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アレスダイナミックTOPはどんな塗料?特徴や注意点を解説

最終更新日: 2023年03月31日

アレスダイナミックTOPは関西ペイント株式会社が販売するラジカル塗料の一種で、外壁の劣化に強いといわれています。ただし長所を生かすには正しい使用方法を守ることが必須です。アレスダイナミックTOPの特徴や、選ぶ時の注意点について解説します。

アレスダイナミックTOPシリーズについて

塗料と刷毛

アレスダイナミックTOPシリーズには、大きく2つの種類があります。アレスダイナミックTOPシリーズの特徴と、ラインナップの違いについて解説します。

アレスダイナミックTOP

アレスダイナミックTOPシリーズは、塗料メーカーの関西ペイント株式会社が製造・販売を行う塗料です。大きな特徴としては、ラジカル制御技術を採用していることが挙げられます。

アレスダイナミックTOPとアレスダイナミックTOPマイルドがあり、アレスダイナミックTOPは外壁用の水性反応硬化型シリコン樹脂塗料です。コンクリートやモルタルなどに塗るのに適しています。

アレスダイナミックTOPマイルド

アレスダイナミックTOPマイルドも、アレスダイナミックTOPシリーズの1つです。アレスダイナミックTOPとの違いは弱溶剤タイプの塗料であることです。

弱溶剤タイプの塗料はコンクリートやモルタルのほか、金属面にも塗れます。柄や模様を表現でき、ハケやローラーおよびスプレーなど多様な塗装方法が選択できます。

また臭いを抑えられることも大きなメリットです。揮発性有機化合物(VOC)の排出量を抑えられるため、通常の溶剤系塗料よりも比較的安心して作業できるでしょう。

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アレスダイナミックTOPの特徴

外壁塗装 業者

アレスダイナミックTOPには、ほかの塗料とは一線を画す特徴的な性質があります。ここではアレスダイナミックTOPの3つのポイントについて見ていきましょう。

耐久力が高い

アレスダイナミックTOPではラジカル制御技術を採用していることから、紫外線に対する強い耐性があります。紫外線による塗膜の劣化を防ぎ、チョーキングやシーリングの劣化が起きにくいことが特徴的です。

耐久力が高いことと引き換えに、ほかのラジカル制御型塗料と比べて、初期費用が高いことが欠点として挙げられます。ただし耐用年数は15年と、耐久性に優れたラジカル制御型塗料の中でも特に長く、必要な塗り直しの回数も少ないものです。

長期的に考えれば、アレスダイナミックTOPを使うメリットは大きいと言えるでしょう。

雨天でも作業が可能

アレスダイナミックTOPは強化剤と合わせて使うことで、高多湿な環境や雨天時でも塗装作業を続けられます。天候に左右されないため、梅雨の時期でも施工可能なほか、工期が伸びる心配がありません。

近隣住民に迷惑をかけたくないなど、周囲への配慮を重視している場合はアレスダイナミックTOPを使用するのがおすすめです。ただしツヤ消しを施したものに用いる場合は、ツヤにムラが生じる可能性があります。

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水性なので安心して利用できる

アレスダイナミックTOPは水性塗料であるため、一般的な溶剤塗料と比べて塗料やガソリンなどに含まれる揮発性有機化合物(VOC)の発生を抑えられます。健康に害を及ぼす影響が少なく、安心感を持って使用できるでしょう。

妊婦や幼児のいる家庭やペットを飼っている家庭でも、アレスダイナミックTOPなら使用が可能です。シンナーの刺激臭も少ないため、近隣への配慮にもつながります。

アレスダイナミックTOPを使うときの注意点

屋根材の寿命や外壁の塗装のタイミングに合う塗料がおすすめ

アレスダイナミックTOPは魅力的な塗料ですが、使用する際にはいくつかの点に注意が必要です。使用前に確認しておきたい、三つの注意点について解説します。

途中から強化剤入りに変更できない

雨天時も作業したい場合は、アレスダイナミックTOPに強化剤を合わせることでムラを減らすことができます。しかし雨の日のみ強化剤を使用するといった変更はできません

施工期間の全体を通して、雨に強い塗料か通常の塗料のどちらを用いるか、施工前に決める必要があります。雨に強い塗料を初めから使った場合は、強化剤の分だけ材料費が高くなります。工期中に雨が降らなくても追加費用はかかるため、注意が必要です。

販売からの年数が浅くて実績が少ない

アレスダイナミックTOPは2016年2月に製造・販売が開始された塗料で、まだ歴史の浅い塗料です。販売開始からの年数が浅いことが、アレスダイナミックTOPのデメリットとして挙げられます。

アレスダイナミックTOPの耐用年数は15年とされていますが、販売開始からまだ15年以上経っていないため、実際の家屋に使用した場合は理論値よりも耐用年数が短い可能性があります。耐用年数を過信しないことが大切です

さらに実績が少ないため、実際の使用例を参照した上で使用の可否を判断することも難しいといえるでしょう。

白色や薄い色でないと効果が薄れる

酸化チタンに紫外線が当たったときに、劣化の原因となるラジカルは発生します。アレスダイナミックTOPは、酸化チタンから発生したラジカルを制御することで、塗料の劣化を防ぐものです。

酸化チタンは白色や薄い色の塗料に使われる顔料の成分であり、白色や薄い色の塗料を用いる場合はラジカル制御が十分に機能して、塗料の劣化を防げます。

しかし原色や濃い色の塗料では、酸化チタンの含有量が少ないため、ラジカルがほとんど発生しません。ラジカル制御を行っても劣化スピードにあまり影響しないため、余計なコストがかかるだけでメリットを感じられないでしょう。

アレスダイナミックTOPで外壁塗装をしよう

アレスダイナミックTOPは耐用年数が長いことと、雨天時でも作業ができることに加えて、水性なので健康被害を抑えられることがメリットとして挙げられます。

ただしメリットを生かすためには条件を満たす必要があるほか、歴史が浅いことも理解しておきましょう。

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