アクセントクロスは空間にメリハリを作り、理想のイメージにできるため、新築時やリフォームで取り入れる人も多いでしょう。ただ選び方を間違うと、アクセントクロスで失敗する例もあります。アクセントクロスを生かすためのポイントや選び方を解説します。
アクセントクロスの失敗例
アクセントクロスの種類は豊富で、選び方によっては予想していたイメージと、違う仕上がりになることもあります。ありがちなアクセントクロスを使った失敗例を見ていきましょう。
色や柄に飽きる
気に入って選んだアクセントクロスにもかかわらず、毎日見続けているうちに、色や柄に飽きてしまうケースがあります。特に印象的な色や柄のアクセントクロスは、最初のうちは新鮮に見えても、段々と見慣れてくるものです。
リビングや個室など、1日の中で多くの時間を過ごす部屋でインパクトが強いアクセントクロスを使ったり、1つの空間で何カ所もアクセントクロスを使ったりすると、年月が経つうちに見飽きてしまうことがあるので、注意しましょう。
仕上がりが思い描いたイメージと異なる
アクセントクロスで失敗を恐れるあまり、無難なものを選ぶのも失敗しがちなケースです。シンプルなアクセントクロスがメインの壁紙と同化し、アクセントとしての役割を発揮しにくくなるためです。
またアクセントクロスはサンプル資料で見るものと、実際に壁に貼られた状態で見るのでは、日光や照明など光の加減も影響して、予想していた見え方と異なる場合もあります。「仕上がりが思っていたのと違う」とならないために、確認するときは可能な限り、大きなサンプルを使うことがポイントです。
部屋の印象が暗くなる・落ち着かない
アクセントクロスの中でも、ダーク系統の濃い色は空間を引き締め、重厚な雰囲気を作る効果があります。しかしその効果はリビングなど広い空間の中で、適度なバランスで使ってこそ発揮されるものといえます。
そのためトイレや玄関など、元々の面積が少ない場所でダーク系のアクセントクロスを使う際は、注意が必要です。空間を圧迫して、重たい印象になりやすいためです。
また子ども部屋に鮮やかなカラーや、キャラクター柄のアクセントクロスを多用する際も、気を付ける必要があります。年月が経つにつれ、好みのズレが生じたり、落ち着かない空間になったりする可能性も考慮しましょう。
アクセントクロスの効果的な選び方
アクセントクロスの効果を最大限に生かすためには、ポイントを押さえて選ぶことが重要です。アクセントクロスの理想的な選び方について解説します。
床や家具の色に合わせる
アクセントクロスの色を適当に選ぶと、部屋の雰囲気がちぐはぐな印象になるなど、部分的に浮いてしまうことがあります。
色・柄に関しては、使っている家具や床の色・柄に合わせて選びましょう。部屋全体に統一感が出てクロスの印象も映えます。
色を合わせるときは、それぞれのカラーバランスを意識することが大切です。アクセントクロスの使いたい色が決まったら、サンプルを見てバランスを確認しながら慎重に選びましょう。
また長く使っても飽きないような、色や柄のクロスを選ぶのもポイントです。
色の明度や彩度に気を付ける
色の中でも暖色系・寒色系によって、部屋の印象は変わります。さらに同じ色でも明度や彩度の違いによって、受ける印象が異なるため、色選びは慎重に行いましょう。
明度や彩度が低いダーク系統の色は、部屋をモダンな印象にする一方で、アクセントクロスとして使う場合は、場所や面積によって部屋全体を暗い印象にするので、注意が必要です。
例えば家族が過ごすリビングは暖色系で、かつ彩度を抑えた色味にするなど、部屋の目的に合わせた色選びがおすすめです。
場所別|アクセントクロスの使い方
アクセントクロスは貼る場所の目的に応じて使うことで、空間全体が一段とおしゃれになります。アクセントクロスを使うポイントを場所別に見ていきましょう。
リビングのアクセントクロス
家の中でもリビングは空間が広く、家族が多くの時間を過ごす場所でもあるので、アクセントクロスの効果を発揮しやすい場所といえます。
リビングでアクセントクロスを使うなら、テレビボードの裏側やリビングの奥側がおすすめです。テレビボードの背面は一般的に壁の面積があるため、アクセントクロスを使うことでテレビ周りをおしゃれに彩り、文字通りアクセントとしての効果があります。
またリビングの奥側の壁にアクセントクロスを使うと、部屋に奥行きを出すことも可能です。
広いリビングにアクセントクロスを取り入れるときは、薄い色よりも多少濃く感じる色の方が効果を得やすいので、おすすめです。
キッチンのアクセントクロス
リビングやダイニングから空間が続いているキッチンの場合は、リビング側から見えるキッチンの背面や、腰壁にアクセントクロスを貼るのが効果的です。
レンジボードの背面など、よく目にする場所にアクセントクロスを設置することで、印象に残るキッチンになります。
またキッチンの天井もおすすめです。天井にアクセントクロスを使うと、空間を区切りキッチンを独立した空間にできます。
キッチンは食品を扱う場所なので、暖色系や温かみのある素材のアクセントクロスとの相性が良く、人気があります。
寝室のアクセントクロス
寝室は睡眠を取るための部屋なので、リラックスした空間にすることがポイントです。寝室にベッドを置いている場合は、ベッドの頭側の壁がアクセントクロスに適しています。
ベッドの頭側の壁1面をアクセントクロスにすると、部屋に入ったときに目にとまりやすく、部屋の印象を理想通りに変えられます。
寝室に使うアクセントクロスは、防臭や防カビなど、機能性を持つものもおすすめです。落ち着く空間づくりに重点を置き、アクセントクロスを選びましょう。
玄関・トイレのアクセントクロス
玄関やトイレは、一般的にほかの部屋と比べて広くないため、初めてアクセントクロスを試す場所としては最適です。貼る面積が少なく済み、印象の変化も確認できます。
トイレにアクセントクロスを使う場合は、清潔感を重視した上で、テーマに統一性を持って選びましょう。
玄関は家の顔となる場所です。「広く見せたい」「重厚感のある雰囲気にしたい」など理想のテーマを決めて、適したアクセントクロスを選ぶのがおすすめです。
アクセントクロスを取り入れる際の注意点
アクセントクロスは適当に貼っても、本来の効果を発揮できないばかりか、部屋の印象を損ねる場合があります。アクセントクロスを効果的に取り入れるための注意点を解説します。
面積は全体の3割までに抑える
アクセントクロスの役割は、メインの壁紙と異なる色柄の壁紙でアクセントを作ることです。そのためアクセントクロスの面積は、空間全体のうち3割までの使用に抑えましょう。
アクセントクロスを多用し過ぎると、空間が圧迫されてアクセントとしての作用が難しくなります。
例えば一部屋で考える場合、壁4面あるうちの1面をアクセントクロスにするケースが一般的です。部屋の広さを考慮した上で、アクセントクロスの面積を決めましょう。
メインのクロスとのメリハリを意識して選ぶ
アクセントクロスをうまく取り入れると、部屋に奥行きを出したり、部屋の印象を変えたりと部屋づくりに役立ちます。
しかし無難でシンプルなアクセントクロスは、メインの壁紙となじみ、一見分からないケースがあるので、注意しましょう。メインとのカラーバランスを押さえた上で、多少インパクトがある色や柄のアクセントクロスがおすすめです。メインとの差異が明確になり、洗練された印象に仕上がります。
アクセントクロスを選ぶときは、メインのクロスとメリハリがあるかを意識して選ぶことが重要です。
アクセントクロスは効果的に取り入れよう
アクセントクロスを効果的に取り入れることで、洗練された部屋づくりが実現します。ただしうまく使うためには、使い方に気を付ける必要があります。
アクセントクロスを使う際は、場所や面積に注意し、適した色や柄のクロスを選びましょう。
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