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【七五三の着付け】3歳、5歳、7歳の着付けの準備とポイント

最終更新日: 2024年06月28日

「七五三では子どもに着物を着せたい!」と、着物をレンタルしたり、購入したり、または自分が着た着物を子どもにも、と考えているご両親は多いと思います。

さて、着付けはどうしましょうか?

7歳女の子の着物は、大人と同じように帯を結ぶため、着物の着付けの経験がない方にとっては少し難しいかもしれません。

最近ではネットを検索すると写真付きの着付け方法がわかったり、youtubeなど動画で着付けを見ることもできるのです。自宅で七五三の着付けをする方法をご紹介します。

七五三の着付け【準備編】

七五三の着付け【準備編】
七五三の着付け【準備編】

普段から着物に慣れていない私たち。七五三の日に着物を着せるとなると、何を準備していいのか迷ってしまいます。

まずは必要なものを確認してみましょう。着物にはきまりがあり、それさえ覚えておけば不安になることもないでしょう。

着物の準備

七五三はそれぞれ年齢によって、また男女によって着る着物が違い、用意するものも少しずつ変わってきます。

特に7歳の女の子の場合、用意するものも多くなるので前もって確認をしておくことが大切です。

3歳女児 3歳・5歳男児 7歳女児
着物 着物 着物
被布:着物の上に羽織るコート 羽織 重ね襟
重ね襟 長襦袢 長襦袢
長襦袢 半襟 半襟
半襟 帯揚げ
兵児帯(兵児帯):柔らかく簡単に結べる普段用の帯 角帯 帯留め
腰紐 懐剣(ふところに入れて所持する護身用の短刀) 志古貴(しごき):帯の下に巻いて斜め後ろにたらす飾り
巾着 羽織紐 帯板
草履 末広 帯枕
足袋 お守り 伊達締め
髪飾り 腰紐 三重仮紐:振袖や、七五三の帯結びにとても重宝する便利な小物
ショルダーバッグ 雪駄(せった):男性用草履 腰紐
足袋 箱迫(はこせこ):女子和装用小物
ショルダーバッグ 末広:扇子
足袋
草履
髪飾り
ショルダーバッグ

参照:晴れ着の丸昌

レンタルの場合、これらの品が前もって揃えられていることが多いですが、ご自分で購入する場合、親戚や友人などから着物を借りる場合、中古の着物を購入した場合、昔自分が着た着物を子どもに着せたいなどの場合は、この一式があるかどうか確認するようにしましょう。

着付けの小物の準備

着付けの小物の準備
着付けの小物の準備

七五三の着物をレンタルする場合は、あらかじめ必要な小物まで用意された「フルセット」で借りられるかをチェックしておきましょう。

フルセットの場合は、特に自分で用意する必要は無いでしょう。着物だけのレンタルで、小物は自分で調達しなければならない場合は、前にあげた表を参考にして、必要なものを準備することをお勧めします。

着物、長襦袢の肩上げ、腰上げについて

子ども用の着物は、成長することを前提に少し大きめに作られています。そのため、着る時には実際のサイズに近づけるように「肩上げ」や「腰上げ」と言う作業を行うことがあります。

肩上げや腰上げをまとめて「身上げ」とも呼びますが、これは「子どものこれからの成長を願う」という意味があるそうです。子ども着物の肩上げや腰上げ方法は、女の子着物も男の子着物も共通なので、着物を調整される際に参考にしてみてください。

<肩上げ>

肩上げは、子供の着物の裄丈 (ゆきたけ)=腕の長さを調節するための「肩のつまみ(タック)」です。肩上げは「背中心~袖付までの「身頃の肩幅の中心(二分の一の位置)」にあげ山を取ります。腰上げと違って、肩上げは左右対称にとるため、バランスよく縫うのが難しいです。以下の動画を参考にしてみてください。

<腰上げ>

七五三衣装の場合、長襦袢の裾は思い切って短めにすることも可能です。長じゅばんは着物の下に着るので見えないし、裾がはだけてしまったとしても、子どもなので「脚が見えて恥ずかしい」ということもありません。 歩きやすいように、少し短めに腰上げをすると良いでしょう。

3歳児・5歳児の着物は、腰上げ部分が被布や袴で隠れてしまうため、あまり見た目を気にしなくて済むため、腰上げをした方が着付けもお子さんも楽です。7歳児の場合は、できれば腰上げをせずに大人のように腰紐で締めても良いでしょう。以下の動画を参考にしてみてください。

3歳 女の子の着付け【実践】

3歳 女の子の着付け【実践】
3歳 女の子の着付け【実践】

着物と小物が揃ったら、実際に着付けてみましょう。3歳の子どもの集中力が途切れないように、本番ではスピーディーに着付けることが大切です。事前に何度か動画を見ておさらいしておくことをお勧めします。

3歳の着付けのポイントと注意点

3歳の女の子の着物は肌襦袢、長襦袢、祝い着に加えて、被布を重ねて着るために重さが出てしまいます。着物を選ぶ場合は、高級感のある正絹を選びたくなりますが、重さがあり、汚れに弱いと言うデメリットもあります。

まだまだ小さい3歳の七五三では、神社など広い場所では動き回りたいことも多いでしょう。そのような時には、ポリエステル素材であれば着物の汚れを気にすることもありません。高級な見た目や素材にこだわらず、軽くて楽に着られ、ストレスにならない着物を選ぶことがポイントです。

また、普段慣れない草履で足が痛くなってしまうことや着物を脱ぎたいと言い出すことも考えられるため、履き慣れた靴や着替えを持っていくのがおすすめです。

神社へのお参りの際や写真撮影の時に着物を着ていれば後は着替えてもOKだと考えましょう。髪飾りが気になって嫌がるお子さんも多いので、簡単に取り外せるものや、すぐに付け直せるものを選んでおくと安心です

3歳の着物が着崩れてしまった時の直し方

3歳の女の子は紐で結んで被布を羽織っているので、着崩れることはあまりありません。ただし、よく動くお子さんは裾を短めに着つけることがポイントです。着崩れてしまった場合は、以下の2点を覚えておくと安心です。

・衿合わせが崩れてしまったら、着物や袴の下から手を入れて長襦袢や衿の端を引っ張る
・着丈が長くなってしまった場合は、腰紐の下から手を入れて長さを調節する

トイレのときに裾を止める用の、紐や洗濯バサミを用意しておくと便利です。大きな神社では着崩れを直せる場所があることも。不安な方は参拝前にチェックし、どうしても着崩れが気になる場合は利用しましょう。

3歳、5歳 男の子の袴の着付け

3歳、5歳 男の子の袴の着付け
3歳、5歳 男の子の袴の着付け

動きたい盛りの3歳と5才の男の子。例え羽織袴を着ていても、走ったり飛び跳ねたりしたくなるものです。なるべく気崩れしないよう、でも動きやすいように着付けたいものですね。

男の子の着付けのポイントと注意点

袴を着ているとトイレが難しいので、着付け前に必ずトイレを済ませるようにしましょう。よく動く子どもには、裾を踏まないように短めに着付けてあげるのがポイントです。男の子の場合は、袴を吊るのにサスペンダーを利用すると便利でしょう。

袴が着崩れしてしまった時の直し方

袴が着崩れを起こしやすいのは、衿元を手で広げてしまったり、段差などで裾を踏んだり、動きが激しい時が多いものです。袴の場合も、着崩れの直し方は女の子の着物の場合と同じく以下の通りです。

・衿合わせが崩れてしまったら、着物や袴の下から手を入れて長襦袢や衿の端を引っ張る
・着丈が長くなってしまった場合は、腰紐の下から手を入れて長さを調節する

また、トイレのときに裾を止める用の、紐や洗濯バサミを用意しておくと便利です。大きな神社では着崩れを直してくれる場所があることも。不安な方は参拝前にチェックし、どうしても着崩れが気になる場合は利用しましょう。

7歳 女の子の着付け

7歳 女の子の着付け
7歳 女の子の着付け

大人と同じ形の着物を着る7歳の女の子。着付けに要する時間も長く、髪型も長い髪の子は結い上げたり、アレンジを加えたりするため、時間がかかってしまいます。

出来るだけ素早く、でも着崩れないように、自宅で着付ける際は時間との勝負と覚えておきましょう。事前に動画で何度も予習することをおすすめします。

女の子の着付けのポイントと注意点

7歳の女の子はできるだけサイズの合った着物を選ぶことがポイントです。さらに、長襦袢と着物は胸紐を用いて締めますが、2つの結び目の位置が重ならないようにすることを意識しましょう。

紐の締め方がゆるいと崩れてしまいますが、きつく結びすると動きにくく、ストレスがかかるため注意が必要です。着付けの際にウエスト周りにタオルを入れると着崩れや苦しさを感じにくくなります。

女の子の着物が着崩れしてしまった時の直し方

7歳の女の子も着崩れてしまった場合は、3歳や5歳の子と基本的な直し方は同じです。

・衿合わせが崩れてしまったら、着物や袴の下から手を入れて長襦袢や衿の端を引っ張る
・着丈が長くなってしまった場合は、腰紐の下から手を入れて長さを調節する

トイレのときに裾を止める用の、紐や洗濯バサミを用意しておきましょう。ただし、7歳の着物は着付けが複雑なため、一度着崩れてしまうとやり直した方が早い場合もあります。大きな神社では着崩れを直せる場所が設けられていることもあるようなので、不安な方は参拝前にチェックし、どうしても着崩れが気になる場合は利用しましょう。

着用後の着物のお手入れ方法

着用後の着物のお手入れ方法

脱いだばかりの着物には、熱と湿気がこもっています。湿気と皮脂は着物の大敵。そのまま着物を畳んでしまうとカビてしまったり、シミや黄ばみが出たりといったトラブルが起こる可能性も。着物のお手入れ方法を確認してみましょう。

レンタル着物セットの返却前のお手入れ

返却の期間は、お店によって異なりますが、長くても1週間以内に返却するところが多いようです。通常の着用でついた汚れ(泥はね、皮脂汚れなど)は、レンタル振袖の場合、ほとんどのお店で無料とされています。ただし、食べこぼしなどで盛大にシミなどを付けてしまった場合は有料になることもありますので、返却前にお店に相談してみましょう。

着物のお手入れは、とても難しいので、万が一シミや汚れをつけてしまっても自分で落とすことは止めましょう。早めにお店に持って行く事をおすすめします。最後はなるべく綺麗にたたんで返却し、お互い気持ちよく終われるように心掛けましょう。

しまう前のお手入れ

着物

脱いだ着物は、風通しが良く直射日光があたらない場所で、半日~1日程陰干しをして熱と湿気を飛ばします。

この時、着たときにできたシワをしっかり伸ばして干すようにしましょう。洋服用のハンガーではシワが取れにくいので、着物用ハンガー(衣紋掛け)を使うのがおすすめです。

十分乾いたら着物用のブラシか柔らかい布(ビロードや絹のスカーフなど)で軽く表面のホコリを落とし、折り目通りにきちんと畳みます。

帯、帯揚げなど小物

襦袢や帯、帯揚げなどの小物類も干して湿気を取ります。帯は、温もりのあるうちに平らなところでポンポンと叩き、結びジワを伸ばしてから風を通すようにします。

肌着や足袋

直接身体に触れる肌着や足袋は洗濯できるものがほとんどなので、洗濯表示に従って洗うかクリーニングに出します。足袋裏の固い部分についた黒ずみは、歯ブラシになど中性洗剤を付けて軽くこすって落とします。

クリーニング、洗濯の注意点

お手入れが十分でないと、後になってカビやシミ・黄ばみが出ることもあります。お手入れに自信がない方は、和装クリーニングを行うクリーニング店へ持って行くか、着物を購入した呉服店などで、丸洗いやシミ抜きを受け付けてくれる場合もあるので聞いてみましょう。

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