障子の張り替えを業者に依頼した際の費用目安は普通紙・腰高サイズで1枚あたり2,700円~3,800円(※)です。


障子の張り替え費用を安く済ませるには相見積もりを取って業者を比較したり、DIYで張り替えたりすることが効果的です。
障子の張り替えについて、依頼できる業者や安くするコツを確認してみましょう。
(※)ミツモアにおける障子の張り替えサービスの見積もり価格から算出。(2024年1月1日~12月31日)
障子の張り替え4つの依頼先と費用相場
障子の張り替えを依頼できるのは、主に以下の4つです。それぞれのメリット・デメリットや依頼した際に費用の違いについて確認してみましょう。
- 障子の張り替え専門業者
- ホームセンター
- シルバー人材センター
- 建具・表具店
依頼先 | 障子1枚あたりの費用相場 | 特徴 |
---|---|---|
ホームセンター | 2,700円~9,900円 | 障子紙の購入から張り替え依頼までスムーズに行える |
障子張り替え業者 | 2,700円~9,400円 | 技術力が高く、複雑な構造の障子の張り替えも依頼できる |
シルバー人材センター | 1,020円~ | 張り替え費用が安価で気軽に頼める |
建具・表具店 | 3,000円~5,000円 | 張り替えの技術力が高い |
※ ミツモア調べ(2025年4月時点)
各ホームセンターの障子張り替え費用
カインズやコメリなどといったホームセンターでも障子の張り替えを依頼できます。障子紙の購入から張り替えの依頼までをスムーズに行えるのが特徴です。
ホームセンター名 | 張り替えるサイズ | 1枚あたりの費用 |
---|---|---|
カインズホーム | 中サイズ腰高 | 4,280円~9,480円 |
コメリ | 大サイズ(幅90cm×高さ180cm) | 2,700円~4,700円 |
グッデイ | 中サイズ腰高 | 4,455円~9,900円 |
DCM | 中・腰高・普通紙 | 4,400円 |
セキチュー | 3尺×6尺サイズ普通紙 | 3,800円~ |
※ ミツモア調べ(2025年4月時点)
- 障子紙の購入から張替えまでスムーズに依頼できる
- 買い物のついでに障子張り替えについて相談できる
- ポイントが貯められる
ホームセンターで障子の張り替えを依頼するデメリット
- 張替え対応ができる障子のサイズや種類に制限がある
- 雪見障子や猫間障子など特別なつくりの障子の張り替えは割高になりやすい
ホームセンターで障子の張り替えを依頼すると、障子の大きさや障子紙の種類によって費用が変動します。平均的な費用を以下の表にまとめました。
工事内容/サイズ | 普通紙 | 強力紙 | プラスチック障子紙 |
---|---|---|---|
小・欄間 (幅95×丈45cm) | 4,000円前後 | 5,000円前後 | 9,000円前後 |
中・腰高 (幅95×丈120cm) | 4,500円前後 | 6,000円前後 | 10,000円前後 |
大・掃き出し (幅95×丈185cm) | 5,000円前後 | 6,500円前後 | 11,000円前後 |
雪見・猫間 (幅95×丈185cm) | 7,500円前後 | 10,000円前後 | 13,000円前後 |
※ ミツモア調べ(2025年4月時点)
ホームセンターに依頼する時は「サイズ×紙質」で概算が決まるため、プラスチック障子紙など機能性が高い障子紙に張り替えるときは費用が高くなりやすい点に注意しましょう。
専門業者の障子張り替え費用
障子の張り替えを専門に行っている業者であれば、安価で高品質な施工が期待できます。
障子張り替えの専門業者に依頼したときの費用目安は以下の通りです。
作業内容 | 施工範囲 | 費用相場 |
---|---|---|
標準サイズの障子張り替え | 1枚 | 2,700円~9,400円 |
欄間障子の張り替え | 1枚 | 1,500円~6,600円 |
大サイズの障子張り替え | 1枚 | 4,400円~15,400円 |
※ミツモアにおける「障子の張り替え」サービスの見積もり価格から算出。(2024年1月1日~12月31日)
- 安価で高品質な作業が期待できる
- 一括見積もりでさらに安価な施工が期待できる
障子張り替え専門業者に依頼するデメリット
- 依頼先の業者を見つけづらい
障子の張り替え専門業者に依頼するときの注意点は依頼できる業者を見つけづらいことです。障子の張り替え業者はインターネットで自社サイトを持ってないこともあります。
しかし地域で活躍する障子の張り替え業者が多数登録されている一括見積もりサイトであれば、見つけづらい障子張り替え業者の優良業者を見つけることも可能です。
ミツモアでは張り替えたい障子の数や住所などの質問に答えるだけで、お住まいの地域で活躍する障子の張り替え業者から最大で5つの見積もりが届きます。
シルバー人材センターや建具店の障子張り替え費用
シルバー人材センターや建具店にも障子の張り替えを依頼できます。費用相場や注意点を確認してみましょう。
シルバー人材センター
シルバー人材センターは定年退職後の高齢者の社会参加を支援するための組織です。シルバー人材センターに依頼すれば、日常の様々なことがらを比較的安価に依頼できます。障子の張り替えも依頼できることが多いです。
シルバー人材センターに依頼する場合、張り替え費用はその地域のセンターごとに異なります。東京都目黒区、東京都町田市、神奈川県横浜市を例にすると、張り替え費用は以下の通りです。
シルバー人材センターの地区 | 張り替えるサイズ・範囲 | 費用 |
---|---|---|
東京都目黒区 | 普通障子1枚 | 1,500円 |
東京都町田市 | 90cm×180cm | 1,900円~ (+運搬費1,120円) |
神奈川県横浜市 | 1枚 | 1,020円~ |
※ミツモア調べ(2025年4月)
- 張替えの費用が非常に安い
シルバー人材センターに障子張り替えを依頼するデメリット
- 作業者ごとに作業の質が大幅に異なる
- 地域によっては障子張り替えを依頼できない
- 特に年末は予約が取りづらい傾向にある
デメリットは作業者が定年退職後の高齢者であるため、作業の品質にばらつきがあることや特に年末は予約を取りづらい点です。
また地域によっては、シルバー人材センターで障子の張り替えを受け付けていないこともあります。詳細については住んでいる地域のシルバー人材センターの公式サイトを確認しましょう。
建具・表具店
住宅の建具や表具を取り扱っている業者にも障子の張り替えを依頼できます。建具店で障子紙を購入した際に、そのまま張り替えの依頼をすることが一般的です。
障子紙の購入から張り替え依頼までスムーズにできる点が魅力ですが、ネットなどで障子紙を購入する持ち込みの依頼には対応していないケースがほとんどです。
建具・表具店に障子の張り替えを依頼するときの費用目安は、1枚当たり3,000円~5,000円です。ただし業者によって費用が大きく異なる可能性があるので、依頼前に必ず見積もりを取りましょう。
- 施工の品質が高い
- 高品質な障子紙への張替えも依頼できる
- 特殊なつくりの障子の張り替えも依頼できる
建具・表具店に障子張り替えを依頼するデメリット
- 費用が総額でいくらになるか事前にわかりづらい
- 自分で購入した障子紙への張り替えは受け付けていないケースが多い
障子の張り替え費用を安く抑えるコツ
障子の張り替え費用を節約する2つのコツを紹介します。コツを抑えて、費用を節約しながら障子の張り替えを行いましょう。
① 一括見積もりで施工業者を探す
複数の業者から見積もりを取って比較検討すると、費用を抑えられます。同じ張り替え作業でも、業者によって料金は違います。相見積もりを取るのは、費用を節約するために非常に効果的です。
一括見積もりサイトを使えば、一度の入力で複数の業者から見積もりが取れて、比較する手間が省けます。
3~5社を目安に、いくつかの業者から見積もりを取り寄せたら料金だけでなく、サービス内容や過去の実績も比べて検討しましょう。そうすることで費用を抑えながらも信頼できる業者を見つけられます。
見積もり内容で分からない点があれば、遠慮なく業者に質問することが大切です。
② DIYで障子を張り替える
障子の張り替えは業者に依頼せずとも、自分で張り替えることもできます。必要なのは障子紙やのりなどの材料費だけなので、費用は障子1枚あたり数百円~数千円程度で済みます。
DIYと聞くと難しく感じるかもしれませんが、手順を把握すれば初心者でも十分にできます。最近は、アイロンで簡単に貼れる障子紙や両面テープで貼るタイプなど、張り替えやすい障子紙も売られています。
ただし、自分で張り替える場合は時間や手間がかかります。障子の枚数が多いとかなりの作業量になるため、作業に慣れていない場合は業者に頼むことをおすすめします。
障子・障子紙の種類別張り替え費用の違い
障子や障子紙の種類によって張り替え費用が大きく変動します。
張り替え費用が安い障子・障子紙の種類
- 荒間障子/荒組障子
- 普通紙(パルプ障子紙)
- 機械すき和紙
- 再生紙の障子紙
張り替え費用が高くなりやすい障子・障子紙の種類
- 雪見障子
- 猫間障子
- デザイン障子
- アルミ枠障子
- 手すき和紙
- プラスチック障子紙
- 強化紙
広く一般に普及している障子・障子紙であれば、張替え業者としても多くの経験があるため比較的安価に張替えができます。一方で構造が複雑な、雪見障子や猫間障子などの特殊な障子や強化紙やプラスチック障子紙などの機能性が高い障子紙は張り替え費用が高くなる傾向にあります。
障子の張り替えはDIYと業者依頼どちらがお得?
DIY経験が豊富であったりDIYでの障子張り替えにチャレンジしたいと考えている場合は、障子の張り替えはDIYと業者依頼のどちらがお得か気になることでしょう。
そこで、DIYと障子の張り替え専門業者、ホームセンター依頼、シルバー人材センターの利用の4つの方法で障子の張り替えを依頼した場合の費用や手間の比較を行います。
DIYで障子の張り替えをする際の手間もきちんと確認して、DIYと業者依頼どちらが自分にあっているかを確認しましょう。
障子張り替え費用・手間の比較
障子の張り替えをDIYで行う場合と業者に依頼する場合の費用を比較すると以下の表のようになります。
張り替えの依頼先 | DIY | 障子張り替えの専門業者 | ホームセンター | シルバー人材センター |
---|---|---|---|---|
張り替える枚数 | 1枚 | 1枚 | 1枚 | 1枚 |
張り替えにかかる費用 | 3,390円~9,300円 | 2,700円~9,400円 | 2,700円~ | 1,020円~ |
作業の品質 | ばらつきがある | 高い | ばらつきがある | ばらつきがある |
張り替え作業に関する手間 | 張り替えの手間がかかる | 特に手間はかからない | 特に手間はかからない | 指示出しの際に手間がかかる可能性がある |
安く済ませることだけを考えるのであれば、シルバー人材センターに依頼すると良いでしょう。しかし、作業者が定年退職後の高齢者であることなどから、特に指示出しの際にすれ違いを感じてしまいやすい傾向があります。
手間をかけたくないのであれば障子張り替えの専門業者やホームセンターに依頼することをおすすめします。
DIYでの張り替えがおすすめできるのは、既に道具が揃っていて材料費のみで張り替えられるときです。
DIYで障子を張り替える手順
障子の張り替えで使う道具と価格例は以下の通りです。DIYを行うときは糊ではなく障子紙用の両面テープを使うことをおすすめします。
道具の名称 | 購入時の価格例 |
---|---|
障子紙 | 2,000円~6,000円 |
障子紙はがし剤 | 300円 |
障子用両面テープ | 800円 |
障子用糊 | 100円~400円 |
障子紙用カッター | 120円~400円 |
障子紙用カット定規 | 600円~900円 |
スポンジ | 100円 |
はがし用ヘラ | 170円~800円 |
必要な道具をすべて購入した際の費用目安は3,390円~9,300円です。障子を桟に張り付けるには、両面テープまたは糊のどちらかを使用しましょう。
障子を自分で張り替える手順は以下の通りです。
- 古い障子紙を剥がす
- 障子紙を張る位置を決める
- 桟に両面テープを貼る
- 障子紙を張る
- 桟全体を押さえる
- 枠から出た余分な障子紙を切る
1枚あたりの作業時間は25分~60分ほどが目安です。作業に慣れていればさらに時間の短縮ができる可能性が高いです。
障子の張り替え業者を一括見積もりで見つけよう
障子の張り替えを専門業者に依頼する場合の費用目安は、1枚2,700円~9,400円です。張り替え料金は障子紙の種類や張り替える障子のサイズによって変動します。
障子の張り替え業者を探すときは一括見積もりサイトを活用しましょう。ミツモアでは張り替える障子の種類や枚数などの質問に答えるだけで、最短2分で見積もりが届きます。
気になる業者とはチャットでやり取りをしてから依頼先を決められるので、料金だけでなく口コミや保証の有無、担当者の対応などを総合的にチェックしてから依頼先を選びましょう。