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4/10は「エアコン試運転の日」!今夏の電気代上昇に備え早め点検を。エアコンクリーニングは夏に最大1,900円高騰、依頼も約2倍に

最終更新日: 2025年04月09日

4月10日「エアコン試運転の日」とは、夏本番前にエアコンが正常に作動するかを確認し、不具合を早期発見することを提唱された日です。一般社団法人日本冷凍空調工業会により、2022年に制定されました。実際、暑くなってから初めてエアコンを使い、「効きが悪い」「カビ臭い」といった理由で慌ててクリーニングを依頼する人も少なくありません。

ミツモアでは「エアコン試運転の日」にあわせて、エアコンクリーニングの依頼状況や依頼者の声、料金について月別に調査。その結果、エアコンクリーニングの見積もり依頼数は6月に4月の2倍、料金も7月には約1,900円高くなることがわかりました。

エアコンクリーニングは4月から急増、6月にピーク

エアコンクリーニングの見積もり依頼数推移

「ミツモア」におけるエアコンクリーニングの月別見積もり依頼データによると、3月から4月にかけて依頼数が約5倍に急増し、その後も4月から6月にかけて約2倍に増加しピークを迎える傾向が見られました。7月はピークの6月に比べるとやや減少するものの、依然として高い水準を保っています。

こうした傾向の背景には、4〜5月にエアコンを使い始めて異臭や効きの悪さに気づき、早めに依頼する人が増えること、6月以降は本格的な使用開始に伴ってトラブルが表面化し、依頼が集中することが挙げられます。

ハイシーズンほど予約が取りにくくなる

混雑する6月は、予約も取りにくくなります。実際にミツモアでも、依頼が集中する6月は希望日通りに予約できた人の割合が減る傾向が見られました。

希望日にスムーズに予約したい場合は、できるだけ早めに相談しておくのがおすすめです。

「もっと早く頼めばよかった」実際の声

ミツモアに寄せられたエアコンクリーニングの口コミをもとに、春から夏にかけての利用者の声を月別でまとめました。4月で既に異臭や効きの悪さなどに気づいて依頼している人も多く、夏になると「もっと早く頼めばよかった」と後悔する声も多く見られました。

4月:アレルギー対策や暑くなる前の早期対応

「エアコンをつけると鼻水やくしゃみが止まらなかったが、クリーニング後は症状が改善した」

「吹き出し口に黒カビが見えたので、家族の健康が心配で依頼」

「暑くなる予報を見て、予約が取れなくなる前にと4月に動いた」

「お掃除機能付きで放置していたが、試運転して“真っ黒な水”が出て驚いた」

5月:梅雨入り前のカビ対策や、長期間放置への対処

「梅雨に入る前に掃除したくて依頼」

「耐えられない臭いで急いで予約」

「5〜6年ぶりに掃除。子どもが小さいのでカビが気になっていた」

6月:使い始めてからトラブルに気づいて依頼

「エアコンからカビ臭がして、慌てて依頼」

「梅雨の湿気でカビが悪化していた」

「冷えが悪くなってきたので、電気代が不安で掃除を依頼した」

7月:「もっと早くやればよかった」の後悔の声が続出

「冷房の効きが悪く、慌てて依頼。もっと早くやればよかった」

「子どもがアレルギー反応を起こし、カビ掃除を決意」

「水漏れが起きてクリーニングと応急処置を依頼。ギリギリだった」

「暑くなって予約が取りづらくなり、ようやく依頼できた」

「クリーニング後の効きの良さに“なんでもっと早く…”と反省」

※2024年4~7月にミツモアでエアコンクリーニングを頼んだ人の口コミより抜粋。効果や感想は個人によるものです。

今なら料金も安い!夏は最大1,900円アップ

エアコンクリーニングの料金推移

4月はエアコンクリーニングの予約を取りやすいだけではなく、夏本番と比べて料金も安い傾向があります。ミツモアのデータによると、4月と比較した場合、

  • 「通常タイプの壁掛けエアコン」では、6月に約1,000円、7月には約1,400円の上昇
  • 「お掃除機能付きエアコン」では、6月に約1,300円、7月には約1,900円の上昇

と、いずれのタイプでも夏に向けて料金が段階的に高くなる傾向が見られました。

これは、繁忙期に入り、業者の対応コストや出張費が加算されやすくなることが背景にあると考えられます。

4~7月のエアコンクリーニング平均価格

壁掛けエアコン お掃除機能付き
4月 6,992円 11,608円
5月 7,509円 12,368円
6月 7,991円 12,942円
7月 8,363円 13,502円

※ミツモアにおける、2024年4月~7月のエアコンクリーニング作業日に応じた平均見積もり金額。実際の料金は対応事業者、日程・内容などの条件によって異なります。

節電効果にも注目。夏前の掃除で電気代を削減

2025年4月は、政府による「電気・ガス料金負担軽減支援事業(※1)」の補助が終了するタイミングです。物価高が続く中、電気代の上昇に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

長くクリーニングされていないエアコンは冷房効率が落ち、「冷えが悪い」と感じるだけでなく、無駄な電力消費によって電気代が上がる可能性もあります。

ダイキン工業株式会社が2022年に行った調査(※2)では、約3年分のホコリが溜まったエアコンのフィルターを掃除したところ、消費電力量が約2/3に削減され、さらに室外機周辺の清掃をあわせて行うことで、約1/2まで削減できたと報告されています。

エアコンを本格稼働させる前の今こそ、効率を落とさずに使える状態に整えることが、電気代対策にも直結します。

※1:電気・ガス料金負担軽減支援事業(経済産業省)

※2:フィルター掃除と室外機周辺の片付けによるエアコンの節電効果を検証(ダイキン工業株式会社、2022年8月9日)

まとめ

エアコンは、いざ暑くなってから使い始めると「効きが悪い」「カビ臭い」「水漏れした」といった不調に気づくケースが少なくありません。春のうちに試運転をしておけば、こうしたトラブルを早めに察知し、余裕をもって対処することができます。

特に4月は、

  • 夏に比べて料金が最大1,900円安い
  • 予約も比較的スムーズに取れる

といった理由から、行動を起こしやすいタイミングです。

さらに、電気料金の補助が終了した4月以降は、光熱費の増加を気にする家庭も多いでしょう。エアコンクリーニングによって冷房効率が改善されれば、夏の電気代を抑える効果も期待できます。

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【調査概要】

調査対象期間:2024年1月1日〜12月31日

調査対象:「ミツモア」で行なわれたエアコンクリーニングの見積もり依頼

調査件数:166,897件