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水道蛇口の部品を交換したい!各パーツの名称と役割を解説【水漏れ修理】

最終更新日: 2022年01月22日

この記事では水道蛇口の部品ごとの名称や、一部パーツだけ交換・修理するときの購入方法などを解説していきます。

水道蛇口の部品と名称を解説!一部パーツだけ交換・修理

まずは蛇口を解体したときの部品一式と、その名称を確認しましょう。

壊れている部分を見つけることができれば、そのパーツだけ交換して修理できるかもしれません。

  • ハンドルビス、固定ネジ
  • ハンドル、レバー
  • スピンドル
  • コマパッキン
  • 蛇口スパウト
  • 蛇口キャップ

水道蛇口をパーツごとに大別すると、上記のようになります。

蛇口には、ハンドルかレバーか、また壁に取り付けているか台に取り付けているか、などいくつか種類がありますが共通する役割を把握しておきましょう。

写真付きで蛇口の種類を確認したい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

関連記事:蛇口・水栓の種類を写真付きで総ざらい | ミツモア

ハンドルビス、固定ネジ

KVK アクリルGLハンドル ビス・キャップ付
KVK アクリルGLハンドル ビス・キャップ付

ハンドルビスや固定ネジは、水を出すためにひねるハンドル・レバーを固定するための部品です。

上の画像で言えば、赤・青のキャップが付いている部分で、通常であれば「冷水が青、温水が赤」で使い分けます。

「ハンドルやレバーがぐらぐらする」

「水量の調節がうまくいかない」

こんな時は、ハンドルビスや固定ネジが緩んでいる可能性があります。

レバー式の蛇口でも、位置は違いますがどこかで固定されているはずなので、確認してみましょう。

ハンドル、レバー

LIXIL(リクシル) INAX キッチン用 台付 浄水器内蔵シングルレバー混合水栓
LIXIL(リクシル) INAX キッチン用 台付 浄水器内蔵シングルレバー混合水栓

ハンドルやレバーをひねることで、水を出す部品です。

上下または左右に動かすレバー式や、古い家に多いハンドル式のものなど、種類は多岐にわたります。

一般的にはハンドルよりもレバーの方が、押す力による負担をうけやすく消耗が早い部品です。

  • キャップナット
  • 三角パッキン
  • 座金

またハンドルやレバーには、上記のような部品が組み合わさってます。

これらの部品は、ハンドル・レバーと蛇口本体とを接続するための、アダプター部分です。

スピンドル

SANEI 水栓補修部品 スピンドルセット ナット付き
SANEI 水栓補修部品 スピンドルセット ナット付き

スピンドルは、ハンドルやレバーの動きに応じて上下し、水量を調整する部品です。

ハンドルを回すことによってスピンドルが上にあがり、その下にある水栓コマも一緒に上がります。

水栓コマよってせき止められていた水が、水圧によって押し上げられて吐水するという仕組みです。

金属製の部品で、長年の使用によってすり減っていくため、劣化に応じて交換が必要になります。

スピンドルを交換する際には、蛇口の種類に適した製品かどうかを確認しましょう。

コマパッキン

KVK 水栓コマ 13用
KVK 水栓コマ 13用

「コマパッキン」または「水栓コマ」は、直接的に水をせき止めている部品です。「ケレップ」とも呼ばれます。

「ハンドルをひねる→スピンドルが上がる→水栓コマが上がる→吐水」という仕組みで動作。

ゴム製のパッキンと一体になっているため、ゴムが経年劣化によって硬化すると、水が止まらなくなるなどの不調につながります。

「蛇口を締めているのに、ポタポタ水漏れする」

そんなときには交換時期かもしれません。水栓コマを交換するときには、コマの直径・サイズに注意が必要です。

蛇口スパウト

KVK 自在水栓パイプ 240mm
KVK 自在水栓パイプ 240mm

蛇口本体から、吐水口(先端の水を出す部分)までつながるパイプのことを「スパウト」といいます。

スパウトから水漏れなどが起きている時には、「接続部分のナットやパッキンが原因である可能性」が高いです。

そのためスパウトだけを交換しても、水漏れの根本的な解決にはならないことがあります。

ちなみにシングルレバーで混合水栓(温水切り替えできるタイプ)の場合には、スパウトのなかにある「バルブカートリッジ」で水量・温度の調整をしています。

蛇口キャップ

ステンレス製の蛇口 ノズル 洗面器の蛇口の変換
ステンレス製の蛇口 ノズル 洗面器の蛇口の変換

蛇口キャップ(ノズル)は、水が出てくる「先端部分」の部品です。

キャップの種類によって水を調整することができ、たとえば「泡沫キャップ」を使うと水に空気が混ざるので手触りがやわらかくなります。

水道から出てくる水量が細くなったときなどには、蛇口キャップ

蛇口の機能向上!便利な補助パーツを紹介

ノズルを延長、自由に動かせる!蛇口シャワー

蛇口シャワー360度回転2段階モード節水 キッチン ノズル フィルター 泡沫器ユニバーサルアダプター付き
蛇口シャワー360度回転2段階モード節水 キッチン ノズル フィルター 泡沫器ユニバーサルアダプター付き

蛇口キャップ(ノズル)を延長して、自由に向きを変えられる「蛇口シャワー」。

広いキッチンシンクの掃除はもちろん、料理の時にも便利。

泡沫機能が付いていたり、シャワーモードを使うことができたりと、用途によってコントロールできるパーツです。

子供がいる家庭に!ウォーターガイド

YOKELLMUX ウォーターガイド 手洗い サポート 補助 子ども用
YOKELLMUX ウォーターガイド 手洗い サポート 補助 子ども用

ウォーターガイドは、吐水口まで手が届かない子供がいるときに便利な補助パーツ。

水を受け流すので、届く範囲を広げることができます。

また蛇口スパウト(パイプ)の長さが少し足りないキッチンなどでも、洗い物がしやすくなるので便利です。

防犯・イタズラ防止に!栓カギ

カクダイ 共用水道栓カギ
カクダイ 共用水道栓カギ

「栓カギ」は、蛇口のハンドル部分の代わりに使える補助パーツです。

ハンドルの代わりに、画像のようなパーツを当てはめてひねることで、水を出すことが可能。

普段はハンドル部分を取りはずしておくので、勝手に水道を使われることを防ぐことができ、防犯・イタズラ防止になります。

庭に水道蛇口を設置しているときなどに便利なパーツですね。

庭の蛇口に!アダプター

タカギ(takagi) パチット蛇口 普通ホース 丸蛇口につなぐ
タカギ(takagi) パチット蛇口 普通ホース 丸蛇口につなぐ

ガーデニングなどをしているときには、蛇口からホースを延ばして水やりをしますよね。

また頻繁に外壁や車を掃除する方も、蛇口からホースを延ばして使用する機会が多いものです。

ホースの取り付け・取り外しをカンタンにするのが、「アダプター」という補助パーツ。

ホースの口と蛇口ノズルとを、力いっぱいに接続する手間を省くことができます。

水道蛇口の交換パーツを探す・購入する方法

メーカーと品番を特定し、取り寄せる

キッチンの蛇口

水道蛇口のパーツ交換をするときは、今使っている蛇口のメーカーを特定し、同じ品番の部品を取り寄せましょう。

蛇口の根元や側面、裏側などについているロゴマークからあ確認。たいてい本体に刻まれていたり、印字されたシールが貼ってあったりします。

取扱説明書があるなら、そちらをチェックするのもよいでしょう。メーカーが分かるだけでなく、品番や部品の詳細も記載されているので、あらためて修理箇所をチェックできるのです。

日本で一般的に使われている蛇口のメーカーはそれほど多くありません。TOTO・LIXIL・KVK・カクダイ・SANEI・GROHEなどが代表的です。

メーカーによっては、公式ホームページに部品を購入できるショップが併設されていることもあります。

「品番」を特定して、交換したいパーツを購入できます。

【参考】

主要メーカーの、品番を確認できるページ

メーカーのホームページに公式ショップがない場合には、お客様窓口へ問い合わせましょう。

窓口を通せば部品を注文できたり、取り扱い店舗を教えてもらったりできるケースがあります。

ネット通販でも購入可能

ECサイト、ネットショップで商品を購入

水道蛇口の部品は、Amazonや楽天市場などのネット通販でも買うことができます。

このとき購入の前に部品のサイズなどを確認し、自宅の蛇口に設置可能かどうか、必ず調べましょう。

価格や機能だけでパーツを購入しても、もし取り付けが出来なかったら意味がありません。

不明点があればホームセンターで相談

ホームセンター 水道 蛇口

ホームページなどでは品番が特定しきれないときには、「ホームセンターへ部品を持ち込む」ことが解決策になります。

水道設備に詳しいスタッフであれば、直接パーツを見てもらい、確認できるかもしれません。

蛇口は部品の互換性や、パッキンの具合で生じる誤差、型番は異なるけれどサイズは合っているなど、分かりにくいケースがよくあります。

このようなときにどうすればよいか、スタッフに質問しながら解決できるのがホームセンターのよい点です。

もし在庫があれば、そのまま交換パーツを購入できるのもメリットです。

水道蛇口のパーツ交換は自力でできる?

洗面台

メーカーや品番を特定することで蛇口に合う部品を探せます。

では部品さえあれば、自力で修理できるのでしょうか?蛇口の修理のしやすさは、種類によって異なります。

自分で部品交換できる蛇口は?

蛇口 単水栓

シンプルな仕組みの蛇口は、自力で修理がしやすいタイプといえます。例えば「単水栓」です。

ただし単水栓などの場合でも型が古すぎると、一部分のパーツを交換するだけでなく、蛇口全体を取りかえたほうがよい場合もあります。

また水漏れなどの不調を起こしているのが、蛇口ではない場合に気を付けなくてはいけません。

給湯器の故障や、水道管の損傷など、水まわりのトラブルには様々な原因が考えられるのです。

長期間使い続け、さまざまな部品が摩擦や負荷で劣化している蛇口は、プロに点検してもらったうえで修理・交換をした方がよいでしょう。

関連記事:蛇口を交換する方法|ミツモア

プロに頼むのがおすすめの蛇口

混合栓 蛇口

「混合水栓」や「サーモスタット混合水栓」などの場合は、プロに依頼しやほうがよいでしょう。

これらの蛇口は、吐水・止水をおこなうのが「カートリッジ」や「開閉バルブ」という部品で、より複雑な構造をしているからです。

またパッキンなどの部品交換だけで調子がよくなるということは基本的にありません。

難易度が高いため、業者に点検・修理を依頼しましょう。もし自分で交換したい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

関連記事:混合水栓の交換方法!サーモスタット混合栓や、コンビネーションタイプも解説 | ミツモア

水道蛇口・水漏れ修理のプロ探しはミツモアがおすすめ

この記事では水道蛇口の基本的なパーツを紹介しつつ、部品交換によって水漏れを修理するときの注意点を解説してきました。

蛇口に不具合がある場合、まずは部品交換で直るかどうかを見極めましょう。

メーカーと型番が分かれば、公式ホームページのショップやお客様窓口、ホームセンターなどで部品を購入することができます。

ただし複雑な作りの混合水栓やサーモスタット混合水栓の修理は、プロへ依頼しましょう。自力では部品の取り扱いが難しいからです。

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