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高くなりすぎた木の芯止め剪定方法とは?費用や具体的な作業内容も紹介

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最終更新日: 2024年06月28日

「庭の木が高くなり過ぎて、近隣に迷惑をかけてしまいそう」

「低木と聞いていたのに、予想以上に伸びてしまった!」

庭木に関して、このような悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。低木と呼ばれる種類の木でも、環境によっては相乗以上に大きく成長することもあります。

高くなりすぎた木は、芯止め剪定で高さをコントロールしましょう。

本記事では、高くなりすぎた木を芯止めで剪定する方法について、適した時期や費用、自分で剪定する場合の手順などを紹介します。木が伸びて困っているという方は、ぜひ参考にしてみてください。

芯止め剪定とは

家を建てた当初は程よい高さだった庭木も、年月が経つにつれて成長し、管理が難しくなることがあります。そのような場合に行われるのが「芯止め剪定」です。

芯止め剪定では、主幹のもっとも高い位置にある生長点を切断することで成長を抑制し、庭木の高さをコントロールできます。

主幹は細胞分裂が活発な部分なので、その成長を止めることで、樹木を低い状態のまま維持できるのです。もしも枝が分かれている場合には、中央の枝を切断します。

基本的に任意の高さで切断しますが、剪定は樹木に負担がかかるため慎重に進める必要があります。適した時期や剪定方法、必要道具などを踏まえてしっかり準備しましょう。

芯止め剪定に適した時期は?

芯止め剪定は、成長期に差し掛かる前に済ませることがおすすめです。厳密には木の種類によって適切な時期が異なりますが、大まかに「落葉樹」と「常緑樹」に分けることができます。

落葉樹は冬になると葉を落とす樹木で、梅、桜、サルスベリ、ハナミズキ、イチョウなどが挙げられます。常緑樹は一年中葉が落ちないため庭木にも人気で、白橿、シマトネリコ、コニファー、キンモクセイなど様々な種類があります。

落葉樹と常緑樹における、それぞれの剪定時期は以下の通りです。

  • 落葉樹:12月~2月
  • 常緑樹:3月~5月

一方で、剪定に不向きとされる時期は成長期である7月〜8月頃です。ただし、木が高くなりすぎてクレームが入っている、近所迷惑になっているなど、急ぎの理由がある場合はこの限りではありません。

高くなりすぎた木の芯止め剪定は自分でできる?

高くなりすぎた木の芯止め剪定を自分で行おうと考えている方もいるかもしれません。芯止め剪定はしっかり準備を進めれば自分で行うことも可能ですが、転倒や事故のリスクも伴うため慎重に検討する必要があります。

ここでは、自分でできるケースと業者に依頼すべきケースについて詳しく解説していきます。

自分でできるケース

自分で剪定したいケースには、「費用を抑えたい」「好きなタイミングで剪定したい」など、さまざまな理由があるでしょう。

一般的に、2m以内の庭木であれば、初心者でも剪定できる範囲内であると言われています。

とはいえ、剪定には事故のリスクが伴うほか、必要な道具も揃えなければなりません。また、剪定は樹木に負荷がかかるため、やり方を間違えてしまうと最悪の場合庭木が枯れてしまいます。自力での剪定は不可能ではありませんが、少しでも不安に感じる場合は専門業者への依頼がおすすめです。

自力で剪定する場合の道具や手順は後半で紹介するので、そちらを参考にしてみてください。

業者に依頼すべきケース

2m以上の高さのある大きな木は、プロの業者に任せましょう。剪定自体は自分でできる作業かもしれませんが、木のサイズが大きくなると怪我や失敗のリスクが伴います。

どれだけ体格の良い人や体力に自信のある人でも、脚立やノコギリを使用した作業にはリスクが伴います。少しでも不安に感じる場合は無理をせず、業者への依頼がおすすめです。

また、剪定する木が電線の近くに生えていたり、葉や枝が電線にかかっていたりする場合は、専門業者や電力会社に必ず相談しましょう。

自分のエリアに対応している伐採業者を見つけたい場合は、複数者の見積もりを簡単に比較検討できる、ミツモアの「見積もりサービス」をご利用ください。最短2分で見積もり依頼が完了するので、スムーズに依頼先が見つかります。

高くなりすぎた木の芯止め剪定に必要な費用

芯止め剪定は、業者によって大きく料金が異なります。業者選びで損をしないためにも、おおよその費用相場を事前に把握しておきましょう。

芯止め剪定にかかる費用は、大きく時給・日当制の場合と、単価制の場合に分けられます。

時給制の場合、おおよそ2,000円/時間程度から依頼が可能です。

単価制の料金については木の高さによって料金が設定されている場合が多く、目安料金は以下の通りです。

高さ 価格
〜3m 2千円程度〜
3~5m 5千円程度〜
5~7m 1万円弱〜
7m以上 要相談

ただし、松の木をはじめ、庭木の中でも剪定が難しいとされる種類は価格が上がりやすい傾向にあります。

また、上記はあくまで目安料金となります。実際の価格については各業者に見積もりを取って確認するようにしましょう。悪徳業者とのトラブルを防ぐためにも、相見積もりでの検討がおすすめです。

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芯止め剪定に必要な道具

「少しでも費用を抑えたい」「剪定用の道具が揃っている」といった理由から、業者へ依頼せずに自力で芯止め剪定をしようと考えている方もいるかもしれません。

ここからは、芯止め剪定における必須アイテムを5つ紹介します。自分で剪定を考えている場合は、少なくとも以下の道具を揃えるようにしましょう。

  • 脚立
  • 太枝切りバサミ
  • 剪定ノコギリ
  • 癒合剤
  • 軍手

それぞれの特徴や使い方、選ぶポイントについて解説していきます。

脚立

樹高の高さによっては、脚立を用いて作業する場合があります。

脚立は、3脚タイプが安定しやすくおすすめです。必要な脚立の高さは、作業位置から自分の身長を引いて算出しましょう。例えば庭木の高さが2.5m(250cm)で、身長が160cmの方の場合、以下のような計算式で求められます。

計算式の例

  • 250cm(庭木の高さ)-160cm(自分の身長)=90cm

また、転倒すると危ないので、グリップ付きのものを選ぶと滑りづらくておすすめです。転倒や事故のリスクを下げるために、できれば2人以上で作業しましょう。

太枝切りバサミ

太枝切りバサミは芯止め剪定に欠かせないアイテムです。その名の通り太い枝を切れる道具で、高い場所の枝でも両手を使って切断できます。

商品によって対応している太さが違うので、庭木の状況に合わせて確認しましょう。高い位置に枝がたくさんある場合、柄が伸びるタイプのものを選ぶと重宝します。

剪定のこぎり

剪定のこぎりは、主幹を切断するための必須アイテムです。木工用ののこぎりと比べて刃の目が荒く、木の切断しやすさを重視しているのが特徴です。目詰まりを起こさず扱いやすいので、ある程度の大きさの木を切る場合は剪定のこぎりを用意しましょう。

さまざまな種類の剪定のこぎりがありますが、安全に作業するためには安定性が高く強度のあるものを選ぶのがおすすめです。

癒合剤

癒合剤は、幹を切ったあとに切り口を保護するためのものです。剪定したあとの木は弱りやすいので、用意しておきましょう。

癒合剤にもさまざまなタイプがありますが、ペースト状のものが塗りやすくておすすめです。

軍手

安全に芯止め剪定を行うためには軍手も欠かせません。素手で作業するのは危ないので、必ず用意しましょう。

一口に軍手といっても様々な種類がありますが、ラバー加工が施されていて滑りにくく、丈夫なつくりのタイプがおすすめです。

高くなりすぎた木を芯止め剪定する手順

ここからは、高くなりすぎた木を芯止め剪定する方法について解説します。庭木を自分で芯止め剪定する手順は以下の通りです。

1.芯止めする高さを決める

2.主幹を切る

3.癒合剤を塗る

4.切り戻し剪定で整える

5.剪定した幹や枝を処分する

それぞれステップに分けて順番に解説していきます。

1.芯止めする高さを決める

まずは、芯止めする高さを決めていきます。芯止めの際の長さに明確なルールはありませんが、低すぎると木が枯れてしまったり、見栄えが悪くなったりする可能性があるので注意しましょう。

どのくらいの高さにすればよいかわからない場合は、メンテナンスの際に届く高さで調整するのがおすすめです。

2.主幹を切る

脚立が必要な場合は準備して、決めた高さに合わせて主幹を切っていきます。中央にある、一番高い幹を切り落としましょう。

ただし、芯止めをしたあとも再び成長する可能性があります。再度伸びてきたら、再び芯止めを行いましょう。

3.癒合剤を塗る

芯止め剪定をしたあとは、切り口をはじめ庭木全体が弱りやすくなります。切り口に癒合剤を塗りっていきます。塗り残しのないように、ハケをつかってまんべんなく馴染ませます。

その後は乾燥させて、癒合剤が固まったら剪定完了です。

4.切り戻し剪定で整える

必須ではありませんが、芯止め剪定が終わったあとは切り戻し剪定で庭木のシルエットを整えましょう。切り戻し剪定とは、伸びすぎた枝を切り取ることです。

切り戻し剪定を行うことで見栄えが良くなることはもちろん、日当たりが改善される場合もあります。

5.剪定した幹や枝を処分する

剪定した幹や枝は1箇所にまとめておき、適切に処分する必要があります。放置していると腐って虫が湧くリスクがあるため、できるだけ早いタイミングで処分しましょう。

多くの自治体では燃えるゴミ(可燃ゴミ)としてそのまま捨てられますが、自治体によっては受け付けていない可能性もあります。また、土や砂が付着している場合は、ゴミとして回収してもらえないこともあるでしょう。

可燃ゴミとして処分できる場合は、ゴミ袋に入る大きさまで解体して燃えるゴミの日に出せば問題ありません。自力での処理が難しい場合は、業者に依頼するのも1つです。

芯止め剪定の注意点

芯止め剪定では、いくつか注意すべき事項があります。スムーズな芯止め剪定のためにも、以下のポイントに着目してみてください。

  • 近隣トラブルに注意する
  • 困難な場合は業者に依頼する
  • 正しい位置で切る

それぞれ解説していきます。

近隣トラブルに注意する

業者への依頼有無にかかわらず、近所トラブルには注意しましょう。特に庭木が近隣の敷地にかかっている場合、剪定によって落ちた枝葉が散乱してしまったり、道を塞いでしまったりする可能性があります。

トラブルの可能性がある場合には、必要に応じて近隣の住人に断りを入れましょう。剪定後の清掃を徹底するなど、周囲への配慮も重要です。

困難な場合は業者に依頼する

本記事でも自分で芯止め剪定する方法を紹介しましたが、少しでも困難だと感じた場合は無理せず業者に依頼しましょう。

芯止め剪定は、適切な知識とノウハウが求められる作業です。特に脚立を使った高所での作業は転倒リスクを伴うため、2人以上で行うかプロの業者を頼りましょう。

正しい位置で切る

先に触れた通り、芯止め剪定では「この高さ」といった決まりはありません。しかし、植物が弱っているにもかかわらず切り過ぎてしまうと、木が弱ってしまったり、見栄えが悪くなってしまったりします。

剪定する庭木の様子を見ながら、切り過ぎてしまわないように注意しましょう。

高くなりすぎた木は芯止め剪定しよう!

高くなりすぎた木の芯止め剪定について解説しました。芯止め剪定を行うことで、適切な高さのまま庭木の成長を抑制できます。

芯止め剪定は自力で行うこともできますが、剪定用の道具を揃える必要があるほか、時間や労力が必要となる作業です。少しでも不安に感じた場合は、プロの業者へ依頼しましょう。

悪徳業者とのトラブルを避けるために、複数社で相見積もりを取るのがおすすめです。

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