自宅に不要なプリンターがあるものの、処分方法が分からず困っている人は多いものです。また処分費用がどの程度かかるのか、不安に思うケースもあるでしょう。そこで東京都でのプリンターの処分方法や、処分にあたっての注意点を解説します。
自治体で処分する
東京都でプリンターを処分する方法は三つあります。処分方法の違いと、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
粗大ごみとして処分する
簡単かつ確実なのは、自治体の粗大ごみとして処分する方法です。まずはお住まいの区や市の粗大ごみ受付センターに申し込み、粗大ごみ収集を依頼しましょう。
依頼の際は回収日や回収場所、処理料金について確認します。日付と料金を確認したら、コンビニやスーパーなどの粗大ごみ処理券取扱店で、必要な金額の粗大ごみ処理券を購入します。
粗大ごみ回収日が来たら、プリンターにごみ処理券を貼り付け、指定場所に出しましょう。申し込みのタイミングによっては、回収までに時間がかかる場合があります。自宅から自分で運び出す必要があるものの、比較的安価で確実に処分できます。
処分の方法や手数料などは区や市ごとに大きく異なるため、ウェブサイトで確認することをおすすめします。
不燃ごみとして処分する
1辺の大きさが30cm以内のプリンターは、不燃ごみとして処分できます。ハガキや写真専用のプリンター、モバイルプリンターは、このサイズが多いでしょう。
通常の不燃ごみルールと同じく、指定のごみ袋に入れ、ごみの日に出すだけです。特別な手間もかからず、無料で回収してもらえます。
ただし厳密なサイズ、ごみの区分については、自治体ごとに異なります。念のため自治体のウェブサイトを確認し、不燃ごみとして出せるかどうか確認しておくと安心です。
小型家電リサイクルに出す
2013年から始まった「小型家電リサイクル法」によって、各自治体で使用済み小型家電のリサイクルが行われています。
これは小型家電に使用されている、レアメタルなどの希少資源を、有効活用するための取り組みです。公共施設や家電量販店、学校などに設置された、回収ボックスに持ち込みましょう。
この方法なら回収日を待たずに処分でき、料金もかかりません。ただし回収ボックスの投入口(区や市ごとに異なる)に入らないものは、回収してもらえないので、注意が必要です。
自治体以外で処分する
自治体で処分すれば、費用もあまりかからず安心です。しかし処分を急ぐ人や、少しでも得をしたい人は、他の方法を検討するといいでしょう。自治体以外で処分する方法を紹介します。
販売店に下取り・回収を依頼する
古いプリンターを処分し、新しいプリンターを購入したいと考えているのであれば、メーカーや販売店による下取りサービスや、回収サービスが利用できないか確認しましょう。
下取りや回収の基準は、メーカーや販売店によって違いますが、この方法なら費用をかけず処分できる可能性があります。一部メーカーは宅配便での受付にも対応しています。
プリンターの状態や、キャンペーンなどの時期に合わせれば、新しいプリンターを割引価格で購入できる場合もあります。まずは一度問い合わせてみましょう。
不用品回収業者を利用する
自宅からプリンターを運び出すのが難しい場合や、急いで処分したいのであれば、不用品回収業者が便利です。
不用品回収業者なら自宅まで回収に来てくれるので、持ち出す必要がなく、最短で当日の引き取りが可能です。回収費用はかかるものの、手間がかからず一番楽な方法といえます。
ただし悪徳業者に依頼してしまうと、面倒なトラブルに巻き込まれてしまうかもしれません。優良な業者を探す方法として、ミツモアがおすすめです。
ミツモアはさまざまな業界のプロに、見積もりを依頼できるプラットフォームです。不用品回収業者の登録も多く、簡単な質問に答えるだけで、最大5社の業者から見積もりが提案されます。さらに料金や口コミを確認しながら比較検討できます。
分からないことはチャット機能で質問もできるので、不用品回収依頼の際には、ぜひ活用しましょう。
リサイクルショップに売却する
比較的新しいモデルや良好な状態のプリンターは、リサイクルショップで買い取ってもらえる可能性があります。「まだ新しいのにもったいない」と思うプリンターは、一度査定を依頼してみてもいいでしょう。
中には壊れているプリンターでも、ジャンク品として引き取ってくれるケースもあります。また少々古いモデルであっても、プリンター以外のパソコンや家電などと、まとめて依頼すれば、出張買取に来てくれる店舗もあります。
家中の不用品を一度に処分でき、手間もさほどかからないため、おすすめです。
フリマサイトを利用する
フリマサイトやフリマアプリを利用して、個人間で売買する方法もあります。スマートフォンの普及とともに利用者が増えているので、プリンターが売れる可能性は十分にあるでしょう。
自分で価格を決めて売ることができたり、残っているインクカートリッジをセットにすることもできたりするメリットがあります。
ただし商品の撮影や出品、購入者とのやりとりや配送の手間がかかります。どれも難しい作業ではありませんが、慣れないうちは大変かもしれません。
また購入者と直接のやりとりになるため、丁寧な対応が必要です。商品に関する説明や送料などは特に注意し、トラブルにつながらないよう誠実な対応を心がけましょう。
注意点を押さえて処分しよう
プリンターを処分する際には、安全のために注意すべき点がいくつかあります。処分したはずのプリンターが、思わぬトラブルの種にならないよう注意しましょう。
データの消去・初期化を行う
「ごみとして捨てるのになぜ?」と思うかもしれませんが、粗大ごみの持ち帰りのように、悪意のある第三者の手に渡ると、ハードディスクが内蔵してあるプリンターの場合はデータや個人情報が流出する危険性があるためです。
家庭用のプリンターの場合は、ほとんどがハードディスク内蔵されていないため、データが残っている心配はありません。そのため消去・初期化なしで処分することができます。
データの消去や初期化の方法は、プリンターのメーカーやモデルによって違います。取扱説明書やウェブサイトを確認しておきましょう。
インクやカートリッジは取り外して分別する
プリンターのインクは家庭ごみとしての処分が可能ですが、リサイクルするのが望ましいとされています。特に純正品のインクカートリッジは、大手プリンターメーカーがリサイクルのために、積極的に回収しています。
インクカートリッジのリサイクルに取り組む自治体も多く、インク回収ボックスは家電量販店や郵便局、自治体の庁舎など、さまざまな場所に設置されています。
メモリカードや印刷物を残さない
プリンターの内部だけでなく、外付けのメモリーカードやUSBメモリ、印刷物にも注意が必要です。「普段は使っていないから」と油断していると、思わぬところから大切な情報が流出してしまうかもしれません。
プリンターのトレイや内部に、印刷物がはさまったままのケースもあります。外せる部分や開けられる部分は、全て確認しておくよう心がけましょう。
一体型のプリンターはスキャナー部分に、原本が残っていないかも忘れずに確認すれば安心です。
ルールを守ってプリンターを処分しよう
プリンターを簡単に処分したい場合、自治体を通して粗大ごみや不燃ごみ、小型家電としてリサイクルする方法がおすすめです。
ただし処分する際には内部データを消去し、印刷物やメモリカードが残っていないかをチェックするとともに、ごみ出しのルールをしっかり守るようにしましょう。
邪魔だからと予定日より早く出すと、近隣トラブルの原因になります。急いで処分したいのであれば、不用品回収業者やリサイクルショップを利用しましょう。
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