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外壁塗装の期間は2週間かかる!工事期間中の気になる疑問を解決

最終更新日: 2024年02月22日

外壁塗装にかかる期間とは?

外壁塗装

工期
戸建て 2週間~1か月

※早ければ7日

マンション 50世帯未満:2か月以上

50世帯以上:6か月以上

アパート 3週間

外壁塗装は、天候や作業人数によって期間が大きく異なります。雨が降りやすく、湿気の多い季節に外壁塗装を行ってしまうと、1か月以上伸びてしまうこともあります。

外壁塗装の流れと各工程にかかる期間

外壁塗装業者

外壁塗装の工程 期間
近隣への挨拶回り(必要に応じて) 1日
足場設置 1日
飛散防止シート張り
表面の高圧洗浄 1~2日
下地処理と養生 3日
塗装作業 3日
完工検査 1日
足場解体 1日
完工挨拶(必要に応じて) 1日
合計 12~14日

①近隣への挨拶回り(必要に応じて)

塗装工事中は、騒音や異臭など少なからず近隣の住人に迷惑がかかります。外壁塗装の工事を始める日が決まった場合、必要に応じて近隣への挨拶回りを行いましょう。

②仮設足場の設置

足場

高所での作業が必要になるため、仮設足場の設置を行います。設置には、大体1日かかります。足場設置の専門業者に依頼していない場合は、工期が1~2日延びる可能性があります。

この工程は、近隣の住民に迷惑がかかります。例えば、業者が立ち入る際に道路に大型のトラックが止まります。足場を設置する日程が分かっている場合には、挨拶回りの際に伝えておきましょう。

③飛散防止シート張り

外壁塗装中の住宅

足場の設置を行った当日に、飛散防止シート張りを行います。この作業を行うことにより、塗料が周囲に飛散するのを防ぐことができます。

④表面の高圧洗浄

高圧洗浄

足場の組み立てが終わった翌日には、外壁表面の高圧洗浄を行います。

塗装する表面が汚れていると、塗料が付着しにくくなってしまいます。高圧洗浄でコケやカビなどの汚れを落とすことにより塗料の密着度を高めます。汚れが目立つ部分はブラシでこすって落としていきます。

基本的に丸1日で済みますが、汚れが酷ければ2日間かかることもあります。

⑤下地処理と養生

養生

下地処理とは、時間とともに劣化した外壁を綺麗にする作業です。剥がれそうな塗膜を残したまま塗装してしまうと、新しく塗る塗料がすぐに剥がれ落ちてしまいます。

1日で終わる場合が多いですが、補修箇所が多いと2日程かかります。

下地処理で補修される部分
  • ひび割れ・クラック
  • 剥離
  • コーキング・シーリングの劣化
  • サビ
  • コンクリート・モルタルの破損

下地処理が終わったら養生を行います。養生とは、塗料が付着してほしくない部分をビニールなどで保護する作業の事です。丁寧な作業が必要になるため、下地処理と養生を合わせて1日程度かかることを想定しておきましょう。

以下の関連記事では「どこに養生をするのか」や「養生の費用相場を抑えるコツ」について詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

関連記事:外壁塗装に養生が不可欠な理由とは?施工前に知っておきたい注意点、基礎知識を解説!|ミツモア

⑥塗装作業

外壁塗装

塗装作業では「下塗り・中塗り・上塗り」の3工程に分かれていて工事を行います。基本的に各工程1日ずつかかります。

使用する塗料は2種類で、下塗りで1種類、中塗りと上塗りで同じ塗料を1種類使います。

下塗り

下塗りは、中塗りと上塗りで使われる塗料と外壁との密着度を高める役割を果たします。作業には大体1日かかります。

下塗りで使われる塗料は乳白色で塗られるケースが多いです。

中塗り・上塗り

中塗りは上塗りと同じ塗料を使用します。なぜ2回に分けるかというと、塗膜を厚くし塗料本来の機能を発揮するためです。塗装回数を1回で終わらせてしまうと、塗料の厚さが足りずすぐに剥がれ落ちてしまいます。

⑦完工検査

外壁の点検をする業者

塗装が終わったら、依頼者と一緒に完工検査を行います。「塗り残しはないか」「塗装がはみ出していないか」などを細かく確認していきます。

気になる部分があれば積極的に質問して、疑問を残さないようにしましょう。後から不具合を伝えてもすぐに対応してもらえないことがあります。

⑧足場解体

完工検査が終わったら、足場の解体を行います。

足場解体時には、大型のトラックが出入りしたり、解体作業の音が大きくなってしまうため、近隣の方にあらかじめ伝えておくと良いです。

⑨完工挨拶(必要に応じて)

足場の解体が終わったら、近隣の方に工事の終了を伝えておきましょう。工事の終了がいつなのか、不安に思っている方もいるため、完工挨拶に回りましょう。

外壁塗装の日数が伸びるのはなぜ?

悩んでいる男性

外壁塗装の日数が伸びる原因
  1. 経年劣化が激しく補修に時間がかかっている
  2. 台風や雨で塗料が乾かない
  3. 外壁塗装にふさわしくない梅雨・冬に工事した
  4. 光触媒塗料を使った

原因①経年劣化が激しく補修に時間がかかっている 

古い建物で下地が劣化している場合、工期が伸びることがあります。下地の劣化は塗装後の仕上がりに大きく影響するため、補修する必要があるのです。

シーリング剤・コーキング剤の打ち替えや打ち増し、くぼみを直すためのパテ埋め、モルタルの補修、ひび割れ・剥がれの修繕など、施すべき補修が多ければ多いほど、作業工程が増えて工期も長くなってしまいます。

原因②台風や雨で塗料が乾かない

外壁塗装は屋外での作業になるため、雨だと塗装を進めることが出来ません。そのため、雨の日が続くと、その日数分が遅れることになるのです。また、雨で濡れたまま作業することはできず、乾燥するまで待つ必要があります。

台風などの風の強い日のも、塗装面にホコリが付着してしまうため作業を行うことが出来ません。

関連記事:外壁塗装に最適な天気・天候を解説!雨はもちろん、湿度や強風も仕上がりに悪影響?|ミツモア

原因③外壁塗装にふさわしくない梅雨・冬に工事した

梅雨は、雨が多く多湿な季節であるため、どうしても塗料の乾燥に時間がかかってしまいます。また、塗料を塗っても雨が多い季節だとすぐに落ちてしまうため、梅雨の時期に外壁塗装をするのはおすすめできません。

また、冬に外壁塗装を行うのもおすすめできません。冬は日照時間が弱く塗料の乾燥に時間がかかります。日が落ちるのも早いため、1日の作業時間も限られてしまいます。

外壁塗装するのにおすすめの時期は春と秋です。春と秋は空気が乾燥していて塗料が乾きやすいだけでなく、天候も比較的安定しているので、予定通りに塗装作業が進むことが多いです。以下で「外壁塗装にかかる日数を短くするコツ」について紹介しているので参考にしてみてください。

原因④光触媒塗料を使った 

光触媒塗料という塗料を使用している場合、他の塗料より工期が長くなります。

通常の工程に加え、コーティングという作業を行うためです。また、光触媒塗料の場合、塗装方法にも違いがあるため1~2日ほど工期が伸びてしまいます。

外壁塗装にかかる日数を短くするコツ

外壁塗装業者

外壁塗装にかかる日数を短くするコツ
  • 作業人数を増やす
  • 春や秋に塗装を行う

上記の方法を利用すれば外壁塗装にかかる日数を最大限短くすることができます。しかし、通常かかる日数よりは短くすることができません。例えば、一戸建てであれば最低でも7日程度かかります

作業日数を極端に縮めようとすると、いくつかの工程を省くことになり完成度に影響してしまいます。

以下で外壁塗装にかかる日数を短くするコツを紹介します。

作業人数を増やす 

作業人数を増やせば、各工程を省いたりすることなく、工期を短くすることができます。しかし、費用が高額になってしまうため、安く塗装工事をしたい方にはおすすめできません。

作業人数を増やして外壁塗装を行いたい場合は、必ず塗装業者との相談をするようにしましょう。塗装業者にも都合があり、急遽「作業人数を増やしてほしい」と依頼しても対応できないことがあります。

春や秋に塗装を行う 

外壁の塗装を行うのにおすすめの時期は春と秋です。春と秋は雨が降りにくく乾燥しているため、予定通りに作業が進みます。

しかし、春や秋は外壁塗装の予約が殺到して埋まりやすいです。また、他の季節よりも費用が高くなりやすい傾向があります。

外壁塗装を短くしたい・工期通りに進めたいという方は、春や秋に入る前に塗装業者と連絡をとっておきましょう。春に施工したいのであれば1月・2月ごろ、冬に施工したのであれば、7月・8月ごろがおすすめです。

雨が降っても工期が伸びない下塗り塗料 

関西ペイント アレスダイナミックフィラー|Amazon
関西ペイント アレスダイナミックフィラー|Amazon

 関西ペイントが販売している「ダイナミックフィラー」は、雨の日でも塗装作業がすすめられる塗料です。

下塗りの作業段階まで天候を気にせず工事を進められるため、工期が伸びるのを防ぐことができます。

【注意】工期が極端に短い業者は依頼を避けよう 

たまに「うちなら6日で外壁塗装を完成することができますよ」という業者がいます。しかし、どんなに早く施工を行っても7日より工期が短くなることはありません。

通常の工期より極端に短い工期を提示してきた場合は、悪徳業者の可能性が高いです。できるだけ工期を短くしたくても、6日以下の工期を提示してくる業者は避けるようにしましょう。

外壁塗装中は立ち会いの必要がある?生活の制限は?

外壁を塗装する業者

塗装工事の開始・終了時に立会いする必要がある

外壁塗装で立会が必要な時
  • 足場設置前の現場確認(開始時)
  • 外壁塗装後の点検(終了時)

基本的に外壁塗装の作業中にずっと家にいる必要はありません。家にいなくても作業自体は勝手に進んでいきます。

しかし、全く作業風景に立ち会わないと、業者の気が緩み、作業の完成度に影響することがあります。定期的に作業風景を見に行くことにより手抜き工事をさせないようにしましょう。工事内容がわからなくても、「見に行く」だけで手抜き工事を抑制する効果があります。

外に洗濯物を干すことができない 

外壁塗装の作業が開始した時点から外に洗濯物を干すことはできなくなります。業者の作業中に、洗濯物を干してしまうと塗料が衣類につき、落ちなくなってしまうことも。

外壁塗装の作業中は基本的に「室内干し」を行うようにしましょう。

自由に窓をあけて換気することができない 

工事中に窓をあけて換気するときはタイミングを見計らう必要があります。勝手に窓をあけていると、塗料を吸い込んでしまうと健康を害することも。

窓を開けて換気することができるのは、「下地処理」と「養生を取った」後の期間のみです。

どうしても窓をあけて換気をしたい場合は、業者と相談して開けても大丈夫な窓はあるか確認しておきましょう。

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