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供養の意味・供養の対象になるもの・供養の仕方を紹介

最終更新日: 2020年01月06日

人が亡くなったときに行う「供養」。お墓や仏壇に向かって手を合わせたり、花や食べ物などをお供えしたりすることに対しての言葉と認識している人が多いのではないでしょうか。

供養にはいろいろな意味や、種類があります。

この記事では、供養の意味を深く解説!供養の行いかたやタイミングはもちろん、迷うことの多いペットや人形などの供養方法についても紹介します。

供養とは

供養とは

供養とは、一般的に亡くなった人に対して冥福を祈るものですが、本来仏教の考えかたでの供養は、仏などに供物を捧げることでした。

供養の語源はサンスクリット語と言われており、「尊敬」という意味。「供養」といってもいろいろな意味があるんです。

供養を行う理由や、混同されやすい法事と供養の違い、無宗教での供養など、詳しく見ていきます。

供養には大きく分けて3種類がある

供養とは大きく分けて3つ。

わかりやすく、「仏教供養」「追善供養」「行供養」に分けて解説します。

仏教供養

仏教供養とは、仏様・諸天・菩薩などに対して、供物を捧げることで、尊敬の気持ちを示しすことです。

供物には、香華(こうげ)、燈明(とうみょう)、飲食(おんじき)を捧げます。

追善供養

追善供養とは、生きている人が亡くなった人に対して行うことです。

仏壇に手を合わせたり、お墓にお参りしたり、亡くなった人に対して行うこと全般を追善供養と言います。

生きている人の善い行いが亡くなった人の善行になり、それがまた返ってくるという考えかたです。

行供養

行供養とは、わかりやすく言うと仏道修行のこと。修行と言われると身構えてしまうかもしれませんが、仏道修行とは、善い行いをすること・善行をすることを意味します。

善い行いをすると善い報いとなり、亡くなった人に廻っていくと言う考えかたは、追善供養に通じます。

供養は何のために行うのか

供養は善行という考えかたから、亡くなった人へ善行を廻すために供養を行います。

供養では亡くなった人の冥福を祈るのはもちろん、家族の歴史を知る機会とも言えるでしょう。頻繁に会うことが少ない親族との絆を深めることもできます。

亡くなった人を偲び、悲しみを乗り越えるといった意味もある供養。亡くなった人を深く思い返したり、感謝を伝えたりします。

自分の過去・現在・未来を考え、これからのことをじっくり考えることのできるタイミングになるのではないでしょうか。

法事と供養は同じ意味?

法事とは、亡くなった人への祈りを行う仏教行事。

法事と供養は混同されやすいですが同じ意味ではなく、法事は供養の一つです。

仏教では極楽に行けるかどうか閻魔大王が裁判を行うので、裁きの日に合わせて、故人が極楽に行けるように祈るのが法要。祈った後の食事などを含めて法事と言います。

無宗教でも供養はできるの?

供養は仏教から来ていますが、無宗教でも供養はできます。

無宗教の供養は決まりがないので、亡くなった日に縁ある人が集まって食事をするなど自由です。

お花や、好きだった食べ物や飲み物をお供えしてもよいでしょう。

永代供養とは?

永代供養とは

永代供養とは、お墓を管理することができない人に変わり、お寺や霊園墓地などが管理や供養も行ってくれることを言います。

さまざまな理由で増えている永代供養ですが、ずっと供養してくれるわけではありません。

都市部で増えている屋内型永年供養についても解説します。

永代供養が用いられるのはどんな時?

永代供養を行う人が増えていますが、どんな場合用いられるのでしょう。

  • 身内がいないので供養を行う人がいない
  • 結婚や転勤などでお墓から離れて暮らしている

供養を行う身内がいなかったり、遠方に住んでいてお墓に行くのが困難な場合に、永代供養が用いられています。

永代使用との違い

「永代使用」と「永代供養」似ている言葉ですが、意味はまったく違います。

永代供養

永代供養は、親族に変わってお寺や霊園墓地が供養を行ってくれますが、未来永劫ではありません。

一般的に三十三回忌までが目安で、その後は他の遺骨と一緒に、永代供養墓で合祀することが多いようです。

永代使用

希望する墓地を永代に渡り利用する権利を得ることを「永年使用」と言います。

永年使用には初回に「永年使用料」を払い、転売・貸す・譲ることはできませんが、子どもや孫に受け継ぐことは可能。

土地を買うわけではないので、墓地の持ち主は管理者です。墓じまいするときは墓地を返還することになり、永代使用料は返ってきません。

使用料の他に、年間管理料が必要な場合があるので注意しましょう。

永代供養は屋内型と屋外型がある

お墓といえば屋外型を想像しやすいですが、都市部を中心に屋内型が増えています。

屋外型

屋外型で永代供養をする場合、お寺の住職や霊園墓地の管理者が行ってくれます。

実家のお墓が遠方などの理由で、お願いすることが多いでしょう。

屋内型

少子高齢化が進み、お墓を継いでくれる人がいないことに不安を感じている人が増えています。

屋内型では永代供養を前提としていることが多く、心配が少なくすむでしょう。屋外型よりもコストが低いことも魅力です。

水子供養とは?

水子供養とは?

水子供養とは、産まれてくることができなかった子供を供養することです。

そもそも水子とは、生まれて少ししか生きられなかった子どもや、死産した胎児のことを表していました。

現在の水子は、流産・死産・中絶などで生まれてこなかった赤ちゃんに対して使うことが一般的になっています。

水子供養には、行う日などの決まりはありません。赤ちゃんが生まれてこなかったことで、深い悲しみに襲われてしまうお母さん・お父さんは多いので、行う場合は気持ちが落ち着いてからでも大丈夫。

生まれてこなかった赤ちゃんに、愛情と感謝を伝えるのが、水子供養のです。

具体的な供養の方法とタイミング

具体的な供養の方法とタイミング

亡くなった人に行う供養ですが、具体的にどんなことをするのか、改めて考えると悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。

親や祖父母・先祖の供養ではどんなことをするのか?供養をするタイミングはいつなのか?

以上の疑問を見ていきましょう。

先祖の供養は何をする?

先祖の供養といっても、堅苦しかったり大ごとである必要はありません。

  • 仏壇に手を合わせる
  • 線香をあげたりお茶をあげたりする
  • 花を飾る
  • お墓参りに行く
  • お墓をきれいにする

日々仏壇の先祖に手を合わせ、感謝を伝えるだけで立派な供養です。

死者の供養

日々の供養の他に、お坊さんを呼んで供養してもらう日がありますので、代表的なものを一つ一つ解説します。

初七日

命日も含めて七日目に行うのが初七日です。

亡くなった人が三途の川に到着する日と言われ、激流・急流・緩流のどこを渡るかの裁きが下る日でもあります。緩流を渡れるよう法要するのが初七日です。

葬儀から間をおかず行うのは大変なため、近年では葬儀と同日に合わせて行うことが多くなっています。

四十九日(七七日)

亡くなった人が極楽浄土に行けるよう祈るのが四十九日で、「「七七日(しちしちにち)(なななぬか)(なななのか)」とも呼びます。

親族が集まりづらい平日は避け、四十九日前の休日に行うことが一般的です。

  • 納骨
  • お坊さんによる読経
  • 精進落とし

以上を行います。

納骨のタイミングはさまざまで、四十九日で行うこともあれば、一周忌のとき、葬儀後に行う場合もあります。

一周忌

一周忌は、亡くなった人のちょうど一年目の命日に行う法事です。

冥福や感謝を捧げ、悲しみの一区切りとします。

命日に行うものですが、親類・親族の予定が合わない場合、休日に行うこともあります。

三回忌

三回忌は亡くなって三年目と勘違いされることがありますが、実際には二年後が三回忌です。

命日が一年目、一周忌が二年目の忌日なので、二回目の命日が三回忌になります。

三回忌の流れに決まりはなく、一周忌と同じ流れでもよいでしょう。

三回忌の後は、七回忌・十三回忌・十七回忌・二十三回忌・二十七回忌・三十三回忌と続いていきます。

お盆

毎年夏休み期間にあるお盆。実家に帰省し、先祖のお墓参りに行く人は多いのではないでしょうか。

お盆は、亡くなった先祖が戻ってくる期間のことを言い、8月13日〜16日になります。

故人が亡くなった最初のお盆を「新盆」「初盆」と呼び、お墓や仏壇でお坊さんに読経をお願いします。

お彼岸

お彼岸は年に二回あり、春分の日と秋分の日を中日とした前後三日間を指します。

お坊さんに読経してもらうことは少ない行事ですが、お願いすることは可能です。

お彼岸のお供えといえば、ぼた餅とおはぎ。春は牡丹の花が咲くことから春のお彼岸にはぼた餅、秋は萩の花が咲くことから秋のお彼岸にはおはぎ、という説が一般的です。

供養の対象になるのは?

供養の対象になるのは?

供養の対象になるものはさまざまもあります。

意外と知られていないのが、新しいお墓や仏壇に対する供養です。

他の供養として関心が高いものは、ペット・人形・お守りなどがあげられます。供養するべきなのか?供養する方法はあるのか?を解説します。

お墓の供養

新しいお墓を建てたら行うお墓の供養が、開眼供養と言われます。開眼法要やお墓開きと呼ばれることもあり、宗派によっては行わないこともあります。

開眼供養とは、もともと仏像の目を開くという意味で、お墓に魂を入れる・死者の魂をお墓に入れる儀式です。

開眼供養の日程に決まりはありませんが、納骨がある場合、四十九日や一周忌の法事に合わせて行うことが多いです。生前にお墓の用意が無いと四十九日に間に合わないので、その場合はお墓が建った後に開眼供養を行います。

開眼供養での流れをみていきましょう。

  • 親戚、知人に集まってもらう
  • お坊さんの読経
  • 墓前で開眼供養
  • 会食

出席者が集まりやすいよう、他の法事と合わせて行うとよいでしょう。

仏壇の供養

お墓と同じく、新しい仏壇にも開眼供養を行います。

開眼供養は仏壇に対して行うものではなく、仏壇の中に安置されているご本尊や位牌に対して行うものです。

お坊さんによる読経が必要になりますので、お墓の開眼供養や一周忌の法事などに合わせて行うとよいでしょう。

ペットの供養

大切な家族の一員であるペット、しっかり供養してあげたいですよね。

ペットの供養にはいくつか方法があります。

自宅・手元で供養する

大切なペットと一緒にいられることで、選択されることが多い方法です。あまり費用がかからず、いつでも手を合わせることができます。

ペットの遺骨や遺毛を使ってアクセサリーにするサービスもありますよ。

しかし近くにいることで、悲しみから立ち直れないといったデメリットがあります。

庭がある場合、庭に埋葬する

あまり費用がかからず、いつでも手を合わせることができます。

引越しなどで移動することが難しいので注意しましょう。

ペットと人が一緒に入れるお墓を準備する

大切なペットとずっと一緒にいられるお墓ですが、一般的なお墓よりも費用が高い傾向にあります。

対応している霊園墓地が少ないのもデメリットです。

ペット霊園にお願いする

ペット専用の霊園に埋葬することができます。

霊園が管理してくれるのでいつでもキレイですが、管理費がかかる場合があります。

ペット専門の永代供養・合同埋葬

ペットの永代供養をしてくれるのがメリットですが、他のペットとの合同埋葬になる場合が多くなります。

人形の供養

タンスの肥やしになりやすい人形といえば、「雛人形」や「五月人形」。小さいころはお気に入りだったぬいぐるみなどがあげられます。

もう使わないけれど捨てるのは忍びない場合、人形の供養を行いましょう。

お焚き上げなら神社かお寺に依頼します。直接持ち込んでもいいですが、遠方の場合郵送で受けてくれる神社・お寺もあります。

人形供養代行サービスもありますので、選択肢に入れてみてくださいね。

日本人形協会・人形感謝(供養)代行サービス
http://www.ningyo-kyokai.or.jp/kuyou/

他にもたくさん!お守りや日記なども供養

人形の供養はよく耳にする話ですが、他にも思い入れのある物を供養したい人は多いそう。日本人ならではの「ものを大切に」する思いからか、思い入れのある物は簡単に処分できずに困っているようなんです。

  • お守り
  • 日記
  • お財布
  • アルバム
  • 手紙、年賀状
  • おもちゃ
  • ランドセル
  • こいのぼり
  • パワーストーン
  • だるま

ゴミとして捨てられるものでも、偲びないという思いから、供養を依頼する品はこれからどんどん増えていくかもしれませんね。