子供が触っても安全で、じんわり部屋全体があたたかくなるオイルヒーターは、少し前までは暖房器具としてメジャーな存在でした。
しかし、エアコンの普及によって不要になってしまったという方も多いのではないでしょうか?
そのような場合に知っておきたいのは、オイルヒーターをどのように処分すればよいのかということ。
この記事では、効率的でコストパフォーマンスのよい処分方法について解説いたします。
オイルヒーターは自治体によって小型家電リサイクル法の対象外
オイルヒーターは、自治体によっては小型家電リサイクル法の対象に入っていない場合が多く、ヤマダ電機やケーズデンキ、エディオンといった家電量販店でも回収してもらえない可能性があります。
自治体でもこれらを粗大ゴミとするか否か対応が分かれていますので、処分の際はお近くの店舗や各自治体などに何ゴミ扱いになるのか一度確認を取りましょう。
粗大ごみに出す場合
自治体のホームページで確認し、粗大ごみでオイルヒーターを取り扱っている場合は粗大ごみで出してOKです。
粗大ごみ回収のメリット
粗大ごみでの処分は、多少費用がかかってもとにかく早く捨てたいという方におすすめな処分方法です。
自治体で回収してくれるので、思い立った時に捨てる準備ができるのが利点です。
オイルヒーターの処分費用の目安
手数料は1台およそ200~1,200円程度(自治体によって変化)がかかります。
コンビニや郵便局、スーパーなどで購入できる粗大ごみのごみ処理券を買って、指定された収集場所まで自力で運搬します。
中のオイルは別個で可燃ごみとして処分する
オイルヒーターの処分で気を付けたいのは、自治体によっては中のオイルをしっかり処分しなければ受け付けてくれないことがあります。
オイルは布やペーパーにしみ込ませたうえビニール袋を重ねて包むなどしたうえで、燃えるゴミとして個別に捨ててください。
場合によっては電池ほか電装部品の取り外しも求められます。
ゴミを出すまでの手順
粗大ごみに出す場合の一般的な手順は以下のようになります。
① 該当自治体の粗大ごみ受付課にネットもしくは電話で連絡をする
東京都(一部の地域を除く)にお住まいの方は粗大ごみ受付センターからお申込み可能です。 ② コンビニやお近くのスーパーなどにて粗大ごみ処理券を必要分購入する ③ 粗大ごみ処理券に氏名などを記載したうえでヒーターに貼り付ける ④ 指定された日時に収集場場所まで運搬する |
オイルの抜き方
多くの方が気になるであろう「オイルヒーターのオイルをどうするのか」という事柄についてですが、手順を簡単にまとめると以下の通りになります。
高度な技術を必要とするものではありませんが、不注意による火災など事故発生の可能性があります。機械の扱いに慣れていないのであれば、後述する方法をとった方が安全です。
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※商品によってはこの方法でオイルを抜くことができない場合もあります。
メーカーに回収してもらう
次に紹介するのは、オイルヒーターを製造したメーカーに不要物を回収してもらうという方法です。
メーカー回収のメリット
メーカーに回収してもらうメリットは、資源のリサイクルに貢献できるという点が挙げられます。
粗大ゴミでの処分とは異なり、メーカーに回収してもらったヒーターは次の商品のため部品が再利用されるのです。
2つ目のメリットは、梱包を自分で行ったうえで回収先に送るので、梱包の手間はかかりますが特定の場所に持っていく必要がないこと。
最後に3つ目のメリットは、粗大ごみと比べオイル抜きや電装品の取り外しといった手間がかかるようなことをしなくてよいというのも、嬉しい所です。
回収してくれるメーカー例
現時点(2019年8月)の段階で自社オイルヒーターの回収を受け付けているのは、以下の3社となっています。
【デロンギ】
各種ヒーターをはじめとして、キッチンや空調など幅広い設備を取り扱っているイタリアの会社です。オイルヒーター回収にあたっては同社の「再資源化システム」の一環として回収を行ってくれます。
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【フィリップス】
電気シェーバーメーカーとしてよく知られているフィリップスは、リコールセンターにてオイルヒーターの回収を受け付けています。
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【ユーレックス】
オイルヒーターを専門的に取り扱っているユーレックスに回収を依頼する場合、まずはサービスセンターへ問い合わせましょう。
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買い替え時に下取りに出す
多くの家電量販店では、同じ品目の物であれば、購入数と同数下取りをしてくれる場合がほとんどです。
手数料もなく、場合によっては新品の購入金額から下取り金額を差し引いてもらえることがありますので、秋冬の下取りキャンペーンをチェックしてみると良いでしょう。
不用品回収業者に委託する
自力でのゴミ処分が難しく、なおかつメーカーが回収を行っていないようなヒーターの場合、専門の不用品回収業者へお願いするという方法があります。
最近ではネット上でもさまざまな業者がホームページを立ち上げているので、この項目で解説するポイントを押さえたうえで比較検討を行ってみましょう。
不用品回収業者のメリット
この方法を選ぶにあたってのメリットと言えば、なんといっても手間がかからないということです。
忙しい人であればあるほどオススメと言ってもよいでしょう。
粗大ゴミとして自治体に処分してもらう場合はオイル抜きや電装品の解除をあらかじめ行わなければならないこともありますが、この方法であれば業者が代行してくれます。
不用品回収業者のデメリット
デメリットを挙げるならば、粗大ゴミの処分よりも費用がかかってしまうということです。
料金に関しては業者によってまちまちですが、少なくとも2~3,000円以上かかると見てよいでしょう。
不用品回収までの基本的な流れ
オイルヒーターを専門業者に回収してもらう場合、「出張回収」「宅配回収」「持ち込み回収」の3つの方法があります。
出張回収 | 業者に家まで取りにきてもらう方法です。手間がかからない分出張料が追加で必要となる場合が多いようです。 |
宅配回収 | 自分で業者のオフィスまで郵送するという方法です。出張料は必要ありませんが、その分ヒーターの配送料が必要な上、梱包は自分で行わなければなりません。 |
持ち込み回収 | 自分でヒーターを持っていき、業者に引き取ってもらう方法です。業者のオフィスがそれなりに近いのであればラクですが、遠いと手間です。また車の運転ができない方にとっても厳しい方法でしょう。 |
悪徳業者には注意!見極めるには…
専門業者へ依頼するうえで気をつけたいのは、悪徳業者の存在です。「無料回収」のことばに釣られて申し込んだが最後、不当に高い料金を脅迫めいた態度で請求されることがあります。
悪徳な業者に引っかからないために有効なのは、複数の業者から見積もりを取るというものです。複数業者の見積もりを比較すれば、怪しいかどうかはすぐ見分けがつくでしょう。
また、「なぜ無料なのか」という理由についてもしっかり確認する、一般廃棄物処理業(収集運搬業、処分業含む)の許可証をちゃんと所有しているかチェックするといったことも重要です。
ネットオークションやフリマサイトに出品する
これまでに紹介した方法とは少々毛色が異なりますが、「ヤフオク!」や「メルカリ」といったオークションサイトやフリマアプリに出品するということも考えた方がよいでしょう。
もし、所有しているオイルヒーターの動作に問題がなく、なおかつ外観的にも汚れや傷があまり見られないのであれば、積極的に検討を行ってみるのも十分に有効です。
ネットオークションやフリマサイトのメリット
この方法を選ぶうえでのメリットは、なんといっても処分費用がかからない、むしろこちらがお金をもらったうえでヒーターを処分できるということです。
売却したいヒーターの質がよければ、後述するリサイクルショップに持ち込むよりも高い価格で引き払える可能性もあります。ものによってはかなりお得な方法と言えるでしょう。
ネットオークションやフリマサイトのデメリット
しかしその分発送は自分で行わなければなりませんし、買い手から何かしらのクレームが寄せられた場合、これも自身で対応しなければなりません。また、利用にあたっては後述するような手数料の支払いも必要となります。
おすすめのネットオークション&フリマアプリ
それでは、多くのユーザーが利用しているおすすめのオークションサイトやフリマアプリに関してひとつずつ解説を行っていきましょう。
形式 | 月額使用料 | 販売手数料 | 振込手数料 | |
---|---|---|---|---|
ヤフオク! | オークション/フリマ | 0円 (Yahoo!プレミアム会員は498円) | 落札価格の8.64%(Yahoo!プレミアム会員は10%) | 0円 |
メルカリ | フリマ | 0円 | 落札価格の10% | 200円(お急ぎ振込の場合400円) |
モバオク! | オークション | 324円 | 0円 | 0円 |
ラクマ | フリマ | 0円 | 0円 | 210円(楽天銀行が振込先で売上金1万円以上であれば無料) |
ヤフー株式会社によって運営されている、国内最大手オークションサイトです。個人での簡単な不用品処分から法人によるネットショップ運営まで幅広い用途に対応しており、現在も多くのユーザーが利用しています。
ヤフオクのライバル的存在とも言えるフリマアプリで、スマホからでも気軽に使える利便性の高さが評判です。値引きを希望するユーザーが比較的多くみられるので、少し高めの価格で出品した方がよいかもしれません。
近年ユーザー数を増加させてきているのが、このモバオクです。特徴的なのは、販売手数料を出品者ではなく落札者が支払うというシステムで、商品を出したい方にとってはいくらか使いやすくなっています。
楽天株式会社が運営しているこのラクマは、メルカリと同じくフリマ形式のアプリとなっています。手数料がほかと比べ比較的安く、楽天銀行であれば振込手数料を無料にできるのが強みです。
高く売るためのコツ
こうしたオークションサイトやフリマアプリで高く売るためには、いくつかのコツがあります。
- クオリティの高い写真を使う…しっかりピントを合わせて明るい場所で、前だけでなく後ろや斜めなどさまざまな角度から撮影してきれいに撮れたものを複数利用登録しましょう。
- 詳しい説明を載せる…大きさや傷の有無、ちゃんと動くのかといったようなことに関して、マイナスの面もきちんと説明分に書いておきましょう。後々のトラブルも避けられますし、正直に書くことで信用度が上がります。
- 消費電力も載っていと親切…消費電力などを含めた製品概要についても可能であれば書いておいた方がよいでしょう。公式サイトのURLリンクを貼るのもよい方法です。
ジモティーやネット掲示板などの地域密着アプリを使う
ジモティーや地域密着型のお譲り掲示板を利用すれば、フリマアプリで値段が付かなかった品も譲ることが可能です。
手渡しが基本なので送料もかかりませんし、場合によっては1000円くらいになるかも知れません。
しかしながら、基本的には他サイトで値段が付かなかったものですので、期待せずに「捨てるよりは良いだろう」という気持ちで利用しましょう。
査定して買い取ってもらう
自分でオークションサイトやフリマアプリを利用するのが面倒という方は、業者に買い取りをお願いするといったような方法をとるのがよいかもしれません。
最近はネット上にもオイルヒーターをはじめとしたさまざまな空調、暖房機器の買い取りを行う業者がホームページを開設していますので、よく比較しながら選んでみましょう。
査定買取のメリット
業者に対して買い取りをお願いするメリットは、なんといっても処分費用がかからないということです。
出張買い取りでの手数料などを利用すれば一時的にはお金を支払わなければなりませんが、買い取り価格がそれらの出費を上回れば問題ありません。
もし、比較的状態がよいオイルヒーターを売却するのであれば、むしろ臨時収入を獲得できる可能性もゼロではないので、かなりコストパフォーマンスに優れた方法と言えます。
とは言え、それはちゃんと買い取ってもらえる場合の話。持っているヒーターの状態があまりよろしくないのであれば、買い取りを拒否されることも十分あり得ます。
【方法1】リサイクルショップを利用する
オイルヒーターの買い取り先に関しては、大きくわけてふたつあります。その中のひとつが、郊外や駅前などさまざまな場所で店舗を展開いているリサイクルショップです。
リサイクルショップのほとんどは、オイルヒーターに限らずさまざまな商品の買取を受け付けてくれます。もちろん状態によっては断られることもありますが、それでも相談してみる価値は十分にあります。現金化も早いので、たくさんのものを手早くお金に替えたい場合も有効でしょう。
デメリットとしては、リサイクルショップが独自に設定している基準によって査定されるため、平均的な相場と悪い意味でズレが生じてしまう査定価格となる場合もあるということです。
【方法2】買取専門業者を利用する
もうひとつの買取先として、専門業者が挙げられます。販売も行っているリサイクルショップとは異なり、あくまでも空調機器や家電などの買取に特化しているような業者です。
買取専門業者は扱っている商品に関する専門知識が豊富であるため、価値があるものに対してはしっかりとよい値をつけてくれることが期待できます。買取が専門であるため、スピーディーな対応をしてもらえるのも強みでしょう。
デメリットとしては、業者によっては扱っている商品がかなり限定されている場合がおり、依頼をしても買い取ってくれないといったようなことも少なくないということです。とは言え、最近はネット上からたくさんの業者へ無料査定を申し込むことができるため、大きな短所にはならないでしょう。
高く買取されやすいポイント
- 動作と見た目…「使用感が感じられないか」「正常な動作が保証されているか」が肝心です。発売されてそれほど時間が経っておらず、内外の清潔感が保たれているかが重要です。
- 付属品がついているか…外箱や保証書、マニュアルなど購入時に渡された書類がしっかりそろっているかということも大事です。
- 人気ブランドか…デロンギや山善といった実績あるブランドのものであれば高価格が期待できます。
- 売るタイミングを計る…暖房機器へのニーズが高まる10~11月ごろに売ると、通常より高めの査定価格をつけてもらえる可能性があります。
オイルヒーターの買い替えのタイミングは?
オイルヒーターを使用し続けるにあたっていまいち分かりづらいのが「買い替えどき」です。
国内においては電気ストーブやガスヒーターほどメジャーではないため、そういったタイミングに関してもそれほど知られているわけではありません。
この項目では、オイルヒーターの買い替え、処分を検討するタイミングを見分けるためのポイントについて解説を行っていきます。ぜひ、お役立てください。
オイルヒーターの寿命は?
一般的にオイルヒーターの寿命はだいたい10~15年程度といわれています。もちろん、使用環境がよければよいほど長持ちするでしょう。
ほかの空調機器に比べ、この数字は特別多いというわけでもないようです。
ガスヒーターの寿命は同程度の10年~15年。電気ストーブはおよそ3,000時間程度ですが、冬にしか使わないことを考えればやはり10年前後使うこともできます。
オイルヒーターをできるかぎり長く使いたいのであれば、機器本体や周辺の床の清掃をまんべんなく行うこと、清掃にあたって水や洗剤を絶対に使用しないこと、といったような点を守るようにしましょう。
オイルヒーターの故障が疑われる症状は?
オイルヒーターが正常か、それとも故障が発生しているかを確かめるには、起動時におかしな点がないかをしっかりチェックする必要があります。
電源を入れた際に「グイイン」と金属が揺れるような不快な音が発生し、なかなか部屋が温まらないような場合は、機器に何かしらのトラブルが発生していると見た方がよいでしょう。さらに、鼻をつくような臭いがするのであれば、オイル漏れが起こっている可能性が高いです。すぐ使用を中止し、修理や処分などの対応を取ることをおすすめします。
故障の原因
オイルヒーターが故障してしまう原因は多々考えられます。もっともありがちなのが電源コードの断線で、たとえばテーブルやチェアの足に挟まって線の内部が切れていたりすると、正常に動作しません。
また、ホコリや水の侵入、あるいは長期的な使用による劣化が原因で内部基盤が破損しているといったことも有り得るでしょう。コードに問題が見られないのに電源が入らないというならば、これが原因の可能性が高いです。
異臭がとくにひどいのであれば、オイル漏れが原因と見てもよいでしょう。オイル漏れは火事発生の直接的な原因ともなるため、このような症状が見られたのであればそのヒーターは使用するべきではありません。
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不用品回収サービスとは?
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