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お風呂の鏡の頑固な水垢の落とし方!ピカピカをよみがえらせる簡単な方法は?

最終更新日: 2024年11月07日

お風呂の鏡に白くこびりついた水垢。気づいたら、自分の顔もぼやけて映らないくらいに曇ってしまっているかもしれません。「ウロコ汚れ」とも呼ばれるこの水垢は、放置するとどんどん取れにくくなります。

水垢はお風呂の中でも特に手ごわい汚れです。落とすには、酸性洗剤を使うか、研磨剤で削る必要があります。

本記事では、お風呂の鏡をピカピカによみがえらせる掃除方法と、水垢の付着を防ぐコツをご紹介します。

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お風呂の鏡の水垢は「水道水に含まれるミネラル」が原因

鏡

入浴後は濡れた状態の浴室で換気扇を回すという方も多いと思います。しかし、浴室に残った水分に含まれるミネラル成分が、頑固な水垢の原因になっているのです。

白いウロコ状の汚れ:水垢(スケール)

お風呂の鏡に付く白いカリカリした水垢は、主に水道水に含まれるミネラル成分が原因です

水道水には主に4種類のミネラル成分(カルシウム、ナトリウム、マグネシウム、カリウム)とケイ酸が含まれています。鏡に付いた水分は時間が経つと蒸発して乾きますが、ミネラル成分はそのまま鏡に残り、固くこびりついて白い水垢(ウロコ汚れ)になります。

水垢にも2種類あり、目立つのはカルシウムを主成分とする「カルシウムスケール」です。もっと頑固な「シリカスケール」という水垢は、濡れると消え、乾くと浮き出る特徴を持っています。

ちなみに地域によって水道水のミネラル含有量や成分の比率が異なるので、水垢のつきやすさも違います。

白い粉末状の汚れ:石鹸カス

水垢と似たような白い汚れに、石鹸カスもあります。これはお風呂で使用する石鹸や洗剤の成分が、水道水のミネラル成分と結合したもので、ポツポツと白い粉末状にこびり付くのが特徴です。

石鹸カスは水垢よりも柔らかいですが、時間が経つと固まって取れにくくなってしまいます。

お風呂の鏡の水垢を簡単に落とす掃除方法

浴室の鏡についた水垢を取る方法は、インターネットで検索すると様々なアイテムを使用したやり方が出てきます。

使用するアイテムごとに、おすすめ度合いと注意点をまとめてみました。

アイテム 効果 注意点
研磨パッド 力加減によっては傷がつく
酸性の水垢用洗剤 製品の濃度によっては効果が薄い可能性

塩素系と混ぜると危険

クエン酸 水に溶かしても垂れやすく使いづらい

塩素系と混ぜると危険

重曹 ミネラル由来の水垢にはほぼ効果がない
歯磨き粉 きれいに拭き取るのがやや面倒

スクラブ入りは鏡が傷つくのでNG

ミネラル由来の鏡の水垢はアルカリ性で、こびりつきが激しい汚れです。落とすには、「酸性の洗剤で中和させてゆるませる」または「研磨作用のあるアイテムで削り落とす」ことが必要です。

そのため水垢用の掃除道具として「酸性の水垢用洗剤」や「研磨作用のあるクリーナー(ダイヤモンドパッドなど)」がよく売られており、これらはある程度の水垢落とし効果が見込めます。

重曹や歯磨き粉は研磨剤として使えますが、鏡の水垢落としを想定して作られていないので、使い方によっては鏡面を傷つけてしまうリスクもあります。

ここでは、普通にこすっても落ちない頑固な水垢を想定し、以下のアイテムと手順で掃除する方法を解説します。

  1. 研磨クリーナーで水垢を削り落とす
  2. 落ちない場合は酸性洗剤でつけ置きしてからこする

1. 研磨パッドで鏡を磨いて水垢をこすり落とす

「水垢用」「ウロコ落とし」として売られている研磨パッドを使い、水をつけてお風呂の鏡を磨きます。

使い方は購入した製品のパッケージや取扱説明書に従ってください。製品によっては、磨くときの方向などが決まっていることがあります。

また、いくら水垢(ウロコ)落とし用として売られている製品であっても、強く力を入れてこすると傷がついてしまう可能性があります。あまり押し付けないようにしましょう。

鏡の研磨パッドの選び方

研磨パッドを選ぶときは、以下の基準を参考にすると良いでしょう。

  • 鏡に使えることが明記されている
  • 人工ダイヤモンド粒子が含まれている

水垢落としクリーナーは様々な種類が販売されています。浴槽や洗面台など、異なる素材への使用を想定した製品は、鏡に使うと傷がついてしまうこともあります。

人工ダイヤモンド粒子が含まれた研磨パッドは、特に頑固な水垢におすすめです。ただし、硬度が高い素材をぶつけて汚れを削り落とすものなので、使い方によっては傷がつきやすいことにも注意しましょう。

2.落ちない場合は酸性の水垢用洗剤を使う

ミネラル成分が蓄積し、時間が経った水垢は、研磨効果のあるクリーナーを使っても簡単には削り落とせないことが多いです。

酸性の水垢用洗剤を使って、アルカリ性の水垢を中和した上でこすってみましょう。

酸性かつ研磨剤が含まれた洗剤も多くあります。研磨剤が入っている場合は、プラスで研磨パッドを使わず、やわらかい布などで鏡面を拭き取りましょう。

同じタイミングで塩素系漂白剤(カビキラー、カビハイターなど)を使用した場合は、十分に洗い流してから酸性洗剤を使ってください。2つが混ざると有毒な塩素ガスが発生してしまい、危険です。

酸性の水垢用洗剤を安全に取り扱うための注意点

酸性の洗剤は水垢のような頑固な汚れ落としに効果を発揮する一方で、使い方を間違えると人体に危険を及ぼすリスクもあります。

「混ぜるな危険」と書かれた酸性の水垢用洗剤を使うときは、以下の注意点を守りましょう。

水垢用洗剤(酸性)と塩素系漂白剤を混ぜない

カビキラー、カビハイターなどの塩素系漂白剤は、お風呂のカビ取りで使用することが多いアイテムです。

酸性洗剤と塩素系漂白剤が混ざると、人体に有毒な塩素ガスが発生してしまいます。吸い込むと強い刺激とともに目や鼻、喉に炎症が起き、死亡事故に発展することもあります。

お風呂を徹底的にきれいにしようと思い立つと、カビ取りも水垢落としも一気にやりたくなってしまいますが、洗剤を使うタイミングは絶対に分けてください。

心配な場合は、塩素系漂白剤でカビ取りをする日と、酸性洗剤で水垢落としをする日を別にするとよいでしょう。

水垢用洗剤(酸性)は手袋をして使う

酸性の洗剤は、汚れを中和させるほど強力なのと同時に、人間の肌にも刺激が強い成分です。

洗剤に直接手を触れないよう、厚手のゴム手袋などをして掃除しましょう。

あらゆる方法を試しても鏡の水垢が落ちないときはどうする?

上記で紹介した水垢汚れを落とす方法を試しても落ちない水垢は「シリカスケール」と呼ばれる水垢かもしれません。シリカスケールはガラス分子と結合するため、汚れが落ちにくい特徴があります。

水垢の種類 主成分 概要
シリカスケール 二酸化ケイ素 ・ガラスとの結合により汚れがこびり付いてしまう水垢
・鏡に強くこびり付いているため、研磨剤でもきれいに落とすのは難しい
カルシウムスケール 炭酸カルシウムなど ・炭酸カルシウムなどを主成分としている水垢
・酸性成分の洗剤などで汚れを分解できる

シリカスケールを落とすには、電動ポリッシャーなどの機械を使ってかなり強く研磨しなければなりません。そこまでしても、完全にピカピカにならない可能性もあります。

電動ポリッシャーを購入するのにはお金がかかってしまう上、普段使い慣れていない人には扱いも難しいです。プロの浴室クリーニング業者に依頼すれば、シリカスケールの様子を見て適切な方法で削り落としてくれるのでおすすめえす。

またシリカスケールについては下記の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

関連記事:鏡についたシリカスケールの原因と予防方法・除去方法!自分でできる落とし方

浴室クリーニング業者に水垢落としを依頼する

お風呂の鏡に水垢がつかないようにする予防法

研磨剤や酸性洗剤を使えば水垢を落とせますが、これらの掃除道具を使うと、多少なりとも鏡を傷つけることになってしまいます。

鏡をピカピカな状態によみがえらせたら、水垢が付かないように予防することが一番です。

  • 鏡に付いた水滴を残さない
  • 水垢防止用のアイテムを使用する

どれも普段の生活の中で簡単にできるので、実践していきましょう。

方法①鏡に付いた水滴を残さない

お風呂に入ったあとは鏡に水滴がついた状態です。そのまま浴室内を乾燥させると、水滴に含まれているミネラル成分だけが鏡に残って、水垢の原因になります。

家族全員の入浴が終わったら、シャワーで鏡を洗い流し、水切りワイパーやマイクロファイバータオルなどで水滴を拭き取っておきましょう。浴室に吊るしておけば、出るときに手に取って鏡を拭くだけなので、10秒で終わります。

本当は壁の水滴もすべて拭き取るのがベストですが、大変な場合は水垢が特に目立つ鏡だけでも、毎日10秒の水切りを心がけましょう。

方法②水垢防止用のアイテムを使用する

鏡の水垢を防止するには、水垢防止用のアイテムを使用するのも効果的です。

水垢防止用のアイテムはスプレーで鏡をコーティングするものや、曇り止めシートなどが挙げられます。ホームセンターや薬局・100円均一・ネット通販でも購入可能です。

本記事で紹介した方法で水垢汚れを除去した後に、水垢防止用のアイテムを活用しましょう。

おすすめの商品は下記の通りです。購入する際の参考にしてみてください。

【Re:set】業務用防カビ抗菌コート剤

水垢・カビ防止用の撥水コーティング剤です。塗って乾かすだけなので、コーティング方法も簡単でおすすめ。鏡以外にもシンクや窓ガラス・洗面台やトイレにも使用可能です。

ひどい水垢はハウスクリーニング業者に除去してもらおう

鏡の白い水垢は、市販のアイテムを活用して自分で掃除することが可能です。しかしこびりつきがひどいと、簡単に手に入る市販アイテムでは落としきれないこともあります。

自分で水垢落としに挑戦してうまくいかなかった場合や、時間的・体力的に自分で大掛かりな掃除をするのが難しい場合は、プロのハウスクリーニング業者に依頼してみることをおすすめします。

プロによる鏡の水垢落としの作業内容

鏡の水垢落としは、浴室クリーニングのメニューの1つです。

水垢の状態に応じて洗剤や研磨パッド、電動のポリッシャーなどを使い分け、なるべく鏡へのダメージが少なく済むように水垢を除去してくれます。

自身で掃除をしてみたものの、どうしても取れない頑固な汚れがある場合は、プロのクリーニング業者へ掃除を依頼するのがおすすめです。

プロによる浴室クリーニングの料金相場

鏡の水垢落とし(ウロコ取り)は、事業者によって基本料金に含めているケースと含めていないケースがあります。含めている場合は、水垢落としにかかるコスト込みの金額になっているので、基本料金がやや高くなっているはずです。

鏡の水垢を落としてもらいたくて浴室クリーニングを依頼する場合は、基本メニューに水垢落としが含まれているかどうか、事前に確認しましょう。

メニュー 料金目安
浴室クリーニング基本料金 12,000~20,000円
鏡のウロコ落とし 3,000~5,000円
エプロン内洗浄 3,000~7,000円
追い炊き配管洗浄 7,000~20,000円

多くの場合は水垢落としのみ単体で依頼することができず、浴室クリーニング基本メニューとセットでの依頼になります。

関連記事:浴室クリーニングの料金相場は?安く抑える方法と業者の選び方も紹介

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