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浴槽掃除の方法と頻度|必要なアイテムときれいに保つコツ

最終更新日: 2024年06月05日

浴槽掃除の方法や頻度について気になる方も多いのではないでしょうか。浴槽は、汚れの原因に合わせた方法で掃除しないと、いくら頑張っても汚れが落ちないことがあります。

この記事では、汚れの種類別に掃除の方法や必要アイテム、対策を紹介します。

掃除の頻度やタイミングもまとめているので、浴槽をきれいに保つのに役立ててみてください。

浴槽掃除をする前に確認|汚れの原因と種類

浴槽汚れには「酸性」「アルカリ性」の2種類があります

汚れの種類を把握しないまま掃除してしまうと、どれだけ掃除しても思うように汚れが落ちないこともあるため、きちんと原因と種類を理解しましょう。

ここからは、酸性とアルカリ性の汚れの種類を紹介します。

酸性汚れ:皮脂汚れ、赤カビ・黒カビ

酸性汚れの代表的なものには、皮脂汚れ、赤カビ・黒カビなどが挙げられます

皮脂汚れは、体温調節のために分泌される皮脂が浴槽に付着したものです。石鹸カスは、皮脂と石鹸が混ざり合ってできたもので、水に溶けにくく、浴槽や壁に付着しやすいので、皮脂汚れを悪化させる性質を持っています。

赤カビは、排水口付近や石鹸カスが溜まりやすい場所に発生し、皮脂や石鹸カス、洗剤などを栄養源にして繁殖するカビです。さらに、黒カビの発生を促進する役割もあります。

黒カビは、空気中の胞子が付着して繁殖するカビです。湿度の高い浴室は黒カビが発生しやすい場所で、長期間放置すると根が深く生え、掃除が難しくなるので注意しましょう。

浴槽は体を洗う場所なので、皮脂汚れを完全に防ぐことはできません。しかしこまめに掃除すれば、汚れの蓄積を防いでカビを抑制することができます。

アルカリ性汚れ:水垢・石鹸カス

アルカリ性汚れの代表的なものには、水垢や石鹸カスなどが挙げられます

石鹸カスは、脂肪酸カルシウムやマグネシウムが水と反応して発生する汚れです。浴槽表面や排水口付近に白く固まって付着しやすく、見た目も悪くなります。

水垢は、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムが水と反応してできる汚れです。硬くてこびりつきやすく、放置すると頑固な汚れになってしまうので注意しましょう。

これらのアルカリ性汚れを放置すると、浴槽の汚れが目立って見た目が悪くなるだけでなく、カビやバクテリアが発生する原因にもなります。

ただしむやみに強い成分の洗剤を使って掃除すると、浴槽の表面が変色したり、劣化したりと浴槽が痛む可能性もあるため、注意が必要です。

酸性汚れの掃除方法

浴室の壁に発生した赤カビ

皮脂や赤カビ、黒カビなどの酸性汚れは、重曹などのアルカリ性のアイテムで掃除するのが効果的です

重曹以外にも、セスキ炭酸ソーダやアルカリ性洗剤など様々なものがあるため、それぞれの特長や使い方を理解して、浴槽をきれいにしましょう。

では、アルカリ性のアイテムの例や用意するものなどを紹介します。

アルカリ性アイテムの例

アルカリ性アイテムの例として、以下が挙げられます。

アイテム 特徴
重曹 天然素材で、研磨剤としても使用可能。重曹水は、セスキ炭酸ソーダよりも弱アルカリ性で、石鹸カス、カビなどの酸性汚れに効果的。
セスキ炭酸ソーダ 重曹よりも強力なアルカリ性。頑固な汚れに効果的。
アルカリ性洗剤 ドラッグストアなどで市販されている。焦げ付き、石鹸カス、カビなどの汚れに効果的。
石鹸 弱アルカリ性で手肌に優しいのが特長。皮脂汚れや軽い酸性汚れに効果的。
パイプクリーナー 強いアルカリ性で、排水管のぬめりや汚れに効果的。

これらのアルカリ性アイテムは、浴槽の頑固な汚れを簡単に落とすことができます。

ただし、セスキ炭酸ソーダやパイプクリーナーなど強いアルカリ性の場合は、金属部分や天然石などを傷める可能性があるため、使用前に必ず素材を確認しましょう。

用意するもの

酸性汚れを落とすときは、以下のものを用意しましょう。

  • アルカリ性アイテム
  • スプレーボトル
  • ゴム手袋
  • マスク
  • ラップ
  • ブラシもしくはスポンジ

マスクはアルカリ性の刺激臭を抑えるのに役立つため、必要に応じて準備しましょう。

酸性汚れの掃除と同様、しっかりと換気して空気を循環させることが大切です。

掃除のやり方

ここでは、家庭でよく使われる重曹を用いた掃除のやり方を紹介します。

  1. 重曹水を用意する
  2. 汚れに重曹水をスプレーする
  3. スポンジでこすり洗いする
  4. 水でよく洗い流す

まずはスプレーボトルに、水200mlに対して重曹小さじ1杯の割合で重曹水を作りましょう。

準備ができたら、浴槽の汚れに重曹水をまんべんなくスプレーします。汚れがひどい場合は、ラップで覆って10分ほどパックすると落ちやすくなるでしょう。

次にスポンジを使って、汚れをこすり洗いします。頑固な汚れの場合は、重曹を振りかけてこすると効果的です。

最後に、シャワーでしっかりと水で洗い流し、重曹が残らないようにしましょう。

重曹は研磨剤の役割も果たします。頑固な汚れには重曹を直接振りかけてこすり洗いすると汚れが落ちやすくなるため、試してみてください。

アルカリ性汚れの掃除方法

浴室の蛇口に着いた水垢汚れ

水垢や石鹸カスが原因のアルカリ性汚れには、酸性の洗剤が効果的です

酸性の洗剤は、アルカリ性汚れを中和して分解してくれるため、頑固な汚れも簡単に落とすことができます。酸性アイテムの例や用意するものなどを紹介します。

酸性アイテムの例

酸性アイテムの例として、以下のものが挙げられます。

アイテム 特徴
クエン酸 天然由来の酸性洗剤。重曹と合わせて使うことで効果的に汚れを落とせる。
お酢 クエン酸よりも酸性が弱いため、金属部分にも安心して使える。
レモン汁 クエン酸が含まれているため、酸性洗剤として活用できる。
酸性洗剤 ドラッグストアなどで市販されている。水垢、石鹸カス、カビ、サビなどの汚れに効果的。
ヨーグルト 乳酸菌が含まれており、酸性効果がある。軽い水垢や石鹸カスに効果的。
炭酸水 弱い酸性であり、軽い水垢や石鹸カスに効果的。
ワイン 酢酸が含まれており、酸性効果がある。軽い水垢や石鹸カスに効果的。

これらの酸性アイテムは、浴槽の頑固な汚れを簡単に落とすことができます。ただし金属部分や天然石などを傷める可能性があるため、使用前に必ず素材を確認しましょう。

用意するもの

  • クエン酸などの酸性アイテム
  • 酸性洗剤
  • スプレーボトル
  • スポンジ
  • ゴム手袋
  • マスク
  • ラップ
  • 重曹

クエン酸、お酢、レモン汁、酸性洗剤などいずれを使用しても問題ありません。酸性洗剤は、アルカリ性汚れを中和して落とすために必要なので、準備しておきましょう。

酸性洗剤を使用する際は、換気を十分に行うことが大切です。

掃除のやり方

ここでは、クエン酸を使った浴槽掃除の手順を紹介します。

  1. 換気する
  2. クエン酸水を用意する
  3. 汚れにクエン酸水をスプレーする
  4. スポンジでこすり洗いをする
  5. 水でよく洗い流す

掃除の前に、酸性洗剤を使うときは必ず換気をしましょう。窓を開けたり換気扇を回したりして、室内の空気を循環させることが大切です。

次に、水100mlに対してクエン酸を小さじ1杯の割合でクエン酸を作りましょう。スプレーボトルにクエン酸水を準備したら、浴槽の汚れにまんべんなくスプレーします。頑固な汚れはスプレーした後にラップで覆い、10分ほどパックすると効果が期待できます。

その後スポンジを使って汚れをこすり洗いします。頑固な汚れの場合は、重曹を振りかけてこすると効果的です。

最後に、シャワーでよく洗い流しましょう。酸性洗剤が残っていないことを確認して、終了です。

浴槽掃除のタイミングと頻度

浴槽の壁を掃除する様子

浴槽は、毎日使う場所のため、汚れが溜まりやすい場所の一つです。汚れが溜まるとカビや雑菌が発生して不衛生になるだけでなく、肌荒れやアレルギーの原因にもなります。

浴槽をきれいに保つための掃除のタイミングと頻度について紹介します。

  • 軽くふき掃除をするなら:毎日
  • しっかりこすり洗いで掃除するなら:週1~2回
  • クエン酸や重曹で念入りに掃除するなら:月1~2回

軽くふき掃除をするなら:毎日

浴槽は毎日使う場所かつ高温多湿のため、毎日掃除をするのが理想ですしっかり掃除するのが難しくても、軽い汚れを5分で落とせる方法があります。

用意するものは、マイクロファイバークロスとスポンジ、中性洗剤の3つです。

マイクロファイバークロスで浴槽をふき取り、中性洗剤をスプレーした箇所をスポンジでこすり洗いして、シャワーで洗い流すだけです

中性洗剤は、酸性洗剤やアルカリ性洗剤よりも優しい素材のため、毎日でも安心して使用できます。

毎日たった5分で浴槽をきれいに保てるため、ぜひ今日から実践してみてください。

しっかりこすり洗いで掃除するなら:週1~2回

しっかり掃除するなら、週1~2回が目安でしょう

小さな汚れでも、毎日溜まれば頑固な汚れに変わってしまい、落ちにくくなります。

特に家族がいる場合は、浴槽を使う頻度が多く、その分汚れが溜まるのも早いので、掃除の日を決めておくといいかもしれません。

掃除をするときは、汚れの原因に合わせた洗剤を用意し、スポンジやブラシでこすり洗いをしましょう。簡単な掃除だけでは汚れが落ちにくい部分を念入りに洗うことで、皮脂やカビなどを防げます。

クエン酸や重曹で念入りに掃除するなら:月1~2回

念入りに掃除するなら、月1~2回が目安です特に梅雨時期から夏にかけての湿気が多い季節は、カビが繁殖しやすいためしっかり掃除しましょう。

特に天井や排水口まわりは汚れが溜まりやすいため、このタイミングで掃除することをおすすめします。また浴槽小物などをつけ置きをしたり、鏡や蛇口などにクエン酸パックをしたりして、浴槽以外の場所も掃除しましょう。

浴槽掃除で気をつけるポイント5つ

浴槽掃除をするときに気をつけるポイントを紹介します。

以下の5つのポイントに注意して掃除をしましょう。

浴槽の素材に合った洗剤を使う

浴槽には、FRP(ガラス繊維強化プラスチック)、ホーロー、ステンレスなど、様々な素材が使われています。

素材によって適した洗剤が違うので、必ず浴槽の取扱説明書を確認してから掃除しましょう

素材に合う洗剤を使うことで、浴槽を傷つけるのを防いだり、浴槽を長持ちさせたりといったメリットがあります。また、汚れを落ちやすくしたり、安全に掃除したりするのにも効果的です。

研磨剤入りの洗剤は使わない

研磨剤入りの洗剤は、浴槽の表面を削ってしまうため、使用すると傷や曇りの原因になります傷がつくと汚れが溜まりやすくなり、カビや雑菌の繁殖にもつながります。

さらに。浴槽の表面は光沢のある塗膜で覆われています。研磨剤入りの洗剤を使うと、この塗膜を削り取ってしまうため、浴槽が曇り、見た目が悪くなったり、汚れが落ちにくくなったりします。

研磨剤入りの洗剤の代わりに、重曹やクエン酸などの天然素材を使った洗剤を使うのがおすすめです。これらの洗剤には研磨剤が入っていないため、浴槽を傷つける心配がありません。

スポンジやブラシは柔らかいものを使う

硬いスポンジやブラシを使うと、浴槽の表面を削り、目に見えない細かい傷をつけてしまいます。そうすると、傷ついた部分に汚れが溜まり、カビや雑菌の繁殖の原因にもなります。

さらに、傷が深いと表面が剥がれたり、亀裂が入ったりする可能性もあるので注意しましょう。

特に、FRP(ガラス繊維強化プラスチック)やホーローなどのデリケートな素材の浴槽は、傷つきやすいので注意が必要です。

換気をよくする

掃除をするときは、窓を開けたり換気扇を回したりして、浴室内の空気が常に循環するようにしましょう。換気をせずにアルカリ性洗剤などを使うと、気分が悪くなったり頭痛がしたりするなど、健康被害につながる可能性があります。

またカビや雑菌は湿気が多い場所を好むため、風通しが悪いと繁殖しやすくなります。掃除が終わった後もしばらく換気扇を回し続けると、カラッとしたきれいな空気を保つことができます。

掃除後は水分をしっかり拭き取る

掃除後に水分をしっかり拭き取らないと、カビや雑菌、水垢が発生しやすくなりますさらに浴槽が濡れたままだと転倒のリスクもあるため、水滴が残っていないか確認することが大切です。

水気をふき取るには、マイクロファイバークロスなどの吸水性の高い布を使用したり、必要であればドライヤーを用いたりして乾燥させることも重要です。

きれいな浴槽を保つためにも、掃除の後は水分を忘れずにしっかりとふき取りましょう。

頑固な汚れが溜まりやすい浴槽掃除に困ったらプロに相談

浴槽は毎日使う場所のため、汚れが溜まりやすく、カビや雑菌が繁殖しやすいです。定期的に掃除を行い、清潔を保っていきましょう。

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