自宅に防犯カメラを設置したいと思っても、どうすれば良いのか分からない方も多いでしょう。
防犯カメラを設置するにはカメラを購入して壁などに設置し、正しく配線を行って電源とつなぐ必要があります。全て自分でできるケースもあれば、業者に依頼しなければならないケースも。
この記事では、家庭用防犯カメラを設置するための方法や費用を詳しく解説していきます。
「依頼するならどこに頼めば良いのか」「防犯カメラを設置するのにおすすめの場所」など、幅広いことが分かるので参考にしてみてください。
防犯カメラを設置したい!どうしたらいい?
防犯カメラを設置するには、以下のような方法があります。
- 防犯カメラ専門業者に設置を依頼する
- 工務店や電気設備業者などに設置を依頼する
- セキュリティサービス会社に設置を依頼する
- 個人でカメラ本体を購入して設置する
家電量販店やネットで防犯カメラを購入し、自分で設置することもできます。防犯カメラと聞くと、設置するには複雑な配線や設置工事が必要なのではと思われる方もいるでしょう。しかしそれは昔の話です。昨今では電源に接続しなくても、バッテリーやソーラーパネル・電池などを使って単独で稼働する製品もあります。
ただしこのような製品を使う場合でも専用の道具を用意したり、高い位置に防犯カメラ設置用のビス留めを行ったりする必要はあります(具体的なやり方は後述)。難易度はやや高いでしょう。
そのため工事技術や機器の扱いに自信が無いのであれば、プロに依頼した方が良いでしょう。また室内向けの製品であれば置くだけで使えるものもあります。
以下のような方は、防犯カメラを個人で購入して設置されるのも良いでしょう。
- 費用を極力抑えて防犯カメラを設置したい
- 防犯カメラの設置を自分で行いたい
- そこまで高機能、高品質なものを設置したいわけではない
【依頼する場合】防犯カメラ設置の費用相場と依頼先!どこに頼むのがいいの?
自宅に防犯カメラを設置する料金体系と費用相場は以下の通りです。
内訳 | 費用相場 |
設置工賃(1台)+カメラ本体 | 10万円程度 |
運用費用 | 月額5,000円前後
※メンテナンスやフォローをしてもらうための費用で、家庭に設置する場合は不要なことが多い |
※費用相場は目安です。
カメラの設置場所や数、カメラ本体の機能などによって費用が異なります。カメラ本体は性能によって1万~10万円程度の幅があります。
なおカメラは環境に合う・合わないなどの違いがあるため、自分で用意したい場合は依頼前にどんなカメラを使うかを伝えるようにしましょう。カメラ選びが不安であれば、業者に相談して施工と一緒に購入も行うのがおすすめです。
ここからは前述した防犯カメラの設置を依頼できる業者の特徴を見ていきましょう。
①防犯カメラ専門業者の特徴と費用例
防犯カメラの専門業者は、多くが商品の販売・設置・保守点検(メンテナンス)を行っています。これらを一社でまるごと請け負ってくれるので、満足度の高い防犯カメラの設置が可能です。
※保守点検も依頼したい場合は、設置費用に加えて月額費用がかかることも多いでしょう。
また防犯カメラ専門業者に設置を依頼した場合、予算や自身の想定している防犯カメラの用途を伝えるだけで最適な機器を提案してくれます。
- 高機能、高品質な防犯カメラを設置したい
- 自身の意図にあった商品の提案を受けたい
- 手厚いアフターフォローを受けたい
上記のような方は、防犯カメラ専門業者へ依頼するのが良いでしょう。
費用例 | 10万円
(設置費用+カメラ1台) 18万円 (設置費用+カメラ3台) |
工期 | 1日~ |
工事内容 | ・カメラの設置
・電源の配線 ・ネットワークカメラ等の場合は初期設定 など |
防犯カメラ専門業者は簡易的なカメラから、スマホなどで遠隔操作ができるネットワークカメラまで幅広い商品の提供ができます。カメラの性能によって大きな価格差が出る場合もあります。
- 赤外線カメラや4K対応カメラ、ネットワークカメラなどの高機能なカメラを選ぶ
- カメラの設置台数を増やす
- 保守メンテナンス機能付きのプラン等を別途契約する
上記のような場合に総額が高くなります。
②工務店や電気設備業者の特徴と費用例
工務店や設備業者に依頼すれば防犯カメラの設置工事を行ってもらえます。自分で用意したカメラを設置してほしい場合は最もおすすめの選択肢です。
ただし注意点として、工務店や電気設備業者が防犯カメラについての専門知識を持っているかどうかは分かりません。場合によってはクオリティが低かったり、そもそも工事依頼を断られてしまったりするケースもあるでしょう。
そのため工務店や電気設備業者に依頼する際は、必ず「防犯カメラの設置を得意とする業者かどうか」を確認するようにしましょう。
費用例 | 4万円程度(カメラ本体は自分で用意) |
依頼先 | 工務店、電気設備業者 |
工期 | 1日~ |
工事内容 | ・カメラ本体の固定
・カメラの電源の配線 |
ちなみに「防犯カメラの設置が得意な業者を探したい」「なるべく安く依頼したい」という場合は、ぜひミツモアを利用してみてください。ミツモアはあなたの地域や求めるサービス内容を入力するだけで、防犯カメラ設置が得意な複数の業者からおおまかな見積もりを提案してもらえるサービスです。
- お金も時間もかけず複数社の金額を比較できる(適正価格が分かる、なるべく安く頼める)
- 信頼できる業者しか登録されておらず、口コミも比較できるため安心
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ミツモアは無料で使えるので、ぜひ一度試してみてください。
③セキュリティサービス会社の特徴と費用例
「SECOM」や「ALSOK」といったセキュリティサービス会社に、防犯カメラの設置を依頼できます。もちろんセキュリティのプロなので「防犯」が目的であればこれ以上ない依頼先になるでしょう。設置される機器も人感センサー付きのライトを搭載しているなど、防犯を強く意識したタイプになります。
ただしこれらの業者で防犯カメラ単体の設置を行うと、少し割高になる可能性が高いでしょう。またリース(レンタル)での提案が多く、設置費用の他に月額費用を払ってメンテナンスなどをしてもらいたい場合に向いています。そのため個人の家に防犯カメラを設置するならば、あまり適さない選択肢といえるでしょう。
以下のような方は、セキュリティサービス会社に依頼するのが良いでしょう。
- 業務用として、会社やお店に防犯カメラを設置したい
- セキュリティのプロに防犯カメラを設置してもらいたい
- いざという時のセキュリティサービスも利用したい
費用例 | 20万円
(設置費用+カメラ1台) |
依頼先 | 大手セキュリティサービス会社 |
工期 | 1日~ |
工事内容 | ・カメラの設置
・電源の配線 ・各種ホームセキュリティパネルの設置 など |
セキュリティ会社の製品は各社のホームセキュリティサービスと連動していたり、スマホなどでカメラの映像を確認できたりすることも。高機能な代わりに導入費用も高額な印象です。
- 導入するカメラの台数を増やす
- 防犯カメラの性能や機能がハイグレードなものを選ぶ
- 高所への設置や、壁面の貫通等の工事を含む
上記のような場合は総額が高くなるようです。
防犯カメラの設置に助成金は使える?
防犯カメラの設置工事に助成金が支給されることがあります。
ただしこれは町内会や商店街等、組織に対してのものがほとんど。個人宅が対象となっているものは見受けられません。
一度自分の住んでいる自治体の助成金を確認してみて、使えたらラッキー程度に考えておくと良いでしょう。
【自分でやる場合】防犯カメラを設置する方法・手順
防犯カメラの設置をDIYで行う方法を解説していきます。今回は例として、家の外壁に設置する方法を紹介します。
【必要な道具】
インパクトドライバー | 防犯カメラをビス打ちで固定する際に使う |
手袋 | 作業時に手を保護する |
脚立 | 高所での作業時に使う |
変性シリコンコーキング材 | ・外壁にビスを打つ際に防水目的で使用する
・必ず「変性シリコン」を使用すること |
屋外用延長コード | 電源の配線が必要な場合に使用する |
PF管 | 延長コードを保護する (なくてもOK) |
PVKボックス | 電源コンセントなどを収納する屋外のボックス |
ステンレスのドリルビス | ・サビにくく、下穴のいらないステンレスのドリルビスを使う
・カメラ本体に付属していることが多い |
【具体的な手順】
①屋外に防水コンセントがあるか確認する | ・屋外に防水コンセント(下画像参照)があれば、そこから電源を取ることが可能
・延長コードを差し込み、カメラの設置位置まで届くか確認する ※屋外に防水コンセントが無い場合は電気工事が必要になるため、業者に依頼すること |
②PF管を適切な長さに切る | ・PF管を延長コードの長さに合わせて加工する
・その後PF管の中に延長コードを通していく ・壁に沿うようにコードを伸ばして、固定すること |
③PVKボックスをカメラ取り付け予定場所の近くに設置する | ・PVKボックスをカメラ設置位置の近くにビスを使って固定する
・その後PVKボックスのスリット板を抜き取って、延長コードをボックス内に格納する |
④延長コードの先にコンセントを付ける | 延長コードの先に、カメラと接続するためのコンセントを付けておく |
⑤カメラを設置し、延長したコンセントにつなぐ | ・防犯カメラ本体をビスで外壁に固定する
・その後PVKボックス内のコンセントとカメラを接続し、PVKボックスの蓋を閉じる |
【防水コンセント】
バッテリーや乾電池で動く防犯カメラは電源を用意する必要がないので、外壁への取り付けのみで済みます。
ただしDIYの難易度は高め。さまざまな道具が必要になり、ビス留めをたくさん行うため外壁に小さな穴が複数開いてしまいます。
「自信がない」「失敗したくない」という方は、プロに依頼するのがおすすめです。ぜひミツモアを利用して、防犯カメラの設置が得意な業者を探してみてください。事前にチャットができるので、あなたの希望を伝えてピッタリの提案をもらってくださいね。
自分で防犯カメラを設置する際の注意点
自分で防犯カメラを設置する際は、以下の2点に注意が必要です。
①電源の配線が必要な工事は行わない
屋外に防水コンセントが無い場合は、一般的には電源から配線を分岐させて持ってきます。しかしその作業は電気工事の有資格者でなければ行えません。
「調べてみると意外と簡単だったから自分でやってみよう」という方がいるかもしれませんが、これはNGです。資格を持っていない方は業者に依頼するようにしましょう。
どうしても依頼せず自分でやりたい場合は、エアコンのスリーブ穴を使用して延長コードを室内から屋外へ出す方法があります。「延長コードを使う」「依頼する」のどちらかを行うようにしてください。
②外壁にビス留めを行う場合は必ず変性シリコンでコーキング処理を行う
カメラや配線の固定のために外壁にビスを打つと、小さな穴が開きます。するとそこから雨水が建物内に入ってくる可能性があります。
雨水の流入を防ぐためビスを打つ箇所にまず「変性シリコン」を打ち、その上からビスを打つようにしましょう。
防犯カメラはどんな場所に設置するのがよいのか?
防犯カメラを設置する際に工夫しなければいけないのが、設置する場所です。設置場所を検討する際は下記項目を参考にしてみてください。
おすすめの防犯カメラ設置場所(屋内の場合)
玄関 | ・玄関に防犯カメラを設置することで、侵入してきた空き巣や迷惑なセールス、高齢の方を狙った詐欺等の映像や音声を録画できる
・扉の開く方向によって死角にならない位置に設置するのがコツ |
居室の天井 | ペットや小さなお子さんの動向を確認したい場合は、部屋全体を見渡せる天井に設置すると良い |
おすすめの防犯カメラ設置場所(屋外の場合)
玄関軒先 | ・不審者や迷惑セールス等、訪問してくる人物の顔をしっかりと録画できる
・最も優先して設置すべき場所 |
駐車場 | ・ガレージなどがない場合、外に出しっぱなしの車がいたずらや盗難等の被害にあう可能性も
・抑止力として、防犯カメラとセンサーライトなどを併用して設置するのも良い |
勝手口や建物の裏側 | ・建物の裏側は空き巣などが侵入しやすいルートになり、建物の立地によっては人目につきにくい
・それらの死角を狙うように設置することで、防犯性を高めることができる |
防犯カメラのおすすめ商品
前述の通り基本的には、防犯カメラは業者に相談しながら取り付けとセットで購入するのがおすすめです。
ここでは参考として人気の防犯カメラを紹介します。
マスプロ電工 WHC7ML
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国内メーカーマスプロが販売している、カメラとモニターが一体型となった商品です。
特筆すべきは設定の容易さにあります。カメラ・モニター双方をコンセントにつないで電源を入れるだけで、カメラの映像がモニターに写るようになります。
センサーライト機能や警告音の発報機能など、防犯上のうれしい機能も。設置箇所を増やしたい場合は対応するカメラを購入するだけです。
Google Google Nest Cam
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Googleが発売している防犯カメラです。屋外・屋内どちらでも使える上にバッテリー搭載タイプなので、わずらわしい工事も必要ありません。
Wi-Fiを使って自身のスマートフォンと連携させることも可能。AIが訪問者の顔を認識してスマホに通知したり、カメラのスピーカーを通して会話したりといったこともできます。
Googleの製品ということで、多彩な機能と優れたデザインで非常におすすめできる製品となっています。
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