採用管理システム(ATS)比較おすすめ27選

「複数の求人媒体からの応募者情報を、Excelに手作業で入力している」

「候補者への連絡や面接の日程調整に時間がかかっている」

「担当者間での選考状況の共有がスムーズにいかない」

このような課題や悩みを解決できるのが採用管理システム（ATS）です。システムを導入すれば、採用担当者は定型的な手作業から解放され、候補者とのコミュニケーションなど、より本質的な業務に集中できるようになります。

この記事では、数ある採用管理システムのなかから自社に合った製品を見つけられるよう、特徴を徹底比較し、選び方のポイントを解説します。

とはいえ、おかれた状況によってぴったりの採用管理システムは異なります。ミツモアなら、従業員数や欲しい機能などの各項目を画面上で選択するだけで、ぴったりの製品を最短1分で自動診断。理想の採用管理システムが見つかります。

Excelやスプレッドシートでの採用管理は、手軽に始められる一方、応募者の増加に伴い様々な課題が生じます。

例えば、応募者情報が複数のファイルに散らばって最新版が分からなくなったり、担当者ごとに管理が属人化して社内での情報共有が滞ったりするケースです。また、手作業での集計に時間がかかり、どの求人媒体が効果的かといったデータ分析まで手が回らないことも少なくありません。

ミツモアの調査では、候補者数が6名〜30名のタイミングで、Excel管理からシステムへの移行を検討し始める企業が最も多いという結果が出ています（※）。

候補者数が増えるほど、手作業による管理ミスや対応の遅れは発生しやすくなります。こうしたExcel管理の課題を解決し、採用活動を効率化するための第一歩が、採用管理システムの導入です。

※ミツモアで2025年7月から2025年9月のあいだに採用管理システムのソフトウェア診断をした際の質問回答結果に基づく

採用管理システム（ATS）とは、求人媒体や紹介会社など、様々な経路から集まる応募者の情報を一元管理するシステムのことです。

応募者情報の管理や面接日程の調整、社内での選考状況の共有、採用データ分析といった業務を効率化します。近年では、業務効率化はもちろん、候補者への連絡を迅速かつ丁寧に行い、優秀な人材の選考辞退を防ぐといった目的でも導入が進んでいます。

システムによって煩雑な手作業を自動化することで、採用担当者は候補者一人ひとりと向き合う時間を確保できるようになります。

さらに最新のシステムでは、AIを活用した書類選考の自動化や、蓄積されたデータを分析して採用活動のボトルネックを特定するなど、データに基づいた戦略的な採用を実現する機能も強化されています。

採用管理システム導入検討企業で多い業界は？

2025年8月〜10月にかけてミツモアにおいて、採用管理システムへの問い合わせが多かったのは下記の業界です。

• サービス：21％
• IT・インターネット：12％
• 医療・福祉：11％
• 製造：8％

採用管理システムの導入検討企業で最も多かった業種は「サービス業（21%）」、次いで「IT・インターネット（12%）」「医療・福祉（11%）」でした。これらの業界は、慢性的な人手不足や高い採用目標、多様な職種の募集など、採用における課題が複雑化しやすい共通点があります。

▶採用管理システム導入検討ユーザーの最新動向【アンケート調査】

採用種別ごとに、人気の採用管理システムの比較表を紹介します。

自社の採用種別に合わせて、比較表に基づいて製品を絞り込んでみてください。

採用管理システムのおすすめ比較表

製品名	ロゴ	採用種別	料金	導入実績	導入企業	連携媒体	LINE連携	カレンダー連携	Web面談ツール	ビジネスチャット連携
HRMOS採用		中途	スタンダード: 10万円/月 プロフェッショナル: 15万円/月 エンタープライズ: 20万円/月 ※非公式情報: 参照サイト ※無料トライアルあり	ー	日本テレビ、東芝など	18種類 (ビズリーチ、キャリトレ、リクナビNEXT、dodaなど)	ー	○(Google、 Outlook)	○(Zoom)	○(Slack)
HERP Hire		中途	要問合せ※無料トライアルあり	900社以上	BASE、ミクシィグループ、クラウドワークスなど	30種類以上(Wantedly、Green、ビズリーチなど)	ー	○(Google、 Outlook)	○(Zoom)	○(Slack、Chatwork)
採用一括かんりくん		新卒 中途	2万円/月~※無料トライアルあり	500社以上	ドギーマン、ラウンドワンなど	要お問合せ	○	○(Google、Outlook)	○(Zoom、playse、interview maker)	○(Slack、Chatwork、LINE WORKS)
HITOLinkリクルーティング		新卒 中途	5万円/月~	ー	KDDI、ぐるなびなど	40種類以上	○	○(Google、Outlook、サイボウズ、Office365、Garoon)	要お問合せ	要お問合せ
PERSONA		新卒 中途	要問合せ	ー	カチタス、ＸＭｉｌｅ、ＪＦＥシビル	600種類以上	○	○(Google、Outlook)	○(Zoom、Googlemeet)	○(Slack、Chatwork)
i-web		新卒	要問合せ※無料トライアルあり	2,100社以上	花王、シオノギ、アシックス、SCSK、オリックス など	リクナビ、キャリタス就活、OfferBox	○	要お問合せ	○(Zoom、Teams)	要お問合せ
MOCHICA		新卒	ライトプラン: 2.5万円/月スタンダードプラン: 6.5万円/月	－	ライザップ、リンガーハットなど	要お問合せ	○	○(Google)	○(Zoom)	ー
RPM		派遣 アルバイト	制限版 採用管理システム「RPM」: 30,000円/月~ 採用管理システム「RPM」: 85,000円/月~ ※無料トライアルあり	500社以上	ベネッセ、パソナ、京成バス など	400種以上(リクナビNEXT、Type、エン転職、doda、マイナビ転職、エン派遣、はたらこねっと、Green など)	○	○(Google、Outlook)	○(Zoom、Teams)	要お問合せ

※ミツモア調べ（2025年11月時点）

各製品の詳細はこちら

▶中途採用に強い採用管理システム

▶ 新卒採用に強い採用管理システム

応募者情報を一元管理できる

複数の求人媒体や紹介会社からの応募者情報が自動で集約され、情報の転記といった手作業をなくせます。採用担当者は、候補者とのコミュニケーションといった業務に集中できるようになります。

選考状況を社内でスムーズに共有できる

候補者ごとの選考段階や面接官の評価などを、採用担当者や役員といった関係者間でリアルタイムに共有できます。担当者による業務の属人化を防ぎ、チーム全体で採用活動を進めることが可能です。

候補者への対応が迅速になり、選考辞退を防げる

面接日程の調整や合否連絡などを自動化できるため、候補者を待たせることがありません。スピーディーで丁寧な対応は、候補者の満足度を高め、他社への流出や選考辞退を防ぐ効果があります。

採用活動のデータを分析し、改善に活かせる

どの求人媒体からの応募が多いか、どの選考段階で辞退が多いかなどをデータで可視化できます。勘や経験だけに頼らず、データに基づいて採用活動を戦略的に改善していくことが可能になります。

数多くの製品から自社に最適なものを選ぶのは簡単ではありません。まずは以下の3つのステップで、自社の要件を整理し、検討する製品を絞り込んでいきましょう。

自社の「必須要件」を洗い出す

最初に、導入する上で「これだけは譲れない」という絶対条件を決めます。この条件で候補を絞り込むことで、比較検討が格段に効率化します。以下のような観点が考えられます。

• 採用タイプ：主な採用対象は新卒か、中途か、あるいは両方か。
• 外部システム連携：社内で利用中のSFA/CRM（Salesforceなど）や、カレンダーツール、ビジネスチャットと連携できるか。
• セキュリティ：自社のセキュリティポリシーを満たしているか。

採用課題を解決する機能を見極める

次に、自社の採用課題を解決できる具体的な機能があるかを確認します。以下の表に、採用担当者が抱えがちな課題と、それを解決する主な機能をまとめました。自社の状況と照らし合わせながら、特に重視すべき機能を見極めてみてください。

採用担当者だけで決めず、関係者を巻き込むことが重要

システムの選定を、採用担当者や人事部だけで進めてしまうのはよくある失敗例です。採用管理システムは、最終的に現場の面接官や役員など、社内の多くの関係者が利用します。彼らが「使いにくい」「面倒だ」と感じてしまえば、評価の入力などが滞り、システムは形骸化してしまいます。

製品選定の段階から関係者を巻き込み、デモを一緒に試すなどして、「これなら全員で使っていけそうだ」という合意を形成しておくことが、導入後のスムーズな定着に不可欠です。

システム導入を機に、業務プロセスを見直すことも必要

システム導入を、単に「現在Excelで行っている業務をそのままシステムに置き換えること」だと考えてしまうと、その効果は半減します。非効率な承認プロセスや、属人化された評価基準をそのままシステムに持ち込んでも、根本的な課題は解決しません。

システム導入は、自社の採用プロセスそのものを見直す絶好の機会です。「この承認フローは本当に必要か」「面接官ごとの評価基準を統一できないか」といった視点で業務を整理し、より効率的なフローを設計した上で、それを実現できるシステムを選ぶことが成功の鍵となります。

導入後の運用ルールを事前に具体的に決めておく

システムは、導入しただけではただの「箱」です。誰が、いつ、どの情報を入力するのかというチーム内での運用ルールが曖昧なままだと、データの精度が落ち、分析に活用できず、システムは徐々に使われなくなってしまいます。

「面接後の評価は24時間以内に入力する」「候補者への一次連絡は必ずシステム経由で行う」といった具体的なルールを、導入前にチーム全員で合意しておくことが不可欠です。これにより、データの質が担保され、システムが真の「データベース」として機能し始めます。

採用業務の効率化や質の向上を目指し、採用管理システムの導入検討を進めていく中で「自社に合うシステムがわからない」「他社はどんな課題を持っているんだろう？」といった疑問を抱えている担当者様も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、2025年2月から5月にかけて採用管理システムの導入を検討しているユーザー183名にミツモアが独自に実施したアンケート結果を大公開。データから見えてきた、導入検討企業のリアルな実態や本当に求めている機能について、詳細に解説していきます。

調査期間：2025年2月1日～2025年5月31日

調査対象：ミツモアを利用した採用管理システムの導入を検討しているユーザー183名

採用管理システム導入検討企業の実態

まずは、どのような企業が採用管理システムの導入を検討しているのか、その属性を見ていきましょう。自社の状況と照らし合わせながらご覧ください。

企業規模：51～100名が最多。ただし企業規模を問わず導入ニーズは高い

企業規模を見ると、「51～100名（21.9%）」が最も多いボリュームゾーンでした。この規模の企業は、事業が成長し社員数が増える中で、Excelやスプレッドシートでのアナログな採用管理に限界を感じ始めるフェーズです。しかし、「1000名以上（18.0%）」の大企業から「10名以下（15.3%）」のスタートアップまで、規模による大きな偏りは見られません。

このことから、採用管理システムは今や特定の規模の企業だけのものではなく、あらゆる企業にとって採用活動を最適化するための必須ツールとして認識されていることがわかります。

採用予定：4割が「中途採用」目的。通年採用の効率化が鍵

採用予定の内訳では「中途採用（40.1%）」が最も多く、次いで「新卒採用（27.2%）」となりました。中途採用は、欠員補充や事業拡大に伴い通年で発生するケースが多く、複数のポジションを同時に募集することも珍しくありません。常に動いている中途採用のプロセスをいかに効率化し、優秀な人材を取りこぼさないようにするかが、多くの企業にとって喫緊の課題であることがうかがえます。

採用管理システムに本当に求められていること

次に、導入検討企業が採用管理システムに対して「具体的に何を求めているのか」を深掘りします。機能や連携に関するリアルなニーズは、システム選定の重要なヒントになります。

最重要機能は「応募者の一元管理」。次に「日程調整の自動化」

採用管理システムに求める機能として最も多くの票を集めたのは「応募者の一元管理（22.9%）」でした。複数の求人媒体やエージェントからの応募者情報をひとつにまとめて管理したい、という基本的なニーズが最も強いことが明確になりました。次いで「日程調整の自動化（18.0%）」、「LINE連携（16.2%）」と続きます。

面接調整の煩雑なやり取りや、候補者とのスムーズなコミュニケーションに課題を感じている担当者が非常に多く、これらを自動化・効率化できる機能への期待が高いことがわかります。

連携したい求人媒体は「5社以下」が6割以上

採用管理システムと連携したい求人媒体の数については、「5社以下（61.7%）」が過半数を占めました。むやみに多くの媒体と連携するよりも、自社が主軸として利用しているいくつかの媒体と確実かつスムーズに連携できることを重視している企業がほとんどのようです。

システム選定の際は、対応媒体数の多さだけでなく、自社で利用中の媒体にしっかりと対応しているかを確認することが重要です。

必要なアカウント数は「3名以下」が半数。少人数での利用が基本

驚くべきことに、採用管理システムに必要なアカウント数は「3名以下（50.3%）」が半数を占め、次点の「4〜10名（31.7%）」と合わせると8割以上になります。これは、多くの企業で採用実務に携わる担当者が、人事部長、担当者、現場マネージャーなど、ごく少数精鋭であることを示しています。

ユーザー数に応じて料金が変動するシステムも多いため、自社の利用人数を事前に把握しておくことがコストを抑えるポイントになります。

管理したい候補者数は「30名以下」が最多。少数でも管理の効率化が課題

採用管理システムで管理したい採用候補者数は、「30名以下（50.3%）」が最も多い結果となりました。一見、「その程度の人数ならシステムは不要では？」と思われるかもしれません。しかし、たとえ人数が少なくても、応募経路が多様化し、選考プロセスも複雑になっている現代の採用活動では、手動管理による対応漏れや連絡ミスが致命傷になりかねません。

候補者一人ひとりへの丁寧な対応と体験（CX）向上のため、少数であってもシステムの必要性を感じている企業が多いことがわかります。

採用管理システム導入担当者の本音と検討のタイミング

最後に、導入を検討している担当者の「検討状況」や「他に探しているサービス」を見ていきましょう。ここから、導入への熱量や優先順位が明らかになります。

35.5%が「いい製品があればすぐ」導入したい。採用課題は待ったなし

採用管理システム利用開始の予定時期について、「いい製品があればすぐ（35.5%）」と回答した企業が最も多く、「3ヶ月以内（12.0%）」と合わせると、約半数の企業が早期の導入を望んでいることがわかります。

一方で「未定（31.7%）」も3割存在しますが、これは「探し方がわからない」「比較検討が難しい」と感じている潜在層とも考えられます。裏を返せば、製品の価値を正しく理解できれば、すぐにでも導入したいと考えている担当者が大多数であり、採用課題の解決が急務であることの表れです。

8割が他のサービスを「特に検討していない」。今は採用課題の解決が最優先

採用管理システム以外に検討しているサービスを尋ねたところ、「特になし（80.0%）」が圧倒的多数を占めました。これは、担当者が「まずは目の前の採用課題を解決すること」に強くフォーカスしていることを示しています。

労務管理や人事評価など、他の人事系システムとの同時検討は少数派であり、多くの企業にとって採用管理システムの導入は、単独の、そして優先度の高いプロジェクトであることが明確になりました。

調査結果から導く、採用管理システム選び「3つの結論」

今回のアンケート結果から、「少数精鋭のチーム（3名以下）で、主に通年発生する中途採用のために、複数の経路から集まる30名以下の候補者を、ミスなくスピーディーに管理したい」という、導入検討企業の代表的な人物像が浮かび上がってきました。

この結果は、数ある採用管理システムの中から自社に最適なものを選ぶための「成功の鍵」がどこにあるかを明確に示しています。今回の調査結果から導き出される、採用管理システム選びにおける「3つの結論」を提示します。

『身の丈』に合ったシステムを選ぶ。多機能・高価格が正解とは限らない

データが示す通り、採用担当は少人数で、管理する候補者数も限定的、連携したい媒体も5社以下というのが実態です。ここで「大は小を兼ねる」と考え、多機能で高価格なエンタープライズ向けのシステムを選ぶと、使わない機能のために高いコストを払い続けることになりかねません。

本当に必要なアカウント数、連携したい媒体、自動化したいコア業務を見極め、自社の規模や課題感にフィットする「身の丈に合った」システムを選ぶことが、費用対効果を最大化する上で最も重要です。

『コア機能』の使いやすさを最優先。特に「一元管理」「日程調整」「LINE連携」は要チェック

担当者が最も求めているのは「応募者の一元管理」と「日程調整の自動化」でした。これらは採用業務において最も時間がかかり、ミスが発生しやすいポイントです。さらに、候補者とのコミュニケーションの主流となりつつある「LINE連携」も外せません。

これらのようなコア機能が、本当に直感的で使いやすいかどうかを重点的にチェックしましょう。デモや無料トライアルを活用し、「これなら毎日ストレスなく使える」と確信できるシステムこそが、貴社の業務を確実に効率化してくれます。

「今すぐ」のニーズに応えるため効率的に情報収集し、的確に比較検討する

「いい製品があればすぐ導入したい」という担当者が35.5%もいる一方、「未定」も31.7%存在します。この背景には、「課題は明確だが、どのシステムが自社に合うのか、比較検討する時間がない・難しい」というジレンマが隠れていると推察されます。

採用課題は待ってくれません。だからこそ、一つ一つのサービスの資料を個別に取り寄せたり、問い合わせたりするのではなく、自社の要件を一度入力するだけで、条件に合う複数のシステムからまとめて提案や見積もりを受けられるサービスを賢く利用するべきです。

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採用管理システム(ATS)は製品によって特徴や機能もさまざま。「どの製品を選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。

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