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雨戸のリフォーム費用相場・本体価格の目安!修理・後付けなど工事方法別に解説

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最終更新日: 2024年01月23日

雨戸のリフォームといっても「既にある雨戸を部分修理したい」「家に新しく雨戸を後付けしたい」などの目的によって、費用は大きく異なります。そこでこの記事では雨戸のリフォーム方法を4つに分け、それぞれの工事内容や費用の目安を紹介。安く雨戸リフォームを行える方法も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

雨戸のリフォーム費用相場は?

雨戸はリフォーム方法によって費用が異なります。塗装の場合は雨戸1枚あたり2千~5千円。修理・補修は2万~5万円。交換や後付けは7万~30万円かかります。雨戸の種類や素材、足場の必要性によっても変動するので、詳しくは記事をご覧ください。

雨戸のリフォームは自力でできる?

雨戸のリフォームは自力でやることもできますが、雨戸のリフォームについての専門知識がない場合はおすすめしません。施工不良による劣化のリスクがあるうえに、足場が必要な高い場所での作業は危険です。基本的には業者に依頼してリフォームしてください。

雨戸のリフォーム費用を決める要因

アルミの雨戸

雨戸は、雨風や飛来物による衝撃から、窓を守ってくれる重要な建具です。台風の時期にはとくに重宝しますよね。

「そろそろ雨戸をリフォームしたい」と考えている方は、費用がおもに以下の要因で決定することを覚えておきましょう。

  • 塗り替え・修理・交換、どの方法か
  • 交換する雨戸の種類
  • 交換する雨戸の素材
  • 足場費用、施工費など

それぞれの要因について、どのように費用の差がうまれるのかを紹介していきます。

塗り替え・修理・交換、どの方法か

雨戸のリフォームには4つの方法があります。

リフォーム方法 費用(雨戸1枚あたり)
塗装 2,000~5,000円
修理・補修 2万~5万円
交換 7万~30万円
後付け 7万~30万円

このように、リフォーム方法によって費用相場に差があります。

比較的に軽度な劣化であれば、塗装や修理などで改善できるかもしれません。自分で外れ止めの位置を調整することで、雨戸を引き出しやすくすることも可能です。

雨戸を交換・後付けする場合は、最も費用が高くなります。ちなみに費用が7万~30万円と幅広いのは、後述するような「雨戸の種類」「素材」「足場が必要かどうか」に大きく左右されるためです。

交換する雨戸の種類

雨戸のリフォーム費用は「雨戸本体の価格+施工費用」です。そのため雨戸本体の性能が良いほど、費用も高くなります。また窓の大きさによっても費用が前後するので注意しましょう。

古い住宅だと木製の雨戸が多いですが、近年は金属製のシャッターや電動で開閉するタイプのものが採用されることも。

また雨戸の役割は窓ガラスの保護だけでなく、防音、防犯、目隠し効果など幅広い意味を持っています。

それぞれの特徴は以下の通りです。

特徴 費用相場(1カ所)
引き違い戸
  • 戸袋が必要
  • 採光タイプもある
  • 価格が安い
7万~13万円
折れ戸
  • 戸袋は不要
  • デザイン性が高い
12万~15万円
シャッター
  • 防水性が高い
  • 耐久性が高い
  • 費用が高め
18万~30万円
電動シャッター
  • 自動で開閉
  • タイマー付きもある
20万~40万円

シャッターの雨戸は、長期間の旅行などの際、防犯にも役立つというメリットがあります。その分、本体価格は高め。電動であれば、タイマー式で開閉できるタイプもあります。

とにかく安く済ませたい方は、引き違い戸がいいでしょう。閉めっぱなしでも通気性が高く、採光にも優れた「ルーバー」付きの製品もあります。ただし戸袋(雨戸の収納)が必要なので、場所を取るというデメリットも。

くわしい選び方については、以下の記事を参考にしてみてください。

関連記事:雨戸の種類・役割・選び方 | ミツモア

交換する雨戸の素材

雨戸の本体価格は、素材によっても変わります。大きく木製と金属製とに分かれますが、金属製のなかにはいくつか種類があるので、事前に確認しておきましょう。

素材 特徴
木製 木材
  • 古民家などによく合う
  • 水分を吸収しやすい
  • 防火性が低い
金属製 スチール
  • 価格が安い
  • 軽くて開閉がラク
  • サビが発生しやすい
アルミ
  • やや高額
  • 耐久性が高い
  • サビが発生しにくい
  • 断熱性が低い
ステンレス
  • 高額
  • 強度が高く劣化しにくい

安い順に「木製≦スチール製<アルミ製<ステンレス製」です。木製は表面の塗装の有無や、メーカーなどによって価格にバラつきがあります。

家の数カ所に雨戸の後付けや交換をする場合は、窓によって選ぶ雨戸を変えてみるのも1つの方法です。

  • 人目につかない窓:性能よりも価格を重視する
  • 人目につく窓:防犯性を重視し、重厚感のあるものを選ぶ
  • あまり雨が当たらない窓:最も安いスチール製の雨戸を採用

このように場所によって雨戸を変えるだけで、費用を抑えられることがあります。

足場費用、施工費など

2階の雨戸を施工するときには、足場仮設が必要になります。足場仮設の費用は、1㎡につき700~800円前後。壁の1面だけだとしても、5万~10万円はかかります。

また雨戸の敷居(サッシ)ごと取り替えたい場合や、通常よりも大きな窓に雨戸を設置する場合などは、追加料金が発生するケースも。

ほかにも人件費や、出張費、事務費などがかかります。ただしこれらの費用相場は公開されていないことが多いため、実際には複数社から見積もりを取って、比較してみるのがオススメです。

リフォーム方法はどれを選べばいいの?

雨戸のリフォームを検討するにあたって、施工内容による違いを把握しておきましょう。それぞれのリフォーム方法について、費用が決まる要因、どんなときにオススメの施工か、などを紹介していきます。

リフォーム方法①:塗装は1枚2,000~5,000円

雨戸の塗装工事

塗装は、雨戸の防水性・耐久性を維持するためにするリフォーム方法。費用を抑えて施工したい方にオススメです。使用する塗料の種類や施工場所などによっても変わりますが、雨戸1枚につき2,000~5,000円程度が費用相場。

  • 表面のキズ、コケ、サビ、剥がれが気になる
  • 機能には問題がない
  • 雨戸を設置してから5年くらい経った

上記のような場合であれば、塗装リフォームだけでも問題ないでしょう。

木製の雨戸であれば、塗膜が剥がれたり、塗膜の素材が粉状になって「チョーキング現象」という劣化を起こしがちです。これらの劣化症状は、木材に直接水分が入り込む原因になり、雨戸の防水性・耐久性を下げてしまいます。

金属製のシャッターの場合も、表面の塗膜が剥がれることにより、サビやコケが生えてしまう原因に。耐久性が下がり、美観も損ねてしまいます。

リフォーム方法②:修理・補修は20,000~50,000円

戸車
戸車 | Amazon

「雨戸が引き出しにくい」「部分的に虫食い穴がある」などの場合、修理や補修で対応することができるかもしれません。おもに以下のような部分を修理することで、雨戸の不調が改善するケースが多いです。

  • 戸車(とぐるま)の交換
  • 落とし鍵の位置調整
  • 外れ止めの調整
  • 穴に木材を詰め込み、補修
  • 木製敷居(サッシ)の修理・交換

「戸車(とぐるま)」とは、雨戸の下についている車輪のことです。引き戸をスライドさせるための部品で、ここが劣化すると引き出しにくくなる原因に。戸車の種類によっても前後しますが、費用はおよそ5,000~20,000円のあいだです。

戸車に注油するだけでも解決する場合があるので、不調がある方は試してみてください。

また「外れ止め」は、雨戸の落下防止を担う部品です。雨戸の上部に設置されています。ここの高さ調整が上手くいかないと、雨戸を引き出しにくくなる原因に。ドライバーを使ってカンタンに高さ調整できます。

そのほか軽度な穴であれば木材を詰め込んで固着させたり、サッシ自体を交換させたり、鍵の位置を調整したりと様々な補修方法があります。

雨戸交換よりは比較的安めの費用で施工できるので、業者と相談してみましょう。

リフォーム方法③:交換は70,000~300,000円

新品のシャッター雨戸

古い雨戸を取り外して新品に交換するとき、もっとも費用に影響するのは、「新しい雨戸の価格」です。雨戸の価格は、窓のサイズ、雨戸の種類・素材などによって大きく差があります。

本体価格(1枚あたり) 費用目安
単板・引き違いタイプ 2万~5万円/1枚 7万円~
ルーバータイプ 3万~6万円/1枚 9万円~
シャッター・手動タイプ 8万~16万円/1枚 18万円~
シャッター・電動タイプ 10万~30万円/1枚 20万円~

このように、おおよそ種類ごとの相場の違いは分かりますが、機能や素材によってかなり本体価格が変わります。それに合わせて

単板の引き違い雨戸だとしても、サイズの大きさによっては本体価格だけで5万円を超えてしまうことも。またもともと手動シャッターだったものを電動シャッターに替えるなら、電気工事も必要です。

そのため上の表は、あくまで目安として参考にしてみてください。

単板・引き違いタイプ

単板の雨戸

単板の雨戸は、賃貸などでよく見るタイプです。1枚の板というシンプルな構造になっています。最も安価で設置できますが、閉めきると日光や通気をすべて遮断してしまうのがデメリット。

ルーバータイプ

ルーバー雨戸

雨戸に隙間(ルーバー)が付いているタイプです。「エコ雨戸」と呼ばれることも。費用は単板よりもやや高めですが、閉めっぱなしでも暗くならず、通気性を保つことができます。またデザイン性の高さも魅力です。ルーバーの角度を変えられる製品もあります。

シャッター・手動タイプ

窓のシャッター雨戸

頑丈で防犯性が高い、シャッタータイプ。収納が上部に付いていて、使用しないときは巻き込んでコンパクトに収めることができます。防犯性の高さ、頑丈さが魅力です。

シャッター・電動タイプ

リビング窓の電動シャッター雨戸

シャッターの頑丈さ・防犯性の高さにくわえ、電動の快適さが加わります。その分、本体価格はもっとも高額です。窓を閉めたままリモコンで開閉できるので、操作がラクに。

  • タイマー式であれば、自動で開閉
  • 停電時でも、手動で開閉
  • 閉じている途中で何かに当たったら、自動停止
  • スマホで操作できるタイプも

上記のような機能を備えた製品もあるので、選ぶ際の参考にしてみてください。

リフォーム方法④:後付けは70,000~300,000円

一軒家の雨戸

「後付け」は、もともと雨戸がなかった家に、後から設置する方法です。台風などの災害に備えたり、防寒や暑さ対策をしたり、防犯性を高めたりする目的で施工する方も多いでしょう。

交換する場合と同じく、費用の大部分は本体価格に左右されます。そのため費用相場は、7万~30万円と幅広いのです。

ただし雨戸用の敷居(サッシ)が設置されていない場合、その分の材料費と施工費はかさんでしまうことも考えられます。

逆に、既存の雨戸を撤去する費用が掛からない分、交換よりいくらか安いケースも。詳しい内容は、複数社から見積もりを取って比較してみましょう。

関連記事:雨戸の後付けをするメリットや費用相場をまるっと解説 | ミツモア

DIYで雨戸リフォームする場合は、10,000~10,000円

DIY 工具

自分で工具や雨戸本体を用意して、DIYするという選択肢もあります。塗り替えにしても補修にしても、交換の場合も、基本的には材料費しかかかりません。施工費を浮かせることができるので、およそ10万円以内で施工できます。

しかし雨戸のリフォームについて専門知識がないなら、あまりオススメできる方法ではありません。

たとえば塗装であれば下地処理や塗料の配合、重ね塗りなどを丁寧におこなわないと、施工不良による劣化を招いてしまいます。塗りムラも心配です。

雨戸交換であれば、部品の破損などによってかえって費用がかさむケースも。とくに難しいのは、電動シャッターの場合、電気工事が必要になるケースです。

2階の窓に設置する場合には、プロでも危険な高所作業がともないます。よほど自身がある方でなければ、専門業者に依頼することをオススメします。

雨戸をリフォームするときのポイント!費用を抑えるには

雨戸をリフォームするときに、注意すべきポイントを紹介します。適切な依頼をすることで、費用を浮かすことにつながるケースも。ぜひ参考にしてみてください。

塗り替えなら塗装業者、修理・交換ならリフォーム業者

アテンションマークを見せる業者

ひとくくりに「リフォーム」と考えがちですが、業者によって専門領域が異なります。

雨戸を塗り替えるなら、塗装業者に依頼しましょう。塗料の扱いや素材との相性を心得ているので、「金属製の雨戸にはコレ」「ルーバー雨戸ならこの方法」というふうに、ベストな選択をしてくれるはずです。

雨戸の修理・補修や交換、後付けは、リフォーム専門業者に依頼しましょう。外装だけでなく建物全体の知識が豊富なので、欲しい機能や雨戸の使い方について、相談に乗りながら施工してくれます。

業者選びのオススメは、地域未着型の小~中規模な会社を選ぶことです。全国チェーンなどの大手会社は、下請け会社に施工依頼することにより仲介料(マージン)が発生する可能性があります。

足場仮設が必要なら、外壁・屋根塗装も検討

足場が組まれた一軒家 外壁工事

2階の窓に雨戸をつける場合、足場仮設が必要になります。足場は壁1面だけでも5万~10万円、3~4面なら20万円ほどが相場。

足場代は決して安いとは言えない額です。なので雨戸リフォームと合わせて、ついでに外壁・屋根の塗装も検討してみるとよいでしょう。足場代が重複するぶんを安く済ませることができます。

雨戸に不調が出ているタイミングは、外壁や屋根も劣化し始めている可能性が高いものです。いずれも、およそ10年前後がメンテナンス時期の目安と言われています。

「どうせ後々必要になるなら」と先を見越して、できる工事は済ませておくことで、長期的なメンテナンスコストを安くすることが可能です。ちなみに外壁塗装の費用は、足場代を除いて60万~80万円ほどが相場です。

関連記事:外壁塗装の費用相場 | ミツモア

リフォームする際は防犯性も意識

泥棒
(画像提供:PIXTA)

施工費用とは直接的に関係ありませんが、交換する雨戸・シャッターの性能もしっかり検討しましょう。とくに防犯性は重要です。

たとえば「長期旅行の際に雨戸を閉めておく」という防犯の取り組みがあります。しかしこれは裏を返せば、「シャッターが閉まっている間は、家に誰もいない」ということでもあります。

そんなときタイマー機能付きの電動シャッターなら便利です。自動で開閉してくれるので、家族が不在だとしても、それを分かりにくくさせることができます。

また警察庁の「住まいる防犯110番」によると「空き巣の約7割は、鍵が5分開かなければ諦める」というデータもあります。そもそも雨戸が侵入しづらい作りになっているかどうかもポイントです。

参考:侵入者プロファイリング | 警察庁 住まいる防犯110番

3社以上の業者から見積もりを取る

見積書

複数の業者から見積もりを取ることで、適正価格や対応の丁寧さを比較することができます。この場合、できれば3社以上を比較するのがオススメです。

1社からしか見積もりを取らなかった場合は、当然ですが、その会社の費用しか知ることができません。

2社を比べたとしても、見積もり金額に差があった場合、どちらが適正なのか分からないのです。

3社以上から見積もりを取れば、ある程度フラットに料金や対応を比較することができます。ただし自分で複数社に連絡を取ると時間がかかるので、スケジュールには余裕を持っておきましょう。

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この記事では、雨戸・シャッターのリフォームにかかる費用相場について紹介してきました。

雨戸の種類や素材によってかなり変動するところが大きく、また施工場所の状態によって追加料金が発生する可能性も。

そのため実際には、業者から見積もりをもらうのがイチバンです。その際はぜひ一度、ミツモアの無料一括見積もりをお試し下さい。

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