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カラオケ店に監視カメラは設置すべき?設置する理由やプライバシーの配慮について解説

最終更新日: 2024年06月28日

カラオケ店内での利用者による迷惑行為や従業員の不正行為を防止するには、監視カメラの設置が効果的です。カラオケ店に監視カメラを導入するメリットや注意点を解説します。適切な監視カメラの運用で安心・安全なカラオケ店を目指しましょう。

カラオケ店の防犯カメラ設置有無は店舗によって異なる

監視カメラの必要性はカラオケ店によって異なるため、監視カメラの設置の有無は店舗によってまちまちです

飲み屋街にある店舗で酔っ払いの利用者が多かったり、実際に店舗内で迷惑行為が多発していたりする店舗では、店内にカメラを取り付けて利用者や従業員を監視しています。

ただ、最近では監視カメラを取り付けるカラオケ店が多数派となっています。しかし『設置に多大な費用がかかる』『利用者に心理的なプレッシャーを与えたくない』などの理由から、監視カメラの設置をためらう店舗もあるようです。

カラオケ店に防犯カメラを設置するメリット

カラオケ店に監視カメラを取り付けると、カラオケ店を経営するオーナーだけでなく、店舗の利用者や従業員にもうれしいメリットがあります。カラオケ店に監視カメラを取り付けるメリットを解説します。

個室内での犯罪行為・規約違反・トラブルの防止

監視カメラを設置するメリットとしてまず挙げられるのが、利用者による犯罪行為の防止が狙える点です

カラオケは安価に密室を作れる施設のため、強制わいせつや薬物の売買・使用などの犯罪行為が行われやすい場所といえます。監視カメラを設置して利用者に『他者の視線』を意識させられれば、これらの犯罪を未然に防止可能です。

同様の理由から、監視カメラの設置には、利用者による規約違反や利用者同士のトラブルを防ぐ効果も期待できます。飲食物の持ち込みや他の利用者へのナンパ行為に悩まされている店舗にとって、監視カメラはうってつけの防犯アイテムといえるでしょう。

従業員と利用者のトラブル・クレーム対策

クレーム対策になる点も監視カメラを設置するメリットです。カラオケ店は酔っ払いが多く訪れる娯楽施設のため、酔った勢いで自分の過失を従業員のせいにするクレーマーが現れがちです。

監視カメラを設置して利用者や従業員の様子を映像に残せば、ありもしないトラブルをでっち上げてクレームを付けられたとき、事実かどうかを客観的に判断できます。

従業員が安心して働ける職場環境を実現するのもオーナーの務めです。虚偽のクレームによる従業員の負担増を防ぐためにも、積極的に監視カメラの設置を検討しましょう。

従業員の不正防止

監視カメラの設置には、従業員による不正行為を防止できるというメリットもあります

従業員への教育を徹底していても、不正を働く従業員が現れる可能性があります。空室でのさぼり行為やフードのつまみ食いなど、注意喚起レベルで済まされる行為もあれば、売上金の横領やバイトテロなど「魔が差した」では済まされない行為が行われるケースもあります。

従業員の様子を撮影できる角度で監視カメラを設置し、従業員に『他者の視線』を意識させれば、これらの良からぬ行為を未然に防ぐ効果が見込めます。

カラオケ店の防犯カメラ設置におすすめの位置

カラオケ店に監視カメラを取り付けようと考えたとき、オーナーの頭を悩ませるのが監視カメラの設置位置です。カラオケ店に監視カメラを取り付ける際のおすすめの設置位置と、設置位置別の選ぶべき監視カメラの特徴を紹介します。

店舗出入り口

監視カメラの設置場所としてまず検討したいのが店舗の出入り口です。店舗内で良からぬことを働く利用者は、全員出入り口から入店します。出入り口にカメラを設置しておけば、店舗内でトラブルがあったときに入店時の映像を見返すことで、該当する利用者の人相や服装などを漏れなく確認可能です。

出入り口に監視カメラを設置する場合は、設置する環境に合ったカメラ選びが求められます。例えば、カメラを雨風にさらされる場所に設置するなら、防塵(ぼうじん)防水性能に優れたカメラを選ぶのがおすすめです。

受付

受付の監視カメラもカラオケ店に必須といえるセキュリティ設備です

受付に監視カメラを設置しておくと、受付時や会計時に発生する従業員と利用者間のトラブルを防ぐ効果が期待できます。また、『レジからお金を抜く』といった従業員による売上金の着服も防止可能です。

受付に設置する監視カメラとしておすすめなのが、音声も記録できるタイプの製品です。従業員と利用者間で起こる『言った言わない問題』を解決するには、会話を録音できるタイプの監視カメラが求められます。

個室

店内で行われる不正行為やトラブルを根絶やしにしたいなら、個室にも監視カメラを設置しましょう。密室である個室は犯罪行為が行われやすい場所であるため、監視カメラを取り付けることで、犯罪やトラブルを防止する効果を高められます。

個室に設置する監視カメラに適しているのが、天井や壁に設置するドーム型のカメラです。他のタイプのカメラよりも威圧感が薄いので、監視カメラの存在を気にせずに利用者にカラオケを楽しんでもらえます。

カラオケ店の防犯カメラは暗所でもきれいに映せるものを選ぼう

カラオケ店に取り付ける監視カメラに必須なのが、暗いところでも被写体をはっきり映し出す機能です。カラオケ店は照明が抑えられている場合が多いので、暗所での撮影に対応している監視カメラを選ばないと、犯罪やトラブルの証拠を満足に残せなくなります。

カラオケ店におすすめなのが『暗視カメラ』です。暗視カメラは、わずかな光源しかない環境でも被写体をフルカラーでくっきりと映し出すため、カラオケ店にはぴったりの監視カメラといえます。

暗視カメラのデメリットは価格の高さです。費用を抑えるには、『薄暗い個室には暗視カメラ』『明るい受付には通常のカメラ』というように、適材適所でカメラを選ぶのが大切です。

カラオケ店の防犯カメラ設置の注意点

カラオケ店に監視カメラを導入するときの注意点を解説します。注意点を無視してカメラを設置してしまうと、思わぬトラブルに発展する可能性があります。注意点をしっかり踏まえてカメラの導入を検討しましょう。

利用者や従業員のプライバシーに配慮する

カラオケ店に監視カメラを取り付けるなら、利用者や従業員のプライバシーに気を配る必要があります。プライバシーへの配慮を欠くと、監視カメラの設置自体にクレームが入る可能性があります。

プライバシーへの配慮を実現するために行いたいのが、監視カメラの取扱規則の設定と掲示です。

『トラブルが起きたときのみ映像を確認する』『映像が流出しないように適切な保管方法を取る』などのルールを決め、従業員や利用者に提示しましょう。監視カメラが設置してあってものびのびカラオケを楽しめる・働ける環境作りが大切です。

映像の閲覧者を決める

カラオケ店に監視カメラを導入するなら、撮影した映像を見られる人を限定すべきです。従業員なら誰でも見られる状態にしておくと、悪意を持った人の手に監視映像が渡ってしまう危険性があります。

映像の閲覧者を限定しないことで起きるトラブルとして懸念されるのが、個室内の映像をSNS上にアップするイタズラ行為です。たとえ投稿者の名前や店名を伏せて投稿されていたとしても、これらの情報はネット上の第三者の手によって特定されるのが常です。

利用者のプライバシーを侵害した店舗の信用は、瞬く間に失墜するでしょう。万が一の事態を防ぐためにも、監視映像の閲覧者は厳しく制限するのがおすすめです。

映像の保管期間を定める

カラオケ店に監視カメラを導入するなら、映像の保存期間も決めておきましょう。映像を記録するハードディスクやSDカードの容量は有限なので、監視カメラの映像を際限なく保存することは不可能です。

カラオケ店の場合、保存期間の目安は2週間~1カ月程度です。あまりにも短く設定すると、いざというときに証拠となる映像が残っていない事態になりかねないため、注意しましょう。

反対に長く設定しすぎると、たまりにたまった映像の中から目的の映像を見つけるのに時間がかかるようになります。保存期間の目安を参考に適切な期間を検討しましょう。

カラオケ店のトラブル防止には監視カメラが有効

カラオケ店は、簡単にプライベートな空間が作れる娯楽施設です。部屋の中をわざわざのぞき込まない限り、個室の中で何が行われているのかを知ることはできません。そのためカラオケ店は犯罪の温床になりやすい場所といえます。

カラオケ店で行われる犯罪やトラブルを防ぐには、適切な監視カメラの設置が欠かせません。出入り口・受付・個室などに設置すれば、店内で良からぬことをたくらむ利用者や従業員に『監視の目』を届けられます。監視カメラを設置して、誰もが安心して利用できるクリーンなカラオケ店を実現しましょう。

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