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モッコクは剪定しすぎると枯れるの?適切な時期と方法を徹底解説!

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最終更新日: 2024年06月28日

一年中美しい深緑の葉を生やし、秋には可愛らしい赤い実をつけるモッコク。「庭木の王様」と呼ばれ、江戸時代から日本人に親しまれてきました。手入れが簡単なモッコクですが、定期的な剪定が必要不可欠です。そこで今回は、モッコクの剪定時期や方法、注意事項を説明します。

モッコクの剪定時期 

モッコクの剪定時期
モッコクの剪定時期は?

モッコクの剪定に最適な時期は、初夏と秋口です。具体的には花が散る6〜7月、木が休眠時期に入る11〜12月の年2回を目安に剪定するのが良いでしょう。葉が生い茂ると、十分に日差しが当たらず枯れてしまう原因となるため、定期的な剪定が必要です。

モッコクは小枝が密集する性質があります。剪定が必要に見えなくても、内側は葉が重なり合っていることが多いので、注意してください。また真夏に剪定を行うと、日差しがあたり過ぎて、枯れる原因になります。

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モッコクの剪定方法

モッコクの剪定方法
モッコクの剪定方法

年2回の剪定が必要なモッコクですが、剪定方法として「透かし剪定」がおすすめです。この剪定方法は「透かし剪定」と「三枚透かし剪定」が2つの方法があります。ここでは、剪定に必要な道具や「透かし剪定」「三枚透かし剪定」2種類の剪定方法について説明します。手順を参考に剪定し、モッコクを美しく仕上げましょう。

必要な道具

モッコクの剪定に必要な道具として必要なのが、下記のはさみです。

剪定ばさみ
剪定ばさみ
  • 剪定ばさみ:直径1.5cmほどの茎を切断する際に使用します。
植木はさみ
植木はさみ
  • 植木はさみ:直径1cmの枝を切断できます。
刈込みばさみ
刈込みばさみ
  • 刈込みばさみ:葉や細い枝などを切断するときに使用します。モッコク全体の樹形を整える際に使うと便利です。
替刃式剪定ノコギリ
替刃式剪定ノコギリ
  • 替刃式剪定ノコギリ:剪定ばさみや植木ばさみでは、切断できない太い枝に使用します。

その他の必要な道具としては、以下の4つがあげられます。

  • 脚立
  • 軍手
  • 竹ぼうき
  • ゴミ袋

必要な道具は、園芸用品店やホームセンター、ネット通販で購入できます。

透かし剪定

モッコクの透かし剪定の手順を以下で解説します。

  1. 木を遠くから観察し、完成形をイメージする
  2. 木の周りに養生シートを敷く(後で掃除がしやすくなります)
  3. 混み合っている太い枝や長い枝を付け根からカットしていく
  4. 内側に向かって生えている枝も付け根からカットする
  5. 下向きや真上に向かって生えている細い枝も付け根からカットする
  6. 木を揺らし、途中の枝にひっかかっている枝をふるい落とす

剪定した枝が木に引っかかっていると、モッコクが枯れてしまう原因となります。透かし剪定をおこなった後には、木を揺らして必ず全て落としましょう。

モッコクを綺麗に剪定するコツ

ちなみにモッコクの樹形をより綺麗な仕上がりにするには、以下のようなコツがあるので、ぜひ試してみてください。

  • 上部の枝から剪定を始める
  • 太い枝から剪定する
  • 左右のバランスを均等にする

三枚透かし剪定

モッコクの透かし剪定には「三枚透かし」という方法があります。枝に生えている葉を三枚だけ残し、他の葉を全て除去する方法です。三枚だけ葉を残すことで、芽吹くスピードが遅くなります。

三枚透かしのメリットは木の成長を抑えられ、モッコクを小さくできること。緩やかな成長を見守りたい方や、今以上に成長して欲しくない方におすすめの方法です。

モッコクの剪定で注意すること

モッコクの剪定で注意すること
モッコクの剪定で注意すること

ここではモッコクの剪定を行う際の注意点について紹介します。害虫発生・病気のリスクや剪定をやり過ぎてしまった場合に、どのような影響があるのかについて説明します。剪定後のケア方法についても触れるので、モッコクを健康な状態でキープしたい方は参考にしてください。

剪定を怠ると害虫が発生する

モッコク剪定の注意点として、害虫が発生することが挙げられます。長期間剪定を怠ると、害虫が発生する可能性が高いです。害虫が発生すると、最悪の場合は木が枯れたり、駆除のために薬剤を使用しないといけなかったりと手間がかかります。

モッコクに発生する害虫の中で多い虫が「カイガラムシ」と「ハマキムシ」です。

カイガラムシ

カイガラムシ
カイガラムシ

カイガラムシは植物の葉や茎に発生し、植物の水分や糖分を餌にします。栄養を吸われてしまった植物は栄養不足となり、最悪の場合は枯れることも。カイガラムシが幼虫であれば、薬剤が有効です。しかし成虫には効果がありません。そのため手で除去する必要があります。

ハマキムシ

ハマキムシ
ハマキムシ

ハマキムシは、葉や芽を食害する害虫です。葉っぱを巻き、巻いた葉っぱの中に巣を作ります。手で除去するか、薬剤散布で駆除することが可能です。

どちらの害虫もモッコクに悪影響を及ぼしますので、定期的な剪定を欠かさないようにしましょう。発見したら早急に駆除することが大切です。

剪定を怠ると病気にかかる

モッコクは害虫だけでなく、病気の感染にも注意が必要です。剪定を怠ると、モッコクは「うどんこ病」にかかりやすくなります。うどんこ病にかかったモッコクの葉には、白カビが発生します。カビを放置すると、葉から葉へと広がっていき、周囲の植物にも感染するのがうどんこ病の特徴です。

うどんこ病を治すには、患部(カビが確認できる箇所)を取り除く必要があります。早めに対処をしないと、葉や皮を一枚ずつ取り除く必要があり大変です。白カビの感染が広がると、モッコクが枯れてしまう可能性も。病気の感染を防ぐために、定期的な剪定を行いましょう。

強剪定は避ける

モッコク剪定する際は、強剪定に注意しましょう。なぜなら成長が緩やかなモッコクは、樹形が変わるほど剪定すると、次の芽を出すまでに時間がかかり花芽がつかなくなるからです。花芽がつかないと、花が咲くことはありません。

そのため「刈り込み剪定」「強剪定」「切り詰め剪定」を行うのは避け、枝先を少しずつ剪定していきましょう。

剪定をしすぎない

モッコクは剪定のし過ぎに注意しましょう。なぜなら頻繁に剪定し過ぎると、枝先に栄養を送ろうとし、モッコクの成長が遅れる可能性があるからです。モッコクの剪定回数は、年に2回を目安に6月~7月と11月~12月に行うのがベストです。

3月は花芽を切り落としてしまう可能性があるので、モッコクの剪定に適した時期ではありません。花芽を切り落とすと、花が咲くシーズンにモッコクの綺麗な花を見ることができなくなります。適正な時期に、適正な頻度でお手入れをすることで、モッコクの綺麗な花を見ることができます。

剪定後のケアを欠かさずにしよう 

モッコクの剪定後には、剪定した枝のケアをしましょう。木の健康を保つために、重要なことです。枝の切り口には、癒合剤を塗ります。癒合剤を使うことで以下のような効果が期待できます。

  • 切り口から水や養分が蒸発していくのを防ぐ
  • 雨水や雑菌が木の内部に侵入するのを防ぐ
  • カサブタのような役割がある「カルス」の形成を促す

枝に癒合剤を塗らないと、切り口から雨や雑菌が侵入し、枯れてしまう原因になることも。癒合剤はハケやヘラを使用して、簡単に塗ることができます。太い枝から優先的に癒合剤を塗りましょう。

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業者の剪定料金は木の高さで変わる

業者の剪定料金は木の高さで変わる
業者に依頼したときの料金は?

確実な仕上がりを求めるなら、業者に依頼するのがおすすめです。業者はモッコクの剪定方法を熟知しているため、美しい樹形に仕上げてもらえるでしょう。

業者にモッコクの剪定を依頼する際は、木の高さごとに料金が変わります。以下の表にある料金相場を参考にしてください。

モッコクの大きさ 1本あたりの料金相場
3m未満 約1,000〜6,000円
3〜5m 約6,000〜15,000円
5〜7m 約15,000〜30,000円

業者によって料金が異なり、出張費が加算されることがあります。業者に剪定を依頼する際は、複数の業者に見積りを依頼しましょう。同じ仕事内容でも、業者によって料金が大きく変わることがあるからです。

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