サーキュレーターと扇風機の違いは?
扇風機が風に直接当たって涼むことが目的なのに対して、サーキュレーターは空気を循環させて部屋の快適性を上げる目的の家電です。エアコンと併用することで温風や冷風を空間の隅々にまで行き渡らせ、空調効率を大幅に上げることができます。
サーキュレーターが空気の循環を生み出すことができるのはなぜか?
サーキュレーターから発生する風は、非常に強力かつまっすぐに進む性質があります。この風が部屋の空気を効率的にかき混ぜるのです。
扇風機が風に直接当たって涼むことが目的なのに対して、サーキュレーターは空気を循環させて部屋の快適性を上げる目的の家電です。エアコンと併用することで温風や冷風を空間の隅々にまで行き渡らせ、空調効率を大幅に上げることができます。
サーキュレーターから発生する風は、非常に強力かつまっすぐに進む性質があります。この風が部屋の空気を効率的にかき混ぜるのです。
サーキュレーターを効果的に使うには、正しい置き場所に設置して風の流れを生み出すことが大切です。間違った設置場所だと、むしろ逆効果になってしまうこともあるのです。
サーキュレーターの正しい置き場所はサーキュレーターの用途ごとに変わります。サーキュレーターの代表的な用途を、以下4つに分けました。それぞれの置き方・使い方を順に見てみましょう。
冷たい空気は下に行くため、下に溜まった冷気をサーキュレーターで循環させるのが肝。冷房の効果を上げる置き方のポイントは以下の通りです。
上層階は熱が溜まって熱くなりやすいため、1階と上層階それぞれにサーキュレーターを設置するのがポイント。1階のサーキュレーターで冷気を2階に送り、2階のサーキュレーターで熱を天井に逃がす方法がベストです。以下のポイントに沿って設置してみましょう。
暖かい空気は上に行くため、上下の風の流れを作ることが大切です。暖房効率を上げるサーキュレーターの置き方のポイントを見てみましょう。
ロフトや吹き抜け部分には暖かい空気が滞留してしまうため、2台以上のサーキュレーターで上下の空気循環を生み出しましょう。以下の置き方がポイントです。
窓を開けて換気を行う際は、サーキュレーターを窓方向へ向けて起動しましょう。室内に溜まった湿気や花粉・ウイルスなどを効率的に室外に排出できます。より換気効果を上げるために、次の点を意識しましょう。
サーキュレーターを洗濯物の真下に設置して、直接風を当てましょう。このとき洗濯物にまんべんなく風を当てるのがコツ。自動首振り機能があるモデルであれば、衣類全体に当たるように首振りを設定しましょう。
上履きやシューズを乾燥させる場合は、真上に向けたサーキュレーターの上に洗ったシューズを置きます。靴底を上に向けて置くと、内側が早く乾いて雑菌の繁殖を防げますよ。
サーキュレーターには、以下4つの具体的な効果やメリットがあります。
空気には暖かいと上へ・冷たいと下へ行く性質があるため、エアコンだけだと空間の上下で大きな温度差が発生します。サーキュレーターなら空気を循環させて空間の温度差を解消し、部屋のどの場所でも適温を保つことができます。
特に天井と床の温度差が大きくなる「暖房使用時」を例に上げてみましょう。暖房とサーキュレーターを併用すると、未使用時と比較して床温度が2度も上昇するという結果が出ています。また天井と床の温度差も、10度近くの温度差から1度の温度差にまで縮小させることができるのです。暖房をつけても足だけが冷える…という事態から解放されますよ。
梅雨や冬の夜間などに壁や窓際に向けてサーキュレーターをかけると、効果的な結露・カビ対策になります。
理由はサーキュレーターで壁際に風を当てると、部屋の隅に湿気やホコリが溜まるのを防ぐことができるから。強風で結露やカビの元になる空気のよどみを解消し、部屋の快適性をワンランクアップさせることができます。
サーキュレーターはエアコンだけでなく以下の家電とも併用可能です。正しく使うことで効果を上げることができますよ。
併用することで効果が上がる家電 | サーキュレーターの使い方 |
除湿機(衣類乾燥機) | 乾かしたい衣類に風を当てる |
空気清浄機 | ニオイや空気のよどみが気になるところに置き、空気清浄機に向けて風を送る |
加湿器 | 加湿器の噴出口の近くに置き、上に向けて風を送る |
サーキュレーターを正しく使えば冷暖房効果が上がるため、エアコンの自動空調機能が安定し電力消費が抑えられます。
サーキュレーターの消費電力は扇風機と同程度並に低く、20~40Wほど。エアコンは105~1000Wほどの消費電力なので、併用してエアコンの負荷を減らすことで大きな節電効果が見込めるのです。
「サーキュレーターが部屋の快適性を上げるのに良いということは分かったけど、本当に自分に必要かが分からない…」そんな場合は、以下のケースに当てはまるかチェックしてみてください。以下に当てはまれば、サーキュレーターの導入がおすすめです。
特にロフトや吹き抜けがある家は、サーキュレーターの導入が必須でしょう。空間が開放されている分エアコンが効きづらく、どうしても上下の温度差が生まれやすくなるからです。また家全体の風通しが悪いと感じている場合も導入をおすすめします。窓を開けなくても、サーキュレーターの空気循環で空気のよどみを解消できますよ。
扇風機とサーキュレーターでは風の性質が違いすぎるので、基本的に代用は不可。扇風機は人が風に直接当たって涼む用途に特化しているので、柔らかな風当たりになっています。直進性や勢いが足りず、空気を撹拌できるほどの力がないのです。
反対に、サーキュレーターを扇風機代わりにすることも難しいでしょう。サーキュレーターの風は「突風」とも言える強さがあるため、人が直接当たるのには適していません。
扇風機とサーキュレーターの違いについてより詳しく知りたい場合は、こちらの記事も参考にしてください。
サーキュレーターを買うなら、部屋の大きさや生活環境に合ったモデルを選びましょう。見るべきポイントは以下の3点です。
順に解説します。
サーキュレーター選びで最も重要なのは「十分な風力」を出せるかどうか。風の強さや量が空気の循環効率に直結するからです。十分な風力があるかどうかは、対応畳数をチェックしてみてください。対応畳数にピッタリ合ったものでも良いですが、やや強めの風力を選んだ方が十分な効果を実感できるでしょう。
なお以下のケースに当てはまる場合は、大きめの風力かつ風量調節可能なモデルを選ぶのをおすすめします。1室のみで使用する場合、開放して使用する場合と状況に応じて使用できるからです。
強い風を起こせるサーキュレーターほど「ブーン」という音が鳴りやすいです。寝室で使用するなど、風切音が気になる場合は静音性の高いモデルを選びましょう。
ただし静音性の高さを売りにしたモデルは、風量が控えめに設定されている場合があります。風量もほしい場合は「静音モード」と「強風モード」を切り替えられるサーキュレーターがおすすめです。
最近のサーキュレーターには、主機能である送風機能以外にも多くの機能が付属されたモデルが出ています。
送風以外でサーキュレーターに付属している可能性がある機能は、以下の通りです。
なお空気循環や換気目的でしか使用しない場合は、シンプルな送風機能のみでも十分です。多機能であればあるほど本体価格は高くなる傾向があるので、必要な機能を過不足なく選んでみましょう。
おすすめのサーキュレーターを3つ選びました。いずれもタイプが異なるものを選んでみたので、機能や対応畳数などから気に入ったものを選んでみましょう。
リモコン付きでタイマー・衣類乾燥・静音機能の付いた多機能モデル。最大風力24畳対応です。
リモコン・脱臭機能が付いており、最大風力で20畳まで対応しています。デザインにこだわる方にもおすすめです。
静音モードを搭載したシンプルなモデルで、14畳まで対応しています。一人暮らしや寝室のみなどでの使用に最適です。