トイレの尿石汚れは放置すると頑固な汚れとなり、見た目も悪くなるだけでなく、衛生面でもトラブルになりがちです。
実は100均で手に入るアイテムを使って、効果的に尿石汚れを除去することが可能です。本記事ではトイレの尿石汚れを落とす100均グッズの使い方や、予防方法まで詳しく解説します。
トイレの尿石を落とせる100均グッズ
トイレの尿石汚れを効果的に落とすための100均グッズをいくつかご紹介します。これらのアイテムを上手く活用することで、自宅で簡単に尿石汚れのお手入れが可能です。
それぞれの特徴と使い方を見ていきましょう。
ネオナイス
尿石汚れに最もおすすめの100均アイテムは、フマキラーが販売元である「ネオナイス」です。フマキラーは殺虫剤や家庭用品の製造メーカーで、ネオナイスも安価ながら信頼できる品質です。トイレ用の洗剤である「サンポール」と似た成分を含んでおり、適切に活用することで頑固な尿石汚れを簡単に落としてくれます。
使い方は簡単ですが、強力な洗浄力をがあるため使用上の注意点にも気をつける必要があります。詳しい使い方は後ほど解説しますので、ぜひ参考にしてください。
メッシュ両面・やすり
ネオナイスでも取れないような頑固な尿石は、メッシュ両面やすりで削って物理的に除去する方法も効果的です。これらのグッズも、100均で手軽に入手可能です。
ただし、メッシュ両面ややすりを使う場合は、無理に削ると便器を傷めてしまうため要注意です。傷でできるとかえって雑菌が繁殖しやすくなり、さらに尿石が溜まりやすくなってしまいます。
メッシュ両面ややすりを使用する場合は力加減に気をつけて、優しく丁寧に扱うことがポイントです。最初は軽く試してみて、様子を見ながら徐々に力を加えていくのがコツになります。
クエン酸
尿石はアルカリ性の性質をもつため、酸性である「クエン酸」を使って除去することが可能です。ネオナイスのような洗剤を使わずに尿石汚れを落としたいときに試してみてください。クエン酸も同じく100均で購入できるアイテムです。
使い方もとても簡単で、次の手順で除去を行います。
- 尿石汚れにまんべんなくクエン酸をかける
- 5分ほど放置する
- トイレブラシをつかってやさしくこすり取る
クエン酸は刺激臭がないため、匂いに敏感な方でも試しやすい方法です。環境にも優しく、頻繁に使用しても問題ありません。クエン酸はトイレ掃除以外にも様々な用途があるので、1つ常備しておくと便利です。
100均グッズ「ネオナイス」で尿石を落とす手順
ここからは、最もおすすめの100均グッズ「ネオナイス」を使って尿石を落とす具体的な手順を説明します。効果的かつ適切に使用するためのポイントも押さえていきましょう。
1.トイレットペーパーとネオナイスで汚れをパック
まずは尿石汚れが気になる便器にネオナイスをかけていきます。ネオナイスは透明の液体なので、まんべんなく行き渡るように注意しましょう。
目に見えない尿石が付着している可能性があるため、トイレットペーパーを使ってパックする方法がおすすめです。用量はトイレの状態によっても異なりますが、30ml程度が目安です。
ネオナイスを湿布する部分をトイレットペーパーで覆い、特に便器の奥や目につきにくい場所まで行き渡るようにします。これらの場所は尿石が溜まりやすいので、重点的に対処することが大切です。
トイレットペーパーで覆うことで、ネオナイスが蒸発したり流れたりすることなく、しっかりと尿石汚れに作用します。
2. 2分ほど放置して洗い流す
ネオナイスを塗布したら、2分ほど放置します。この時間が重要で、長く放置しすぎるとトイレの素材を傷めてしまう可能性があるので注意が必要です。メーカーも2分を推奨しているので、必ず守りましょう。
時間が経ったら、水を流してトイレットペーパーごと洗い流します。この時、トイレットペーパーが便器に詰まってしまわないように気をつけましょう。
3. トイレブラシでこする
水を流したら、トイレブラシで優しく汚れをこすり落とし、再度水を流します。この作業で、ネオナイスで溶かした汚れを効率的に除去できます。便器の縁や水面下など、汚れが溜まりやすい箇所は念入りにこすりましょう。
一度で汚れが落ちない場合は、1〜3の手順を繰り返し行うことで汚れを除去しましょう。汚れが頑固な場合も、一回あたりの放置時間は長くなりすぎないように注意してください。
100均グッズ「ネオナイス」を使うときは用法に注意
ネオナイスは強力な洗浄力を持つ反面、取り扱いには十分な注意が必要です。製品に含まれる塩酸は強酸であり、塩素系の洗剤と混ぜることで有害なガスが発生します。
また、本来の用途以外の目的で使用すると、素材を変色させたり溶かしたりしてしまうことがあります。使用する際は、必ず用法・用量を守り、適切な場所でのみ使用するようにしましょう。
以下では、実際にネオナイスを使える箇所と使えない箇所について解説します。
ネオナイスを使える箇所
ネオナイスを使用できる箇所は、主にトイレの便器やタイルなどです。ただし、例えばタイルの継ぎ目などにネオナイスが残ってしまうと、傷みや破損の原因となる可能性があります。使用後は、成分が残らないようしっかりと拭き取ることがポイントです。
また、便器の外側や床などには使用しないようにしましょう。これらの場所には、中性洗剤など、より穏やかな洗剤を使用するのが適切です。安全性を考慮し、使用箇所を限定することが大切です。
ネオナイスを使えない箇所
ネオナイスは強酸性のため、使用できない箇所があります。トラブルや事故を避けるために、以下の素材や場所では使用を控えるようにしてください。
- 金属製品
- 人造大理石
- ステンレス
これらの箇所に使用すると、変色や腐食、素材の劣化などのダメージを与える可能性があります。特に金属や大理石は敏感なので、近づけないよう注意しましょう。
正しく使えば強力な味方になるネオナイスですが、誤った使用は思わぬトラブルを招きかねません。用法をしっかり守り、安全に使用することを心がけましょう。
ウォシュレットの尿石を落とせる100均グッズ
便器だけでなく、ウォシュレットにも尿石汚れは発生します。しかし、ウォシュレットはプラスチック製のため、ネオナイスのような酸性洗剤は使用できません。そこで、100均で購入可能な以下のアイテムを使って掃除をしましょう。
掃除する場所 | 100均グッズ | 使い方 |
---|---|---|
ノズル・収納口 | スポンジ・歯ブラシ | やさしくこすり取る |
ウォシュレットと便座の境目・センサー部分 | お掃除シートまたはクエン酸 | やさしく拭き取る |
なお、基本的にはメーカー推奨の方法で掃除をするのが最も安全です。上記の方法も参考にしつつ、事前に取扱説明書を確認し、適切な方法で掃除を行いましょう。特に電気部品周りの場合、水濡れに注意が必要です。
定期的にウォシュレットを取り外して便座との間も掃除すると、より清潔に保つことができます。ただし取り外しが難しい場合は無理をせず、プロに依頼することをおすすめします。
トイレの尿石汚れを予防する方法
尿石汚れを完全に防ぐことは難しいですが、日々の心がけで発生を抑えることは可能です。ここでは、効果的な予防方法をいくつかご紹介します。
日頃から掃除を行う
トイレ掃除をこまめに行うのは、尿石発生の予防策としてもっとも効果的な方法です。しっかり水を流しても、尿に含まれる尿石の原因物質は完全には流れきらないことが多く、便器に残ってしまう場合が多々あります。
尿石は尿が付着してすぐに発生するわけではないため、成分が固まってしまう前にこまめに掃除をしておけば、強力な洗剤を使わずとも尿石汚れを防げます。
トイレの掃除は面倒に感じられがちですが、トイレを使用した後にブラシでさっと掃除するだけでも効果的です。ぜひ、日々の小掃除を習慣化することを心がけてみてください。
使用後はきれいに流す
使用後はきれいに流すことも重要です。尿石を予防する初歩的かつ基本的な方法として、トイレ使用後はきれいに流すことが挙げられます。「水道代がもったいない」という理由から溜め流しをしたり、「小」レバーばかりを使用したりすると、尿石の元が便器内に蓄積されてしまいます。
節約目的で水量を減らしていても、業者を呼ぶ事態になってしまえばかえって出費は増えてしまいます。トイレを清潔に保つためにも、使用後は適量の水ででしっかりと流すようにしましょう。
便器をコーティング加工する
便器をコーティングして保護することで、尿石汚れが付着しにくくなります。コーティングによって便器の細かな傷をカバーし、傷に尿が入り込んで尿石が発生するのを防ぐことができるのです。
また、コーティングにより日々の掃除も楽になります。クリーニング業者に依頼する方法だけでなく、ホームセンターでコーティング剤を購入して自分で行うこともできます。
プロにトイレクリーニングを依頼したときの料金相場
自力では取れない頑固な汚れの場合、プロのクリーニング業者に任せるのも1つの手段です。基本料金とオプション料金を合わせて、15,000円~27,000円ほどで依頼できます。
クリーニング料金の相場
一般的なトイレクリーニングの基本料金は7,000円~11,000円程度です。
ただし、業者や地域によって料金が異なることがあるため、依頼する前に相場や見積もりをしっかり確認することが大切です。
オプション料金の相場
代表的なオプション料金として、汚れ防止コートやタンク内の除菌、換気扇洗浄、ワックスがけなどがあります。
料金の目安は以下の通りです。
オプションの種類 | 費用相場 |
---|---|
汚れ防止コート | 1,200円~3,000円 |
タンク内除菌クリーニング | 1,500円~3,400円 |
換気扇内部洗浄 | 2,000円~5,000円 |
床ワックスがけ | 3,000円~5,000円 |
尿石汚れをメインに依頼する場合は、汚れ防止コートを検討してみても良いかもしれません。
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自力で落ちない頑固な汚れには、プロのクリーニングも選択肢の一つです。適切な方法でトイレを清潔に保ち、快適な生活環境を維持しましょう。
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