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金柑(キンカン)の剪定で注意したいポイントは?作業がはかどるツール類も紹介

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最終更新日: 2023年03月31日

金柑の剪定は必要?

美味しい金柑の実を採取するには、剪定が欠かせません。剪定によって不要な枝を落とし樹形を整えると、風通しが良くなり病害虫の発生も防げます。枝が込み入っていると、木の内部まで光が届きません。日当たりを邪魔している枝を間引くことで、十分に日光を届けられます。

金柑は日当たりを好むため、日照時間が少ないと元気をなくしてしまい、美味しい実を付けなくなります。良質な実を採取するためにも、適切な時期に剪定をしましょう。

金柑の剪定時期はいつ?

真夏や冬は金柑の剪定に適していません。おすすめの時期は「3~5月頃」です。この時期に樹形をきれいに整えれば、成長期に十分に日光を浴びることができ、美味しい実を付けてくれるでしょう。

剪定をしないと脇芽を増やすことができず、実が減ってしまいます。枝を切ることで脇芽が出てきて多くの花が咲き、実を付けてくれるので、必ず剪定しましょう。

金柑(キンカン)の生長によって変わる剪定方法

金柑(キンカン)

金柑の大きさによって剪定方法が違います。苗を購入する際、何年目の苗なのかを確認すると失敗が少ないです。時期ごとの剪定方法を見ていきましょう。

植え付けから3年目までの切り方

金柑は植え付けの際に、樹高が「40~50cm」の高さになるように切ります。翌年以降、切った部分から脇芽が出て、新しい枝が伸びていくでしょう。

植え付けてから3年目までの金柑は、枝全体の「1/3程度」までを切ることが基本です。

細い枝が密集することが多いため、日当たりを確保するために枝を整理します。重なり合ったり曲がって生えたりと、他の枝の邪魔になるような枝を切ることがポイントです。

ヒョロヒョロと長く伸びて樹形を乱している枝や、木の内側に向かって伸びている枝は根元から切りましょう。他にも枯れた枝があれば取り除きます。

3年目以降の切り方

3年目以降の金柑も枝先を1/3程度剪定します。前年までと同様に、混み合っている枝を切り、日当たりの確保と風通しを良くしましょう。

日光が届かない枝は枯れてしまうので、育てたい枝によく太陽が当たるように調整します。

園芸店で販売されている金柑の苗は、ほとんどが接ぎ木で増やしたものです。うまく育てば、植え付け後「3年程度」で実がなりますが、株が充実してくるまでは、実ができていても切り落とした方が良いでしょう。

もったいないようですが、木が十分に大きくなるまでは実に栄養を取らせないようにして、株に栄養を行き渡らせるようにすることがおすすめです。その方が翌年以降に美味しい実を採取できます。

株が充実し、美味しい実を採取できるようになったら「花芽を付けていない長い枝」を切るようにしましょう。

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失敗しない剪定のやり方は

オレンジ色のキンカンの実

剪定に慣れていない場合、失敗が怖くてなかなか手が出せないと感じる人も多いでしょう。上手に剪定するためのやり方を紹介します。

まずは切りすぎないことが大切

金柑は枝を短く切り詰めずに育てます。太い枝を切ると木に負担が掛かり、弱ってしまうので注意しましょう。

切りすぎると、樹形を乱してしまうことも心配です。庭に植えても極端に大きく生長することがないため、大胆に切ることはやめましょう。樹形を乱さない程度に「軽く切ること」が上手に剪定するポイントです。

剪定をしなくても樹形が大きく乱れることがないため、切りすぎないことさえ意識しておけば、難易度はそれほど高くないと言えます。

最適なのは「ほうき仕立て」

金柑の樹形は横に広がりにくいため「自然のままの樹形」を生かし、ほうきを逆さにしたような形に仕立てましょう。幹から生えている太い枝を探し、周辺の細い枝を適度に間引いていきます。

盛んに枝を分岐して生長していくので、放っておくと細かい枝が込み入り過ぎてしまうでしょう。樹高がまだそれほど高くないうちは、支柱を立てて枝を誘引し、扇形に仕立てる方法もおすすめです。

難しい場合は業者に頼むのもあり

金柑は低木ですが、大きくなると樹高は1.5~2mくらいになります。樹高が高くなって作業が困難な場合は、無理をしない方が良いでしょう。

脚立に乗っての作業は危険が付き物ですし、高枝切鋏の操作も慣れるまでは大変です。金柑の剪定が難しい場合、業者に依頼することも視野に入れましょう。

業者に依頼すると1本当たり「3,000~5,000円くらい」の料金になることが多いです。プロに任せれば、素人目線では気付かなかったアドバイスをもらえる場合もあり、実がたくさんなるように剪定してもらえるでしょう。

金柑の剪定に必須なツールとは

剪定バサミ

スムーズに剪定するには道具選びも重要です。間違った選び方をすると、上手に剪定できない原因になります。金柑の剪定に必要なツールを見ていきましょう。

剪定鋏

金柑を剪定するには、園芸用の植木鋏ではなく剪定鋏の使用がおすすめです。苗が小さいうちは植木鋏でも切断できますが、剪定鋏の方が枝を切るのに適した構造になっているため、力を入れずに切断できます。

スパッと切れた方が切り口が滑らかになり、立ち直りが早くなるでしょう。切り口がつぶれてしまうと切断面が治りにくく、病気にかかってしまうこともあるので、切れ味が鋭い剪定鋏を用意しましょう。

様々な種類がありますが、使いやすいものを選ぶには「てのひらの長さ」に合わせたサイズを選ぶことがおすすめです。中指から手首の長さが、使いやすいサイズの目安となります。

太枝切り鋏

剪定鋏で切りづらい太い枝は、太枝切り鋏を使用しましょう。太枝切り鋏には「テコ式」と「ラチェット式」があります。

テコ式はテコの原理を利用し、小さい力でも太い枝を切れるように設計されていることが特徴です。

ラチェット式は歯車と歯止めの組み合わせで、力を入れなくても太い枝を切れます。切断能力は2~4.5cmと、アイテムによって異なるため、切りたい枝の太さに応じて選びましょう。

またグリップの握りやすさにも注目すると、より使いやすいものを選べます。

剪定のこぎり

剪定に使用するのこぎりのことを「剪定のこぎり」と呼びます。木工用ののこぎりとは違い、目詰まりしないように刃が深く設計されている点や、刃先が枝に沿うようにカーブしていることが特徴です。

握りやすい形状になっているタイプや、両手でしっかりと握れるように持ち手が長く設計されているタイプなどがあるので、使いやすいものを選びましょう。

樹液などが付着しても使えるように「フッ素加工」されているものを選ぶと、手入れが簡単です。

道具箱に入れておくなら、刃先をしまえるタイプの方が安全に収納できます。使わないときはコンパクトになる折り畳み式もあるため、用途に応じて選びましょう。

関連記事:剪定のこぎりのおすすめ11選!選ぶときのポイントと使い方を解説|ミツモア

脚立

金柑の樹高が高くなったら、脚立も必要となります。一般的な脚立を使うこともできますが、できれば「剪定用の三脚脚立」の使用がおすすめです。

剪定用の脚立は足が4本ではなく前2本、後ろ1本の3本で支える構造となっていて、1本脚を枝葉に潜り込ませるようにして使えます。一般的な脚立よりも、木に近づいて作業できるでしょう。

また、剪定用の脚立は「アルミニウム」などの軽量な素材でできているところも魅力です。

剪定をするときは枝の位置に合わせて、場所を変えながら鋏を入れていきます。軽量化にこだわったタイプなら、次の場所まで楽に持ち運べるでしょう。

作業用の軍手

剪定した枝先はとがっていて指に刺さると危険ですし、幹に手を着いたときに、ささくれだった樹皮で手を傷付けることもあります。

また金柑は実を守るためにトゲが生えるので、刺さらないように注意しながら作業しなければなりません。ケガを防ぐために、軍手をはめて作業しましょう。

一般的な軍手よりも厚みがある、作業用の軍手やガーデニング用手袋の使用がおすすめです。剪定のこぎりを使うときは、グリップを握っていない方の手に、必ず軍手をはめておくようにすると安全に作業できます。

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金柑の栽培で気を付けたいことは

金柑(キンカン)

金柑は基本的な剪定さえできていれば、枝先にたくさんの実を付けてくれますが、栽培中に問題が発生することもあります。健康的に育てるために、気を付けたいことを見ていきましょう。

水はけの良い土で育てる

金柑は日当たりが良い場所で、水はけが良い土に植えるとよく育ちます。庭の水はけが悪い場合、苗よりも大きめに穴を掘って「たい肥」や「腐葉土」を入れ、土壌改良をしましょう。

すぐに植え付けず1週間程度置いた方が、土が落ち着いてよく根付きます。極端な粘土質などでなければ比較的土を選ばないので、他の庭木が元気に育っている環境なら問題ありません。

鉢植えの場合は「鉢底石」と「果樹栽培用の培養土」を利用することがおすすめです。鉢植えで育てる場合は土をリフレッシュするために、2年に1回程度は新しい用土で植え替えをしましょう。

カイガラムシなどの害虫に注意

カイガラムシは草花だけでなく、野菜や果樹にもつく害虫です。白や茶色などの色をしていて、幹や葉などに「粒状」につきます。

風通しが悪い環境で発生しやすくなるため、見かけたら剪定方法を見直すことも大事です。混み合った枝を十分に剪定できていないかもしれません。

成虫は殺虫剤が効きにくく、大量に発生すると厄介です。早い段階で駆除するために、日頃から金柑の幹・枝・葉をよく観察することをおすすめします。

その他にも蝶の幼虫やアブラムシなどが付くことがあり、注意が必要です。いずれも植物の汁を吸って成長し、発生すると新芽がつかない原因にもなるので、見つけたら捕殺しましょう。

金柑の剪定を正しい方法で実践しよう

オレンジ色のキンカンの実

美味しい金柑の実を採取するには、3~5月頃に剪定をしましょう。剪定をしないと木の内部まで日光が届かなくなり、枝が枯れ込んで実が付きづらくなります。

剪定に必要な道具は、剪定鋏や作業用の軍手などです。切れ味の良い剪定鋏を使うと、切り口が早く回復しやすいでしょう。金柑の生長に合わせて、三脚脚立や剪定のこぎりなども用意します。

樹形を乱している枝を切ることと、枝の1/3程度を軽く剪定することを押さえておけば、初めてでも失敗が少ないです。風通しの良い環境で健康的に育てるために、剪定に挑戦しましょう。

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