできる
浴槽塗装は、浴槽の色を変えたり、傷んだ浴槽の美観を回復させたりすることが主な目的です。既存の浴槽表面に新たな塗膜を形成することで、新品のような見た目に近づけます。
一方浴槽コーティングは、新品または比較的状態の良い浴槽の表面を保護し、汚れや傷がつきにくくすることが目的です。透明な保護膜を形成するため浴槽の色や見た目が大きく変わることはありません。
古くなった浴槽をきれいにしたい、色を変えてイメージチェンジしたいという場合は浴槽塗装が適しています。
関連記事では浴槽コーティングをDIYする方法やプロに依頼した場合の料金などを詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。
② 施工保証の有無を確認する
浴槽塗装を依頼するときには施工保証の有無を確認しましょう。施工保証については以下の点をチェックすることをおすすめします。
- 保証期間の有無や内容を必ず確認
- 不具合発生時の連絡先等を把握
- 保証延長やアフターサービスの有無も比較
保証期間は3~5年程度であることが多いです。依頼をする前に保証期間や保証の対象となる不具合の範囲、無償修理の条件などを契約前に書面で確認しておくことが重要です。
保証対象の不具合の例 | 通常使用の範囲内での剥がれ |
保証対象外の不具合の例 | 重いものや固いものをぶつけたことによる剥がれ |
保証対象となる不具合の例は施工業者によって異なります。依頼をする前に施工保証の範囲内を必ず確認しましょう。
③ 施工範囲をきちんと確認する
浴槽塗装の施工範囲は業者によって異なります。依頼をする前に必ず施工範囲を確認しましょう。以下の点をチェックするとトラブルが発生しづらくなります。
- 浴槽のフチ・排水溝周りの処理は施工範囲に含まれているか
- 浴槽をカバーするエプロンの塗装が施工範囲に含まれているか
- 施工範囲が見積書や契約書に施工範囲が明記されているか
疑問点や不明点は業者に直接確認しましょう。確認したことは必ず書面に残し、口約束状態にならないようにすることがトラブル防止のために効果的です。
浴槽塗装はDIYできる?
浴槽塗装をDIYでするのは非常に難易度が高いためおすすめしません。DIYで浴室塗装をするには、専用の塗料や道具を揃える必要があります。さらに下地処理や塗装工程には専門的な知識と技術が求められます。特に浴室は湿気が多く、水に常に触れる場所の塗装は、密着性を高めるための丁寧な下地処理が不可欠です。下地処理が不十分だと早期の塗膜剥がれや膨れの原因となります。
費用を抑えるためにDIYを検討する方もいますが、失敗して結局プロに依頼し直すことになると、かえって費用と手間がかかる可能性もあります。
DIYで浴槽塗装をするには、以下のような多くの工程と注意点があります。
注意点 | 備考 |
---|---|
適切な塗料の選定 | 浴槽の素材に適した専用の塗料を選ぶ必要がある |
必要な道具の準備 | ハケやローラー・保護メガネ・マスク・養生材など多くの道具が必要 |
丁寧な下地処理 | 古い塗膜の除去、カビや水垢の清掃、ひび割れなどの補修など仕上がりを左右する重要な工程 |
均一に塗装する | 色ムラや液だれなく、均一な厚みで塗布するには熟練した技術が必要 |
適切な乾燥時間 | 塗料の種類や気象条件によって左右される |
換気と安全対策 | 有機溶剤を含む塗料が多いため、十分な換気と火気への注意が必要 |
これらの工程を個人で完璧に行うのは簡単ではありません。特に下地処理のクオリティは塗装の寿命に直結するため、専門知識と丁寧な作業が求められます。DIYに挑戦する場合は、リスクを十分に理解した上で行いましょう。
浴槽塗装はプロへの依頼がおすすめ!
浴槽塗装をプロに頼んだときの費用相場は、長辺が140cm未満の浴槽の場合で1基90,000円~100,000円です。ひび割れの補修やエプロンも塗装する場合などに費用が変動します。
浴槽塗装をDIYする難易度は高いため、プロに依頼することをおすすめします。プロに依頼すれば手間なく簡単に塗装が完了します。
浴槽塗装の依頼先を探すときは一括見積もりサイトを活用しましょう。見積もり価格や口コミ・保証の有などを確認して、総合的に最も優れた業者に依頼をしましょう。