水道の蛇口からの水漏れ。チョロチョロ滲み出る程度なので業者を呼ぶほどの大規模な水漏れではない。自分で修理できたら助かるのだけど。このような経験がある方もいるのではないでしょうか?
水道の蛇口からチョロチョロと水が漏れる場合、中の部品を交換すると直るケースがよくあります。新しい部品といくつかの工具があれば交換可能です。
今回は水道の蛇口からの軽微な水漏れを自分で修理する方法を紹介します。
蛇口のハンドル下からの水漏れ、原因は?
水道設備の耐用年数はおよそ10年です。しかし水道の蛇口は毎日頻繁に使用するものですから、使用頻度や使用の状況によってはもっと早く部品が劣化することは多々あります。
上画像の位置から水漏れしている場合には、三角パッキンが原因だと考えられます。ナットの形状と同じく、三角状になっているゴムパッキンです。
ゴム製なので経年劣化により硬化し、亀裂が生じます。この亀裂を水が通過するので、ナットの隙間から水漏れするのです。
また、こちらの画像のような太いハンドルの場合にも、内部に三角パッキンが使われています。ハンドルの下から水漏れしている場合には、ハンドルを分解して三角パッキンを交換しましょう。
もし三角パッキンの劣化が原因かどうか確証が持てない場合は、以下の記事を参考にして各パーツの役割と水漏れの症状とを比べてみてください。
交換する三角パッキンのサイズに注意!
三角パッキンには主に2つのサイズがあります。呼び径13mmと呼び径20mmの2つです。
このうち家庭用の水道設備で主に使われるのは呼び径13mmです。しかしまれに家庭の水道設備でも20mmを採用している場合があるため、購入の際は事前にサイズを確認しましょう。
三角パッキンのサイズを確認する方法は2つあります。
1つ目は水道の蛇口のメーカーと蛇口の品番から、メーカーのホームページで当該商品の呼び径を検索します。
2つ目は蛇口が壁に接続している部分のパイプの外径、つまり外側の直径を測る方法です。外径16mmの場合は呼び径13mm、外径19mmの場合は呼び径20mmと判断します。呼び径と外径には誤差がありますので注意しましょう。
【5ステップ】三角パッキンを交換しよう!
交換用の新しい三角パッキンを購入したら、早速自分で作業してみましょう。自分で三角パッキンを交換する際にはいくつかの工具が必要です。交換作業にあたって用意するもの、そして作業手順を、順を追ってみていきます。
用意するもの
三角パッキンの交換に必要な工具は以下。
- 新しい三角パッキン
- 水栓用のレンチ、またはスパナ
- プラスドライバー
レンチは、上画像のように複数サイズに対応できるものを用意すると、汎用性があります。
またこのほかに軍手や雑巾なども用意しておきましょう。床が濡れる可能性がある場合は、蛇口の下にバケツを置いておくと安心です。
ステップ1 止水栓を止める
三角パッキンの交換作業に取り掛かる前に、まず水の流れを止めましょう。
止水栓はキッチンのシンク下、扉を開けたところに設置されています。排水管に付属した水道の蛇口のようなハンドル、もしくはレバーを時計回りにいっぱいまで回しましょう。これでキッチンの水が止まります。
止水栓が見つからない場合は水道の元栓を止めましょう。水道の元栓は屋外にある水道のメーターボックスの中に設置されています。
ステップ2 蛇口を開けて、残留水を出す
止水栓を止めたあとも、蛇口を開けておきましょう。内部に残っている残留水を出しきります。
残留水が残っている場合、ハンドルを外した時に勢いよく水が出てきてしまう恐れがあります。
ステップ3 ビス(インデックス)を緩めてハンドルを外す
止水を確認したら、ようやくパッキンの交換作業に入ります。まずはビスを外しましょう。
水栓用のペンチ・スパナがあれば、簡単に取り外すことができます。
このタイプのハンドルは、上部の丸いビスを外したあとで、その穴に+ドライバーを挿し込みます。回転させると、ハンドルごと分解できます。
ステップ4 カバーナットを緩めて三角パッキンを交換する
ハンドルの下に、上の部分が膨らんだナットがあるので、このカバーナットを水栓レンチやモンキースパナを使って緩めて取り外しましょう。
カバーナットを外すと、三角パッキンが入っているのがわかります。新しい三角パッキンに交換しましょう。
ステップ5 逆順でもとに戻す
三角パッキンの交換が終わったら、逆順で取り付けしていきましょう。
- カバーナットを締める
- ハンドルをはめ込む
- ハンドルをビスで固定
- 止水栓や元栓を開く
- 蛇口を開いて水を出す
この手順で蛇口をもとに戻して、水漏れしていないかどうか確認しましょう。もしまだ水漏れしているようであれば、別の箇所が原因かもしれません。
三角パッキンの取り扱いメーカー
水道のハンドル下からの水漏れの場合は、三角パッキンを交換します。しかし三角パッキンを日常生活で目の当たりにすることはほとんどありません。どういったものなのかよくわかりませんね。
三角パッキンとは何か、どこで購入できるのか、詳しく見ていきましょう。
三角パッキンの取り扱いメーカー
三角パッキンを取り扱うメーカーは各種あり、ここでは4種を例に挙げて紹介します。なお価格は税込で、2021年3月現在のものです。今後変動する可能性があります。あくまで参考としてご覧ください。
メーカー | 商品名 | 価格 |
---|---|---|
ダイソー(100円ショップ) | 水栓ハンドル用パッキン(3セット入り) | 110円 |
TOTO | TOTO三角パッキン THY91739 | 331円 |
カクダイ | 三角パッキン 434-610-32 | 187円 |
KVK | 水栓上部パッキンセット13 PZK127 | 155円 |
確実にパッキンを購入するのであれば、ホームセンターやインターネットショップを利用するとよいでしょう。
ただし100円均一ショップで購入するなら、必ずしも全ての店舗で取り扱いがあるとは限らないので注意しましょう。工具の専門店ではないために品揃えにばらつきがあります。
また100円均一ショップの製品だからといって品質が劣るということはありませんが、水道メーカーから販売されている三角パッキンも100円前後なので、あまりお得感はありません。
三角パッキンを交換しても水漏れが解消されない…
水道の蛇口からの水漏れは、ほとんどのケースで三角パッキンを交換すれば解消します。しかし三角パッキンを交換しても水漏れが解消しない。パッキンもしっかりはまっているし、サイズも合っている。ナットもしっかり締まっており、緩んでいる箇所はない。どうやらパッキンだけの問題ではない様子。こんな時はどうしたらよいでしょうか。
そんなときは業者に依頼しよう
水道設備は消耗品です。使用するにつれてあらゆる部品が老朽化します。水道の蛇口の内部は複雑な構造ですから、複数箇所に発生したトラブルが複雑に絡み合って水漏れした可能性も考えられます。
今は小さな水漏れでも、放置すればいつ大きな被害をもたらすかわかりません。自分でできる範囲の対応をしても水漏れが解説しない場合は、水道工事の専門業者に相談しましょう。
パッキンの交換だけであれば、5,000円~という費用相場で解決できます。
パッキン交換はミツモアで依頼しよう!
水道の蛇口は毎日使用します。蛇口内部の部品も劣化しやすく、トラブルを起こしやすい箇所です。部品の交換程度であれば自分でもできます。しかし修理となると難易度が高く、自己判断で作業すれば大きな事故につながる恐れもあります。
水道の蛇口からの水漏れは気づいたらすぐに対応しなければなりません。
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