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遺品の意味とは?遺品整理の方法や遺品整理業者の相場も紹介

最終更新日: 2023年01月05日

遺品とは、亡くなった人が生前に使っていた品々のことです。遺品は残された遺族が整理するのが普通ですが、全て自分で整理するのが大変な場合は遺品整理業者にお願いすることもできます。

この記事では遺品整理のやり方や遺品を供養で処分する方法について解説しています。またペットの遺品処分や生前整理についても紹介しているので是非参考にしてください。

遺品・遺品整理とは

本を段ボールに入れようとしている男性

遺品は故人が生前に使っていた物のことで、着ていた衣類から使っていた家具や日用品まで多岐に渡ります。

それらの遺品は遺産、形見、不用品の3つに分類することができ、遺品を分けることを遺品整理と言います。ここでは遺品整理をする前に知っておきたいことを紹介するので是非参考にしてください。

財産に関わるものの処分は要注意

遺品は①遺産②形見③不用品の3つに分類することができます。

①の遺産は、金銭的価値のある遺品のことを指します。金銭に関わるものの処分には必要な手続きがあるので、遺産処分についてはお住まいの自治体や、所持している通帳の金融機関へ問い合わせましょう。具体的には以下のような物が該当します。

  • 現金
  • 通帳・キャッシュカード
  • クレジットカード
  • 保険証
  • マイナンバーカード
  • 印鑑
  • 保険証券
  • 不動産証券
  • 病院などの領収書
  • 美術品や貴金属類

②の形見は、金銭的価値が無くても思い出が詰まっている品で、遺族に残しておきたいものを指します。思い出の品は親族間で形見分けをしましょう。形見分けの詳しいやり方は以下の関連記事を参考にしてください。

関連記事:形見分けって何?意味から方法、注意点や生前の形見分けまで解説|ミツモア

③の不用品は、金銭的価値がなく、処分しても良い遺品のことを指します。不用品は無駄に保管しておかないよう、早めに処分しましょう。故人の魂が移っていそうで処分しにくい場合は、供養がオススメです

『遺品を処分する時は供養をしよう』では遺品の供養について解説しています。また関連記事でも供養について詳しく解説しているので参考にしてください。

関連記事:供養の意味・供養の対象になるもの・供養の仕方を紹介|ミツモア

遺品整理を勝手に行うのはトラブルの元

相続人が複数人いる場合、そのうちの誰かが勝手に遺品整理を行うとトラブルの元になります。金銭的価値がある遺品が出てきた時は、相続人全員で誰が相続するか話し合う必要があるので、遺品整理は遺産相続後に相続人全員の許可を得たうえで行いましょう

また相続人には該当しなくても、形見分けを望む親戚はいます。形見として残しておくべきだった遺品を誤って捨てないよう、遺品整理に取り掛かる前に親戚と形見分けについて相談しておきましょう

遺品整理は業者に依頼できる

遺品整理は処分するものと手元に残しておくものの区別が難しいので時間がかかります。

故人の遺品を整理することで思い出がよみがえり、ツラい気持ちや悲しみが復活してしまうことも、遺品整理が進まない理由の1つと言えるでしょう。遺品整理を経験したことのある人の多くは「もう二度とやりたくない」と思うそうです。

このように大変な遺品整理ですが、業者に依頼することもできます。業者に依頼すると短時間で遺品整理を終わらせることができるうえに、家具や家電の状態によっては買い取ってももらえるので便利です。また故人のことを思い出して整理が進まないという事態も防げます。

費用やメリット、業者の選び方は『遺品整理を業者に依頼した場合の費用・作業時間相場』『業者に遺品整理を依頼する場合』で詳しく解説しています。

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遺品整理の時期

遺品整理のタイミングは故人が置かれた環境によって様々です。老人ホームや賃貸住宅で暮らしていた場合は、遺品整理に明確なリミットがあります。

それに対して持ち家の場合は明確なリミットがありませんが、親族が集まる四十九日に遺品整理をするケースが多いです。具体的な目安は以下の通りです。

故人が置かれた環境 遺品整理のタイミング
老人ホーム 翌日から1週間以内
賃貸住宅 次の契約更新まで
親戚や友人に死亡通知状を送る 葬儀の3日前、もしくは初七日まで
形見分けをする 四十九日まで(目安)
財産相続の手続きをする 死去から10ヵ月後まで
実家売却控除の申請をする 親が住まなくなってから3年後の年末まで

遺品整理を業者に依頼した場合の費用・作業時間相場

遺品整理業者の費用は、間取りや広さ、作業人数、時間によって変わります。遺品の量によっても変動するので、まずは見積もりをもらいましょう。

間取り 作業人数 作業時間 費用相場
1K・1R 1~2名 1~3時間 30,000~80,000円
1DK 2~3名 2~4時間 50,000~120,000円
1LDK 2~4名 2~6時間 70,000~200,000円
2DK 2~5名 2~6時間 90,000~250,000円
2LDK 3~6名 3~8時間 120,000~300,000円
3LDK 4~8名 5~12時間 170,000~500,000円
4LDK以上 4~10名 6~15時間 220,000~600,000円

自分で遺品整理をする場合

段ボールの処分に迷っている女性

ここでは遺品整理を自力でやるメリットや具体的な手順、注意点を解説します。

自分でやるメリット

遺品整理を自分でやると費用を抑えることができます。また時間や労力がかかる分、故人の遺品と向き合うことができるので、気持ちの整理を付けるのにはピッタリです

遺品整理のやり方

遺品整理のやり方に決まりはありませんが、種類別にまとめると整理しやすくなります。

  1. 遺言書に従って形見分け
  2. 貴重品や重要な書類などを選別する(現金や免許証など)
  3. 処分するもの・使えるものを分ける
  4. リサイクル可能なものはリサイクルする
  5. 思い入れがあるけれど使わないものは供養してもらう

関連記事では遺品整理の仕方について詳しく解説しているので参考にしてください。

関連記事:遺品処分の仕方を徹底解説!処分に最適なタイミング・処分方法など|ミツモア

遺品整理を行う際の注意点

遺品整理を行うときに気をつけたい注意点を4つ紹介します。

1. 期限のある書類手続きは最優先

自治体への連絡や書類提出、不動産関係、医療保険への連絡など、重要な手続きは最優先で行いましょう。期限の定められた書類もあるので注意が必要です。

故人の銀行口座の引き出しは、相続人全員の承諾がないと動かすことができないため、時間がかかります。贈与税の支払いなどで現金が必要な場合、早めに手続きをしましょう。

2. デジタル機器の処分は個人情報に気をつける

スマートフォンやパソコンといったデジタル機器は、個人情報が詰まっています。処分する際にデータを完全に消去しておかないと、個人情報流失の恐れがあり大変危険です。完全に消去してから処分しましょう。

完全に消去する自信がない場合は業者に頼むのもありです。消去から買取まで行うリサイクル業者にお願いしても良いでしょう。

3. 大型家電の処分は家電リサイクル法に注意

2001年以降、エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機の4品目が家電リサイクル法の対象となり、処分するにはリサイクル料がかかるようになりました。ルールに従って処分しましょう。

比較的新しい家電なら処分ではなく買取によるリサイクルがオススメです。製造年を確認して売れるかどうか検討してみましょう。

4. ゴミ出しはルールに従おう

燃えるゴミ・燃えないゴミ・資源など、ゴミ出しには自治体ごとのルールがあります。処分品をまとめる際は必ずルールを確認してから分別しましょう。

業者に遺品整理を依頼する場合

手袋をはめている男性

ここでは遺品整理を業者に依頼するメリットと、信頼できる業者の選び方を紹介します。

業者に依頼するメリット

故人の居住地が遠方で何度も行くのが大変な人や、故人の遺品が多すぎて手に負えない人は、遺品整理業者に依頼すると良いでしょう

遺品整理業者は部屋の広さや遺品の多さに応じて作業人数を増やすうえに、遺品整理に慣れているため、自力でやるよりも効率良く遺品整理を進めることができます。

また業者によっては遺品の整理だけではなく買取や処分、清掃まで行うので、一気に遺品整理を進めることができます。

遺品整理業者の選び方

遺品整理業者を選ぶ時は、買取サービスや清掃サービスといった、自分に合ったサービスを提供している業者を選びましょう

また信頼できる業者を選ぶには複数業者から見積もりをとったり、口コミを見て比較検討したりすることが重要です。遺品の量を電話で伝えるのは難しいので、正確な見積もりをもらうためには訪問見積もりを依頼すると良いでしょう。

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遺品を処分する時は供養をしよう

寺

誰にも形見分けされなかった遺品を処分する方法として、供養があります。ここでは供養やその業者について説明します。

供養とは

供養とは、故人に供え物をすることで、その人の冥福を祈ることです。また故人の魂が宿るとされる遺品や人形と別れる時に祈りをささげるという意味もあります。

遺品の中には誰にも形見分けされず、処分するしかない遺品があるでしょう。故人の思い出が詰まっていて処分しにくい遺品はお焚き上げによって供養すると良いです。

関連記事:供養の意味・供養の対象になるもの・供養の仕方を紹介|ミツモア

遺品の供養は業者にも依頼できる

供養の方法は主に2つあります。

1つ目は寺社仏閣に依頼する方法です。費用相場は5,000円~20,000円です。供養のプロなので安心して任せることができます。

2つ目は業者に依頼する方法です。遺品整理業者の中には遺品の供養も受け付けている業者があります。遺品整理と供養を一緒に依頼した時の費用相場は20,000円~50,000円です。

もっと専門的な業者にお願いしたい場合は、供養の資格を持っている遺品供養士に依頼すると良いでしょう。

ペットの遺品処分の仕方

花瓶に挿してある花とリボン

家族の一員としてペットと生活する人が増えています。ペットの寿命は人間よりも短い場合が多く、ペットとの悲しいお別れを経験した人も居るでしょう。

可愛がっていたペットの遺品を捨てるのはツラいですよね。まだ使えるオモチャや食器は寄付するがオススメですよ。ペットの毛を使った思い出の品が作れるサービスもあるので検討してみてください。

ペットの遺品が寄付できる場所がある

ここではペットの遺品を寄付できる場所を紹介します。

NPO法人犬猫みなしご救援隊

犬猫みなしご救援隊ではペットの遺品を受け付けています。ぜひ亡くなったペットが使用していた物を寄付してください。また遺言によって財産の一部を寄付する「遺贈」も受け付けています。

公式ホームページ:大切な遺品の受付 |犬猫みなしご救援隊

ペット火葬 ふくふくやま

宮城県のペット火葬の会社ふくふくやまでは、全国で亡くなったペットの遺品を受け付けているNPOを紹介しています。

どの施設が何を募集しているのか・連絡先・営業時間も詳しく載っているので、寄付を考えている方はぜひホームページをご覧ください。

公式ホームページ:支援を募集されている全国の動物保護施設一覧 |ペット火葬 ふくふくやま

ヒゲや毛を使って思い出の品が作れる

ペット形見として、遺毛を使ったメモリアルチャームやペンダントが作れます。いつでも側に感じられるように、思い出として制作してみるのはいかがでしょうか?

ペット仏壇・仏具のディアペット

公式ホームページ:メモリアルチャーム -ペット仏壇・仏具・骨壷・位牌のディアペット

株式会社ブラッサム

公式ホームページ:ペットの毛を使ったアクセサリー|ペット火葬の【ペット葬儀・霊園ネット】

万が一の時に備えて生前整理をしておこう

段ボールの前で2つの服を持っている女性

先述したように、遺品整理は自力でやろうとすると膨大な時間と労力がかかる大変な作業です。業者に依頼しても費用がかかってしまいます。そこで遺族の負担を減らすために生前整理をオススメします

生前整理は終活の1つで、生きているうちに所有物や財産を整理することです。生前整理は遺族の負担を減らすだけではなく、人生の目標を定めるために有効です。関連記事では生前整理の方法を紹介しているので、是非参考にしながらやってみてください。

関連記事:生前整理とは?内容や効果・始め方!そもそも自分には必要?【やることリストあり】 |ミツモア

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