浴槽の下を一度も掃除していない人もいるのではないでしょうか。浴槽にはエプロンと呼ばれるカバーが付いているため、一見きれいに見えても、内部には汚れがたまっている場合が少なくありません。浴槽下を掃除する方法や注意点を解説します。
浴槽下は定期的な掃除が必要
浴槽下とは、浴槽エプロンの内側部分のことを指します。エプロンとはバスタブに付いているカバーのことで、浴槽のデザイン性や保温効果を高める役割があります。
汚れがたまりやすくカビが発生しやすい
浴室は家の中でも湿気が多い場所です。特に浴槽下はエプロンでカバーされている分、湿気や汚れがたまりやすく、カビや虫などが発生しやすいという特徴があります。石けんかすや髪の毛などが残ったままになり、知らぬ間にドロドロとした汚れが溜まっているケースも少なくありません。
浴槽下が汚れたままになっていると、カビが繁殖し浴室全体に広がる可能性もあります。カビはアレルギー症状など、人体に影響を及ぼす恐れもあるので、注意が必要です。
ただしバスタブの種類によっては、エプロンが存在しないタイプもあります。このタイプは浴槽下に水が入り込まない作りになっており、汚れやカビのリスクは小さいでしょう。
掃除は半年に1回が目安
浴槽下は半年に1回程度を目安に掃除しましょう。石けんかすや水垢が気になるとはいえ、毎回エプロンを取り外して内側まで掃除するのは大変な作業です。時間もかかるので、その他の家事や育児・仕事などで忙しい人にとっては負担が大きいかもしれません。
梅雨の時期や秋から冬にかけての間など、1年のうちでも湿気が多くなるタイミングで掃除するのがおすすめです。カビの発生が気になる場合は、掃除の後に防カビ剤を使っておくとよいでしょう。
自力での掃除が難しい場合は、プロに依頼する方法もあります。
自分で浴槽の下を掃除する方法
浴槽エプロンを取り外せれば、浴槽下を自分で掃除することができます。手順や必要な道具を確認して、自宅の浴槽下を掃除してみましょう。
掃除に必要な道具をそろえる
掃除の前に、以下の道具を準備しましょう。
- ぞうきん
- スポンジ
- 柄の長いブラシ
- 古い歯ブラシ
- 塩素系漂白剤
- ゴム手袋
- マスク
- ゴーグル
浴槽下の奥まで掃除するために、ブラシは柄の長いものを用意しましょう。
長年たまったカビを落とすには、塩素系漂白剤がおすすめです。あまりカビが生えていない状態なら、中性や弱アルカリ性の風呂用洗剤、またはオキシクリーンなど酸素系漂白剤でも効果があります。
手や目などを保護するために、手袋・マスク・ゴーグルも用意しましょう。
浴槽エプロンを取り外す
作業しやすいように、浴室の小物などを移動させてスペースを確保しておきましょう。エプロンの外し方はメーカーによって異なりますが、多くの場合は下部に手を入れて持ち上げながら、手前に引くと取り外せます。
エプロンの下や裏もカビなどで汚れている可能性があるので、ゴム手袋をして取り外しましょう。破損を防ぐために、事前に説明書を確認しておくのがおすすめです。
中にはビスなどで固定されており、エプロンを取り外さないようにと注意書きがあるものもあります。その場合はエプロンの外側を洗うだけで問題ありません。
塩素系漂白剤を塗布して放置する
まずは浴槽の外側や取り外したエプロンの裏側に、市販の塩素系漂白剤を使用します。洗剤を塗布したら、規定の時間放置しましょう。
カビが生えていなくても、目に見えないカビの原因菌が付いている可能性があるので、全体にまんべんなく塗布します。洗剤が流れてしまう場所は、キッチンペーパーなどに染み込ませて付着させましょう。
浴槽の裏側など、手が届かない場所がある時は、浴槽下にお湯を溜める方法が有効です。洗い場の排水口を袋やラップで塞いで、酸素系漂白剤を溶かした浴槽内の残り湯を一気に流します。排水口から逆流してきた残り湯で床が浸るほど溜まったら、半日放置して洗い流しましょう。
なお塩素系の漂白剤は、カビ取りの効果が強力な一方で刺激臭が強いです。そのため、ペットや小さい子どもがいる家庭にはあまり向いていません。その場合は重曹やセスキ炭酸ソーダなど、刺激臭の少ない洗剤がおすすめです。
シャワーで漂白剤を洗い流す
指定された時間放置したら、水のシャワーで漂白剤をざっと洗い流しましょう。お湯を使うと刺激臭が強くなるので、水で流すのがポイントです。シャワーをすることで、漂白剤で落ちたカビ汚れや水圧で剥がれた新しい汚れを取り除くことができます。
シャワーで流す際に汚れやゴミで排水口がつまらないよう、ゴミ受けを取り付けておくのがポイントです。掃除がすべて完了したら、まとめて捨てましょう。
残った汚れをスポンジやブラシでこすり落とす
シャワーで流しても汚れが残っている場合は、スポンジやブラシで擦り洗いをしましょう。特に重曹やセスキ炭酸ソーダを使った場合は、汚れが残っている可能性があります。
浴室用の中性洗剤を使ってこすり洗いをすると、汚れをきれいに落とせます。浴槽下に奥の汚れやゴミがある場合は、柄の長いブラシでかき出してください。
汚れを落とせたら、再度シャワーで洗い流します。
洗い流したら乾燥させてエプロンを戻す
掃除がすべて終わったら、浴槽とエプロンを乾燥させてから元に戻します。水分を放置してそのまま乾かすと、蒸発したところに水垢が残る原因になるので、拭ける部分は拭き取っておくのがおすすめです。
濡れたままエプロンを取り付けると、湿気でカビが再発しやすくなります。エプロンだけでなく、浴槽もしっかり乾かすことが大切です。ぞうきんや布で水気を拭き取っておくと、乾燥時間を短縮できます。浴室乾燥機能が付いている場合は、活用するといいでしょう。
浴槽下を掃除する際の注意点3つ
安全に作業するために、浴槽下を掃除する際の注意点も知っておきましょう。3つの注意点について解説します。
エプロンの外し方を確認しておく
メーカーによってエプロンの外し方は異なります。掃除の前に、エプロンの取り外し方を説明書で確認しておきましょう。力任せに取り外すと、思わぬケガや破損の原因になりかねません。
浴槽によってはエプロンを取り外せないタイプもあります。取り外せないタイプのエプロンを無理に外すと、元に戻せなくなる可能性もあるので注意が必要です。
また元に戻す際も、無理やり取り付けると破損する場合があります。取り外したときと同様に、説明書を確認しながら取り付けましょう。
換気を忘れない
浴槽下の掃除中はしっかり換気することが大切です。塩素系のカビ取り洗剤は刺激臭が強いので、掃除中に吸い込むと気分が悪くなる可能性もあります。できれば窓を開けて作業するのがおすすめですが、窓がない場合は浴室のドアを開けて換気扇を回しましょう。
またエプロンを外すことによって、浴槽下のカビの胞子が浴室内に広がります。カビの胞子や刺激臭を吸い込まないために、マスクも着用するとよいでしょう。目を保護するために、ゴーグルも付けておくと安心です。
塩素系と酸性の洗剤は絶対に混ぜない
塩素系のカビ取り洗剤と酸性の洗剤を同時に使うのは、絶対に避けましょう。同時に使用すると、人体に有害な塩素ガスが発生します。塩素系や酸性洗剤のボトルには「まぜるな危険」という表記があるので、使用する前によく確認しましょう。
また水垢などを落とすために、クエン酸を使用する場合も注意が必要です。クエン酸は酸性なので、塩素系漂白剤などと混ぜて使うのはNGです。
酸性洗剤や塩素系洗剤を使用する際には、洗剤成分をしっかり洗い流した後に、さらに時間をおいてから使いましょう。排水口に残っていても危険なので、できれば別の日に使うことをおすすめします。
万が一塩素ガスが発生してしまったら、換気扇を回したり窓を開けたりした上で、その場から離れてください。ガスの発生源を水で流せる場合は、すぐに洗い流しましょう。
難しい浴槽下の掃除はプロに依頼するのがおすすめ
「浴槽下を1度も掃除したことがなく、長年の汚れが溜まっている」「エプロンを外して掃除するのは大変そう」。そんな時は、プロに浴室のクリーニングを依頼するのがおすすめです。
浴室のカビや水垢汚れを全て落としきるのは自力ではとても難しく、プロに依頼する価値は高いと言えます。プロにクリーニングをお願いすれば、掃除しにくいドアや壁、換気扇などもまとめてきれいにしてくれるでしょう。
浴室クリーニングの料金相場は、以下の通りです。
浴室サイズ | 料金相場 |
---|---|
120×160cm(1216サイズ) 120×180cm(1218サイズ) 130×160cm(1316サイズ)130×170cm(1317サイズ) |
1万2,000円~1万6,000円 |
160×160cm(1616サイズ) | 1万5,000円~2万円 |
160×240cm(1624サイズ) | 1万8,000円~2万5,000円 |
また浴槽下(浴槽エプロン内)の洗浄は、業者にもよりますがオプション作業であることが多いです。上記の料金にプラス4,000円~8,000円ほどで依頼できます。
プロに浴槽の下の掃除を依頼するメリット
浴槽下の掃除をプロに依頼すると、以下のようなメリットがあります。
- 手間や時間の節約になる
- 自分では手が届かない所も掃除してもらえる
浴槽下の掃除をするには、エプロンを取り外すなど、大がかりな作業をすることになります。頑固な汚れを落とそうとすれば、時間もかかってしまうでしょう。しかしプロに依頼すれば、そのような掃除の手間や時間を節約できます。
また自分では手が届かない浴槽の裏側などでも、プロなら丁寧にクリーニングしてくれます。エプロンを外せないタイプの浴槽に対応しているプロもおり、高圧洗浄機などの業者専用の道具で徹底的にきれいにしてもらえます。
相見積もりを取って信頼できるプロを探そう
浴槽クリーニングを適当な業者に依頼してしまうと、クオリティの低い作業をされたり、勝手に作業を増やして高額請求されたりといったトラブルの危険があります。
自分に合った信頼できるプロを見つけるには、複数の事業者から見積もりを取る「相見積もり」が重要です。ミツモアなら、見積もりを無料で一括取得して、料金やサービス内容をじっくり見比べられます。依頼したいと思えるプロを、ミツモアで見つけてみてはいかがでしょうか?
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