マインドマップは、頭で考えていることを目に見える形で書き出す思考法・ノート術です。
しかし紙で行うとスペースの制限や後から編集しにくい、図や表が挿入できないといったデメリットがあります。そこで役立つのがマインドマップツールです。
この記事では無料で使えるおすすめのツールを10個紹介します。使用状況に合った製品を選択して、情報整理に役立てましょう。
マインドマップツールの選び方
マインドマップツールを選ぶポイントは「機能」「動作する環境」「操作性」の3つです。
使用状況に合わせて製品を比較検討することで、あなたにピッタリのマインドマップツールが見つかります。
使用する状況を想定して機能を選ぶ
チームでのアイデア出しや顧客ニーズの分析など、マインドマップを使用するシーンはさまざま。使用状況を想定して、必要な機能を搭載した製品を選びましょう。
【マインドマップツールの主な機能】
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チームで作業を行う場合、共同編集の機能が必要になります。またマインドマップでは情報を見やすく整理できるため、プレゼンテーション機能を使い、そのままプレゼンを行うことも可能です。
外部システムとの連携や、入出力できるファイル形式の数は、できることの多さにつながります。Officeなどで作成した図や資料を追加できると、情報がマインドマップに集約され、情報の整理がしやすくなるでしょう。
他にもタスク管理ができるマインドマップもあります。チーム全体の業務の進捗状況を管理するガントチャートと組み合わせれば、タスクの依存関係を視覚化することも可能です。
動作する環境を選択する
マインドマップツールにはWeb上で作業ができる「クラウド型」とオフラインでも作業できる「インストール型」の2種類があります。
またツールによってはスマホでも使えるよう、アプリを提供している場合もあります。
Web上で作業ができるクラウド型
クラウド型は、ブラウザからアクセスして使用するタイプです。インストールは不要のため、パソコン容量を圧迫しません。
インターネット環境があれば、登録するだけで手軽に導入できます。また有料版を使用する場合に、初期費用を安く抑えられるメリットもあります。
ただしインターネットが繋がっていない場合は、使用できない点に注意が必要です。
オフラインでも使えるインストール型
インストール型はパソコンにツールを入れて使用します。パソコンの容量を使用することで、オフライン環境でも使用できます。
また買い切り方が多いため、一度購入すると何カ月使用しても追加費用が発生しないのはメリットです。
操作性も重要な項目
マインドツールの操作性は、社員のITスキルのレベルがばらばらな企業で重要な項目です。業務効率化のためのツールの使い方を覚えるのに時間がかかってしまっては、元も子もありません。
在宅勤務で導入する場合、操作をだれにも相談できない事態に陥ってしまい、業務が滞ることもあるので操作性の良さは気にしたい項目です。
無料でも使えるおすすめマインドマップツール10選
無料でも使えるおすすめのツールを10個紹介します。ツールごとの特徴を押さえ、実際の利用シーンをイメージしながら比較しましょう。
製品名 | 特徴 |
XMind | 充実した機能性 |
MindMup | Googleドライブで動作する |
FreeMind | 完全無料のマインドマップツール |
GitMind | 無料版でも多機能なツール |
MindMeister | プロジェクト管理をシンプルに |
Coggle | フローチャートが簡単に作れる |
MindNode | UIがMacに近く、Appleユーザーは直感的な操作が可能 |
EdrawMind | 無料版でも枚数無制限で利用できる |
Lucidchart | 無料でも100以上のテンプレートを利用可能 |
Mindomo | アプリでも共同作業ができる |
充実した機能性 XMind
XMindは文字や装飾の変更で見やすいマップを作成できるインストール型のマインドマップツールです。基本的なマインドマップ作成機能以外に、テキストの装飾やテーマの変更・タスクの進み具合や日程にマーカーを引く機能などが使えます。
またアプリにも対応しておりiPhone、Androidの両方で使用可能です。
有料版ではさらにWordやExcel・PDFへの書き出し、ガントチャートやスライドベースのプレゼンテーションモードも利用可能になります。まずは無料版で使い勝手を試し、業務にマッチするようならProを購入するのもよいでしょう。
種類 | インストール型 |
対応OS | Windows/Mac/iOS/Android |
無料版の主な機能 |
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有料版で追加される機能 |
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Googleドライブで動作する MindMup
MindMupはGoogleドライブで動作することが特徴のクラウド型マインドマップツールです。「MindMup 2 For Google Drive」をインストールすることでGoogleドライブ上での作成・編集ができます。
最大6カ月間、100KBまでであれば無制限にマップを作成、保存が可能です。また保存形式はPDFだけでなくWordやPowerPointなど様々です。
有料版では共同編集が可能になり、容量の制限もなくなります。
アイコンが多く日本語に対応していないため、IT系のものに普段から触れている人に向いているといえるでしょう。
種類 | クラウド型 |
無料版の主な機能 |
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有料版で追加される機能 |
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世界で年間250万ダウンロードを誇る無料ソフトの定番 FreeMind
FreeMindは完全無料で使えるインストール型のマインドマップツールです。海外製のソフトウェアですが、日本語で利用できます。ボランティアによって使い方が詳しく書かれたサイトもあるため、困ることはほとんどないでしょう。
また操作性がよくHTMLやPDF、JPG、PNGなどさまざまな形式で出力することができます。
他にもショートカットキーが豊富にあるため、使い込んでいくとマウスの操作なしで操作できる点も魅力です。
種類 | インストール型 |
対応OS | Windows/Mac/Linux |
主な機能 |
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参考:FreeMindの使い方 |
無料なのに多機能なツール GitMind
GitMindはPCだけでなく、スマホからも利用できるクラウド型のマインドマップツールです。
共同編集やデバイス間の同期、OCR、画像の追加、複数のテンプレートなど様々な機能を無料で使用できます。ただし無料で作成できるのは10枚までです。
有料版では出力できる形式やテンプレート、ノード数が増加します。
種類 | クラウド型(スマホ版あり) |
無料版の主な機能 |
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有料版で追加される機能 |
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プロジェクト管理をシンプルに MindMeister
MindMeisterはプロジェクト管理がしやすいクラウド型のマインドマップツールです。無料版では最大3つのマップを共同編集でき、作成したマインドマップはGoogleドライブで共有も可能です。
全ての作業履歴の閲覧や、誰が編集したかの確認などチームでのプロジェクト管理をサポートする機能も用意されています。
有料版では枚数が無制限になり、PDFや画像での出力、ファイルや画像の添付が可能になります。
種類 | クラウド型(アプリもあり) |
無料版の主な機能 |
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有料版で追加される機能 |
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フローチャートが簡単に作れる Coggle
Coggleは複数人での共同作業におすすめのクラウド型マインドマップツールです。
無料版でも共同編集ができ、履歴をさかのぼることもできます。また写真やPDFをドラッグ&ドロップで無制限に追加可能です。ただし無料版では作成できるマップは3つまでなので注意しましょう。
有料版では枚数制限がなくなり、チャット機能や高解像度の画像をアップロードできるようになります。
種類 | クラウド型(アプリもあり) |
無料版の主な機能 |
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有料版で追加される機能 |
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Macユーザーにおすすめ MindNode
MindNodeはMacなどのAppleのデバイス用のインストール型のマインドマップツールです。軽量でサクサク動くため、スピードが求められるシーンにも役立ちます。またUIがシンプルで直感的に操作可能です。
無料版では基本の編集に加え、様々な形式でファイルを読み込んだり、出力したりできます。
月額2.49ドル、年額19.99ドルの有料版ではタスク管理やリマインダーの機能も使えます。またタグ付けを行いアイデアに優先順位をつけることも可能です。
種類 | インストール型 |
対応OS | Mac/iOS |
無料版の主な機能 |
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有料版で追加される機能 |
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無料版でも枚数無制限で利用できる EdrawMind
EdrawMindはサクサクと動作するインストール型のツールです。無料版でも無制限でマインドマップを作成でき、画像への出力や印刷も可能です。
テンプレートは12種類(無料版は4種類)あるため、初心者でもパワポ感覚で作成できるでしょう。
有料版ではPDFやWord、Excel、HTML出力したり、共同編集が可能になります。1人で使用する場合は、無料版で十分な場合がほとんどでしょう。
種類 | インストール型 |
対応OS | Windows/Mac/Linux/Android |
無料版の主な機能 |
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有料版で追加される機能 |
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無料でも100以上のテンプレートを利用可能 Lucidchart
Lucidchartはさまざまなサービスと連携できるクラウド型のマインドマップツールです。GoogleやSalesforce、Microsoft、Slackなどと連携できます。
無料版では3つまでしかマップを作れないものの、100種類のテンプレートを利用できます。また共同編集や図の挿入も可能です。
有料版になると、タグや管理者機能、投票モードが追加され、共同編集やサービス連携も強化されます。
種類 | クラウド型(アプリもあり) |
無料版の主な機能 |
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有料版で追加される機能 |
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アプリでも共同作業ができる Mindomo
Mindomoは共同でマインドマップを作成するクラウド型のツールです。無料でも共同編集ができ、8種類の入力や11種類の出力に対応しています。ただし無料版は3つまでしかマップを作成できません。
有料版になると枚数の制限がなくなり、アプリでも利用できるようになります。
種類 | クラウド型(アプリもあり) |
無料版の主な機能 |
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有料版で追加される機能 |
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ビジネスにおけるマインドマップの活用法
マインドマップは、ビジネスにおいて伝えたいことを整理する場面や、複雑な課題の分析に役立ちます。情報を整理して課題を解決し、成果をあげましょう。
アイデア出し
マインドマップはブレインストーミングなどのアイデア出しで活用できます。
ただ単にアイデアを羅列するのではなく、それぞれを関連性に合わせて並び替えや、至るまでの思考の流れを表現することが可能です。
これにより頭の中を整理できるほか、足りていない要素などに気づくことが簡単になります。
プレゼンテーション
マインドマップは短いフレーズで情報を整理すします。そのため、短いフレーズで視覚的に訴えるプレゼンテーションと相性がよく、簡潔で分かりやすいスライドを作れます。
プレゼンに慣れた人なら、マインドマップから作られた資料だけでもスピーチが可能です。しかし慣れないうちは、最小限のキーワードしか書かれていないスライドを元に十分なスピーチをするのは難しいものでしょう。
プレゼン初心者の社員には、資料作成のときに作ったマインドマップを手元に置きながらすすめる方法がおすすめです。全体の構造を常に頭に描きながら、要点を整理したプレゼンができます。
顧客ニーズや課題の分析
マインドマップに採用されている放射状の構造は、複雑な顧客ニーズや課題の分析に役立ちます。
通常込み入った物事は、いくつもの要素が絡み合って形成されているものです。複数の階層が重なり合い、そこに要素がぶら下がっていることもあります。
顧客ニーズを分析したい場合、マインドマップの中心に大きな目標を書き、放射状に枝分かれした先に顧客の属性や要素を足していきます。
箇条書きでは分かりにくい要素同士の関係性が、目で見えるようになり、具体的なアプローチを考えやすくなるのがメリットです。
マインドマップツールで課題を解決しよう
マインドマップツールは、思考の整理やアイデア出しに有用なツールです。1つのマインドマップをチームで共同作成することもできます。特に複雑な課題に対しては、視覚化によって業務の効率化や活性化が図れるでしょう。
マインドマップツールにはさまざまなタイプがあります。目的に合わせて使い勝手の良いものを選んでみてください。
また無料で試せるツールが多いので、本格導入する前に無料版で試してみるのもおすすめです。
マインドマップツールを利用して効率的に課題を解決し、生産性の向上を図りましょう。
ぴったりのMAツール選びはミツモアで
課題の整理や解決に役立つマインドマップツール。広告の効果測定やメルマガの配信、顧客行動の分析など、マーケティング活動に応用する場合はMAツール(マーケティングオートメーションツール)の活用もおすすめです。
とはいえ、MAツールは製品によって特徴や機能もさまざま。「どのソフトを選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。
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