納屋の隅で長年使われずに、放置されている農機具はありませんか?身内が亡くなった後の遺品整理や、老人ホームに入居する際の引越しなどの際、処分に困るのが大型の農機具です。
人によっては、納屋ごと撤去してしまいたい人もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、古い農機具をなるべく手間をかけずに処分できる方法を紹介します。
自分で処分! 手軽さ【★】
そもそも、農機具は粗大ゴミに出せるのでしょうか。また、ゴミとして出す以外に処分する方法はあるのでしょうか?ここでは自分で処分する方法を紹介します。
多少の手間や時間がかかるのが難点ですが、業者に予約するなどの手間が省けるうえに、処分費用がかからないというメリットは捨てきれません。費用を抑えて自分で農機具を処分したい人は、是非参考にしてください。
そもそも農機具って粗大ゴミで捨てられるの?
そもそも農機具を、粗大ゴミとして廃棄することはできるのでしょうか?結論から言うと、農機具を粗大ゴミとして捨てることはできません。コンバインやトラクターといった大型の農機具はもちろんのこと、耕運機などの小型の農機具も粗大ゴミの対象外です。
というのも、大型小型関係なく農機具にはエンジンやバッテリーなどが搭載されています。それにより、専門の知識や技術を持つ人が分解にあたる必要が生じるので、自治体では対応してもらえません。
また、自治体で回収をおこなうのはあくまで家庭ゴミのみです。事業である農業で使用した農機具は、自治体の回収対象外であることも理由として挙げられます。
そのため農機具の処分の方法は、業者を介した買取か回収のどちらかを選ぶ人が多いです。処分費用や業者を選定する手間がかかりますが、自力で処分する以外にこのほかの処分方法はありません。面倒であっても買取か回収を利用して処分しましょう。
親戚や知人に譲渡・売却する
処分するまでにあまり時間がかからず、自身でおこなう処分方法として比較的手軽なのが「親戚や知人に譲渡する方法」です。親戚など身近に欲しい方がいるなら、かなり有効な手でしょう。
また「ジモティー」などのアプリやネット、町内会の掲示板をうまく利用すれば、ご近所の中から欲しいという方を募ることができます。
地域によっては、町公式ホームページで「譲ります・譲ってください」といった情報を掲載してもらう方法もあるので確認してみましょう。
しかしどのケースでも、自力で輸送する手間などは発生してしまいます。労力はある程度かかることは覚悟しておきましょう。
ネットオークションで売る
処分したい農機具が1〜2つである場合は、ネットオークションやフリマアプリを利用する方法もあります。
まだ使える農機具や状態の良い農機具は、売却することで思わぬ利益になる可能性も。処分費用がかからないことも嬉しいところです。
しかし農機具は基本的に重量があるため、出品者が送料を負担するケースでは思わぬ負担になってしまうかも。その場合は送料も踏まえた価格設定をする必要があるでしょう。
自力で梱包・発送する手間がかかるので、大型の農機具や複数の農機具を一度に処分したい場合にはあまり向きません。壊れているものや状態が良くない農機具は、売却できる相手がすぐ見つかるとは限らないため、処分までには時間がかかるケースもあります。
買い取ってもらう 手軽さ【★★】
2番目に手軽な処分方法である、農機具を買取してもらう方法を紹介します。農機具の買取は大きく分けて「下取りに出す」「地元の農協に買い取ってもらう」「農機具の買取業者に売却する」の3パターンです。
壊れた状態でも買い取ってもらえる場合もあり、自身で処分するほど手間がかからないというメリットがあります。
1.下取りに出す
新しい農機具を購入する予定がある方におすすめなのが、下取りに出す方法です。最大のメリットは農機具メーカーや販売代理店などに連絡すると、すぐに引き取ってもらえること。
処分費用がかからないことも大きなメリットでしょう。古い農機具を迅速に処分したい方におすすめの方法です。
しかしながらこの方法には、金銭面でのデメリットがあります。メーカーや販売代理店は他社と競合するということがないため、下取り価格も低めになってしまうことが多いのです。
他社と競合しないのは、メーカーや販売代理店の中古販売ネットワークが狭いためでしょう。代理店の多くは地域密着型の店舗が多く、エリアが限られてしまいがちです。
2.地元の農協に買い取ってもらう
JA(農業協同組合)に買い取ってもらう方法もあります。農協は農家を広くサポートしているため、農機具の買取以外でも、あらゆる面で力になってくれる可能性が高いです。地元の農協からスタッフが査定しに来てくれるので、手間もかかりません。処分費用がかからない点も嬉しいところです。
しかし下取りと同様に、買取価格は低くなってしまいがちというデメリットもあります。さらにエリアによっては、近所に農協がない可能性もあるでしょう。
以下のサイトで近くの農協を検索することが可能ですので、どこに農協があるのかわからないという方は探してみてください。
3.農機具の買取業者に売却する
農機具を専門に取り扱う「農機具回収業者」や「農機具屋」に売却する方法もあります。壊れた農機具や部品にも対応しているので、状態にかかわらず買取してくれるというのがメリットです。
しかし、査定するための出張費や見積もり料金を請求するところも少なくありません。また農機具屋は販売がメインのため、古い農機具に関してはあまり詳しくないところも多く、査定額が低くなってしまう可能性も否めないでしょう。
他にもスクラップ業者へ依頼して処分する方法もあります。この方法では農機具を分解し、プラスチックと鉄に分けて売却するのです。通称「鉄くず屋」は鉄だけを集めて売却します。農機具には鉄の部分が多いので、ある程度の料金で買い取ってもらえるでしょう。
不用品回収業者に回収してもらう 手軽さ【★★★】
最後に、不用品回収業者へ依頼する方法を紹介します。査定や運送などの手間がかからないので、最も手軽な方法と言えるでしょう。ここでは不用品回収業者へ依頼するメリットや注意点、どんな方に不用品回収業者はおすすめなのかを説明します。農機具を迅速に処分できるだけでなく、手間が少なく手軽なので誰でも簡単に利用できるでしょう。
不用品回収業者に依頼するメリット
不用品回収業者に農機具の回収を依頼する最大のメリットは、すぐに引き取りの対応をしてくれることでしょう。ほとんどのエリアに不用品回収業者があるので、地域を選ばず依頼が可能です。インターネットで業者を探せば、問い合わせや見積もり依頼をスマートフォン一つでおこなえるのも嬉しいポイントでしょう。
処分費用はかかりますが、一律料金をとっている業者が多く、その他の不用品もまとめて回収してくれます。いくつかの農機具をまとめて処分したい、農機具以外にも処分したいものが多い、という方にはおすすめの方法でしょう。現地での見積もりや運搬の手間がないので、一度にサッと不要なものを処分することが可能です。
業者に依頼する時の注意点
不用品回収業者へ依頼をする際に重要なのは「業者選び」です。悪徳な業者を選んでしまうと、回収した農機具を不法投棄して処分費用を節約されたり、高額な処分費用を請求されたりと、トラブルが発生してしまうケースもあります。
そのような業者を避けるため、以下のポイントを重要視して業者選定をしましょう。
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「不用品回収業者は初めて利用するので自信がない」という方は、自治体に相談することをおすすめします。自治体と繋がりのある優良な業者を紹介してもらえるので、自身で色々な業者を比較検討する手間が省けるでしょう。
農機具+その回りをまとめて処分したい人におすすめ
「もう農業をやらないから、一切を片付けてしまいたい」「農機具だけでなく納屋自体もまとめて撤去したい」という方は、不用品回収業者を利用する処分方法が適しているでしょう。
複数の農機具をまとめて持って行ってくれるうえに、業者によってはオプションで納屋の整理整頓も手伝ってくれるところもあります。処分費用や出張費を考慮しても、コスパ良く納屋と農機具を片付けられるでしょう。遺品整理や引越しの際には、ぜひ検討してみてください。
不用品回収業者を探すなら相見積もりで比較がおすすめ
悪徳業者を避け、信頼できる不用品回収業者を見つけるためには、3~5社の事業者から見積もりをとって以下の3点を比較することが大切です。
- 見積もり金額
- 口コミ評価
- 対応の丁寧さ
複数の事業者を比べることで、相場から大きく外れる金額を提示する事業者や、利用者からの評判がよくない事業者を見分けられます。
複数業者の比較をかんたんに行うには、見積もりプラットフォーム「ミツモア」がおすすめ。「ミツモア」を使う5つのメリットを紹介します。
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チラシやインターネットで1件ずつ事業者の情報を探したり、個別に見積もり依頼をしたりする手間はありません。
忙しい方でもかんたんに相見積もりができます。
②審査を合格した事業者の見積もりが届くので安心
ミツモアを通して届くのは、「古物商許可」の取得が確認できた事業者の見積もりのみ。再利用目的で不用品を回収できる資格を持っています。
ルールを守ってサービスを提供していることがあらかじめわかるので安心です。
③見積もり料金と口コミを比較して選べる
各事業者の見積もり料金はもちろん、過去にその業者に仕事を依頼したユーザーからの口コミ評価も確認できます。
「相場より金額が高すぎたり安すぎたりしないか」「悪い口コミが集まっていないか」など、複数の観点で事業者を比べられますよ。
④契約や相談はすべてオンラインで完結
訪問見積もりや電話をしなくても、オンラインで見積もり依頼から契約まで完了。サイト内のチャットで見積もり内容に関する相談もでき、忙しい方でもスキマ時間で対応しやすいです。
チャットのやり取りを通して、事業者の対応が丁寧かどうかも訪問前に見きわめることができますよ。
⑤万が一のトラブルにも最高1億円の補償あり
不用品回収サービスとは?
まだ使い道のある不用品を、リユース目的で回収してくれるサービスです。 |