浴室乾燥機の交換はいくらでできる?
ガス式浴室乾燥機の場合は10万円~が費用相場ですが、電気式浴室乾燥機は10万円以下での交換が可能です。また部分的な修理であれば、2万~5万円で対処できます。浴室乾燥機が取り付けてある場所によっても料金は異なります。本体を天井に埋め込んでいるタイプは壁掛けタイプに比べて工事費用が高くなるため注意しましょう。
浴室乾燥機の交換費用が高くなるケースは?
天井に埋め込むタイプの浴室乾燥機を新しいものに変える際、取り付けに天井開口部を広げる場合があります。開口部の拡大には追加料金として1万円ほどかかります。また賃貸物件の場合は管理会社に交換相談を事前に相談しましょう。
浴室乾燥機交換・修理の費用相場と注意点
電気式とガス式の相場の違い
浴室乾燥機の種類は、熱源の違いにより電気式とガス式の2タイプに大きく分けられます。
ガス式浴室乾燥機
(温水を循環させて熱を放出する) |
工事費を含め100,000円以上が費用の目安です。
前述した「熱源機」を必要とするため、電気式に比べ交換の費用相場は高くなります。 |
電気式浴室乾燥機
(電気の力で空気を温める) |
工事費を含め100,000円以下が費用の目安です。 |
取り付けタイプの違いも費用に大きな影響を与えます。
本体を天井に埋め込むタイプは、天井にかぶせるタイプや壁掛けタイプに比べ工事費が高くなるため、電気式でも100,000円を超えるケースが多いでしょう。
部分的に修理する場合の費用相場
本体の交換ではなく修理してもらう場合の費用相場は、修理内容により異なります。
例えば本体から異音がする場合は、モーターの取り換えで約20,000~50,000円が目安です。
上記の金額は工事費と出張費を合計したものになります。
メーカーの無償保証期間は基本的に1年間であるため、故障を原因とした修理は購入後10年以内であっても保証期間外なら有償です。
ただし、メーカーの延長保証や施行会社独自の保証を受けている場合は、保証期間内であれば無償で修理してもらえます。
開口部のサイズにより追加料金が発生
天井に埋め込むタイプの浴室乾燥機を交換する場合に、新しい乾燥機の天井開口部を広くするときは追加料金が発生します。
天井に埋め込む部分を広げる費用が発生するためです。
天井開口部の拡大費は、約10,000円が相場の目安となっています。
交換を機に浴室乾燥機をグレードアップさせたい場合は、開口部のサイズも確認しておきましょう。
追加料金を発生させたくないなら、開口部のサイズが既存の乾燥機と同じ商品を購入する必要があります。
後継機種ならサイズを変えずに済む可能性が高い上に、性能アップも期待できます。
賃貸は管理会社などに交換を相談する
賃貸物件に住んでいる場合には、浴室乾燥機の交換はオーナーや管理会社に相談しなければなりません。勝手に交換してしまうと管理規約に違反する恐れがあります。
賃貸物件は退去時に原状回復が必要となるため、一般的に元へ戻せないような工事はできません。天井に埋め込むタイプを新しく設置することは難しいでしょう。
そもそも賃貸物件の場合は、オーナーや管理会社が修理費や交換費を負担するケースがほとんどです。性能が低下して不便を感じているなら、修理や交換を相談してみましょう。
浴室乾燥機の交換時期とは?
自宅の浴室乾燥機に不調を感じたら、まずは交換時期を迎えていないかチェックしてみましょう。
耐用年数はおよそ10年
例えば、日立が設定している「設計標準使用期間」は10年となっています。
設計標準使用期間とは、標準的な状況下で適切に使用し続けた場合に支障をきたしにくい期間のことです。
ただし、約10年の耐用年数はあくまでも目安と考えなければなりません。環境や使い方、メーカーなどの違いにより、浴室乾燥機の寿命は変わります。
10年を迎える前に故障することもあれば、10年を過ぎても問題がないケースもあるでしょう。
浴室乾燥機に異常を感じたら、すぐに状態をチェックすることが大切です。
推奨される交換時期に達していないからといって異常を放置していると、重大事故を引き起こす恐れもあります。
浴室乾燥機の交換・修理タイミング
浴室乾燥機に故障のサインが出た場合は、早めに交換や修理を検討する必要があります。
寿命を見極める代表的なタイミングを覚えておきましょう。
修理交換を見極めるポイント①:電源が入らないことがある
浴室乾燥機の電源が入らないことがある場合は、まずブレーカーをチェックしましょう。ブレーカーに異常がないなら、乾燥機本体の異常や故障が疑われます。
電源が入らない主な原因は、リモコンやスイッチの故障・経年劣化です。
動力部分が劣化していたり、フィルターが目詰まりを起こしていたりする場合も、電源が入りにくくなることがあります。
浴室乾燥機の電源スイッチは、使用頻度が最も高い部分の一つです。
経年劣化により電源機能に異常が発生している場合は、他の場所も劣化が進んでいると判断できるため、交換や修理を考える大きな目安になります。
修理交換を見極めるポイント②:異音がする
浴室乾燥機から異音がし始めた場合も、交換や修理を必要とする可能性があります。
ホコリがたまっているケースでも異音がしやすくなるため、まずはフィルターやファンをきれいに掃除してみましょう。
掃除後も異音が消えないなら、ファンを回転させている部分に原因があるかもしれません。軸に潤滑油を差せば異音がしなくなる可能性があります。
油切れが解消しても異音が続く場合は、モーターなどの動力部分に根本的な異常が発生しているでしょう。
素人で直せる範囲ではないため、交換や修理を検討する必要があります。
修理交換を見極めるポイント③:性能の低下を感じる
「温風が出ない」「風力が弱い」など、浴室乾燥機の性能の低下を感じる場合は、故障を疑う前に設定を見直してみましょう。
正しく設定できているなら、乾燥機自体に問題があります。
性能が低下する最も大きな原因はフィルターの目詰まりです。小まめに掃除をしていないとフィルターには大量の汚れがたまってしまいます。掃除することで性能が回復する場合もあります。
種類によっては「熱源機」という部分の暖房水が少なくなっていることも性能が低下する原因です。
フィルターの掃除や暖房水の補給を行っても状況が改善しないなら、交換や修理が必要です。
浴室乾燥機の交換業者の選び方
浴室乾燥機の交換業者を選ぶ際に注意すべきポイントを紹介します。以下に挙げる選び方を意識すれば、自分に合った優良業者が見つかるでしょう。
実績やアフターケアの有無で選ぶ
浴室乾燥機の交換業者を選ぶ際は、業者ごとの実績に注目しましょう。実績が乏しい業者を選んでしまうと、交換後に不具合が生じたり、設置後の見た目が悪くなったりする恐れがあります。
業者のホームページを確認すれば、一般的には実績の確認が可能です。過去の実績が豊富な業者や、得意な作業分野が希望と合っている業者なら、安心して依頼できます。
アフターケアの有無や内容をチェックすることも重要です。アフターケアに力を入れている業者であれば、工事後に不具合が生じても無料で対応してもらえる可能性があります。
相見積もりを取る
業者選びでは1社に絞らず、相見積もりを取りましょう。複数の見積もりを比較すれば、費用相場を把握しやすくなる上に、業者ごとの費用の内訳も比較できます。
最も安い見積もりを出してきた業者が、最も優良な業者であるとは限りません。内訳を比べながら費用の差をチェックし、より適正な価格の業者を選ぶことが重要です。
業者選びで迷う場合は、大手見積もりプラットフォームの「ミツモア」を利用しましょう。簡単な選択肢を選ぶだけで、最大5社から最適な提案と見積もりを集められます。業者ごとの実績や強みを確認できることも魅力です。
浴室乾燥機を交換して快適なバスタイムを
浴室乾燥機の寿命は約10年です。本体から異音がしたり性能の低下を感じたりする場合は、購入後10年経過していなくても修理や交換を検討する必要があります。
浴室乾燥機の交換費用相場は、電気式よりガス式のほうが割高です。新しい乾燥機の天井開口部が広い場合は、サイズを広げるための追加料金が発生します。
交換業者を選ぶ際は、実績やアフターケアの有無で選ぶことが重要です。相見積もりを取る場合は、優良業者から見積もりを集められる「ミツモア」を活用しましょう。
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