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自宅でWi-Fiを使うには?必要環境と端末ごとの設定方法を解説

最終更新日: 2021年12月03日

Wi-Fiがあればケーブルをつなぐことなくインターネット接続が可能です。複数の端末で同時にインターネット利用ができるため、有線接続よりも利便性が高いといえるでしょう。今回はWi-Fiルーターの選び方や設定方法について解説します。

自宅でもWi-Fiを使ってみよう

自宅でWiFi ルーターを使う男性

Wi-Fi(ワイ・ファイ)とは、簡単にいえば無線でネットワークに接続できる規格(方式)のことです。ケーブルなしで端末をインターネットに接続できるため、ビジネスシーンではもちろん、個人でも自宅でWi-Fi環境を構築する人が増えてきました。

Wi-Fiのメリット

Wi-Fiはスマホのパケット通信と比べて、利用できるデータ容量が多いのが特徴です。必要な機器を導入し、月額(あるいは年額)の利用料金を支払えば、どれだけ使っても通信制限が課されないものもあります。

さらに通信エリア内であれば、場所を選ばず複数の端末でネットワークに接続可能です。プライベートでの利用だけでなく、在宅勤務やテレワーク、モバイルワークなどに活用している人も少なくありません。

Wi-Fiと無線LANの違い

Wi-Fiと無線LANは混同されがちですが、Wi-Fiは無線LANの規格の一種という位置づけになっています。元々は「Wi-Fi Alliance」というアメリカの業界団体がWi-Fiの起源です。

同団体は異なるデバイス間での無線通信が可能な規格に「Wi-Fiマーク」を使っており、それが一般化してWi-Fiと呼ばれるようになった経緯があります。

無線LANは本来、赤外線やレーザー光線なども含まれる概念の一つです。他のデバイスとの相互通信ができない規格であっても、無線LANに含まれます。

しかし相互に互換性のない規格は利便性が低いため、デバイス間の相互通信が可能な規格をWi-Fiとして特別に認証しているわけです。

Wi-Fi接続に必要なものは?

Wi-Fi接続に必要となるのは、Wi-Fiルーターとインターネット契約です。Wi-Fiルーターにパソコンやスマホなどの機器を接続して、インターネットを利用します。

インターネット契約は有線接続と同様、プロバイダーと直接契約したり、家電量販店などで申し込んだりする必要があります。

専用ルーターを導入すれば、すぐに利用できると思っている人も少なくありませんが、ルーターに加えてインターネットの回線契約も必要なので注意しましょう。

Wi-Fiルーターの種類と選び方

白いモバイルルーター

次にWi-Fiルーターの種類と選び方を解説します。Wi-Fiルーターにはホームルーターとモバイルルーター(ポケットWi-Fi)の二つのタイプがあります。それぞれの違いを理解して、自分の利用したい環境に適したものを選びましょう。

ホームルーター

ホームルーターとは、モバイル回線への接続が可能な据え置き型Wi-Fiルーターのことです。固定のインターネット回線のような工事をする必要はなく、回線契約があればすぐに接続できます。

賃貸アパートやマンションに住んでいる人の場合、オーナーや不動産会社によっては、回線工事を禁止しているケースも少なくないでしょう。

工事が必要な固定回線は利用できなくても、ホームルーターならば建物に穴を開けたりする必要がないため、住んでいる場所に関係なくインターネットにアクセスできるようになります。

また光回線とは異なるデータ通信を利用するので、光回線が届かないエリアでもインターネットにアクセスできる可能性があります。

モバイルルーター(ポケットWi-Fi)

モバイルルーター(ポケットWi-Fi)とは、小型で持ち運びができるWi-Fiルーターです。ホームルーターは家庭用のコンセントに電源プラグを差して使用しますが、モバイルルーターは充電式で、自由に持ち歩くことができます。

外出先でもルーターを通じてインターネットに接続できるので、プライベートでの利用はもちろん、仕事の出張先での利用や、テレワークなどにも重宝します。

ホームルーターとの違いは、基本的に持ち運びできるかどうかです。電波の届く範囲や同時接続可能台数に関しては、一般的にホームルーターの方が優れています。ただし、個人ユースならば、自宅でもモバイルルーターで問題ないケースは多いでしょう。

Wi-Fiルーターを選ぶポイント

Wi-Fiルーターを選ぶ際には、まず自分の利用環境に合っているかを確認しなければいけません。一人暮らしのアパートで利用する場合と、一戸建てで家族全員が利用するのとでは、求められる性能が変わってきます。

例えば一人しか利用しないのであれば、通信速度や機能だけに注目しておけば問題ないでしょう。家族で同時にネットワークにアクセスする可能性があるならば、同時接続できる端末の数も必ず確認しておかなければいけません。

また、Wi-Fiは規格によって通信速度が変わってくるので、大容量のデータをやり取りする場合は、特に注意が必要です。Wi-Fiの通信速度は、基本的にルーターのアンテナの数と、通信規格で決まります。

アンテナ数が多ければ、それだけ大容量の通信が可能で、規格が新しいほど最大通信速度が速くなります。

2021年現在の最新規格は「Wi-Fi6」で、最大通信速度は9.6Gbpsです。Wi-Fi5以前の規格にも対応しているため、新しくルーターを導入するならば、できるだけ最新規格のものを選びましょう。

光回線をWi-Fi接続する方法

住宅とインターネット回線の開設

モバイル回線を使うWi-Fiルータ以外に、光回線を使ってWi-Fi接続する方法もあります。接続にはWi-Fi対応の無線ルーターが必要です。

1.ONUとケーブルで接続する

まずはONU(光回線終端装置)やモデムと、Wi-Fi対応の無線ルーターをLANケーブルで接続します。ONUはインターネット回線を自宅に引き込む際、プロバイダーから提供される専用の接続機器です。ONUからルーターの「WAN」と表示されている端子に接続します。

ただし、光回線と異なるデータ通信を利用するルーターの場合は、パソコンやスマホなどの接続端末の設定だけで接続が可能です。詳しくは導入したルーターの取扱説明書を確認してみましょう。

2.ルーターを設定モードにする

ルーターの電源を入れて、設定モードに切り替えます。多くのルーターは、WPSボタンを数秒間押し続けると電波を飛ばすようになるので、接続する端末で受信し、必要な情報を入力しましょう。

求められる情報はルーターによって変わってきますが、プロバイダーのユーザー名やパスワードを入力するタイプが多いはずです。

WPSとは「Wi-Fi Protected Setup」の略語で、無線LAN機器同士の暗号化設定を簡単に行えるようにするための規格です。WPSを利用すれば、面倒な設定なしで簡単にインターネット接続できるようになります。

3.端末をルーターに接続する

ルーター側の設定が完了したら、パソコンやスマホでWi-Fiに接続しましょう。WPSで接続する場合は、上記の手順で端末側の設定も終了しているので、そのまま使えるようになります。

手動で接続する場合は、端末側でSSIDを選択してパスワードを入力する必要があります。SSIDとパスワードはルーターに貼られているシールに記載されているか、取扱説明書に載っているので、確認して入力しましょう。

パソコンの設定方法【windows 10】

パソコンの画面を見ながら頭を抱える若い女性

続いて、Wi-Fiに接続する端末側の設定を具体的に説明します。まずはパソコンで接続する方法からですが、無線LANを受信できるノートパソコンと、Wi-Fiに対応していないパソコンでは、少し手順が変わってきます。

ノートパソコンの場合

ノートパソコンの多くはWi-Fiを受信できるので、次の手順ですぐに設定が可能です。

  1. 「スタートボタン」から「設定」を選択
  2. 「ネットワークとインターネット」
  3. 接続したいネットワーク名(SSID)を選択して「接続」をクリック
  4. 暗号キー(パスワード)を入力して「はい」を選択

これで画面の右下に、Wi-Fiのアイコンが表示されれば接続完了です。

なお所有しているパソコンがWi-Fiに対応しているか調べるには、コントロールパネルから「ネットワークの状態とタスクの表示」→「アダプターの設定の変更」と選択します。アダプターの中に無線LANの項目が表記されていれば対応済みです。

Wi-FI未対応のパソコンの場合

ほとんどのデスクトップパソコンをはじめとして、Wi-Fiに対応していない端末の場合、電波を受信するための子機が必要になります。

無線LANの子機は、家電量販店やインターネットショップなどで1,500~3,000円程度で購入できるので、対応していない端末を使う場合は用意しておきましょう。

子機をパソコンに接続し、利用するためのドライバーをインストールした後は、ノートパソコンの接続方法と同じ手順で接続できます。

スマホ端末の設定

スマホを操作する女性

スマホ端末で接続するための手順を解説します。AndroidとiOSのどちらも紹介しておくので、接続するOSの方を参照してください。

Android端末の場合

Android端末でWi-Fiに接続する手順は、次の通りです。ただし、端末によっては細かい表示や手順が変わってくるので、その点は注意してください。

  1. ホーム画面で「設定」をタップ
  2. 「無線メニュー(無線とネットワーク)」→「Wi-Fi」を選択
  3. 「Wi-Fi」ボタンをオン
  4. 接続したいSSIDを選択
  5. パスワードを入力

これでパスワードが正しく認識されれば、Wi-Fiに接続できます。

iOS端末の場合

iOS端末の場合、次の手順でWi-Fiに接続できます。

  1. ホーム画面で「設定」をタップ
  2. 「Wi-Fi」を選択してオンに切り替え
  3. 接続したいWi-Fiネットワーク名をタップ
  4. パスワードを入力

パスワードが正しく入力されればWi-Fiに接続できます。こちらも端末によって細かい表記や手順が変わってきますが、基本は「設定」から「Wi-Fi」の項目を選択する流れは変わりません。操作に困ることはないでしょう。

Wi-Fiにつながらない場合は?

悩む女性

Wi-Fiにつながらない場合の対処法も解説しておきます。単純な設定ミスやパスワードの入力ミスが原因の場合が多いので、慌てずに一つひとつ原因を探っていくことが大事です。

設定を再確認する

Wi-Fiにうまくつながらないときは、まず設定が正しいか確認してみましょう。特に、初めて接続する際に、SSIDとパスワードの入力を間違えてしまう人が多くいます。もう一度設定画面で入力した情報が正しいかチェックしましょう

ルーターによってSSIDとパスワードの掲載場所が変わってくるので、分からなければ取扱説明書で確認します。

端末やルーターを再起動する

たとえ原因が分からなくても、端末やルーターを再起動することで、状況が改善するケースは少なくありません。まずはパソコンやスマホを再起動して、それでも接続できなければルーター側を再起動します。

Wi-Fiルーターの多くは電源ボタンが付いていないので、直接コンセントから電源プラグを抜いて入れ直す必要があります。

ただし、強引な再起動が故障の原因になる可能性もゼロではないので、念のために取扱説明書を確認して、正しい再起動の方法をチェックしておきましょう。

OSをアップデートする

古いバージョンのOSを使っていることが原因で、うまく接続できない場合もあります。使用している端末が最新のバージョンになっているか確認し、新しいバージョンがリリースされていたら、アップデートを行いましょう。

AndroidでもiOSの端末でも、設定画面からバージョンの確認とアップデートが可能です。セキュリティの観点からも、OSは常に最新バージョンにしておいた方がよいでしょう。

自宅でWi-Fiを使えるようにしよう

テレワーク web会議中の画面と振り向く笑顔の若い女性

Wi-Fi環境を構築すれば、電波の届く範囲なら場所を選ばずインターネットに接続できるようになります。自宅にインターネット回線がない場合は、まずは回線を契約して専用ルーターを導入しましょう。

ルーターを選ぶ際には、通信速度や同時接続可能数などを確認し、利用環境に合ったものを慎重に選択する必要があります。

ルーターや接続端末によって設定方法は変わってきますが、手順は難しくないので、誰でも簡単にWi-Fiに接続できるようになります。

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