ミツモアメディア

ヒイラギ(柊)の剪定に適した時期は?剪定の方法も詳しく解説

最終更新日: 2024年12月27日

ヒイラギを自分で剪定する際は、ヒイラギの剪定に適した時期や負担をかけない剪定方法について、事前に良く知っておくことが大切です。

この記事では、自力で剪定する場合の手順のほか、剪定の際のポイントや業者に依頼した時の費用相場についても解説しています。

ヒイラギの剪定は6~7月が最もおすすめ

ヒイラギの剪定に最もおすすめな時期は6~7月です。春に出たヒイラギの新芽が伸びきった6~7月は、樹木全体の生育が落ち着いているため、剪定には最適な時期です。この時期に剪定すれば整った樹形を維持しやすいでしょう。

葉の緑が濃くなったころを目安に、夏の暑さが厳しくなる前に行うのがポイントです

樹形が乱れていたら10月に再び剪定しよう

ヒイラギの樹形が乱れていたら、休眠期に入る前である10月に再び剪定するのが良いでしょう。ヒイラギに余計な負荷をかけないよう、寒くなる前に剪定することが重要です。

ヒイラギは11~12月が花期です。10月には花芽が出てきているため、花芽を切り落としたり傷をつけたりしないように注意して剪定しましょう

ヒイラギの剪定に必要な道具

ヒイラギの剪定に必要な道具をまとめました。

刈り込みばさみ

ヒイラギの樹形や生垣の形を整えるために、刈り込みばさみを使います。

女性など力に自信の無い方は、できる限り軽量のものを選んだ方が良いでしょう。剪定に慣れていない場合は、刃渡り16cm前後の製品を用意することをおすすめします。

剪定ばさみ

剪定作業に使うはさみ類の定番が「剪定ばさみ」です。直径1.5cm程度の枝を切るときに適しています。手のひらの長さと同程度のサイズを選ぶと使いやすいでしょう。

剪定のこぎり

はさみ類で切れない太さの枝には剪定のこぎりを使います。

刃の薄いのこぎりは扱いが難しいため、慣れないうちは刃の厚い商品がおすすめです。作業中に腕が疲れないように、できるだけ軽量なタイプを選ぶとよいでしょう。

園芸用の手袋

剪定中に怪我をしないように、必ず園芸作業用の手袋を着用しましょう。剪定バサミや剪定ノコギリが握りやすいように、滑り止めの付いたものがおすすめです。

またトゲの刺さりにくいタイプや耐切断性のある手袋なら、さらに安心です。

脚立

ヒイラギの高い枝を剪定する時は、三脚タイプの脚立を選びましょう。四脚タイプは全ての脚が地面に付いていなければ安定しませんが、脚が1本少ない三脚タイプなら地面がでこぼこしている場所でも安定しやすくなります。

枝を切るときには、脚立に体を密着させながら体重を中心に傾けます。左右に体を伸ばすと転倒する恐れがあるため、横に離れた枝を切る場合は脚立を移動させましょう。

癒合剤

樹木を剪定すると、枝の切り口から水分や養分が出ていったり、雨水や雑菌が侵入してきたりします。ヒイラギが弱るのを防ぐために、剪定したあとは切り口に癒合剤を塗りましょう

癒合剤の使い方はハケやヘラで切り口に直接塗るだけで、とても簡単です。

ヒイラギを剪定する手順

ヒイラギを剪定する手順を詳しく説明します。剪定したいヒイラギが樹木の場合は手順1から、生垣の場合は手順2から始めてください。

1.主幹を理想の樹高より少し低めに切る

芯止め剪定のイラスト

ヒイラギの木が高く成長しすぎている場合は、まず幹や太い枝を切り落として樹高を低くします

主幹の生長点を切り落として、樹木の縦方向の生長を抑制する剪定方法を「芯止め」と言います。ヒイラギを芯止めするときには主幹か、幹が枝分かれしている場合は真ん中の一番高く伸びている枝を切りましょう。理想の高さより少し低めに切断するのがコツです。

芯止めを行った後は、ヒイラギを保護するため、切り口に癒合剤を忘れずに塗りましょう。

なお高所の枝を切る場合は、脚立を使って作業することになります。作業中に転落してしまわないように十分注意してください。

2.樹形や生垣からはみ出した枝を切る

刈り込み剪定のイメージイラスト

次に、ヒイラギの樹木の輪郭や、生垣の形からはみ出た枝を切り落としていきます。樹木の輪郭を切りそろえて形を整える剪定方法を「刈り込み剪定」と言います。

剪定の前に、仕上がり後のヒイラギの大きさと形を大まかにイメージするのがコツです

まず樹形から大きくはみ出る枝を、つけ根から切り落としましょう。はみ出た枝を先に切っておかないと、刈り込んだ時に枝の断面が見えてしまい美しさが損なわれてしまいます。

その後は、刈り込みばさみやバリカンを使って少しずつ全体を整えてください。

樹木の場合は必要以上に刈りすぎてしまわないよう、下から上へ向かって刈っていくのがポイントです。生垣の場合は水平に刈り込めるよう、目印に糸を張っておくと良いでしょう。

3.密生している部分は古い枝を間引く

透かし剪定のビフォーアフター

最後に、ヒイラギの日当たりや風通しを改善するために、枯れている枝や古い枝を間引きましょう

増えすぎた枝や枯れた枝を根元から切る剪定を「透かし剪定」といいます。

弱剪定は、風通しや日当たりが気になる時に行います。樹木や生垣の下側に密生しがちな古い枝や、おかしな方向に生えている枝だけを切り落としましょう。

強剪定は、ヒイラギの樹木の形を整えつつ枝の数を大きく減らしたい時に行います。幹から生えている太い枝(主枝)から順に、左右のバランスを見ながら切りましょう。樹形を自然に仕上げるために、上から下に向かって枝を切り進めるのがポイントです。

太い枝を切り落とした時は、最後に切り口に癒合剤を塗ってヒイラギを保護しましょう。

ヒイラギを剪定する時のポイント3つ

ヒイラギを剪定する際に注意したい3つのポイントについて説明します。

葉の鋭いとげが刺さらないように気を付ける

若いヒイラギの葉には、葉の縁に鋸歯(きょし)と呼ばれるギザギザしたとげ状の部分があります。このとげはとても鋭く、刺さると非常に痛みがあります。

剪定作業中に手や腕にとげが刺さらないよう、園芸用の手袋や長袖の服などで肌を保護しましょう

刃物の使用や高所での作業によるケガに注意する

ヒイラギを剪定する時は、刃物や高所作業によるケガのリスクがあるので注意しましょう

ヒイラギの剪定には、刈り込みばさみや剪定のこぎりなどの大きな刃物を使います。特に剪定道具の扱いに慣れていない方は、事前に道具の使い方をしっかり把握し、正しく使ってケガを防ぎましょう。

またヒイラギが大きく育っている場合は、脚立を使った高所での作業になります。誤って転落することのないよう、集中して作業しましょう。

刈り込みばさみは片方の柄を固定して動かす

刈り込みばさみは利き手側の柄を固定し、利き手ではない方を動かして使うのがポイントです。利き手を固定することで切り口がまっすぐになり、仕上がりが美しくなります。

表面が平らに見えるよう、全体を見渡しながら均一に切り揃えましょう。

ヒイラギの剪定が難しいと感じたら剪定業者に依頼しよう

ヒイラギは自分で剪定することもできますが、樹高が高すぎて作業が怖い、綺麗に剪定できる自信がないなどの場合は、無理をせず業者に依頼しましょう。

業者にヒイラギの剪定を依頼する費用相場

ヒイラギの剪定を業者に依頼した時の費用相場は、それぞれ以下の通りです。

ヒイラギの樹木の剪定を依頼する相場

ヒイラギの樹木の剪定料金は、主に樹高をもとにして決まります。

木の高さ 1本あたりの単価目安
低木(3m未満) 3,000~5,000円
中木(3m~5m) 6,000~10,000円
高木(5m~7m) 15,000~20,000円
超高木(7m以上) 個別見積もり

7m以上の大きな木になると、特殊作業車や交通誘導などが必要になることもあります。詳細な料金を知りたい場合は、一度業者に見積もりを依頼してみましょう。

ヒイラギの樹木の剪定料金を見る

ヒイラギの生垣の剪定を依頼する相場

ヒイラギの生垣の剪定料金は、以下の表が目安です。

生垣の高さ 1㎡あたりの単価目安
1m未満 2,000~4,000円
1~2m 4,000~7,000円
2~3m 6,000~10,000円
3m以上 個別見積もり

生垣は高さと体積で単価が決まっていることが多いです。

ヒイラギの生垣の剪定料金を見る

優良な剪定業者を探すコツ

優良な剪定業者を見つけるために、意識したいコツを3つ紹介します。

口コミで過去の実績や対応をチェック

依頼先の対応力を見極めるのに役立つのは、実際に業者を利用した人の口コミです。契約する前にできるだけ多くの評判を一括見積もりサイトなどで確認しましょう。

剪定や処分の技術だけでなく作業中に近隣へ配慮できるか、依頼主に余計な気を遣わせないかといった態度もチェックしておくと安心です。

評価数・実績数だけでなく細かい情報をしっかりと提供している業者は、利用者の立場を考えている傾向にあります。

見積もり金額と料金体系を確認

気になる業者を見つけたら、見積もり金額の内訳と料金設定もチェックしましょう。全体の見積もり額が相場より高すぎたり安すぎたりしないかは、基本のポイントです。項目ごとに見積もりが細かく分けられている業者であれば、信頼度は高まります。

特殊なケースや剪定の難易度による料金設定も細かく記載されているなら、実績がある証拠です。処分費用などのオプション料金についても、見積もりの段階ではっきりさせておきましょう。

複数の業者に問い合わせる

ミツモアロゴ

最初から依頼先を1社に絞ってしまうと、提示された見積もり額が適正なのかを判断するのは難しいでしょう。そのため、業者を探すときは複数社から見積もりを取る「相見積もり」がおすすめです

相見積もりを取れば、作業内容や料金を見比べることができ、適切な価格でニーズに沿った作業をしてもらえます。

ヒイラギの剪定を依頼できるプロを探すなら、無料一括見積もりプラットフォームであるミツモアのご利用がおすすめです。

簡単な質問に答えるだけで、希望する条件にぴったり合ったプロを手軽に探せます。

ヒイラギの剪定を依頼できる業者を探す