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カメムシを駆除するにはどうする?効果的な方法を紹介

最終更新日: 2024年06月28日

カメムシは悪臭を放つ虫として知られています。もしカメムシが家に侵入したり洗濯物についていたりした場合、どのように対処すればよいのでしょうか。カメムシの基本情報や駆除の仕方、予防策について紹介します。カメムシに悩んでいる人は必見です。

カメムシの生態と特徴

カメムシ

まずは、カメムシはどのような虫なのか、その生態と特徴を見ていきましょう。基本的な部分を把握しておくことで、後ほど紹介する駆除の仕方や予防策も把握しやすくなるはずです。

カメムシの生態

カメムシは「カメムシ目カメムシ亜目」に属する昆虫の総称です。体つきが亀の甲羅のように見えることから、カメムシと名付けられました。地域によって「ヘコキムシ」「ヨメサンムシ」「ブイブイ」と呼ばれることもあります。

また、カメムシは悪臭を発する虫として有名です。外部から刺激を受けると「トランス-2-ヘキセナール」が主成分の分泌液を出します。これが手や洋服についてしまうと、2~3日悪臭がとれないことも珍しくありません。

なお、カメムシは臭いだけではなく、毒もあります。素足で踏んでしまったり、服の中に入り込んだりした場合、皮膚が炎症を起こすおそれがあるため注意しましょう。

カメムシの主な種類

カメムシの主な種類は「クサギカメムシ」や「マルカメムシ」、「アオクサカメムシ」などです。世界的に見るとカメムシは1,100種類以上いるとされており、日本に絞っても90種類以上が確認されています。

クサギカメムシは1.5cmくらいの大きさで、茶色や黒褐色の個体が多いでしょう。体に入ったまだら模様も特徴です。室内に入り込んだり、洗濯物について悪臭を発したりと、見たことがある人も多いかもしれません。

マルカメムシは体長0.5cm程度と、クサギカメムシに比べて小ぶりです。その名のとおり丸みを帯びた形をしています。生息数が多く、空き地や河川敷など、さまざまな場所で見かけるカメムシです。もちろん家の中に侵入することもあります。

アオクサカメムシは緑色のカメムシです。悪臭を発するだけでなく、農作物に被害をもたらす害虫としても知られています。

なぜ洗濯物にくっつくのか

カメムシというと、よく洗濯物にくっついているようなイメージがある人も多いかもしれません。事実、洗濯物を取り込んだらカメムシがくっついていて驚いた経験がある人もいるのではないでしょうか。

カメムシが洗濯物にくっつくのには理由があり、洗濯物の色と温度が関係しているのです。カメムシは白色を好み、暖かいところに集まる習性があります。太陽に当たって暖まった白色のワイシャツやTシャツは、カメムシにとって魅力的な場所なのです。

カメムシの駆除方法

カメムシ

カメムシは潰したり掃除機で吸ったりすると強烈な悪臭を放ちます。できるだけ潰さないように慎重に駆除するのがポイントです。

カメムシの主な駆除方法は3つあります。状況や使い方に応じて、駆除方法を選びましょう。

殺虫スプレーで退治

カメムシが大量に発生しているのであれば、殺虫スプレーで一網打尽にしてしまいましょう。カメムシに効く殺虫スプレーは、ホームセンターやネットショップなどで購入できます。

殺虫スプレーによってはカメムシ専用もありますが、その他の不快な虫に効く商品もあるため、家の状況に合わせて選べばOKです。家の中に大量発生しているなら「バルサン」のような「くん煙タイプ」の殺虫剤も検討しましょう。

冷却スプレーで退治

「殺虫スプレーを洗濯物に噴射するのはちょっと…」と思う人もいるかもしれません。殺虫スプレーに抵抗がある場合は、冷却スプレーを使いましょう。

冷却スプレーとは、名前のとおり急激な冷気で虫を凍らせるスプレーのことです。カメムシに噴射すれば、すぐに動きを止められます。

冷却スプレーには殺虫剤が含まれていないため、洗濯物にくっついているカメムシや室内に入り込んだカメムシを駆除する際に活躍してくれるでしょう。

ただし、植物に対しては注意が必要です。冷却スプレーを植物に噴射してしまうと、植物がダメージを受けてしまいます。

粘着テープで退治

手元に殺虫スプレーや冷却スプレーがないときは、粘着テープを使いましょう。カメムシを粘着テープに貼り付ければ、素手で触ることなく駆除できます。粘着テープに貼り付けた後はカメムシをつぶさないよう丸めてビニールに入れ、ゴミ箱に捨てればOKです。

ここでのポイントは、できる限りスピーディーに作業することです。ゆっくりしていると、カメムシが悪臭を放つおそれがあります。素早く対処することを意識しましょう。

カメムシの予防方法

ミナミアオカメムシ

カメムシの駆除は多かれ少なかれ悪臭が発生するおそれがあります。できればカメムシの侵入自体を防ぎたいものです。ここからは、カメムシが家の中に入ってくるのを予防する方法について紹介します。

忌避剤でカメムシの侵入を予防

カメムシの侵入を防ぎたいなら、忌避剤を用いましょう。網戸や窓ガラスのサッシなど、カメムシの進入路にスプレーするタイプや、洗濯物を干す物干しざおにぶら下げるタイプなどがあります。

忌避剤も殺虫スプレー同様に、ホームセンターやネットショップで購入可能です。カメムシ自体の侵入を防ぎたい人は準備しておきましょう。

カメムシの駆除は慎重に対応しよう

カメムシ

カメムシは嫌な臭いを発する虫ですが、さまざまな方法で駆除できます。カメムシを見つけたら早めに対応しましょう。

カメムシの駆除には殺虫スプレーや冷却スプレーが活躍します。忌避剤を使ってカメムシの侵入自体を防ぐのも有効です。カメムシを退治する際は悪臭や肌荒れを防ぐため、素手で触るのは避けるようにしましょう。