エレクトーンを処分する際、粗大ごみとして廃棄できる自治体はあまり多くありません。状態が良い場合は、楽器買取業者やリサイクルショップなどを利用すれば、無料で引き取ってもらえます。


一方、破損や音が出ない状態の場合は、楽器店での下取りサービスの利用や、不用品回収業者への依頼が必要になります。費用や状態を考慮して、状況に適したエレクトーンの処分方法を注意点とともに確認しましょう。
【30秒でわかる!】エレクトーンの処分方法おすすめ診断
エレクトーンの処分方法は、大きく分けて無料で譲渡・売却するか、有料で引き取ってもらう選択肢があります。運び出す手間や時間などで処分費用が変わるため、どれを優先にするか考えたうえで処分方法を決めましょう。
下記の「エレクトーンの処分方法診断シミュレーター」では、運び出しの可否や状態などのチェック項目を選択すると、状況にあった処分方法がわかります。
状況にあった処分方法を把握できたところで、下記より費用や注意点などがわかるので、確かめてみましょう。
費用をあまりかけたくない人・エレクトーンの状態が良い人向け
なるべく手間をかけずに処分したい人向け
エレクトーンを無料で処分する方法4選
要らなくなったエレクトーンを少しでもお得に手放したい人は、専門業者や知人、支援団体への譲渡、売却を考えましょう。具体的な譲渡・売却方法は、以下のとおりです。
| 処分方法 | 費用 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 楽器買取業者やリサイクルショップに買い取ってもらう | 無料 | ・出張買取の利用は自分で持ち運ぶ必要なし ・その場で現金化可能 |
状態やモデルによっては値段がつかない |
| 知人や近隣の住人に譲渡する | 無料 | ・手数料がかからない ・梱包や発送は原則不要 |
・すぐに引き取り手が見つかるとは限らない ・運搬時にトラブルのリスクあり |
| NPOや支援団体へ寄付する | 無料(別途送料負担) | 社会貢献のやりがいを感じられる | ・送料は自己負担 ・状態がよいものでないと断られる |
| フリマアプリやネットオークションで売却する | 無料(別途送料負担) | ・製品の状態によっては高値で売却可能 ・自分で価格を自由に設定できる |
・いつ売却できるかわからない ・出品から発送までの手間がかかる |
※ミツモア調べ(2025年7月現在)
1.楽器買取業者やリサイクルショップに買い取ってもらう
エレクトーンが良い状態で処分したいときは、楽器専門の買取業者や取り扱いに強いリサイクルショップへ買い取ってもらいましょう。
重くて持ち運べないエレクトーンの買取時に最適な方法が、自宅まで査定に来てくれる「出張買取」サービスです。電話やウェブサイトで申し込めば、査定員が自宅へ訪問し、その場で査定から運び出しまで行ってくれます。
メリット・デメリット
- 査定員による知見を生かして適正な価格で買い取ってもらえる
- 出張買取の利用で面倒な運び出しを任せられる
- 査定額に納得できれば、その場で現金化が可能
- 古いモデルや故障がひどいときは買取ができない場合あり
エレクトーンを買い取ってもらえる主な業者
エレクトーンの買取を行っている主な業者は、下記のとおりです。
| 業者名 | 買取方法 | 特徴 |
|---|---|---|
| 楽器高く売れるドットコム | 出張・宅配・店舗 | ・累計利用者数710万人以上の豊富な実績 ・WEBで買取価格を事前査定できる |
| 楽器の買取屋さん | 出張・宅配・店舗 | ・最短即日30分の訪問など、スピーディーに対応 ・買取金額をその場で現金払い |
| 楽器買取アローズ | 宅配 | ・全国対応可能 ・買取価格UPキャンペーンを頻繁に実施 ・専門の査定員による丁寧な査定 |
少しでも高く買い取ってもらいたいときは、きれいに掃除をしたり、付属品をそろえたりして査定の準備をしましょう。あわせて、複数の業者に査定を依頼して比較検討することも大切です。
2.知人や近隣の住人に譲渡する
親しい友人や親戚、近隣の住人に声をかけて不要なエレクトーンを譲渡する方法もあります。「ジモティー」のような地域の情報掲示板サイトを利用すると、手数料をかけずに地元の人と直接やり取りしながら、譲れます。
ただし個人間でやり取りを行うため、ドタキャンに注意するのと同時に、運搬方法も確認しておきましょう。「車で引き取りに来られる方限定」など、条件を明確に記載しておくとトラブルを避けられます。
メリット・デメリット
- 不要なエレクトーンの寄付で社会に貢献できる満足感がある
- 思い出の品を意義ある形で手放せる
- 受け入れてくれる団体がすぐに見つからない
- 輸送費用は自己負担になることが多い
3.NPOや支援団体へ寄付する
使わなくなったエレクトーンをNPO法人や支援団体へ寄付することも検討しましょう。児童養護施設や障がい者支援施設、高齢者施設などで活用してもらえたり、発展途上国の子どもたちへ届けてもらえたりする可能性があります。
ただし年式が古いものや修理が必要なものは、保管場所や修理コストの問題で断られてしまうことがあるので注意しましょう。加えて寄付先への送料も原則として自己負担です。
メリット・デメリット
- 買取業者より高く売れる可能性がある
- 原則梱包や発送の手間がかからない
- 約束のドタキャンが起こりやすい
- 運搬時のトラブルリスクがある
4.フリマアプリやネットオークションで売却する
「ヤフオク!」や「メルカリ」、「ラクマ」といったネットオークションやフリマアプリを利用してエレクトーンを売却する選択肢もあります。
自分で価格を決めることができ、個人間で直接売買できるため、エレクトーンの価値や状態によっては高値で譲渡できる可能性があるでしょう。
ただし出品から梱包、発送まで自分で行う必要があります。ただしメルカリの「梱包・発送たのメル便」を利用すれば、配送業者が自宅まで集荷に来て、梱包から搬出、購入者への配送まで全て代行してくれます。
メリット・デメリット
- 買取業者より高く売れる可能性がある
- 原則梱包や発送の手間がかからない
- 約束のドタキャンが起こりやすい
- 運搬時のトラブルリスクがある
あまり手間をかけずにエレクトーンを処分する方法3選
「重いエレクトーンを持ち運ぶのは大変」、「できれば早く処分したい」場合は、楽器店や不用品回収業者に処分を依頼したり、自治体の粗大ごみで出したりしましょう。
費用がかかるところがありますが、面倒な作業をすることなくスピーディーに引き取ってもらえます。具体的な処分方法は、メリットやデメリットを含め下記のとおりです。
| 処分方法 | 費用 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 楽器店の下取り・引き取りサービスを利用する | 無料 | ・新品を安く購入できる可能性あり ・購入と処分をワンストップでできる |
・新しい商品の購入が必要 ・対象機種が限られる |
| 不用品回収業者に処分を依頼する | 16,100円〜25,900円(※) | ・運び出し作業を任せられる ・ほかの不用品と一緒に処分できる |
・ほかの処分費用と比べて高くなる ・悪徳業者との見極めが必要 |
| 自治体の粗大ごみとして処分する | 400円~3,200円 | ・処分費用が抑えられる ・不法投棄の心配がない |
・処分できない自治体が多い ・自分で指定場所まで運ぶ必要あり |
(※)ミツモアで登録している不用品回収業者の平均価格を参照(2024年1月~12月)
1.楽器店の下取り・引き取りサービスを利用する
新しいエレクトーンを買い替えたいときは、購入店舗の「下取り・引き取りサービス」を利用して処分できます。店舗によってはメーカーや機種、年式が新しいものに限られる条件が設けられているところがあるので、事前に確認しましょう。
エレクトーンの下取りや引き取りサービスを行っている主な店舗は、以下のとおりです。
| 店舗 | 処分費用 | 下取り・引き取り条件 |
|---|---|---|
| 島村楽器 | 無料 | ・対象はヤマハ製の一部エレクトーンのみ ・購入から10年以内の商品 ・階段を使った運搬などの作業発生時は手数料がかかる |
| 楽器の買取屋さん | 無料 | パーツがないものは不可 |
メリット・デメリット
- 下取り対象になれば、新しい商品を安く購入できる
- 古いエレクトーンを新商品の配送時に引き取ってもらえる
- 新しいエレクトーンの購入が前提
- 対象機種が限られる
2.不用品回収業者に処分を依頼する
時間や手間をかけずにエレクトーンを処分したいときは、不用品回収業者に依頼しましょう。電話やインターネットで申し込むと、最短即日で自宅まで引き取ってもらえます。
重いエレクトーンをを自分で一切動かす必要がなく、見積もりから回収までの作業を任せられる一方で、高額な運搬・処分費用を請求される悪質な業者に注意が必要です。
メリット・デメリット
- 運び出しから回収までの作業を任せられる
- 他の不用品も一緒に処分できる
- 処分費用が高くなりやすい
- 慎重に業者選びを行う必要あり
エレクトーンの処分にかかる費用相場
エレクトーン1台の処分費用は、16,100円〜25,900円(※)です。サイズや重さ、自宅の階数などによって費用が変わります。
エレクトーンのほかに処分したい家具や家電がある場合、まとめて回収してもらえるサービスを利用すると、安く抑えられる可能性があるので、複数の業者から見積もりを取って比較しましょう。
(※)ミツモアで登録している不用品回収業者の平均価格を参照(2024年1月~12月)
3.自治体の粗大ごみとして処分する
一部の自治体では、粗大ごみとしてエレクトーンを処分できます。ただし多くのところでは、エレクトーンの収集を受け付けていません。
理由はエレクトーンを「適正処理困難物」や「収集運搬が困難なもの」に指定しており、収集作業員が安全に運べず、専門知識がないと分解が困難であるからです。
受け入れている自治体があっても収集日の朝に、指定された場所まで自力でエレクトーンを運び出す必要がある点に注意しましょう。
メリット・デメリット
- 処分費用が数百円から数千円で抑えられる
- 不法投棄の心配がない
- エレクトーンの処分ができない自治体が多い
- 自分で指定場所まで運び出す必要がある
エレクトーンの処分ができる主な自治体
エレクトーンを粗大ごみとして処分できる主な自治体は、以下のとおりです。
| 自治体名 | 処分料金 | 備考 |
|---|---|---|
| 東京都杉並区 | 400円~3,200円 | ・重量によって処分料金が変わる ・インターネットや電話で事前申し込みが必要 |
| 愛知県名古屋市 | 1,500円 | 重量100kg以下まで |
| 大阪府大阪市 | 1,000円 | オルガン扱い |
| 京都府京都市 | 2,000円 | サイズ・重量による制限あり |
| 北海道札幌市 | 1,300円 | 電子オルガン扱い |
| 福岡県福岡市 | 1,000円 | イスは別途300円~ |
一方で、横浜市をはじめとした一部の自治体ではエレクトーンの粗大ごみ回収を受け付けていません。事前にお住まいの自治体に処分できるか確認しましょう。
エレクトーンの処分を業者に依頼した利用者の声
引っ越しや片付けなどで不要になったエレクトーンの処分を不用品回収業者に依頼した利用者の口コミをご紹介します。
「分解したことでエレクトーンをスムーズに運び出してもらえました」
「タンスを含め手際よくエレクトーンを処分できました」
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リーズナブルな価格でエレクトーンを運んでもらえました
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プロからの返信
温まるコメント頂きありがとうございます。 又ご利用の折りには日高是非よろしくお願い申し上げます。 こちらこそありがとうございました。 株式会社日高
古いエレクトーンを処分するなら不用品回収業者に相談しよう

エレクトーンはサイズが大きくて重量があるため、多くの自治体では粗大ごみとして処分できないところが多いです。あわせて無料で引き取ってもらえる店舗もあまり多くありません。
年式が古いものや状態がよくないエレクトーンを手間なく、円滑に処分したいときは、不用品回収業者に依頼しましょう。
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