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遺品処分の仕方を徹底解説!処分に最適なタイミング・処分方法など

最終更新日: 2019年11月25日

一軒家に1人で住んでいた親の遺品整理、遺品の量が多すぎて途方に暮れてしまう…
遺品を処分すると故人の思い出も捨ててしまうような気がして罪悪感がある…

いつか訪れるとは分かっていても、いざその時になると大変な思いをする遺品整理。

今回の記事では遺品整理と処分に不安を感じる方に向けて

  • 遺品処分に罪悪感をなくすポイント
  • 遺品処分に最適な時期
  • 遺品整理の方法と処分時のコツ

などについて詳しく解説します。

遺品の処分で罪悪感をなくすための考え方

遺品の処分で罪悪感…どうすればいい?
遺品の処分で罪悪感…どうすればいい?

遺品の処分で罪悪感を持ってしまうのはおかしなことではありません。
むしろ人間としてごく自然なことです。

ですが、いつまでも手を付けずにいても遺品の処分は進みませんし、焦って処分してしまって悔いが残る結果になりかねません。

遺品の処分で罪悪感をなくすために必要な考え方と行動のポイントを3点紹介します。

遺品処分の考え方①故人の想いと品物は別

最初に意識しておくべきなのが「故人の想いと品物は別」という考え方です。

故人の思い出は遺品にあるのではなく、遺品を見る遺族の心に存在します。

「遺品を捨てると故人が悲しむ」と感じる場合は「自分が故人になったとしたら?」と考えて見ましょう。

自分ならば、大切な子や孫、親戚などが遺品にまみれて暮らすことを望むでしょうか。

おそらく違いますよね。

「自分の人生を幸せに生きてほしい」

そう考えるのではないでしょうか。
ならば、故人も同じ思いのはずです。
遺品の処分は、故人の望みでもあるのです。

遺品処分の考え方②形見分けは効果的

親族で形見分けをすると、不思議と罪悪感が少なくなります。

なぜかというと、「形見分けで価値のあるものは無くなった」「形見分けで残ったものは処分していいと言われたようなもの」と感じるためです。

遺品をとっておいてもいずれ自分の子や孫、親族などが処分すると考えれば、処分したほうがいいと思うのではないでしょうか。

遺品処分の考え方③遺品は供養できる

遺品の処分に罪悪感を持つ人の大半は「遺品をゴミとして捨てる」ことに罪悪感を持っています。

そんな時は、遺品をお寺や神社で供養してもらいましょう。

燃えるものは「お焚き上げ」という形で、燃やせないものも別の形で供養してもらえます。
供養してもらえると知っていれば少し心が軽くなりますよね。

遺品処分のタイミングはいつがベスト?

遺品の整理や処分はいつすべき?
遺品の整理や処分はいつすべき?

遺品処分の前に遺品整理を行う必要があります。
遺品整理はいつ行うのがベストなのでしょうか。

結論から言うと「正解はありません」
気持ちが落ち着いたタイミングで行えばよいのです。

ですが場合によってはリミットがあり、そう悠長なことを言っていられないケースも多いです。
いつ遺品整理を行うのがベストなのか、状況別で解説します。

【遺品処分の時期】賃貸や老人ホームなどリミットがある場合

賃貸や老人ホームに入居しており、退去の時期が決まっている場合は、遺品の整理や処分にもリミットがあります。

退去までに最低でも遺品を引き上げなければならないので、遺品を保管する場所がないのならばそれまでに整理と処分を終えなければなりません。

亡くなった後の月末か翌月末に退去するように手続きを行うことが多いため、退去までには遺品整理と処分を終えるように手配しておきましょう。

ただ、四十九日法要の間は故人の魂がこの世にあると考えられているため、四十九日が終わった後に遺品整理を始める方もいます。

【遺品処分の時期】持ち家でリミットがない場合

故人が持ち家に住んでいて特にリミットがない場合は、遺品整理や処分を行う人の考え方によります。

多いのは以下のタイミングです。

  • 死亡後の手続きが完了した後
  • 四十九日法要や百日法要、一回忌など親族が集まったとき

いずれの場合も、「親族がそろったタイミング(もしくは親族に了承を得てから)であること」「故人を亡くした傷が癒えていること」が条件です。

持ち家の場合は急ぐ必要がないのですから、心の準備ができてから取り組むのがおすすめです。

また、親族に無断で遺品の整理や処分を行うとトラブルになりかねないので十分注意しましょう。

自分で遺品整理・処分を行う手順

自分で遺品の処分を行うにはどうしたらいい?
自分で遺品の処分を行うにはどうしたらいい?

遺品整理や遺品の処分は、自分でやる方法と業者に頼む方法があります。
同居していて遺品が多くない場合や、遺品の処分にリミットがない場合は、自分でやるのもありでしょう。

自分で遺品整理や処分を行う手順について紹介します。

遺品処分の手順①まずは遺言書に従って形見分け

遺品整理と処分を行う際は、まず遺言書があるかどうかをチェックしましょう。

なぜかというと遺言書は遺品の処分だけでなく、相続に大きく関係する重要な書類であるためです。

遺言書を見つけたら、勝手に開封せず、家庭裁判所にて検認という手続きをとって中身を確認します。

検認を終え、中身を確認したら、まずは遺言書の指示に従って形見分け及び遺品の整理、処分を行います。
遺言書には法的拘束力があるので、何よりも優先されることを覚えておきましょう。

遺品処分の手順②貴重品や重要な書類などがないかをチェック

続いて貴重品や個人情報の入った書類などがないかを探します。

遺品の中で、以下のものが貴重品に該当します。

  • 現金
  • 通帳
  • 印鑑
  • クレジットカード
  • 不動産関係の書類(土地の権利書など)
  • 有価証券
  • 貴金属(宝石や骨とう品、美術品)

このほか、個人を特定するものとして、以下のようなものも見つけたら仕分けておきましょう。

  • パスポート
  • 免許証
  • 年金手帳
  • 健康保険証

貴重品や個人情報があるものの処分には法的手続きも必要なので、すべての整理が終わってから親族で話し合って処分を検討します。

遺品処分の手順③処分するもの・使えるものを分ける

貴重品を探したら、残りを処分するものと使えるものに分けていきます。

リサイクル可能なものとしては以下のものがあります。

  • 冷蔵庫、テレビなど稼働する家電
  • 家具
  • 金属類(銅、アルミ、ステンレスなど)
  • 衣類
  • 紙類、布類、プラスチック類

リサイクル可能なものはまず形見分けでほしい人がいないか相談し、いない場合は処分するように手配します。

状態が良く新しい物や、ブランドの衣類、高級家具などはリサイクルショップなどで買い取ってもらうことも可能です。
金属類などの素材類は専門業者に依頼すれば買取、引き取りをしてもらえます。

注意点として、賃貸住宅の備品を処分してしまわないように注意しましょう。
以下の備品は見落としがちなので注意してください。

  • エアコンのリモコン
  • 照明
  • ガスレンジ

遺品処分の手順④処分するもので思い入れがあるものは供養してもらう

形見分けで不要となったものはゴミとして廃棄処分しますが、思い入れのあるものは供養してもらうのがおすすめです。

遺品の供養方法には、故人の家で行う「現場供養」と、他の遺品と合同で供養する「合同供養」の2種類があります。

依頼先は「寺院」か「神社」が一般的ですが、遺品整理業者に供養と処分を頼むケースも多くなっています。

現場供養の費用相場は約10000円~、合同供養の費用相場は5000円~です。
ただ供養するものの量でも変わってくるので、一度詳しく問い合わせてみるとよいでしょう。

一例として、郵送で遺品供養を受け付けている寺院を2つ紹介します。

  • 真如寺
    愛知県蒲郡市にある寺院です。
    サイズでご供養料が変わります。
    申込書を添える点、支払い方法を選ぶ点に注意してください。
  • 光胤山 本光寺
    千葉県市川市にある寺院です。
    サイズだけでなく供養するものでご供養料が変わります。
    インターネットからの申し込みが必要な点に注意してください。

遺品処分の注意点:空き家のままにするのはNG!

遺品を処分した後、住む人がいなくなり空き家になるケースも近年は増えていますが、空き家のままにするのはNGです。

空き家のままにしておくと、「不審者が侵入する」「ごみの不法投棄場所にされる」「建物の崩壊リスク」など様々なトラブル源になります。

いずれ住む予定があるのなら空き家管理サービスなどできちんと管理する、住む予定がないのならば賃貸として活用したり売却したりといった対策をとりましょう。

遺品の処分を業者に依頼する場合

業者に遺品整理や処分を頼むとどうなる?
業者に遺品整理や処分を頼むとどうなる?

遺品の処分は想像より大変です。
特に一人暮らしの遺品を処分するのは膨大な手間と労力がかかります。

時間や手間をかける余裕がない場合は業者に頼むのがベストでしょう。
遺品処分を業者に依頼するメリットや選び方について紹介します。

遺品の処分を業者に依頼するメリット

業者に依頼するメリットは主に以下の3つです。

  • 早く確実に遺品の処分ができる
  • 形見分けや法事など他の段取りも相談したり任せたりできる
  • 合同供養などが無料でしてもらえることもある

賃貸などで遺品処分の期限が決まっている場合や、モノが多すぎて何から手をつけていいかわからない場合は業者に頼むのが最も確実です。

経験豊富な業者に依頼すれば、形見分けなどその他の手続についても相談でき、心理的な負担はぐっと軽くなります。

さらに、遺品の供養を無料で行っている業者もあるので、そうした業者を選べば心残りも手間もなく遺品を処分できます。

良い遺品整理業者の選び方

遺品整理業者は悪徳業者やぼったくりの業者も多く、注意して選ばなければなりません。
良い遺品整理業者を選ぶポイントは以下の5つです。

  1. 遺品整理・処分専門の業者か…「不用品回収」と文字がある業者は要注意。雑な取り扱いになることが多い。
  2. 遺品整理士認定協会の資格を持っているか…比較的簡単に取れる資格ではあるが、遺品整理に向き合う姿勢を見ることができる
  3. 激安すぎないか…激安業者は危険。料金は「総額」を表示してあるかチェックすること
  4. キャンセル料は無料か…悪徳業者はキャンセル料が高額。会社概要などに書いてあるかチェックする
  5. 支払いが後払いか(一部前払いはアリ)…支払い方法がわかりやすいのは重要。全額前払いは悪徳業者の可能性大

サービスの流れ

遺品整理・処分を業者に頼んだ場合、一般的なサービスの流れは以下の通りです。

  1. 問い合わせ、現地調査の候補日を決定
  2. 現地調査と見積もり
  3. 条件が合えば契約
  4. 作業
  5. 支払い

遺品の整理、不用品の運び出し、簡単な清掃まで作業に含むのが一般的です。

本格的なクリーニングが必要な場合はオプション費用がかかります。
業者によっては買取なども同時に行ってくれます。

遺品整理・処分業者の料金相場

遺品整理・処分業者の料金相場ですが、だいたいは広さに比例して高くなります。
大まかな目安は以下の通りです。

1DK 30,000~100,000円
1LDKー2DK 80,000~200,000円
2LDK-3DK 120,000~250,000円
3LDK-4DK 170,000~300,000円
市営・都営住宅 200,000~450,000円
一般的な戸建て 300,000~800,000円

参考:遺品整理の費用だけで選ぶと悪質な業者に騙される件

ゴミ屋敷状態だったり、特殊清掃が必要だったりする場合、料金はさらに高額になります。
そこまででなくても、家財の量や汚れ具合により料金は変動するのであくまで参考程度にとどめてください。

遺品処分で困る品と対処法

遺品処分で困る品って?どう処分すればいい?
遺品処分で困る品って?どう処分すればいい?

遺品処分をしていると、けっこうな割合でどう処分していいかわからない品が出てきます。
処分に困る品が見つかった場合、どう対処すればよいのでしょうか?
遺品処分で困る品を見つけた時の対処方法を紹介します。

遺品処分で困る品①病院から処方されていた薬

病院から処方されていた薬などは、まだ残っているとなんだかもったいなく感じるかもしれませんが、基本的には廃棄して処分しましょう。

というのも、処方された薬はその人の体調に合わせて処方されたものなので、他の人が服用すると体調を崩すおそれがあるためです。

注射器などは一般のゴミとして捨てることはできず、病院や薬局に回収してもらうことになります。
迷ったら病院に問い合わせてみるとよいでしょう。

遺品処分で困る品②アクセサリー類

故人が女性の場合は、アクセサリー類が大量にあることも多いです。
アクセサリー類は価値があることも多いので、まず形見分けで分配し、それでも残るのならばまず買取してもらえないか見積もりをとってみるとよいでしょう。

買取が不可能で不要と感じた場合には処分になりますが、捨て方は自治体により異なります。
多くは不燃ごみか金属ごみとなりますが、確認してから処分するようにしましょう。

気になる場合は供養してもらうのも手ですが、燃えないのでお焚き上げ用のものに同梱させるのは避けましょう。

遺品処分で困る品③着物

着物は高価なものが多いですし、思い出も詰まっているので処分に悩む人も多いです。

まずは形見分けのときに相談すべきですが、サイズや色柄の好みもあるのでなかなか貰い手がつかないことが多いようです。

捨てるのに抵抗があれば形見としてそのままとっておく、リメイクして日常着や小物に活かすといった方法が考えられます。

処分するのならば買取業者に買い取ってもらう、ゴミとして処分するといった方法が考えられます。
フリマやネットオークションといった方法もありますが、ほとんど売れないのであまりおすすめできません。

遺品処分で困る品④故人に宛てた手紙

手紙は心情的に処分しにくい遺品の1つですね。
手紙をくれるような親しい人とは、今後も何かとやりとりがあることもありうるので、連絡先がわかる程度に残しておくほうがよいでしょう。

ただあまりにかさばるようならある程度は処分するのもやむをえません。
お寺などで供養してもらってから処分するのがおすすめです。

遺品処分で困る品⑤データが入っている機器

パソコンや携帯電話、スマホ、USBなどのデータが入っている機器は処分方法に注意が必要な遺品です。

そのまま処分すると個人情報が流出するおそれがありますし、ネット口座のログイン方法やアカウント、パスワードなどがわからなくなることもありえます。

そのため、安易に処分せず、落ち着くまでは保管しておくべきです。

どうしようもないから処分するとなったときは、初期化してから処分しましょう。
携帯電話などはショップに行けば初期化の後回収してくれますし、パソコンなどの初期化は専門の業者に頼むと確実です。

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