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エクセルでの経費精算書の作り方を解説!メリットやデメリットも紹介

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最終更新日: 2024年07月01日

経費精算の方法として、専用システムの導入だけでなく、身近なツールであるエクセルの活用も選択肢の一つです。エクセルを使用することで費用面で大きなメリットがありますが、同時に機能面での制限といったデメリットも存在します。本記事では、エクセル活用のメリット・デメリットを詳しく紹介するとともに、実際にエクセルで経費精算書を作成する方法を解説していきます。

エクセルでの経費精算書の作り方

経理

エクセルを使用した経費精算書の作成プロセスを、4つの主要なステップで簡潔に説明します。

1. 基本レイアウトの設定

最初にエクセルシートを開き、経費精算書のための基本レイアウトを設定します。これには、経費項目、日付、金額、摘要などの列を作成します。たとえば、A列に経費項目、B列に日付、C列に金額、D列に摘要といった具体的なデータ項目を配置します。各列の上部には見出しを書き込んで、どの情報がどこに入力されるのかを明確にします。金額列ではそれぞれの経費額を記入し、摘要列には詳細や理由を簡潔に説明します。

2. 経費カテゴリーの設定

次に、経費カテゴリーを設定します。これにより、どのような種類の経費が発生しているかを明確にし、整理します。たとえば、交通費、宿泊費、食費などのカテゴリーを作成し、それぞれの経費がどのカテゴリーに属するかを指定します。この際、経費項目の列を選択し、データの検証機能を使用してドロップダウンリストを作成することで、ユーザーが正確にカテゴリーを選択できるようにします。

3. 自動計算機能の追加

自動計算機能を導入して、小計、消費税、合計などを自動で計算するように設定します。たとえば、小計を計算するためのセルにはSUM関数を使用し、必要に応じて消費税なども加算する計算式を入力します。これにより、エクセルが入力されたデータをもとに、簡単に合計金額などを算出できるようになります。

4. 保護機能の利用

最後に、シートの保護機能を利用して重要なデータの誤操作の防止が可能です。保護したいセルや範囲を選択し、編集を制限します。これにより、誤ってデータが上書きされたり、計算式が変更されたりするリスクを軽減します。またシートを保護する際にはパスワードを設定することで、不正な操作や誤った編集を防止できます。

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エクセルで経費精算をおこなうメリット

パソコンと電卓を使う経理の女性

エクセルを経費精算に活用する際の主要なメリットを4点に絞って詳しく解説します。

費用削減につながる

エクセルで経費精算をおこなうメリットのひとつは、費用削減につながる点です。これは専用の経費精算システムやソフトウェアを導入する場合に発生する費用を抑えられることを意味します。エクセルは基本的にMicrosoft Officeの一部として提供されており、多くの企業では既に導入されています。そのため、新たなソフトウェアを購入する必要がなく、追加のライセンス費用も発生しません。

また、専用の経費精算システムを導入すると、初期費用だけでなく、月々のサブスクリプション費用やメンテナンス費用が発生する場合があります。エクセルを使用する場合、これらの継続的な費用が不要であり、結果的に運用コストの削減につながります。

テンプレートやフォーマットの活用が容易である

テンプレートやフォーマットの活用が容易である点も大きなメリットです。エクセルには多くの無料で利用可能な経費精算シートのテンプレートがオンラインで提供されています。これらのテンプレートを活用することで、手軽に経費データを整理し、経費の種類や支払い方法、日付などの詳細情報を整理できます。さらにデータ入力の効率が向上し、エラーを減らすことが可能です。

さらに、エクセルのフォーマット機能を利用することで、経費精算レポートやデータ分析の見栄えを整えることができます。これにより、経営陣や部門のマネージャーが迅速に情報を把握しやすくなり、意思決定のプロセスがスムーズに進むことができます。

基本操作に慣れているため導入がスムーズになる

多くの従業員がすでにその基本機能に精通していることも大きなメリットです。多くのビジネスパーソンが日常的にエクセルを使用しており、その基本操作に慣れているため、新しい経費精算システムを導入する際の学習コストや導入期間を大幅に短縮できます。新しいシステムに慣れるためのトレーニングやサポートが必要なく、即戦力として活用できるでしょう。

また、エクセルは直感的で使いやすいインターフェースを提供しています。基本的なデータ入力や計算、フォーマット設定などは、メニューやツールバーから直感的に操作できるため、従業員が迅速に作業を進めることが可能です。これにより、経費の記録や処理が迅速化され、業務効率が向上します。

ほかのシステムとの連携が簡単

ほかのシステムとの連携が簡単である点も重要なメリットです。エクセルは一般的なファイル形式であり、ほかのさまざまなビジネスシステムやデータベースとのデータの受け渡しが比較的容易です。たとえば、エクセルはCSV形式やテキストファイルとしてデータをエクスポートし、ほかのシステムにインポートできます。多くの経費精算システムや会計ソフトウェアは、CSV形式のファイルを受け入れてデータを取り込むことが可能です。これにより、エクセルで作成した経費データをほかのシステムに簡単に連携させることができます。

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エクセルで経費精算をおこなうデメリット

エクセルを使用した経費精算には確かに利点がありますが、同時にみすごせない課題も存在します。本章では4つの主要なデメリットについて詳しく解説しました。これらのメリットとデメリットを慎重に比較検討することが、自社に最適な経費管理方法を選択する上で極めて重要です。

人為的なミスのリスクがある

エクセルで経費精算をおこなう際の重要なデメリットのひとつに、人為的なミスのリスクが挙げられます。手動でのデータ入力や計算式の設定が必要となるエクセルでは、タイプミスや数字の転記ミス、さらには複雑な計算式の誤入力など、様々な形で人的エラーが発生する可能性があります。とくに大量のデータを扱う場合、人間の集中力には限界があるため、作業が長時間に及ぶと、ミスの発生率が高くなる傾向があります。

また、こうしたミスを発見し修正するためには、追加の時間と労力が必要となり、業務効率の低下につながる恐れもあります。したがって、エクセルを使用する際は、データの二重チェックや定期的な監査など、ミスを最小限に抑えるための対策が不可欠となります。

自動化機能が限定的である

自動化機能が限定的である点にも注意です。エクセルは基本的な計算や数式の適用を通じて、ある程度の自動化を実現できますが、専門の経費精算システムと比較すると、その機能は限られています。たとえば、専用の経費精算システムであれば、領収書をスキャンするだけで自動的にデータを読み取り、分類し、関連する費目に振り分けることができます。一方、エクセルではこうした機能は標準で提供されておらず、手動でデータを入力する必要があります。

またエクセルではワークフローの自動化も制限されています。経費申請から承認までの一連の流れを自動的に管理するためには、複雑な設定や追加のツールが必要となります。経費精算システムであれば、申請が提出された際に自動で上司に通知が送られ、承認されると次のステップへ進むといった一連のプロセスがシームレスに実行されます。

セキュリティリスクがある

セキュリティリスクの存在も忘れてははいけません。エクセルファイルは非常に便利なツールであり、多くの情報を一元管理できる反面、そのデータ保護には限界があります。まず、エクセルファイルは容易にコピーや転送ができるため、意図しない第三者にデータが流出するリスクがあります。

また、エクセルにはパスワード保護機能があるものの、これは完全なセキュリティ対策とは言えません。パスワード保護は比較的簡単に解除されることがあり、専門知識がある人にとってはそれほど大きな障壁にはなりません。そのため、機密情報や個人情報を含む経費データをエクセルで管理することは、情報漏洩のリスクを伴います。

レポートや分析資料の作成に手間がかかる

エクセルではレポートや分析資料の作成に手間がかかります。エクセルでは、ピボットテーブルや関数を使うことで分析資料作成の自動化が可能です。しかし、これらの設定やカスタマイズには専門的な知識と時間が必要となります。特定のフォーマットや見栄えを整えるためには、手動での細かな調整が不可欠であり、この作業はとくに時間がかかります。

一方、専用の経費精算システムでは、これらのレポート作成や更新作業が大幅に簡略化されています。経費精算システムは、自動的にデータを集計し、リアルタイムで最新の情報を反映するため、手動での入力や更新作業が不要です。もし詳細な分析やレポートの作成を簡単におこないたい場合には、専用の経費精算システムの導入を検討することが望ましいでしょう。

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無料の経費精算システムの選択肢もある

経理の女性

無料で経費精算書を作るにはエクセル以外にも無料の経費精算システムを活用する選択肢があります。無料の経費精算システムは、導入や利用に際してコストがかからないためだけでなく、基本的な経費の記録、承認フロー、レポートの生成など、経費管理の基本機能を提供しており、日常業務の効率化に寄与します。

さらに基本機能に加えて、有料のプランで提供される拡張機能やカスタマイズオプションを利用できる場合もあります。これにより、企業の成長や特定のニーズに応じてシステムを柔軟に拡張することが可能です。

以下の記事では無料で使える経費精算システムについて紹介しています。ぜひご参考ください。

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まとめ

職場にて笑顔で働く女性

エクセルを用いた経費精算システムのメリットは、低コストでの導入が可能で、既存のライセンスを活用できる点が挙げられます。また、自社のニーズに合わせたカスタマイズが容易で、多くの従業員が基本操作に慣れているため、スムーズな導入が期待できます。一方、デメリットも無視できません。人為的ミスのリスクが高く、高度な自動化機能が限られているため、大規模な処理には不向きな面があります。

したがって、エクセルによる経費精算システムの導入を検討する際は、これらのメリットとデメリットを慎重に比較評価することが極めて重要です。組織の規模、業務の複雑さ、セキュリティ要件、そして将来の成長計画などを総合的に考慮し、エクセルが本当に最適な選択肢かどうかを見極める必要があります。

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