「リビングを広く使いたい」や「不要な間仕切りを取り除きたい」などで、壁の撤去を検討している方に向けて、壁を撤去する際の費用を一覧表にまとめました。


壁の撤去費用の相場は、8畳の部屋に相当する4.5m分で22,800円~37,000円です。(※)
ただし電気工事の有無や撤去する壁の大きさによって撤去工事が変動します。
壁の撤去費用や費用が高くなる原因、撤去できる壁とそうでない壁の違いを確認しましょう。
※ミツモアにおける壁の撤去・間取り変更リフォームの見積もり料金から算出しています。(2024年1月1日~2024年12月31日)
壁の撤去費用相場

壁の撤去費用は、撤去する壁の長さによっておおよそが決まります。たとえば8畳の部屋の壁であれば、撤去する壁の長さの目安は3~5mほどです。
| 撤去する壁の長さ | 費用相場 |
|---|---|
| 1.8m(間仕切り壁1枚相当) | 15,800円 |
| 2.7m(6~7畳の部屋相当) | 20,000円 |
| 3.6m(7~8畳の部屋相当) | 24,300円 |
| 4.5m(8畳の部屋相当) | 29,100円 |
| 5.4m(8~9畳の部屋相当) | 33,100円 |
※ミツモアにおける壁の撤去・間取り変更リフォームの見積もり料金から算出しています。(2024年1月1日~2024年12月31日)
事例別の壁撤去リフォーム費用
実際に壁を撤去するリフォームでいくらかかるかを、事例別に紹介します。
単純に壁を撤去するだけのリフォームは費用面の負担も少ないですが、コンセントの移設など電気工事を伴う場合は費用が高額になるケースが多いです。おおよその費用感を把握することで、実際にリフォームの見積もりを取ったときに「費用が高すぎるのではないか」といった悩みを軽減できます。
① 使わない部屋の壁を撤去
使っていない部屋の壁を撤去し、他の部屋とつなげるリフォームをするときの工事内容と費用例は以下の通りです。
| 工事内容 | 工事費用 |
|---|---|
| 壁の撤去 (1.8m) | 15,600円 |
| クロスの張り替え (20㎡) | 31,200円 |
| クッションフロアの張り替え (20㎡) | 68,000円 |
| 総工費 | 114,800円 |
※ミツモアにおける壁の撤去・間取り変更リフォームサービスの見積もり価格から算出。(2024年1月1日~12月31日)
壁の撤去リフォームをしたときは、クロスやフローリングの張り替えといった内装リフォームが必要になるケースが多いです。費用をさらに抑えたい場合は、内装リフォームにかかる費用を節約することが効果的です。
② 壁を撤去したあと引き戸を設置
部屋の壁を撤去して引き戸を設置するリフォームをするときの工事内容と費用例は以下の通りです。
| 工事内容 | 工事費用 |
|---|---|
| 壁の撤去 (2.7m) | 20,000円 |
| 引き戸の設置 | 119,000円 |
| クロスの張り替え (30㎡) | 37,500円 |
| クッションフロアの張り替え (25㎡) | 85,000円 |
| 総工費 | 261,500円 |
※ミツモアにおける壁の撤去・間取り変更リフォームサービスの見積もり価格から算出。(2024年1月1日~12月31日)
壁を撤去したあとに引き戸を付ける場合、引き戸用のレール取付や戸袋の設置など複雑な工事が必要になるので、総工費が高くなる傾向があります。引き戸の本体価格によっても総工費は変動するので、予算オーバーしそうだと感じたら引き戸の本体価格を抑えることも検討しましょう。
③ 水道やコンセントの移設を含む壁撤去リフォーム
水道やコンセントの移設を含む壁撤去リフォームは、必要な工事が多くなるため総工費が高額になりやすいです。リフォーム工事の内容や費用例は以下の通りです。
| 工事内容 | 工事費用 |
|---|---|
| 壁の撤去 (3.6m) | 25,000円 |
| 照明のスイッチの移設 (1箇所) | 14,000円 |
| コンセントの移設 (1箇所) | 16,500円 |
| 水道蛇口の撤去 (1箇所) | 7,000円 |
| クロスの張り替え (25㎡) | 38,750円 |
| 複合フローリングの張り替え (13㎡) | 130,000円 |
| 総工費 | 231,250円 |
※ミツモアにおける壁の撤去・間取り変更リフォームサービスの見積もり価格から算出。(2024年1月1日~12月31日)
内部に水道や電気の回線、テレビ配線がある壁を撤去すると、配線などの再配置が必要になります。再配置工事の難易度によっては費用が大きく変動するので、見積もり時に事前に確認しておきましょう。
壁の撤去リフォームをする4つの注意点
住居の壁を撤去する際には4つの注意点があります。リフォーム業者に依頼をする前に確認して、トラブルが発生しないようにしましょう。
① 撤去できる壁か確認する
住宅の構造によっては壁の撤去ができないことがあります。
戸建てであれば2×4(ツーバイフォー)工法の住宅は、壁で家全体を支えているため壁を取り除くと家が倒壊する危険性があります。
マンションでは「構造壁」が採用されている場合、壁の撤去はできません。構造壁を崩すと建物の重さを支えられず倒壊する可能性があります。
撤去できる壁かは壁を軽く叩くことで確認できます。撤去できる壁の場合は壁を軽くノックした時に軽く響くような音がします。撤去できない壁の場合はくぐもった音になります。
ただし実際には、撤去する前にリフォーム業者に下見をしてもらい、本当に撤去できる壁か確認してもらうことが確実です。
② マンション・集合住宅は管理規約を確認する
マンションなどの集合住宅は、規約によってリフォームできる範囲が定められている場合があります。リフォームを依頼する前に必ず管理規約を確認し、必要があれば管理会社に連絡をしましょう。
管理規約によって利用できる内装材などに制限が発生することがあります。特に注意が必要なのは、網入りガラスなどを含めた防火設備です。規約を確認しないまま自由にリフォームしてしまうと、防火性能を著しく下げてしまう可能性があります。必ず規約を確認してからリフォームを行いましょう。
③ 内装リフォームも必要になるケースが多い
壁の撤去をすればリフォームが完了すると考えがちですが、壁だった部分ともともと部屋だった部分の境目が目立つことが多いです。そのため壁の撤去と同時にクロスや床の張り替えなどの内装リフォームの費用が必要になるケースが多いです。
④ 生活動線・家事動線を先に考える
壁を撤去すれば部屋が広くなり、生活がしやすいと考えがちですが、生活動線や家事動線を考えておかないとかえって使い勝手が悪くなってしまいます。
間取り図を用意し、どこにどのような家具や家電を配置するか、動きづらくはないかなどを事前によく確認しておきましょう。
壁の撤去費用が高くなる5つの理由
壁の撤去は工事の難易度によって費用が変動します。撤去費用が高額になりやすい理由を5つ紹介します。
① 電気工事が必要
コンセントやスイッチがついている壁を撤去する場合は、電気工事が必要なので撤去費用が高額になりやすいです。壁の撤去費用に加えて、コンセントやスイッチを移動するための電気工事費用がかかります。
② 配管・配線の撤去作業が必要
壁に配管や配線が通っている場合は、撤去費用が高くなるかそもそも壁が撤去できない可能性があります。
図面等を確認の上、撤去予定の壁に配線や配管が通っていないかを確認しましょう。
③ 建材などにアスベストが含まれている
2006年以前に建てられた古い建物は建材などに有害なアスベストが含まれている可能性があります。建物の建材にアスベストが含まれている可能性がある場合は、必ず「アスベスト調査」を行います。アスベストが含まれていることが確定した場合は、通常の解体作業とは別に飛散防止対策を徹底した作業が必要になります。さらにアスベストを適切に処理するための費用も発生するので、費用が高額になりやすいです。
建材にアスベストが含まれている場合に発生する追加費用の目安は以下の通りです。
| 作業内容 | 費用目安 |
|---|---|
| アスベスト調査 | 30,000円~80,000円 |
| アスベスト処理費用 | 1㎡あたり20,000円~85,000円 |
この処理費用は、アスベストの含有量や種類・作業面積・作業レベルによって大きく変動し、総工費が大幅に高くなる可能性があります。たとえば300㎡以内のアスベスト処理費用の目安は1㎡あたり20,000円~85,000円程度です。また飛散レベルが高い「レベル1」カテゴリのアスベスト処理はレベル2や3カテゴリの処理を比べた場合、処理費用が高額になりやすいです。
④ 養生する範囲が広い
壁の撤去リフォームをするときは、建物を傷つけないように保護をする養生を行います。養生は養生シートや養生テープといった専用の道具を使います。建物の奥にある部屋の壁を撤去するなど、養生する範囲が広くなるほど養生道具の使用料が増えるため、費用がかさみやすくなります。
特にマンションの場合は、廊下やエレベーターなど共用部分の養生も必要になるため、戸建てよりも費用が高くなる傾向があります。
⑤ 内装リフォームを行う
壁の撤去に伴って、壁紙や床の張り替えといった内装リフォームも同時にする場合、内装リフォーム分の費用もかかるため総工費が高くなりやすいです。
壁を撤去すると、これまで壁があった部分の床や天井部分が露出し、そのままでは見た目の違和感が大きく残ってしまうことが多いです。
多くの場合、壁の撤去と同時に床材の張り替えや補修、壁紙(クロス)の張り替えといった内装リフォームが必要になります。この内装リフォームの範囲や使用する素材によって、費用は大きく変動します。
壁があった部分だけを最小限に補修するのではなく部屋全体のクロスを張り替えたり床材を全面的に張り替えたりすると、費用は高額になりやすいです。既存の床材と同じものが入手できない場合は、部屋全体の床を張り替えるか、デザインの異なる床材で見切り材を入れて納めるなどの工夫が必要になります。
壁の撤去費用を安くする3つのコツ
住宅の壁の撤去費用を安くするには3つのコツがあります。
① 地元の工務店・リフォーム業者に依頼する
壁の撤去はハウスメーカーや工務店、リフォーム業者などに依頼ができます。もし作業費用を安く済ませたいのであれば、地元で活躍する工務店やリフォーム業者に工事を依頼することをおすすめします。
たとえばハウスメーカーに依頼する場合は、実際に施工を行うのは下請け業者であることがほとんどです。ハウスメーカーと下請け業者の間で紹介料として中間マージンが発生するので、その分施工料金が高額になりがちです。
ハウスメーカー経由であっても実際に施工を行うのは地元の工務店やリフォーム業者であることが多いので、直接依頼をすることでマージン等が発生せず安価で質の高い工事を受けられます。
② 一括見積もりサイトでお得な業者を選ぶ
地元で活躍する工務店やリフォーム業者を見つけるのであれば一括見積もりサイトを利用しましょう。一括見積もりサイトではおおよその依頼場所の情報も入力するため、その地域でリフォームを行っている業者を簡単に見つけられます。
また一括見積もりサイト経由で見積もりを依頼すると、業者側もはじめから他社を意識した見積もり価格を提示します。その結果、価格交渉をしなくても安価で工事を依頼できます。
ミツモアでは簡単な質問に答えるだけで、地域で活躍するリフォーム業者から見積もりが届きます。最大5事業者から見積もりが届き、口コミのチェックも簡単にできるため一番お得な業者を見つけられます。
③ 依頼前に必ず現況調査を受ける
壁の撤去リフォームをするときに重要なのが、契約前にリフォーム業者による現況調査を受けることです。
現況調査とは、業者が実際に現場を訪れて、撤去したい壁の構造や材質、壁内部の配線や配管の状況、周囲の状況などを細かく確認することを指します。
現況調査を綿密に行うことで、本当に必要な工事内容を見極め不要な作業やそれに伴う費用を省くことができます。たとえば「この配管は移設しなくても問題ない」「ここの補修は最小限で済む」といった判断が可能になり、結果的に総費用を抑えることに繋がります。
ほかにも事前にアスベスト含有の可能性などのリスクを把握できれば、後から追加費用が発生するトラブルを防ぐことにも役立ちます。複数の業者に現況調査を依頼し、それぞれの提案や見積もりを比較検討することも有効です。
壁の撤去リフォームの口コミ
店舗の壁・造作物の撤去を依頼いたしました。迅速なご対応に感謝いたします。また、機会がございましたら宜しくお願いいたします。
壁の撤去の無料見積もりを取る

住宅の壁の撤去費用の相場は1.8m分で11,500~20,000円です。撤去する壁が大きい場合や電気工事が必要な場合などに撤去費用が高額になります。
壁の撤去費用をなるべく安く抑えるためには一括見積もりサイトを活用して、安く施工できる業者を探すことが大切です。地元の工務店やリフォーム業者から相見積もりを取って、もっともお得な業者を見つけましょう。
